1.学童や保育士のあなたへ~時代は既に変わっています
ネット社会になって久しいこの世の中、正しい知識と怪しい知識の両方、情報が溢れてます。
- 絆創膏はあとが残るからよくない
- 湿布はかぶれるたりする
- 薬剤アレルギーになる子もいる
特に薬についての情報は回りも早い。
結果的に気にする人が増え、決まり事も増えてきました。
なんか法律でも決まってるみたいよ、というのがすぐに情報として広まる。
時代は常に変わっていて、10年一昔なんてものじゃない、今や3年前はもう昔。
この記事を書いてる2020年の3年前の流行語
「35億」
あー懐かしいね、言ってる人なんていないでしょ。
こんな感じなんだけど、未だに学童クラブで子どもが足が痛いって言ってきたのに対して
こうしてきたから大丈夫
疑問にすら思わず何も考えずに湿布をペタン。
それじゃダメよって話になります。
ちょっと昔は怪我をしたら消毒(すごく昔は赤チン、ちょっと前はマキロン)とバンソウコウが普通。
いつの間にかそれも普通ではなくなってきてます。
マキロン使ってるところなんてあるの?と私は思いますが、家庭で使ってる人もいるので、その延長で働いてるような人も多い学童クラブではありそうで怖い。
今の学童クラブなど子どもの施設での主流は、何をするにも保護者の同意をとること。
個人情報の扱いにしても、この記事の薬もそう。
【個人情報保護】学童保育で厳守すべき4ポイント~紛失漏洩は新聞沙汰
消毒一つとっても勝手にしたらクレームや、もっと悪い場合は医療行為を勝手にしたということになり、処罰の対象となるかもしれません。
それでも保護者の要望として、
目薬も差してほしい
みたいな子どもについての通常の要望は、普通にニーズとしてあります。
それにどう応えていくのか?
そもそも医療行為っぽいけどよく分からない、どっからダメなのか?
冒頭で書いた粉薬は親の依頼なら保育園でやってもダメじゃないけど、そこまでやるべきなのか?
こんなことはいつも考えないといけない時代の流れ、になってきています。
2.学童職員や保育士に許されている医療行為っぽいもの~爪切りや目薬、絆創膏について
医療行為っぽいけど許されている行為
保育士でもできる・やる可能性のある、医療行為らしいけど医療行為ではないものについて挙げてみます。
やらなくてはいけない事項じゃありません。
根拠は医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)(平成17年7月26日)
●腋の下か耳、非接触など体温測定
●切りきずや火傷などの、専門的な判断や技術が要らないごく簡単な応急手当て
●普通の範囲の歯磨き
●通常範囲の耳掃除
●病気じゃない普通の爪を切る、ヤスリをかける
●医者の指示通りの投薬で量の調整など判断が要らない、容態が安定してる、言われた以外の配慮が要らない時
(点眼、湿布、軟膏を塗る、一回分が一袋になってる薬を飲ませる)
特に重要な注意書は👇️
免許を有しない者による医薬品の使用の介助ができることを本人又は家族に伝えている場合に、事前の本人又は家族の具体的な依頼に基づき・・
医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(通知)
(平成17年7月26日)
保護者の同意を取れば可能ということ。
以上、やろうと思えばできる行為です。
絆創膏貼るだけ、包帯巻くだけなんてのもダメなわけじゃありませんよね。
ただやろうと思えばできるけど、敢えてやらなくてもいいことなので、施設としてのルールが必要になります。
医薬部外品と医薬品の違い
ほとんど市販に出回ってる絆創膏は医薬部外品で、薬と化粧品の中間です。
絆創膏貼っても"薬勝手に使うな"、みたいな扱いには普通はなりません。
絆創膏は薬じゃないからです。
ただマキロンみたいな消毒薬はほとんど医薬品の表記。
👆知ってましたか??
分からなくなるから、「絆創膏はOK、消毒薬はNG」など混乱しないような分かりやすい取り決めがいります。
覚えてられないにゃ!
エピペンや救急救護
エピペンは注射薬ですが医療行為ではないとされています。
特に学校の教職員、保育士や救急救命士について、緊急時はためらわずに打つことが勧められています。
またそれらの職業でなくても、偶然居合わせたような場合には、人道的な立場から打っても大丈夫です。
事故現場に居合わせて救命活動をするのも同じとのことだから。
アレルギー発症した子ども/エピペンの使い方/アナフィラキシー対応
医療的ケア児について
保育士は、認定特定行為業務従事者の研修を受け、登録された人であれば、喀痰吸引や経管栄養を実施できます。
最近は保育園や学童クラブでも、医療的ケア児を受け入れる方向になってきていて、
簡単なストマ交換などは保護者面談と事前の取り決めをした上で、現場でも許されつつあります。
3.必要なのは"爪切らない"とか、学童クラブや保育園内部の取り決めと説明
3-1.投薬は、やらなくてもいい事
できるとやるは違う
絆創膏や応急手当ては医療行為じゃないし、湿布や目薬も同意を取っとけばできる、とお話しました。
しかし「できる」と「やる」は違います。
医療行為じゃないからやってもいいけど、問題がある場合も・・
●保護者の感じることは違うから、感謝する親もいれば、苦情となる場合もある
●どこまでやるを決めておかないと、職員間での温度差が出てくる
●単純に何でもやってあげると、手間がかかるし人手も割かれる
●頼まれてもないのにやって、万が一間違ったときの苦情や訴訟リスク
塗ってくれるでしょ
手で触ったら、
自分にも薬がつくから
やりたくない。
手間もかかるし
保管もしとかなきゃいけない。
こんな温度差ってよくあります。
爪切りも医療行為には当たらないけど、間違えて深爪にしてしまったら傷害です。
子どもの爪は切っていいか悪いか、あなたの施設では決まってますか?
何をやらないかを決めとかないと、"この職員はやってくれたけど、あの職員はやってくれない"にもなりかねません。
これらの問題を解決する方法は
施設のルールを作っておいて、はっきりさせておく。
それを保護者にもちゃんと分かるように、"聞かれたら答えるじゃなく"先に知らせておく。
例えば
薬の投薬は医者が出した処方箋のうちで、自分で飲める子だけに対応します。
具体的には錠剤が飲める年長くらいの子へ食後に手渡して、飲んだのを見届ける程度です。
塗り薬や飲めない薬などは、事故や間違いを防ぐため対応いたしません。
👆文面は考える余地あるけど、知らせ方はこんな感じ。
文面だからといって、分かりにくく専門用語を並べたり取り繕う必要もないですよ。
いろんな親がいるから、誰かに分からないなら、伝えてないのと同じ。
絆創膏張るのも禁止されてないけれど、
保護者によっては、「なに勝手に貼ってくれてるの?安い絆創膏だとあとが残るから、うちは専用の絆創膏しか使ってないのよ」
全くない話だと思いますか?
言われてみたら、「あるかもなあ」って思いませんか?
だから先に知らせておくんです。
現実問題として不可能だから、
なるべく伝えておく
マインドが必要です。
同意と確認をとっておくこと
●素人が医薬品を使用しますよ
●医師の処方したものしか受け付けませんよ
●一回分は一袋みたいのしか受け付けませんよ
●医師や看護師の指示や助言があることしかしませんよ
●虫刺されにはこれを使います、同意書出してください。
●パッチテストしたい人は月末までに言ってね
●ばんそうこうはこれを使います。気になる人は言ってね
うるさいなあと思う方もいるけど、年初に一回だけやっておきましょう。
3-2.どうしても投薬などを受けるときのルールも決めておく
やれるけど、管理面を考えて受けない。
実際は人情的に"本当はやれるんだからやってあげたい"って思っちゃいますよね。
子どもを預けてるけど、医者から出た薬を昼にも飲ませたい。
保護者は仕事で、朝夜はできても昼はできなくて困ってる。
たいした手間でもないし、できる場合。
投薬指示書とか同意書をとって行っている園もあります。
保育園だと完全に子どもは守る対象なので、受けるからには"やってあげる"ことになります。
一方での学童保育だと、子どもがある程度自立に向かっているので、子どもが持参した薬は自分で処理する方向で受けるのが一般的。
目薬も自分でさせるように家で練習してもらう、粉薬も自分で飲めるように練習してもらうみたいなことです。
自分で飲めない粉薬までやってあげることはないと思います。
👆これで十分です。
何回も書くけど、やらなきゃダメじゃない。
どこまで対応するかは、施設で取り決めておきましょうね。
【学童クラブと保育園の違いを比較】学童は手厚すぎる方が問題です
3-3.余計な薬は買わないで捨てる
学童や保育園とかは日常の仕事もかなり忙しいから、研修をまとめてやってられない施設も多い。
ダメって一部の人が分かってても、知らない人が湿布を子どもに貼ってから「え、ダメだったの?」
こうならないためには、要らないものは捨てましょう。
職員用にマキロンが救急箱に入ってるなら、そんなのは不要です。
あるから間違って使っちゃう可能性があります。
学童なんかで子どもが
意外に言ってきたりするんですよ。
だけど湿布が存在しなければ、間違っても子どもに貼られることもない。
ベテラン職員が後から見て
子どもにはダメなのよ
これこそダメ。
4.医療行為っぽくないけど危険な行為①顔の傷について
医療行為じゃないけどかなりデリケートな問題、女の子の顔の傷。
男の子が鼻の頭擦りむいても、
舐めとけば治るって
言っておいて
👆こんな感じでほぼ流れる。
だけど女の子となると、とたんに気にする人が増える。
まあ当たり前。
来週撮影なのにどうしよう
みたいな子もいたりして、けっこうデリケートです。
男の子だから放っておいていいって話じゃないけど、女の子の顔に無造作に絆創膏ペタン、は本当にやめた方がいいですよ。
まあ子どもだから怪我もする。
顔に擦り傷を作った場合にはしょうがないので、保護者に一報をいれておきましょう。
「女の子の顔なので、確認のためお電話しました」
小学校低学年くらいなら気にしない親も多いんですが、丁寧だなって思ってくれます。
男の子の場合でも連絡した方がいいけど、保護者によってはうるさがられます。
初回だけ反応を見てもいいかもしれませんね。
手当てや日常の怪我対応についてはこちらの記事↓
【子どもの怪我や病気へ救急対応】学童/保育/家庭など緊急時に備えて
5.医療行為っぽくないけど危険な行為②フェイスペイント
フェイスペイントやボディペイントって、お祭りなんかでは人気で子どもは喜ぶけど注意が必要です。
顔料が体に合うのかのパッチテストをやったとしても、子どもの体に保護者の同意なく変化を加える行為だから。
フェイスペイントはもちろん医療行為じゃないけど、他の法律があるのはあんまり知らないと思います。
実は・・・
顔などに不特定多数に顔料をつけたりする行為は美容師業法に抵触の恐れがあります。
有料無料は関係ありません。
美容師業法(厚生労働省)
もっと言うと子どもが喜ぶおまじない、みたいにペンなどで手の甲や腕にキャラクターを描いてあげるの、よくやりますか?
昔はなんともなかったし、苦情なんかにもならなかったけど今はダメ。
保護者は傷害罪や暴行罪だといってくる方もおり、実際にその通りなので処罰の対象となる可能性あり。
あるとかないとか
人の顔・体に勝手にらくがきしたら暴行罪は成立する可能性はあります。
(女性の顔でも同じです。もっとも落書きされたことで皮膚が荒れるなど何らかの身体の変調があったのなら、傷害罪が成立する余地はあります)
ヤフー知恵袋
例えば子どもから「やって」と頼まれて、やってあげたとしましょう。
家で親に問い詰められる。
⬇
「なんだこれは、誰に描かれたんだ!?」
怒られるみたいに聞かれたら、
⬇
「◯◯先生に描かれた」
"自分から頼んで描いてもらった"って、その場で言わないかもしれない。
週末で学童クラブも終わってて連休明けまで連絡とれない。
じゃあ警察にって判断をする保護者もいる。
「学童の指導員に勝手に描かれた、暴行だ。ペン先で傷にもなってる気がする」
悪いことは大抵全部重なって、最悪な事態になるので、たかがボディペイントで・・なんて甘く見ない方がいいですよ。
6.学童や保育士の医療行為についてのまとめ
時代の流れは早いので、3年前の常識は今は通用しないというマインド的なことを1章で。
健康や医療的な部分はみんな関心があるので、詳しい保護者も中にはいます。
そんな中で学童や保育士の許されている医療行為っぽいことは
・腋の下か耳、非接触など体温測定
・切りきずや火傷などの、専門的な判断や技術が要らないごく簡単な応急手当て
・普通の範囲の歯磨き
・通常範囲の耳掃除
・病気じゃない普通の爪を切る、ヤスリをかける
・医者の指示通りの投薬で量の調整など判断が要らない、容態が安定してる、言われた以外の配慮が要らない時
(点眼、湿布、軟膏を塗る、一回分が一袋になってる薬を飲ませる)
こんなものです。
点眼や湿布は同意をとる必要があります。(2章)
許されてはいるけど、ちゃんとルールを決めておくことの大切さを3章でお話しました。
ついでに医療行為じゃないけど危険な行為としてフェイスペイント、体に絵を描く(5章)、顔に絆創膏ペタン(4章)
知らないとやっちゃうことの中には、結構リスクが高いことがあります。
自分の身を守るためにも日頃からアンテナを高くしましょう。
この記事を読むくらい熱心なあなたは、大丈夫と思いますけどね。
文中で紹介したリンク👇️
子どもたちと遊べるスポーツやゲーム遊びはこちらからどうぞ👇️
累計200くらいありますよ!!
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いろいろなレクレーション特集
運動遊びやルール遊びの進め方のコツはこちらから
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【スポーツ鬼ごっこ】っぽい遊びを学童クラブや子ども会で楽しむコツ
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
「次世代起業家育成セミナー」のライン友達追加だけでかなりの特典が貰え、お金は最短2週間たたないと1円も払えないのでお試しのみで退会可能。
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ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
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