ベビーシッター系の資格解説~学童でも役立つことも
このページを読むと分かること
- 民間資格は役に立つ?
- ベビーシッター系資格の使い道
- 認定ベビシッター
- ベビーシッター(JDBA)
- ベビーシッター技能認定
- ナニーの資格
- 0.民間資格は役に立つ?
- 1.ベビーシッター・ナニーの資格って?こ
- 2.認定ベビーシッター
- 3.ベビーシッター(JDBA)
- 4.ベビーシッター技能認定
- 5.ナニー協会の認定
- 6.ポピンズのナニー検定
- 7.まとめ
ーーー資格関連記事です👇️ーーー
- 子どもの仕事全般にときの役立つ資格って?
説明不要の国家資格・公的資格👇️
0.民間資格は役に立つ?
前提としてこのページで紹介している資格は「民間資格」です。
早い話が国家資格でも公的資格でもありません。
その資格がないと仕事ができない医師資格のようなものではないということです。
さて、あなたがその資格を取りたい理由はなんでしょうか?
①資格を取ることで就職に有利になりそう
②独立のため肩書きがいる
③知識を得たい
知識を得たいために勉強するとき、いろんな本を読みあさっても時間がかかることがあります。
その点、系統的にカリキュラムが設定された資格試験を目指して行うと、だいたいその分野の基本的なところが押さえられるので効果的です。
しかし名前だけで何の役にもたたない資格を①資格を取ることで就職に有利になりそうの理由でやるのはやめた方がよいと思います。
その資格を発行している内部でのみ意味のある場合も少なくないからです。
安くない受験料や更新料を払って取った資格が広くは就職に役に立たないかもしれないけどスキルや技能・知識が得られるからやはり取る、という選択ならよいでしょう。
研修によっては「この内容でこんな安いの?」とコスパがとてもいいものもあり、おまけで~資格というのが出るようなものも。
世の中には無料講座もいくらでもあるのですが、本来は内容のある講座を受けるには費用がかかるもので、無料講座は自治体などが費用を負担してくれているだけです。
独立のための肩書きや自分のブランドを高める目的なら、それは自分への投資によってコストを回収するつもり、というのでしょうから、それもよいと思います。
しかし内部的な資格はセミナーに参加すると"互いにウィンウィンでお金も稼げる"等の宣伝があります。
その資格を発行している団体のビジネスモデルのみで回収する場合、よほどのやる気がないと講座の受講料すら稼げないのが通例です。
独立できる方はほんの一握りですが、いることは確かなので、そこを目指すならやはりアリ。
資格を取るには時間もお金も必要なので、やり始める前によく、調べないといけませんね。
ここはそのための判断材料となることを目指して書きました。おすすめはしてません、あくまでも中立な情報としているので誤解のないように。
詳しくはこちらの記事もどうぞ👇️
1.乳児、ベビーシッターの資格とは?
ベビーシッターは基本的に、なんの資格がなくてもできる仕事です。究極的に言えば、信頼さえつかめれば個人でも契約をとって営むこともできます。
子どもの対象は名前通りの赤ちゃん~利用者によっては小学生高学年など。そこまでいくと家政婦さんみたい感じで、ファミリーサポートの資格があるバージョンのようなものですね。
しかし利用者からしたら、どこの馬の骨とも分からない、知り合いでもない、技術や経験があるのかないのか分からないような人に、大切な我が子は預けませんね。
そのため信頼を得てお子さんを預けてもらうために、そして子どもについて深く理解するためにも、ベビーシッターの資格を取得することはメリットがあるといえるでしょう。
利用者がその肩書きだけで信用してくれればそれでok、後は相性や性格的なところになりますね。
資格は信頼を勝ち取るその入り口です。保育士資格を持っていても、利用者に拒否されたらそれまでです。

またベビーシッター派遣元に登録する場合は、登録者を選考する基準として「子どもについて、何かしらの資格を持っていること」を条件としているところもあります。
それにベビーシッター系の資格が含まれるかどうかは運営者によります。
また登録と共に研修の一環として、自社の研修などを受けてもらって認定資格として発行しているところもあります。
中には社内検定のような形でランク付けを行っている場合があり、利用者からの信頼を得ているケースもあります。
資格を取ることで知識面においては「認定ベビーシッター」などの資格を取得することで、よりベビーシッターの仕事についての理解が深まったり、自分の自信にもなり、子どもを安全に預かることにつながってきます。
ベビーシッターの資格には複数あり、全てが民間資格で、認定を行う団体もさまざまです。
基本の流れは、研修講座や通信講座で学び、試験に合格することとなります。
民間資格はあくまでも副次的なものなのです。
横文字を見て「すごそう」と思ってくれるような人相手ならまだしも、残念ですが社会的な価値は高くありません。
お金を払えば数ヵ月で必ずとれてしまうような代物だからです。
どうしても働きたい場合は民間資格を無理にとるのではなく、派遣元などに登録してから内部の研修を受けるだけで十分と言えます。
登録すらできない場合は残念ですが採用してくれるところをなんとか探して入り、経験を積みましょう。
人で不足なので性格や人格的なところで採用されてどこかに入り込めればそれが職務経験になり、他のところでも働けるようになります。
無資格・未経験で働きたい場合に、民間資格だけ持っていても役に立つことはありません。
子どもについて専門的に仕事をするならベースとなる保育士資格なり、幼稚園教諭なりの国家資格をいずれ目指すことが必要となります。
2.認定ベビーシッター
社団法人全国ベビーシッター協会が主催する認定試験に合格すると、資格を取得できます。
資格のカリキュラムにも実技入りなので、ベビーシッターとして「一定水準以上の能力」を保有しているとみなされます。
取り方概要
下のどちらか
- 二日間の研修
- 指定の学校で該当する単位を取って申請す
資格取得指定校(日本保育サービスホームページより)
取り方詳細
研修による資格の取得方法は、まず、全国保育サービス協会主催の研修会に参加した後、実務を経験します。(18歳以上)
実務経験は、協会会員のベビーシッター業者での業務、ファミリー・サポート・センター事業、自治体が実施する家庭的保育事業(保育ママ等)、協会会員事業者が運営する保育施設のいずれかでの実務経験が認められます。
時間は問わず、認定試験を経て審査が行われ、そこで合格すると認定・登録となります。
費用と期間
講座への参加は一般も可能で無料、テキスト代3500円程度
認定試験12000円程度、初回登録4000円、5年後に更新(一度だけ)
カリキュラム
こちらを参考にしてください👇️

認定ベビーシッターについて一言
コスパはいいですね。ベビーシッター関連資格としてはよく知られているものです。
これだけで働くにはベビーシッターの派遣元に登録しないとお客さんが取れないと思いますが、ファミサポをやる上で追加の知識などにも使えそうです。

3.ベビーシッター(JADP認定)
日本能力開発推進協会(JADP)か認定する資格です。子育てに関する基礎知識や子ども教育に関する職業能力、保育マインドに関する基礎知識、子ども教育に関する職業能力の程度を審査されます。
取り方概要
こちらは認定講座(通信教育)を受講した後に試験を受ける
費用
受験料5600円
一般的な講座は48000円くらいで4ヶ月目安(通信のみ)
カリキュラム
子育てに関する基礎知識
・年齢別育児ポイント
・保育マインド
・家族とのコミュニケーション
・障害児保育
・ベビーシッターの基本姿勢
・子どもの病気の基礎知識
・知育
上記の範囲を認定教育機関にて履修します。
JADPのベビーシッターについて一言
通信のみのオーソドックスな講座ですね。
DVDでの学習もあるため、本だけでの勉強よりは分かりやすいと思います。講座によっては質問制限なしなどのサポートもあるため、調べてみましょう。
ただ受ければ誰でも取れる系です。試験も自宅で受けられるため、合格率70%とのことですがどうとでもなるでしょう。
そのため資格自体には価値そのものはありません。
知識となにもなければ自信が得られるだけとなります。

4.ベビーシッター技能認定(ニチイ)
当講座では、最新の「子ども・子育て支援新制度※」に関する内容をカリキュラムに盛り込み、現在の保育事情や、子どもの発達や状況に応じたさまざまなケア方法などを学べます。子どもを取り巻く家庭や社会とのコミュニケーション力を向上させ、地域の子育てを担うベビーシッターとして質の高い保育サービスを提供できる人材を養成します。
https://www.e-nichii.net/hoiku/babysitter/about/
ニチイホームページより引用
同じ名前ですが、名前が商標登録されていないのか
一般社団法人 日本医療教育財団も技能審査認定 ベビーシッター技能認定
というものを実施しています。こちらはただのペーパーテストだけのようです(受験料3000円、60分のテストだけ)
※ニチイのものとは別物
技能認定の取り方概要
通信講座か通学で講習を受ける
費用
通学74000円
通信のみ51400円
通信は4ヶ月目安
通学は3ヶ月目安
講座の例はこちら
ベビーシッター技能認定に対して一言
知識を得る上で、通学講座があるのは安心といえます。
修了者には認定証発行とありますが、他のベビーシッター系の資格と同じくただの飾りです。
ニチイの系列で働こうとしたときだけ、もしかしたら役に立つかもしれません。
資格そのための名前目当てにはしないで知識を得る前提で受講するのがよいでしょう。
ホームページには個人で独立~のような事や、保育施設でパートなどが書いてありますが、無資格と変わらないためこれだけではほぼ無理でしょう。
(保育施設のパートについてベビーシッター系の資格はあってもなくても変わらず、一般的には資格要件があるとしたら「保育士・幼稚園教諭」のみです。
資格要件がなければ性格などの人格的なところで採用されます)

5.日本ナニー協会の認定資格
ナニーは、イギリスが発祥の職業と言われ、おもに家庭訪問型の保育サービスを提供する、乳幼児教育、そして保育のプロフェッショナルとして働く人のことをいうそうです。
ベビーシッターと違い、一時的に子どものお世話や家事をするのではなく、数年単位の長期契約が一般的ですが、日本では聞きませんね。実際に定義も曖昧です。
ベーシックナニー
業界未経験者でも受けられる資格です。
今後、保育士等の資格取得を目指すこと、保育経験を積んでいくことを目標にしている方で、ナニーとしての基本的な素養を身に付けたいと思っている方を対象としています。
〔250時間程のカリキュラム〕
日本ナニー協会http://nanny-japan.com/より引用
※2020年6月現在、新型コロナウイルスの影響で全ての講座が中止となっています
6.ポピンズナニースクール・ポピンズナニー検定
株式会社ポピンズが、ベビーシッターの知識・技術の見える化を目指して作った認定講座です。
ここで働いている方だけが対象でなく、広く公開しています。
子育て経験て子ども関係の仕事をしようとしている方、新米ママ、シッターを仕事として模索している方など幅広く役に立つ知識を講座形式で学べるようです。
取り方
各級で決められたカリキュラム(10~18時間)を受ける
費用
各級により1万円~7万円
カリキュラム

ナニー検定について一言
公開されている講座ですが、外部の人がとってもあまり関係がないと思います。
とはいえ知識を得るために受けるのは、この会社は保育・学童など展開していてノウハウも蓄積されていると思うので十分にありでしょう。
内部で取得した場合は、更に進んでアドバイザーへ進むなどのキャリアアップも望めるようですね。

7.まとめ
子ども関係の仕事をしようとするなら、一番のおすすめは保育士の資格です。
どこにでも通用するのに、本気でやれば学校に行かずに独学でも数ヵ月で取れるのがおすすめの理由です。
しかしそれでも受験資格には高卒や大卒などが必要です。
今の時代は学歴の意味があまりないですが、それでもこういったところで関係してきます。
安易(やむにやまれぬ事情もあるでしょうが)に高校中退してしまうと、道は閉じませんが苦労します。
人生の選択の結果として良い悪いではなく、巡り合わせなので仕方のないことです。
しかしそういった方ほどベビーシッターなどのすぐ取れるような民間資格に走って、取った後に「意味ないじゃん」となり、焦った結果お金や時間をかえって無駄にする傾向にあるため気を付けましょう。
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