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このサイトでは管理者のジャムが、

主に学童クラブや児童館で"20年以上"
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ジャム
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子どもの道徳心の獲得はいつから?

こどもは物事の良い悪いをあまり分かっていません。その理解というよりは発達の未熟さは、大人が思っている以上といって良いかと思います。

子どもに話をするとき、"いけないって分かるでしょ"と言ってしまいがちですが、子どもはだいたい分かっていません。

子どもは自分で行動を自制しにくいという面もありますが、その前に分かっていないから怒られることをしてしまうのです。

この記事を読むと分かること

  • 心の理論
  • コールバーグ、アイゼンバーグの発達理論
  • 道徳教育がどうなっているのか
道徳心の獲得の記事の挿入画像

1.心の理論~学童期より前の子どもの他者理解

子どもの善悪の区別や道徳心の獲得には段階があります。

また他の人がどう感じているのか、嫌だと思っているのか面白がっているのか、怒っているのかについては、相当成長してこないとあまりわかりません。

それは人との関わりが重要な位置を占める道徳においては切っても切り離せない能力ですが、他の人の感情や他の人の視点を推し量ろうとする能力は、4才頃から少しずつ出てきます。

聞く

人の心を推し量る能力は心の理論の獲得といい、発達心理学ではスマーティーの箱の実験が有名です。

スマーティー課題→

「Aがお菓子の箱を持っています。何が入っていると思いますか?」 と聞きます。

子どもが回答したら、 「Aは箱の中身を取り出して、中に鉛筆が入っている事をあなたに見せました。 

そこに、まだ箱の中身を見ていないBがやって来ました。 

Bに箱を見せて 『中には何が入っていますか?』 と聞いたら、Bは何と答えるでしょうか?」 と聞き、更に 「最初にこの箱を見せた時、あなたは何と答えましたか?」 と尋ねます。 

この課題がクリアできるかの境界が3~4才とのことです。

3才は両方の質問に"鉛筆"と答えてしまいます。自閉傾向の子も似たような結果になります。

この単純な他者の視点がわかる段階から、少しずつ心や考えを推し量ったり感じたりして自分と違う人について理解力をつけていきます。

それには時間がとてもかかることは想像できると思います。

スマーティー
スマーティー

2.コールバーグの道徳理論~子どもの善悪判断

コールバーグという心理学者の道徳理論によると

道徳以前

  • レベル1→罰を受けるかどうか
  • レベル2→損をしないかどうか

良い悪いではなく罰を受けるかどうかが判断基準になるので、罰を受けない限り何でもやってしまう段階です。

また利益があれば悪いことでも何でもやってしまうので、放置はできません。

学童クラブの1、2年生や、問題のある3年生までここに入ります。

子どもの成長は早いとはいえ、足し算が一ヶ月あまりでできるようになるのとは違って、こういった能力は一足飛びに理解してできるようになるものではありません。

いつまでも理解できないとしても、根気よく関わっていく必要があります。

探偵

外部道徳

  • レベル3→他人から好かれるかどうか
  • レベル4→ルールに合っているかどうか

判断基準が単に怒られるかどうかではなく、少しだけ段階が上がったものです。

まだ自分の考えではなく、外から来たものに合わせているだけの段階です。

私の経験上、子どもによって差が激しいのですが、だいたい中学生初めくらいまではここに留まっているように思えます。

内部道徳

  • レベル5→合理的にできたルールかどうか
  • レベル6→良心に基づくのかどうか

完全に大人のレベルです。

年齢だけ重ねても到達しない人もいます。自分で物事を判断でき、一般的に良いと言われていても自分でどうなのか考えられるような成熟度です。

子どもの心理はこちらへ

思いやり行動の発達心理

ナンシ・アイゼンバーグ/ポール・ヘンリー・マッセン 金子書房 1991年11月
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3.心の育ちに有効なアイゼンバーグの道徳理論

道徳といってもいろいろな面があり、アイゼンバーグという心理学者がまとめた、向社会性と名付けた他者へ援助する思いやり行動についての研究もあります。

思いやり行動は自発的であり、何らかの損失をもたらすが、報酬を目的とした行動ではないことが特徴として挙げられます。

思いやり行動をする子は概して社会的にうまくやっていける能力が高いといわれています。

その発達段階は簡単にいうと困っている人を見つけ、助けるか考え、実際に助けるかどうかです。

泣いている子によしよしをするような行動は2才くらいでも見られますが、その後の発達は親の関わりかたによるところが大きいとのことです。

人に共感し、思いやり行動に価値があると教え、親が手本になり、子どもにもそういった経験の機会を与える、誘導的しつけをするなどがそれにあたります

こちらはコールバーグの理論とは異なり、段階的に年齢とともに自然にある程度までは獲得できるものではないようです。

☆心の育ちにはこれが有効☆

誘導的しつけ
自分の言動などが原因で人が傷ついている場合、相手がいかに苦しんでいるのか、嫌な思いをしているのかといった人の感じ方に注意を向けさせるようなしつけの仕方
心

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4.学校指導要領での道徳教育

道徳が教科として位置付けられたことで、学年ごとの到達目標が示されています。

目標なので、この学年の子はまだ到達していないけれど頑張ればある程度の子は到達できるといったものの目安です。全員できるようになるわけではありません。

(前略)道徳教育を通じて育成される道徳性、とりわけ、内省しつつ物事の本質を考える力や、何事にも主体性をもって誠実に向き合う意志や態度、豊かな情操などは、「豊かな心」だけでなく、「確かな学力」や「健やかな体」の基盤ともなり、「生きる力」を育むために極めて重要なものである。

(引用元:文部科学省|小学校学習指導要領(平成 29 年告示)解説 特別の教科 道徳編(PDF)

1、2年生

主として自分自身に関すること

  • 健康や安全に気を付け,物や金銭を大切にし,身の回りを整え,わがままをしないで,規則正しい生活をする。
  • 自分がやらなければならない勉強や仕事は,しっかりと行う。
  • よいことと悪いことの区別をし,よいと思うことを進んで行う。
  • うそをついたりごまかしをしたりしないで,素直に伸び伸びと生活する。

主として人とのかかわりに関すること

  • 気持ちのよいあいさつ,言葉遣い,動作などに心掛けて,明るく接する。
  • 身近にいる幼い人や高齢者に温かい心で接し,親切にする。
  • 友達と仲よくし,助け合う。
  • 日ごろ世話になっている人々に感謝する

主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること

  • 身近な自然に親しみ,動植物に優しい心で接する。
  • 生きることを喜び,生命を大切にする心をもつ。
  • 美しいものに触れ,すがすがしい心をもつ。

主として集団や社会とのかかわりに関すること

  • みんなが使う物を大切にし,約束やきまりを守る。
  • 父母,祖父母を敬愛し,進んで家の手伝いなどをして,家族の役に立つ喜びを知る。
  • 先生を敬愛し,学校の人々に親しんで,学級や学校の生活を楽しくする。
  • 郷土の文化や生活に親しみ,愛着をもつ。

3、4年生

主として自分自身に関すること

  • 自分でできることは自分でやり,節度のある生活をする。よく考えて行動し,過ちは素直に改める。
  • 自分でやろうと決めたことは,粘り強くやり遂げる。
  • 正しいと思うことは,勇気をもって行う。
  • 正直に,明るい心で元気よく生活する。

主として人とのかかわりに関すること

  • 礼儀の大切さを知り,だれに対しても真心をもって接する。
  • 相手のことを思いやり,親切にする。
  • 友達と互いに理解し,信頼し,助け合う。
  • 生活を支えている人々や高齢者に,尊敬と感謝の気持ちをもって接する。

主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること

  • 自然のすばらしさや不思議さに感動し,自然や動植物を大切にする。
  • 生命の尊さを感じ取り,生命あるものを大切にする。
  • 美しいものや気高いものに感動する心をもつ

主として集団や社会とのかかわりに関すること

  • 約束や社会のきまりを守り,公徳心をもつ。
  • 働くことの大切さを知り,進んで働く。
  • 父母,祖父母を敬愛し,家族みんなで協力し合って楽しい家庭をつくる。
  • 先生や学校の人々を敬愛し,みんなで協力し合って楽しい学級をつくる。
  • 郷土の文化と伝統を大切にし,郷土を愛する心をもつ。
  • 我が国の文化と伝統に親しみ,国を愛する心をもつとともに,外国の人々や文化に関心をもつ

文部科学省HP道徳の内容の学年段階学校段階の一覧表から一部抜粋

グッド

5.まとめ

発達段階にはいろいろな側面がありますが、ある段階を飛ばしていけるものではありません。

レディネス促進の考えで、まだできないことを敢えて話して聞かせて、早く上の段階にいってもらうことを狙う手法もあります。

しかしそれは今話をするには難しいことをわかった上で話しているのか、そのまま理解してくれることを期待して話しているのとでは大きく違います。

得てして分かってくれるはずだと思って話して聞かせていても、当の本人はちんぷんかんぷんということになりがちです。

実際には現時点で子どもが理解できる段階の話をして日常的に繰り返し教えていくことが大切です。

そのためには、子どもがどの程度まで理解しているのか、いまはどの段階にいるのかをなるべく正確に把握しておく必要があります。

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