注意欠陥多動障害(ADHD)の子との学童や小学校での関わり方
学校や学童クラブでたくさんの子どもを見てると
- ちょっとのことで泣き叫んで暴れる子
- 怒るととにかく物をぶちまける子
- 普通の状態と興奮状態の落差が激しい
- 座っていられない
- 先生が話していても構わず騒ぐ
- すぐに暴力を振るってしまう
- 悪口が止まらない
- 勉強に集中できない
こんな感じのADHDの子ども、関わったことが必ず思います。
それもそのはず、ADHDの子達の出現率は7%といわれています。
14~15人も集めれば一人はいる計算。
30人クラスでも計算上は2人。
先に言っておくと、ADHDは脳の機能障害。本人にはどうしようもないんです。



他の子と同じように、いい面がたくさんある。
だけど行動面が目立つので、集団の雰囲気に大きく影響してくるってところが先生や指導員にとっては悩みの種。
他の子からしても「ウザイ」「あいつバカだから」みたいな扱いもうけやすい。
暴力振るっちゃう子は「あの子は乱暴だから、関わっちゃダメ」保護者ネットワークで広がることも少なくない。
静かな時と暴れたときの落差が激しくて、通常状態なら話も通じることも多いくて、「わざとやってるんじゃないか?」って誤解もうけやすい。
そんな理由がエスカレートして虐待も受けやすく、"大人の関わり方によって非行方面への一歩を歩みだす子"もいる。

もう一度書くけれどいくら行動が目立つADHDの子と言っても、"いい面がたくさんある、将来の可能性が無制限な子ども。"他の子どもとなんの変わりもない。
だけど脳の機能障害で、わき上がる衝動と行動は本人にはどうしようもない。
止めようと思って止められないし、どうしようもないことで怒られる。
興奮が収まればやっちゃったことを後から反省するけど、脳が沸騰するとその場では繰り返しちゃう。
一番困ってるのは誰か?って話です。
そう、その子本人が一番困ってるんです。
この記事ではADHDの特徴を知り、集団で子どもを見ないと行けない学童クラブや小学校で、また家庭でも役立つ関わりかたや考え方を書いていきます。
- ADHDの特徴を正しく知って接する大人のマインドセット
- 原因は脳の機能障害ということ
- なんとか阻止したい破壊的行動障害マーチ
- 関わりかたと目指すところ
- 日常関わる上でのテクニック
- 環境改善の方法など

はじめましてジャムと言います。
もともと私は東京大学の大学院で
理系の研究をしていたのですが、
子ども達との出会いにより、
全く畑違いの保育業界へ転身を決意。
以来20年以上、
主に学童クラブで小学生と関わり、
様々なことを学んできました。
そこで得たものを使い、
保育士はじめ保護者の方々、
子どもに関わる大人の
- 疑問
- 不安
- 分からない
を解決することでアナタが幸せになり、
子どもに良いものが帰ることを願い、
このブログを運営しています。
現在は今までの経験を元に、
主に講演・執筆活動を行っています。
家では2人の子どもを育ててますが、
とっても安定してますよ(笑)
ツイッターやってます(@jamgakudo)
インスタグラム(@jamgakudo)

- 1.ADHDの出現率や特徴
- 2.ADHDの原因は脳の機能障害
- 3.教育の目的はどこか?
- 4.接し方マインド
- 5.具体的な指導テクニック
- 5-1.区切りの明確化
- 5-2.注目と個別対応
- 5-3.繰り返し
- 5-4.予告しておく
- 5-5.興奮する前段階
- 5-6.興奮しちゃったら
- 5-7.感覚を使う
- 5-8.平時の関わり
- 6.環境改善からの関わり
- 6-1.環境
- 6-2.物理的な環境
- 6-3.周りの子ども
- 7.まとめ