気分屋の親は将来的に毒親になるし、施設職員は良い保育ができない
興味本位でも、「気分屋の親」なんて記事を見つけて読もうとしているあなたは
・自分やパートナーが気分屋を自覚してる
・それが子育てに悪影響と言われて心配になった
・子どもが言うこと聞かないで困ってる
こんな感じでしょうか?
この記事は保護者の方が読みやすく書きましたが、学童クラブなど保育施設の職員にも関係あり。
なぜなら「親」限定でなく接する気分屋の大人は全員、子どもに悪影響を与えるからです。
結論を言うと学童に行くくらいの小学校低学年くらいまでに
✔大人の気分で甘やかされたと思ったら、同じことをしてるのに怒られる
✔日によって、行く場所によって違う指示や教育を受ける
こんな感じで一貫性なく育てられると、価値観や判断基準が作れないので人に流され、人の顔色を伺って自分の行動を決めるようになります。
または自分なりの基準がないので、都合の良いように人を動かそうとズルくワガママになる場合もあり、どちらにしても悪影響しかありません。
経験20年の東大出身
理系保育士ジャムです。
実は私も気分屋ですが、
直しました
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【気分屋の親・大人からの教育は子どもに悪影響なので、大人がブレない方法を身につける】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
この場合問題の本質は
①子どもに接する大人が、気分屋的な関わりを自覚できることが大切。
②次にどの点で気分屋を的要素を抑えるか?を知って行動を自制すること。
自制すべき気分屋的要素は当面2点だけ。
●怒鳴らない
●言うことをコロコロ変えない
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
目次
- 1-1.気分でコロコロ変えると・・
- 1-2.ダブルバインド
- 顔色を伺うようになる
- 情緒不安定になる
- ワガママになる
- 将来的に離れていくかも
- 4-1. 感情的にならない
- 4-2.言うことをコロコロ変えない
5.まとめ
1.気分屋で子どもへ接するとはどういうこと?
まずは自覚しないと話が進まないので、気分屋で子どもに接するとはどういうことか?簡単にお話していきます。
1-1.気分で言うことを変えると、子どもは不安定になる
✔言うことがコロコロ変わる
✔笑って許してくれたことなのに、今日は同じことをしたら怒られた
✔釣り合わないくらい小さなことで、大人の気分により怒鳴られる
✔「怒らないから言ってみて」と言うから話してみたら怒られた
✔「自分で決めて」と言われて決めたら、ケチつけられた
✔ダメだ!と言っていたのに、粘っていたら許された
気分屋の大人はその場・その時に自分の都合の良い理由によって判断しているため、一貫性がありません。
気分がいいから今はOK。
👆自分で思って自分だけで動くなら構わないけど、人の行動を気分で決めると相手はたまらない。
・今は雨だから行けない
・夕方6時だから帰らないといけない
こんなのは客観的に分かりますが、その状況に「親の気分」が入ると、心なんて見えないので子どもは混乱するだけ。
テニスのボールがネットのてっぺんに弾かれ、それがどちらのコートに落ちるか?くらい人の心の中なんて分からない。
親の顔色を伺う子どもはオドオド遠慮がちに聞くけれど、それが親の気分を害して
今回は怒られないだろうか?緊張状態でのストレス、子どもは不安定になりますよね。
ここまでは禁止系の話をしてきましたが、いつもはダメなことを気分でOKにするのも同じこと。
子どもがダダをこねて根負けし「今だけね」と許すような対応は、
同じく一貫性がありません。
私も若い頃は気分屋、子どもに気分で接する傾向がありました。
例えば私の学童クラブでは「レゴ部品が少ないので、作ったものは毎回壊してから帰る」というルールがありました。
しかし作った作品を惜しくなった子どもが「明日まで取っておいていい?」
とっさに私は「いいよ」と答えてしまいます。
そしてルールを思い出して5分後くらいに「やっぱりだめ」
・・・案の定子どもは怒って荒れる。
先輩職員に対応がマズイと怒られました(^^;)
1-2.行った場所によって違う指示は気分屋と同じ
・学校では「人を叩いてはダメ」
・家で父親が「俺なら叩いていいぞ!」
場所によって違う指示や、OK出たと思ったらNGが出るようなのはダブルバインドと言われ、良くない教育の代表です。
大人は条件付きOK(上の例だと父親なら)で、「条件」を示しているつもりでも、特に低学年くらいまでは混乱するだけ。
社会的にだめな行為を家でOKとするのもよくありません。
2.親が気分屋で、子どもに出てくる悪影響とは
この章では、親が気分屋で出てくる子どもへの悪影響を列挙してみます。
このような悪影響を受けた子どもに育てたいのか?という話。
学校や学童クラブなど、家以外で教えてくれたら良いはNG。
特に低学年くらいの子どもは家庭が一番なので、家庭以上の影響は期待できません。
【親の影響は低学年で最大】子どもの成長へ身内下げなど言動注意
・顔色を伺うようになる
・情緒不安定になる
・ワガママになる
・大人を信用しない
・将来的に離れていくかも
顔色を伺うようになる
「イライラしてるって言われたから、今話しかけるのはやめとこ」などはあるけれど、大人が普段から気分屋で、よく分からないタイミングで怒られたりだと過剰になります。
これはアダルトチルドレンが有名。
アルコール依存症の父親が、気分で優しかったり暴力を振るったり安定してない家庭の子どもがなる状態。
ビクビクして親の顔色を伺い、自分を殺して生きていく。
親の機嫌を取ろうとして作り笑いで繕う感じ、こどもらしくないですよね。
アダルトチルドレンの本
知っていますか?アダルト・チルドレン一問一答 | ||||
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情緒不安定になる
ADHD的な特性で、安定しているときと興奮時の差が激しいというのがあります。
落ち着いてたと思ったら、些細なことで泣きわめいて気分一変。
何が正しくて、いつ怒られないか?安心できない環境なので、不安障害に似た状態にもなりやすいのです。
本人の元々の性格もあって親が気分屋でなくてもそんな子はいますが、学童クラブで何百人も見てきた中では、親が気分屋だと明らかに高確率で情緒不安定でした。
ワガママになる
言ってることがコロコロ変わるのは、ダメと言っていたのにダダをこねたら許された👈こんなのも含みます。
子「ガチャガチャやりたい!」
親「今日はやらないわよ」
子「嫌だ、やりたい!」
親「今日だけね」
そして、今日だけが毎回になるという・・
許してもらったから、今回も押し通せば聞いてくれるだろう。
変な見込みを持ち、それが叶ってしまう経験を積むとワガママになるのは当たり前。
数は少ないけれど、子どもの言いなりになっている親の構図です。
大人を信用せず、将来的に離れていくかも
自分の親は毒親だと成長してから気づかれると、親は捨てられます。
親の気分によって振り回されて、コントロールされているのに嫌気がさすからです。
母親が気分屋で短気でうんざりです。 中3の女子です。母親が短気でうんざりしてます。(中略)
機嫌のいい時は「いつも何もしてなくてごめんね」とかテストでいい点とると「いい高校行けるんじゃない?すごいよ!」 とほめてくれたり。。。
でも怒ると「産まなきゃよかった」や「あんたたちも苦労するから子供産まない方がいいよ」とか 「頭が良くてもどうにもならない」とか矛盾したこと言ってきます。(後略)
ヤフー知恵袋
こんな話は「毒親」と検索するといくらでも出てきます。
そう、気分屋の親は程度によっては毒親。
母親がよく言われますが、父親でも同じことです。
子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本 | ||||
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3.低学年までの子どもは判断基準を作っている段階
子どもは生まれてから経験によって社会のルールを学び、善悪判断や道徳心を自分の基準にしている最中。
特に低学年までは自分で考えているようでも、親を始めとした大人の価値観をなぞっているだけ。
それなのに大人の言ってることがコロコロ変わると、判断基準が作れなくなります。
低学年の次、高学年になると親元から徐々に離れて友達が重要になりますが、価値観がはっきりしない子は他の子に流され、空気の読めないヤツになる。
すると友達の中でも孤立しやすくなります。
価値観を作っている最中に、大人がよくやる条件付きOK・NGは、低学年までは極力避けるのが無難。
なぜなら子どもは「許してもらえた」のみ都合よく覚えてしまうから。
学童クラブでよくあるのが
子「学校の先生はいいって言った!」
大人「学童ではできないのよ」
子「でもいいって言われた」
👆価値観が作られていないから、こうなるのです。
4.大人が自覚して気分屋的な行動のブレをなくすポイント
気分屋的な性格は、大人がそれまで何十年と生きた中で作られた性格。
だから変えられるとしても、時間がかかりすぎます。
変わる頃には子どもは自立して、親元にはいないでしょう。
だから気分屋な性格はそのままに、子どもに接するときのルールだけは決めて守るように心掛けます。
あなた自身が気分屋なら自覚できてるので大丈夫ですが、パートナーが気分屋の場合はまずは自覚してもらう必要があります。
自覚させず、行動だけを言葉巧みに誘導するのは高度すぎて無理だと思います。
また大人の発達障害など特性によっては、いくら働きかけても変わらない場合も少なくありません。
そんなときは諦めて、自分だけはしっかりする他はなし。
自制すべきポイントは、何個もあっても気分屋には守れない(^^)ので2つだけ。
✔怒鳴らない、感情的に接しない
✔言うことはコロコロ変えない
4-1.怒鳴るなど感情的に怒らない
気分屋の特徴として、人が思い通りに動かないと感情的になる、というのがあります。
相手が大人なら敬遠されておしまいですが、子どもの場合は逃れられずに恐れながら従う。
それが普通になると、顔色を伺って行動するようになります。
または怒鳴られるのに慣れて、言うことを聞かなくなる。
どちらにしても大人が感情のまま振る舞うのは、子どもには多大な悪影響を与えます。
ちなみに親ならダメですが、学童クラブなど施設職員は専門員なのでもっとダメ。
また無関係な人が、通りすがりに感情的になるのもダメ。
子ども相手と言って、感情的になって良い人はいないのです。
4-2.気分屋の特性だが、意識して「言うことはコロコロ変えない」
感情的にならないと同じく、言うことをコロコロ変えないのも大切な自制ポイント。
✔理由があって禁止したのに子どもが言うこと聞かないと言って、後から緩めない。
✔買わないと言ったら買わない。
✔昨日ダメなら今日もだめ。
言ったことを撤回するのが多い人は、一番はじめの発言に気をつけましょう。
「今日は状況が変わったからOK」などは子どもが低学年までは最小限になるように。
子どもへ関わるって、
そこまでしないとダメなの??
人の親になったら、ある程度は自制しないといけないのです。
【発達障害✕親から悪影響のある子ども】学童ができる3つの支援
5.気分屋の大人が自制すべきポイントまとめ
親はなくとも子は育つといいますが、気分屋の大人に育てられると低学年までの時期では、最大の悪影響を受けて成長して行きます。
悪影響とは
・いつも人の顔色を伺うようになったり
・情緒不安定になったり
・過剰にワガママになったり
大人を信用せず、親から将来的に離れていく可能性もあります。
そうならないため、親をはじめとした大人は自制が必要です。
①まずは自分が気分屋だと自覚し
②次の2点を意識して気をつける
●言うことをコロコロ変えない
●感情的に接しない
自分ならコントロールできますが、夫婦の相方や職場の同僚など、他人の態度を変えるのは難しいかもしれません。
その場合は最低限、自分だけは気をつける。
そして相手には自覚してもらうこと、悪影響を知ってもらうところから始めて見てください。
いきなり行動を変えてもらうのは無理なので、段階を踏むわけです。
ただ大人の発達障害や強いこだわりなど、気質によってはまるで変わらない場合も少なくないので、働きかければ変わるはず!👈なんて期待しすぎないように。
ありがとうございました
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育児のストレスとプレッシャーで「子どもにイライラして怒ってしまう」「言わなくていいことまでついつい言ってしまう」「正直手をあげてしまったこともある」そんな経験がある方に。
自分らしい子育てのために。毒親にならない気持ちのもち方。
ブックデータベースより
子育てで毒親になりそうなとき読んでほしい本 | ||||
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★5
ACって?と思い購入。
楽天レビューより
字も大きく、一問一答形式ですので、読みやすい。
編集はACの方、というのですか?ですが、医師の監修もありますので、内容も安心です。
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