


ジャムの略歴
こんにちは、ジャムです。
子どもたちと学校とは違うところで遊んだり話をしたりで関わっていたら、自然の流れで児童館・学童クラブで働いてました。
今は関連施設のアドバイザー、研修、講演、執筆活動などを行っています。
もとは理系の研究者になりたかったのですが、大学で入ったサークルでたまたま子どもたちと出会い、少しずつ興味を持ったのがこの世界に入るきっかけとなりました。
はじめは子どもたちと遊ぶのが単純に楽しかったですね。
農業を子どもたちとやったり、子ども向けのイベントを企画運営。学童クラブに遊びに行ったり、児童館にボランティアしたり、養護施設の余暇ボランティア、障害のある子の余暇ボランティアなど、暇さえあれば子どもたちと過ごしていました。
仕事とするきっかけ
研究者になりたかったのは、世界がどうなっているのか知りたかったのと、人の役に自分の面白いと思ったことで立ちたいなという思いがあったためです。
ある時児童館でアルバイトしてたときの話。
閉館時間になってもなかなか帰らない高学年の男の子。やっと帰ったと思ったらバイト終わりの帰り道にぶらぶらしてるのを見つけました。
ちょっとだけ言葉を交わして離れる間際に握手といえないくらいの短い握手したあと、振りかえって後ろ姿を見ていたら何かもの悲しい気分になりました。
家でいろいろあるのかな。いい子だけど、同じくらいの友達と遊んでるの見たことないな、子どもながらにいろいろ抱えているものがあるかもしれない。
自分の子どもの頃もいろいろあったけれど、次第に忘れてしまっていた、子どもながらに感じていた様々な感覚を思い出しました。
そして、いつの頃からか子どもと遊ぶのが楽しいだけでなく、子どもたちのために働こうと本気で考えるようになりました。
それまで研究者になるためにいた理系の大学院をやめ、保育士資格は独学でとり、別の大学の福祉科に編入して勉強し直し、福祉系の資格もいくつかとって現在に至ります 。

働いてみて見えてきたもの
働きだして分かったことは、子どもの育つ環境が家によって様々だけど、本当にひどい家もけっこうな確率で混ざっていることでした。
子どもにかかるストレスもかなり大きいことも分かってきました。
自分が子どもの頃にも一学年300人中に変なのが何人かいたけれど、今はその比でないくらいたくさんいることも知りました。
少なくとも授業中に立ち歩いてるような子どもは昔はいなかった(小学校の話)けれど、時代が変わったのでしょうか。
地方出身で都市部で就職をしたため、働いている地域が特殊なのでしょうか。

何が言いたいかというと、今の子どもたちはけっこう大変な環境にあるけれど、そんな中でも与えられるべきものを与えられ、必要以上に期待されたり叱られたりせず、安心して日々を過ごして安定し、その子なりに成長していってほしいという思いを私が持ちはじめたということです。
昔クラスにいた変り者は、今で言う障害を抱えていたんだと今の自分は理解してるけど、当時はさんざんみんなから嫌われてひどい扱いをうけていました。
自分が生きてきたほんの短い時間でも色々なことが分かってきて進歩しています。
自分が働いていたほんの短い時間でも、一緒に働いていてやめずに生き残った仲間は、新入職員の昔よりもかなりいい育成ができるようになりました。

サイト作成にかける思い
しかし子どもに対していくら想いを持って働いていたとしても、一筋縄ではいきません。
単に新入職員の経験がないだけなら、経験を積んでいけばよいのでまだ良かったのですが、それだけではありません。
この学童保育、学童クラブ指導員という仕事は離職率も高く、生き残った数少ないベテランは管理職になるため経営や人材育成に回り、実際の子ども育成の現場から離れてしまいます。
経験が直接現場の子どもたちに生かされないのは非常に惜しいと思います。
保育園から思春期に至る間にある、学童期特有の子どもに関する情報をそういった現場で働いている人たちに発信し、また同年代の子どもをもつ親御さんにも役立ててほしいと思いこのサイトを立ち上げました。
学童保育は、非常に狭い情報のなかで仕事をしている現場が多くあります。
時代は流れているのにまだそんな認識なの?と驚くような施設も正直なところあります。

働いている人にしても、大卒新卒から保育士や福祉士などの専門分野しか知らないような人ばかりなので、普通の会社員がどういうものか分からないのも無理のないことです。
もしくはパート職員レベルなら誰でもなれるため、少ない常勤職員はパート職員の育成まで手が回らない中、素人同然の育成をしている施設も少なくありません。
資格があったり、保育や福祉系の学校を出ていても、学童期の子どもは幼児とは質的に違うため、働いた上での経験や自分での勉強によるところが大きいです。
本来なら先輩から受け継いで行ければ後輩が育っていく流れができるはずなのですが、高い離職率からうまくはいきません。
放課後児童支援員という資格もできましたが、現場知識または保育士などの資格勉強での知識をベースとして数日の研修でとれるものです。
国が学童クラブの質が地域や施設により違いすぎることから作った全国統一研修のようなもので、現場経験か豊富な方が講師をするので内容はとてもいいものです。運営の手引き書は経験が浅くても、何度も読んで自分に落としこめれば、とりあえずの育成ができるでしょう。
ただしどんな資格にも言えますが、持っているだけでは名前だけで意味はありません。また研修内容はあくまでも「最低限の」ものとなっています。また、そもそもパート職員さんはそのような研修すら受ける機会はありません。
しかし学童クラブの自治体による扱いはあまりかわらず、講習を受けたという資格者を一定数を現場に配置するという基準も人手不足から緩和され、重要度が下がって来ています。
研修で受けた内容すら生かせているとはとても思えない(生かしようもない)現場も多いのです。

このように、必要な知識や技術が得られない環境で働かざるを得ない人が多いなかで指導員に必要なことを伝えたいと思っています。
また頑張りすぎて病んでしまう職員を何人も見てきたので、潰れてしまわないための話などもしていきたいと思っています。
保護者についても、子どもの事で悩んでいるかたがとても多くいます。その反面、学童期の子どものことはあまり情報がありません。
こちらについても保護者の方へ、主に小学校低学年ばかりを何年も何年も見てきた経験から伝えられることを書いていこうと思います。
もちろん活動のコツやネタ的なものも書いていきますので、よろしくお願いします。

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