1.保育園や学童クラブで寄り道や脱走する子ども心理
学童クラブや保育園で子どもを預かっている以上、管理は安全確保のために必須。
だけど必須だからと言って、
分かってるわよね?
👆的な押さえつけ方がダメなのは当たり前。
●つまらないと感じさせない工夫
●楽しみの要素を多くする
●信頼してる人と一緒にいる感じを出す
こんなものを普通に作ってるのが学童クラブや保育園、楽しんで過ごせる創意工夫に頑張っていると思います。
そこから子どもが脱走するというのは
①園が嫌じゃないけど家の方ががいい
②何かの理由で不満
- つまらない
- 楽しくない
- やることがない
- 騒がしいとか
- 制限が多い
- 環境に何かの不満
- 普段のストレス
③一時的な揺らぎ
この3つに管理面の甘さが組み合わさって、脱走が起きます。
また学童児の寄り道は、友達と帰ってくる雰囲気に大きく左右されるので③が強くなります。
👆"中学生や高校生が、授業中の学校を抜け出して外で自由にする"みたいなのとは質が違いますよね。
思春期の場合は集団や型はめへの反抗とか、積極的な自己主張みたいなのが含まれてます。
だけど保育園や学童クラブ、特に小学校低学年くらいまでの施設から脱走する子には、そんな高尚なものは含まれてません。
家がいいから脱走したい
家がいいのは子どもの当たり前の感情。
見た感じ明らかに家庭環境がひどい家の子も「家に帰りたい」って言うくらいです。
それはなくせないし、対抗する意味もない。
何らかの不満がある場合、寄り道が多くなる
家の不満を出してる場合が多くあり、学童クラブでは特に多くなります。
同じ不満を持っていて、職員への暴言や友達への暴力などを出す子もいますが、そこまで荒っぽくない場合に寄り道や勝手に帰宅などがよくある行動。
学童職員は
- つまらないと感じさせない工夫
- 楽しみの要素を多くする
- 信頼関係を築く
など努力しますが、高学年にもなると「行きたくないのに学童かよ、親に言っても聞いてくれない」と言った家庭に原因がある場合が多いので難しいところですね。
質的に違う不満として、
- 集団が苦手
- 感覚過敏で学童の騒がしさがイヤ
- トラブル多くて心地よくない
学童クラブでの飛び出し・脱走は、発達障害の子がトラブルに伴うパニック状態でやるのが多い。
慣れてしまうと、職員の隙を見て試し行動?のように計画的にやる場合もありますね。
一時的な揺らぎによる寄り道、脱走
- 仲良しと喧嘩した
- 興味本意での脱走
- 友達に誘われての寄り道
子どもは気分屋なので、そんなのは子どもを毎日毎日見ている保育士や支援員にとっては想定内。
だからこんな理由でフラって外に出したら、単に"管理が甘い"の一言です。
しっかりしているように見えても子どもは子どもだから、子どもの自制ばかりを期待するのはダメ。
また学校の外に、友達と放課後に連れ立って来る学童クラブは、誘われての寄り道は多くなります。
その場の雰囲気が大きいもの。
2.学校や保育園や学童クラブから脱走/寄り道する子どもの対応
2-1.飛び出し対応の基本は、管理面を整備して怒らないこと
脱走する子どもの原因心理が分かったところで、対応をお話していきます。
①園が嫌じゃないけど家の方ががいい
②何らかの不満がある
③一時的な揺らぎ
これを踏まえて対応の基本は
- 管理面はできる範囲で行う
- 怒っちゃダメ
学童クラブの小学生ともなると「自分を律する」を求めたくなるけど、ある程度まで。
脱走の連絡を受けて仕事中の保護者を困らせないための、管理は絶対です。
その上で防げないことについても子どもには原因心理があるので、「怒っちゃダメ」。
来たくない気持ちを膨らめるだけだから。
「いなくなったら心配」を主張して叱るのはいいと思います。
子どもにも、自分の行動でどんな影響があるのか分かる。
みたいな非認知能力というか、人情みたいな情操も育つでしょう。
一方で怒るってのは、大人が感情を威圧的にぶつけて強制的に従わせる行為。
あらゆる場面で、子どもを育てる大人は感情コントロールが必要です。
特に忘れちゃいけないのは、保育園や学童クラブ、あるいは学校ですら本来は行かなくてもいい場所って概念。
保育園や学童クラブが「怒られてまで行く場所」になった途端に、今まで楽しかったのが嫌になってくるかも。
こんなのが無意識に刻まれます。
【学童の子どもの叱り方】ベテラン指導員が教える外せない10要素
2-2.家がよくて学童へ来たくない子への対応
喜んで保育園に行ってて、園で楽しく過ごしててもお母さんがお迎えに来れば抱きついて泣く。
学童児でも基本的には同じ。
だから家が良くて脱走、寄り道、勝手に帰宅へは対応なし。
てきることと言えば
- 思いを聞いてあげる
- 親に伝えてあげる
- 来てる間に楽しめる環境作り
👆子どもを預かる職員としては普通のことですね。
この理由だけで脱走するまでには行かないけど、この思いを聞いてあげないと他の不満に繋がってくるので、ないがしろにはできません。。
2-3.どこかに不満があっての脱走
- 気を引きたい
- 自由になりたい
これにはまあ原因に対応するのと、本人への話。
家がよくて園に不満があるけど、友達もいるし遊べるし楽しいこともある。
学童クラブが楽しくてしょうがないみたいな子もいるけど、人間だから生活圏内のどこにもストレス源がないってわけはありません。
楽しさや役割とか、進んで学童クラブや保育園に行けるようにするのは現場努力。
学童クラブの放課後児童クラブ運営指針には明記されてます。
後は問題行動の一つとして脱走や飛び出し、発達障害の特性で学童が我慢できない場合は家庭への働きかけが必要になります。
施設だけで解決は困難です。
2-4.子どもの気分や他の要素での揺らぎで寄り道など
これは管理面の強化と、本人への教育で対応します。
家庭との協力で、"なぜ学童クラブや保育園にいてほしいのか"を、保護者にもよく家で話してもらう。
さっきの不満を抱えている場合でも同じだけど、施設で全部対応するってのは無理があります。
管理面は施設の問題だけど、基本的には「全てやってあげる、任せてください」ってのは福祉的にもダメ。
だって、利用者(家庭)の力を高めるのが今の福祉。保育施設の子じゃなくて、家庭の子だから。
特に学童クラブは卒室してら自立してしまう次がない施設、自立支援と養育支援を行っていく場です。
発達的にも保育園の年中くらいから理解力が上がり、気分での揺らぎがあるとしても自制と教育していく方向で防ぐことが外せません。
理解できる範囲で
あなたがちゃんと
学童にいてくれるからよ
👆こんなのは親でもない学童クラブ職員が、いくら言ってもダメですよね。
別の話として、ADHD系の発達障害の場合も気分での飛び出しは、本人に話しても繰り返すことも多い。
原因(発達障害とか不満)があって揺らぎやすい、毎日のように飛び出してしまうみたいな状況だと、原因が分かっていても制御できないみたい感じですよね。
学校でマンツーでついていて、教室にはいれないけど最低限のラインとして学校外には出さないようにするみたいな対応をされている子どももいる。
限界値を設定して、子どもにも話をしたり安全が確保できる範囲内で見守る。
管理面を強化した上で個別対応の領域になるから、特効薬みたいな対応はないように思えます。
【ADHD学童期の子どもへの関わり方】伸ばしつつ問題を減らす支援
3.脱走を防ぐ学童クラブでの子ども出入り管理
脱走は施設の外に出ちゃって所在不明になることだけど、施設内でも所在不明はあり得ますよね。
保育園である子がいなくなって外も探し回ったけど見つからず、時間が経って押し入れの中で熱中症になって亡くなっていた
↑こんな痛ましい事件もありました。
成長とともにできることが増えるのが子ども。
保護者がちょっとだけ出てる間に、子どもを車内でゲームやらせて待たせておいた。
まだ車のドアも開けられない小さい子、しばらくして戻ると子どもがいない!
誘拐か?といろいろ捜索した結果、自分で出て川に転落して亡くなっていたという事件もありました。
いつの間にか、自分で車のドアを開けられるようになってたらしい。
なんの話かって、子どもだからといって油断ができないって話です。
"ちょっと目を離した隙に"ってよく言うけど、その一発で全ての悪いことが重なると死亡事故にもなりかねないのが子どもの所在不明。
だから脱走とか所在不明なんてのは、子どもを預かる管理側としては起こしてはいけないものです。
保育園だと脱走は一度でもアウト。
学童クラブでもアウトなんだけど、年齢が大きいからそんなに言ってくる保護者はいない。
まあ、管理的にダメですよね。
よくあるのが↓
●学童クラブからいつの間にかいなくなっていた
●お迎えに保護者が来ていたのに気づかずに、把握しないまま帰ってしまった
ほとんどの学童保育所ではカードキーでしかドアが開かないみたいなシステムはなくて、扉の施錠すらあまりないのが現状。
人手が十分でない施設も多く、入り口に大人が常にいて出入りを把握することは難しいけど、脱走を許してしまう環境はいけません。
脱走を管理するにはやはり出入り口をおさえるのが基本。
やること👇️
✔出入口が見える位置に誰か配置するのは無理でも、出入り口を職員が見えるような位置取りを各自でする。
✔他の職員の動きをみて、誰も出入り口を見ていない状態を作らない。
これだけ、要は職員の連携と意識の持ち方ってこと。
どうしてもチームが未熟で無理なら、ドアが開いたらチャイムが鳴るシステムでも導入しましょう。
追加としては、脱走癖や飛び出しがある子は共有して、要マーク!も基本ですね。
【学童保育でのチームワーク】情報共有の仕方や動き方/システム化
4.外遊びや野外での安全管理
外遊びは保育者が分散され、子どもは巧妙に狙って脱走しようと思えばできてしまう環境です。
狙ってなくても興味があってフラフラどっか行っちゃえる。
遊んでいい範囲を明確に示すことはもちろん、範囲内を複数の指導員がカバーして見られるような配置をとる。
そう、ここでも連携です。
連携なくして脱走防げず。
子どもと一緒になって遊んじゃうと、ベテランでも周りをなかなか見られない。
だから場所や環境にもよるけど、大人のうち一人は遊ばずに全体を見る人が必要になります。
子どもの細かいトラブルもよくあるから、トラブル対応に入って全体係不在なんて状態にしないのがポイント。
アイコンタクトや他の保育者の動きをよく見ておいて、なにも言わなくても連携を取れるのがよいチーム。
そういったチームになるまでには意識していても時間がかかるから、目指していなきゃいつまで経ってもそうならない。
本来防げるトラブルや保護者からの苦言を含めて、あとから出てきたものにいちいち対処をする、後手に回る育成をする羽目になっちゃいますね。
外だと全体係が、定期的に人数を確認するのも必要です。
【学童保育でのチームワーク】臨機応変さを最小にする共有すべき3つ
5.寄り道や育成時間外の、路上でのマナーなどの教育
学校終わったはずなのに、いつまでも来ない寄り道。
学童クラブ出たあと、いつまでも家に着かないのも寄り道。
寄り道って保育園だと保護者のドア to ドアの送り迎えだからありえないけど、学童クラブだと日常茶飯事。
学童クラブから
そしてしばらくして鳴る電話
まだ帰ってこないんですけど
このパターンですね。
だいたい道草なんだけど、連れ去りや事故などもあるので油断しちゃダメなところ。
寄り道も子どもの所在不明ってのは同じなので、子どもの安全を第一に保障したい学童クラブでは対応が必要です。
学童クラブにいつまでもやってこない場合
同じ学校の同じ学年の子がたくさん来ているのに、一人だけいつまでも来ないのは明らかに不自然。
子どもの安全を確認するためにも、所在確認の必要があります。
まずは学童クラブに先に来ている同じクラスの子に聞いたり、それでもわからなければ学校や保護者に確認をします。
場合によっては探しに出ることもある。
重大な連れ去り事件がメディアに大きく取り上げられているような時期だと、
たった一人、寄り道かもしれないけれど所在不明な場合、学校の先生が総動員で探しに出てくれることもあります。
学校の放課後に、校庭で遊べる放課後遊びの制度がある学校の場合、学童クラブの子も許可して遊んでから学童クラブでもよし!にしてあげたい。
だけど出欠確認は遅れちゃいますね。
居残りも同じ。
一人だけ来ない子がいて、先に来てるその子の友達に聞くと
じゃあ待ってましょ
一時間経っても来なくて、夕方5時近くになってようやく家庭に確認の電話。
今日は学童休みですよ。
連絡確認が遅くないですか?
不信感の元。
どうするかはその学童クラブごとの対応。
規模が大きくて個別対応をなくしたい学童クラブだと、"学童クラブの子は放課後遊びはできません"ってところが多いと思います。
居残りも放課後遊びも学校との連携が不可欠、小学校1年生なら半分近くは学童クラブを使う時代、学校と学童が連携なしってのはあり得ないことです。
なんかの事情で連携とらないってのは、子どもの安全や保護者の安心に反するので、できてないなら改善努力が必要ですね。
学童は時間通りに出たのに家に帰ってこない場合
こっちは完全に家庭の責任範囲なんだけど、学童クラブも協力する姿勢が必要ですね。
子どもにとっては回り道とか、超魅力的なのは分かる。
だけど親としては心配になる。
たまにだけど、その辺の車にいたずらしたり、蹴った石が車や人の家に当たってけっこうなクレームが来たりします。
子どもの自制心を育てるのに、家庭の責任なんだけど学童も協力しますよってスタンスがいいと思います。
学校や学童クラブで指導はするけど、施設外のことだから子ども本人の責任、家庭の責任 👈勘違いする保護者もいるから、はっきり理解してもらいましょう。
6.保育施設から脱走する子ども対応まとめ
保育園では管理面がとても重要で、一度でも脱走があると管理面を厳しく追求されます。
それはまだ子どもが小さいため判断力がなく、外に出てしまうと容易に事故や事件に巻き込まれてしまうためです。
だから管理面の強化は施設運営のベースにあります。
一方で学童クラブになると、子どもには一定の判断力が期待される。
小学校から脱走ってあまり聞かないし、理由があっても学童でも許されるわけじゃない。
小学生ともなると世界が広がり、いろんな場所に興味が出てくるのは当然ですよね。
路線バスの運転手のように毎日毎日同じ経路で、同じことを繰り返す方が不自然。
子どもの心理を知って(2章)
重視すべきは職員の連携って話をしました。
また学童クラブに限ったら寄り道があるから、その対応についても5章でお話しました。
まとめとして、脱走や寄り道があったからといっても、怒らないであげてください。
学童クラブは怒られてまで行くところじゃないから。
ありがとうございました。
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【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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