1.約束を平気で破るデメリットは半端ない
約束を平気で破るデメリットを挙げてみたら、私の想像以上にいっぱいあることが分かったのでシェアします。
- 信用されず人が離れていく
- 付き合ってくれない
- 話も聞いてくれない
- 原因すら教えてもらえない
- いろんなルールを守れなくなる
- 怒られて自己肯定感ダウン
- 目的もない人生
- 被害者意識と人のせいにする
- 自立できない
- 考えの軸がない
30秒で考えたのがこんな感じ。
約束を破るのは相手を軽んじている態度と同じ、否定しても約束は破ってるから相手はそう思います。
約束して予定わざわざ空けて
待ってたのに。
一度ならまだしも、3回あれば私ならアウト。
あいつ誘わなくていいや。
因果応報。
小学校低学年くらいの子どものうちなら、約束破りを繰り返しても、関係はその場かぎりの刹那的に近いから次の日には忘れる事が多い。
だけど3年生くらい、早いと2年生、いや我が子を見てると年長くらいからでも信用できる子と好んで遊んでるように見える。
約束破りや乱暴なことしてきて謝っても繰り返すようなヤツには、子どもながらに近づいていかない。
要は「信用」がけっこう低学年までの早い段階で芽生え、発達が質的に変わる高学年になるとハッキリと拒否される。
いつの間にか信用を失っていてバカにされ外されてるけど、分かってないのは空気読めない本人だけ。
私が覚えてるのは小4の頃、同級生にバカにされてたヤツがいました。
自分がないというか、軽口ばかりで信用できない。
いじめられてる訳じゃないんだけど、それとなく外される。
学年変わってクラスも変わり、最近見ないなと思ったら不登校になったらしく、さらにいつの間にか転校していなくなっていた。
高学年になると仲間が重要になるんだけど、信用されないと
- 仲間に入れてもらえなくなる
- 楽しいはずの時間を失う
- いじめとかに発展するかも
多くの場合子どもに責任はなく、子どもの態度を決めるのは低学年までの大人の関わり次第です。
次の章から、大人として約束に関して子どもに教えていく内容をお話していきます。
2.できない約束をしないための、断り方を教える
保育園で、勝手に約束してきます。
お友達とキーホルダーやアクセサリーをあげる約束をしてきます。保育園での物のやり取りは禁止なので実行させてません。
しまじろうクラブ
今のところ、それでどうのこうのはないのでいいのですが、この先どうなることか・・・。
子どもって経験不足と見通しの甘さから、守れない約束を悪気なくしてしまう。
冬の夕方5時に学童クラブから帰るのに、「帰ったら公園行こう」とか帰りがけに約束してしまい、結果的に守れなくて嘘つきになってますよ。
相手の子が持ちかけられたのに訳分からないまま、「うん、いいよ」と応じても同じこと。
● ~やる
● ~やらない
● 時間を守る
● 程度を守る
どの約束を自分なら守れるか?を分からない子どもに教えてあげましょう。
遊ぶ約束しても遊べないよ。
悲しませちゃうから
次は断ってね。
謝るのも忘れずに教えたい。
できない約束はしない方がいいのよ
できない約束ってのが何か?は個別に教えてく
謝りかたと断り方
謝りつつ断わる方法は、別に難しくなくて、
嘘ついたりごまかさずにちゃんと説明するのを教えるだけ。
謝りかたや断り方って、約束場面に限りません。
教えたら素直に何でも吸収できる"小さいうちに"教えておきたいところです。
3.子どもに約束のとりつけかたを教える
約束のとりつけ方を教えるなんて別にいいんじゃない?って思うかもしれないけど以外に盲点ですよ。
私が学童クラブで20年以上仕事し、卒会していった4ケタを超える子どものうち、
家でゲームばっかりしてる。
遊びにいけばいいのに。
こんな保護者の声を、卒会後しばらくして聞くことがありました。
学童にいる間に、たまに休んででも練習しなかったから、友達と約束して遊ぶ方法を知らないということ。
同じゲームでも家に友達で集まってやるならまだいいけど、今の時代ネット上で待ち合わせるだけもあるので、それだと学童卒会くらいの子だと心配。
外で待ち合わせたり、家に呼んで遊ぶ約束の仕方を教えたほうが良いと思います。
約束をとりつけられないで学童クラブやめたとたん、放課後は家に閉じこもっちゃう子がいる一方、
まだ学童クラブにいる間にも、空気を吸うみたいに学校にいるうちに約束できる子もいる。
自分で親のキッズケータイで連絡したらしく
友達と遊ぶみたいだから
今日は休ませますね。
そんな子は学童クラブ卒会したあとでも、その辺で遊んでる姿を良く見ます。
約束をして、それをちゃんと守れる態度が友達を増やし、結果的に楽しく過ごせる。
放課後のコミュニケーション機会が多い子は、色々な能力が上がりますね。
2歳か3歳の子でもよく言ってます。
これを伸ばすか潰すかは、その約束の種をどう具体的にふくらめて、親がどの程度まで許可できるか?
あとで遊ぼうねは流れちゃうから、
お絵描きが終わったら遊ぼう
みたいに具体的にとりつけるよう教えてみましょう。
外で遊ぶなら「場所・時間」を具体的に念押ししたり、メモして渡すとか、キッズケータイ・スマホがなくても方法はあるはずです。
具体的でなあ約束「後で遊ぼう」は、
- 帰った後
- この遊びの後
こんな感じのニュアンスの捉え方違いでケンカになるから、「約束したいなら具体的に」を教えるチャンスです。
【学童はいつまで通う?4年生~高学年は必要ない】卒業準備は早めに
4.した約束は守れるように頑張ることを教える
子どもは色んな約束するけど気分変動が大きいから、少しして気が変わったり、そもそも約束自体がフワッとしてて、守れない約束ってことも・・(笑)
だけど基本的な態度、した約束は守るを教えるのは大切なこと。
約束は相手があることだから、自分の気分で
こっちの方が楽しそうだから
バイバイ~
仮に理由が正当でも、こんなんじゃ信用がなくなってくるし、破られた方は怒ったり悲しい気持ちになるでしょう。
気分が変わったからって、できるだけ守る態度を教えたい。
特に「始めにした方の約束を守ること」
後から後から次々に約束して、最後にした遊びの約束からこなしていこうとするのが、気分屋の子どもの性質。
本能に任せてるとそうなっちゃうから、
同じことされたら
どう思うかな?
この前、約束破ったから
遊んでくれないんじゃない?
「約束があるからゴメンね」と断ることは、学童クラブに行ってれば遊びの中で頻繁にあるから自然に身につくけど、
そうでなければチャンスは少ないと思うので、タイミング逃さず積極的に教えていく必要あり。
まあ少しずつ分かってもらえたらいいと思います。
5.守れないときの対応やペナルティは相手の性質を見る
ダメなことをした子どもにたいして
叫ばないって約束して!
いい、分かった?
👆半ば強制的に結ばれた約束や、
こんな強制的なペナルティをしてもいい影響はなく、むしろダメ対応です。(マルトリートメント)
子どもって小さいうちは怒られるからダメみたいな発達段階。
だからペナルティを課されたりや変に叱られた場合、約束について学ぶんじゃなく、怒られないように振る舞うことを学びます。
自分で判断してほしいってのが大人の願いだけど、罰を与えるのは目標から離れてしまう対応です。
- 理解してるのか理解してないのか
- 知っててわざとやったのか
- わがままなのか
- 気分屋の性質が出ちゃったのか
単に約束破ったと言ってもいろんな事情あり。
叱るかどうかは、自分でなんとかできたのかどうか?が1つの判断ポイントでしょう。
また子どもに何かを教えるとき、ダメ!を体験として教えるために、ペナルティを与えるのも方法としてはあります。
でも全く関係ない「外出禁止」とか「正座させる」よりは、「同じことを経験してもらう」くらいが妥当。
わけわからず叱られる
↓
繰り返す
↓
俺はダメなんだ
こんなループだけは避けてほしいと思います。
【イライラして怒りっぽい子ども】反抗挑戦性障害へ繋げないための対応
【学童の子どもの叱り方】ベテラン指導員が教える外せない10要素
約束に限らないけど、子どもへの教え方は
- 念押しと確認
- 理由を分かるように教える
- 繰り返し
ここで"大人の期待"が出るから気を付ける
大人の期待って何か?は、詳しくはこの記事を。
要は教えてもなかなかできないのは、教え方がちゃんとしてるなら子どもの問題。
子どもがちゃんとできないからって、大人が落ち込んだりイライラしたりするのは筋違いってことです。
【子どもに期待をしない自然な関わり】勉強や成果は親の課題じゃない
6.大人が守ることで見本になる
何でもいいけど大人が子どもになんか教えるとき、大人が見本です。
って自分がポイポイ散らかしてたら、その場だけ大人の顔色を伺って行動して何も学びません。
人に言われるだけの行動をして、結果的に自立できなくなるでしょう。
大人が見本になってないのに、何か教えようとするとこうなるけど、約束に関してもも当然同じ。
小さい子なんて、約束してもすく忘れちゃうけど、
教えてる大人が約束を破っていたら、悪影響しかありません。
理由があってのことでも、理由があったら約束は破っていいと教えているようなもの。
こんな経験ありませんか?👇
それでなんか対応が重なって、結局できなかったようなこと。
私は学童クラブのアルバイトのころ、
あんまりに何人も何人も「遊ぼう」「遊ぼう」言ってくるから、同時に約束しちゃって結局守れず、、
子ども相手だからって誠実さが足りなかったと、反省したこと覚えてます。
その後で、時間あればね
約束をしていても急なことが起こります。
後回しになったり何人も約束すれば、最後の方のやつはダメになる可能性も高い。
守れない約束はしない、見通しをちゃんと伝える、無理になったら謝るなどは、子どもに対しても当たり前な態度。
むしろ相手が子どもだからこそ"ごめんね"と、甘く見ないで誠意をもって分かるように伝えるのが大切。
結果的に子どもは「大切にしてもらった」経験になり、自己肯定感を上げるにも一役買うでしょう。
教えることは自分もやるってのは大原則です。
7.約束について子どもへの教育まとめ
約束を平気で破ると、デメリットが半端ないことは1章でお話しました。
信用されなくなると小さいうちはすぐに害は出ないけど、積み重なって小学校高学年くらいからハッキリとしてきます。
そこで子どもに約束に関して教えることは
3章では約束の取り付け方についての話をしました。
4章では気分が変わるのが子どもだけど、それでもした約束は守るように教えましょうという話でした。
5章では約束が守れなかったときのペナルティは慎重に。
教えたいときに罰を与えがちですが、大人が思っているほどの効果はなく、むしろ悪影響が大きいので慎重になりましょう。
6章でお話したのは教えようとする大人が手本になること。
- 約束は守ろうとすること
- できないときは謝る
- 守れないことは約束しないで断る
- 約束がちゃんとできたのか確認する
- 大人が見本になる
それは生きる上でのセンスとして、小さい頃から関わってる大人に影響されて育てられるもの。
小さな積み重ねを軽視せず、関わってみてほしいと思います。
ありがとうございました。
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