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アレルギーの正しい知識~子ども関連の施設職員向け

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ジャム
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アレルギーについて、一昔前よりもかなり情報が出回ってきています。

子どもの施設職員は、特に研修などで知識に触れる機会もあり、実際にアレルギーを持つ子の対応に当たっているかたも多いと思います。

しかしアレルギー関連書籍やパンフレットなどは情報量が多く、よく読み込まないと全容がつかめない場合もあります。

この記事を読むと分かること

  • アレルギーの種類
  • 起きるメカニズム
  • 分類と対応
アレルギーの記事の挿入画像

1.アレルギー反応とは

1-1.アレルギーの概要

アレルギーは免疫の異常と考えられてきましたが、新説では異常ではなく通常の反応が体に害を及ぼしているような状態とのことです。

私たちの体には、細菌・ウィルス・寄生虫などの感染性微生物や異物などから、身を守るための「免疫」という仕組みがそなわっています。この免疫の働きが、現代文明による環境やライフサイクルの変化によって異常を起こし、くしゃみ、発疹、呼吸困難などの症状を起こしてしまう状態が「アレルギー」です。

国立成育医療研究センターホームページより引用

体には異物を排除しようとする免疫作用がありますが、皮膚の状態の悪いときに皮膚につくなどして異物として認識されて炎症を起こし、これは危険だから次に来たときは気を付けようと体が覚えてしまうとアレルギーとなります。

本来は食べ物と認識されていれば大丈夫なのに、幼児など食べ物と認識される前にそれが起こるとアレルギーのリスクが高まります。

1-2.アレルギーのメカニズム

専門的には体に入ってきたタンパク質にたいして、これは外から来たタンパク質だと認識されると、特異的IgE抗体が作られます。

この情報は体の中に残り、次に来たときに免疫反応が出ることで追い出そうとします。免疫反応としては炎症を起こしてそこに血液を集め、白血球などがそれをやっつけるようにしたり(赤みや腫れ)、発疹など、粘膜だったら液体を出して洗い流そうとする(鼻水など)などです。

〈図ネイチャー生活倶楽部より〉

しかし食べ物などは異物として認識していたのでは生きていけないので、食べたものについてはIgG4抗体が作られることが知られています。これはIgE抗体の働きを抑えるものです。

アレルギー検査はIgE抗体を調べることが一般的です。

今の時代の日本は昔と比べて食べ物がそこらじゅうに溢れていますので、食べかすなどもよく落ちています。

何かのタイミングで皮膚の弱い赤ちゃんなどがそれに触れ、IgE抗体が作られたとしても不思議ではありません。

そのため検査をすれば抗体反応が出るので、何かあったら困ると食べさせないようにと親がやった結果、一歳児の4人に1人が卵を制限されているというデータも見つけました。

食べないと、先ほど書いたIgG4抗体ができないのでいつまでも食べられないことになります。

IgE抗体の検査はダニとか花粉とか、食べ物ではない物に対しては有効だとは思います。しかしIgG4抗体とセットで反応が決まる食べ物については眉唾ものです。

なぜならIgE抗体がほんの少しでも、それに対抗するIgG4抗体が全くなかったらアレルギーが出てしまいかねないからです。そのためちゃんと調べるためには経口試験が必要となります。

厚生労働省のアレルギー対応ガイドラインがいいのですが、文字ベースで分かりにくい面もあるため、「知識」の面ではこのような本も参考になるかと思います↓

食べ物

1-3.食物アレルギーの分類

ここでは食物アレルギーの発症のしかたで分類した区分について書いていきます。

即時性

食べて二時間以内に発症するもの、一般的に食物アレルギーと認識されているものが代表的なものです。

口腔アレルギー症候群

野菜や果物が原因で、口がピリピリする、イガイガするなどの訴えがあるものて、訴えられない幼児は分かりにくいです。

花粉症との交差反応でなりやすいため、学童以降に出てくることが多くなります。

食物依存性運動誘発性

食物と運動か合わさると発症するもので、小麦と甲殻類がほとんどの原因と言われています。

幼児期は運動強度が低いため出ず、学童以降~中学生で出てきます。だいたい6000人に1人とのデータがあります。

運動

1-4.食物ではないアレルギー

ダニや花粉なども赤ちゃんくらいの小さい頃に吸い込んで体に入れているとアレルギー体質になりにくいのだそうです。

昔はそこらじゅうが今ほど清潔ではなかったため、環境的にダニも吸い込むし、家畜に付いているいろんな菌も吸い込んで大きくなりました。

スギ花粉が飛び始めたのは戦後植林が盛んになってスギが成長し、花粉を出し始めた1980年くらいからです。ある程度成長してから大量の花粉を吸い込むことで花粉症となります。

杉花粉

一見タンパク質ではないアレルギーとして、金属アレルギーが挙げられます。

しかしこれは汗などで金属が溶け出し、体の中のタンパク質と反応して新しいタンパク質となることで、それに対して特異的IgE抗体が作られるそうです。そのためタンパク質によるアレルギーと同じです。



その他よくあるものには運動性のアレルギーがあります。運動だけのものと、食べ物と運動が組み合わさったときのアレルギーがあります。

どちらも運動によりヒスタミンができるためです。

ヒスタミンには筋肉を収縮させたり、毛細血管を太くしてそちらに血液を多く回すことで体の血圧を下げる作用があります。

大量にヒスタミンが出てくるとその効果が過剰になり血圧低下でショック症状となり、これがアレルギー反応のアナフィラキシーとなります。

アナフィラキシーとは複数の症状が重なったものと定義されていますが、実際には意識低下など重篤なアナフィラキシーショックを指すことが多いです。

アナフィラキシー: anaphylaxis)とは、原因物質(抗原)により感作される準備期間の後、その原因物質が再び生体に接触することで引き起こされる免疫学的機序による全身的なアレルギー反応[

ウィキペディアより引用



他に有名なのは蜂アナフィラキシーですね。これもアレルギー反応なので同じです。最近はヒアリが話題ですが、蜂毒とにている構造のため海外では頻繁に起きているそうです。

蜂

それ以外には虫、動物、薬品、ラテックスなどさまざまな素因があります。

1-5.ぜんそく

アレルギーに関連しての疾患としてぜんそくもあります。これはアレルギーにより体内の、主に気道粘膜が炎症を起こすことが原因の一つで、アレルゲンはダニが多いです。

また運動誘発性で発症するぜんそくもありますが、これも運動によるヒスタミンが過剰に出ることによるもので、アレルギー発症と同じようなメカニズムです。

2.アレルギー症状と対応の概要

アレルギー症状としては

  • 皮膚(赤み、むくみ、じんましんなど)
  • 呼吸器(息苦しいなど)
  • 消化器(腹痛、吐き気)
  • 血圧低下(頭痛など)

などがあげられます。血圧低下はその中でも主な症状で、体の中で異物を追い出そうとして炎症が起こり、そこに血液が集まることで他の部分の血圧が下がります。

入ってきたものを吐き出そうとして腹痛や吐き気がでるなどの正常な免疫反応です。

しかし正常な反応でも度を過ぎれば異常となります。

アナフィラキシーはその働きが強すぎていろんな反応が同時に起こり、血圧の低下も急で内蔵に血液が十分にいかずショック症状となってしまうものです。

エピペンはその急に下がった血圧を上げるための薬で、最近アレルギーを持つ人に処方されていますね。

アナフィラキシーほどではない場合は抗ヒスタミン剤を飲むなどでアレルギー症状を緩和していきます。

エピペン
エピペン

学童クラブなどの施設で対応を行うときは、アレルギーについての情報を集めた上で対応していきます。

上で書いたような理由で、抗体検査をして数値が高いから念のため除去しているなど保護者からの情報はあてになりません。

災害時には避難所で食べられないものが一目で分かるようにしておくとよいでしょう。

非常時は食べられるものも制限されてくるので、そういった事態に備えるためにも、食べられるものを増やしていくことは必要となります。

困った

3.まとめ

乳児期に発症したものは、専門医の治療で三才までに五割低学年までに九割なくなるというデータがあります。

医者の指導のもとで定期的な経口負荷試験と最小限の除去をすることが大切です。

記事タイトル通り、安易に保護者が勝手に判断をして食べさせない、除去するとしておくとそれだけ遅れてきます。

今のアレルギーの専門家達の見解は、完全除去を行い様子を見て、何年かしたら経口負荷試験をして結果を見てみる、が通例とのことです。

少しずつ食べさせてみることも多いけれど、それはどうなんだ?などネット上に溢れている情報に踊らされると何が正しいのか分からなくなってきますね

早い話、アレルギーについての知識は持っていても無駄にはならなず気を付けることもできますが、治療段階で具体的にどうしたらよいかまでは素人は分からないので医者の指示を仰ぎましょうということです。

クローバーとてんとう虫

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