難しい子との信頼は個別の関係+チーム連携で

・学童クラブにいる難しい子と、信頼関係を作りたい

・自分の言うこと聞かず、違う人だと聞く状態を何とかしたい

・個別対応でその子と信頼は築けたけど、自分が職員の中で浮いてる気がする

・ルール守らせようと頑張ると荒れるの、どうしよう。。

この記事を開いたあなたの悩み状態はこんな感じでしょうか?

私も学童クラブで、発達障害や家庭環境が元で大人を信用してない、反発が多過ぎる難しい子どもに対応してきたのでよく分かりますよ。

特に経験の浅い若い頃、「なんでリーダー職員の言うことは聞くのに、自分の言うことは通らないんだろう?」と、よく思っていました。

ジャム
こんにちは、
経験20年の理系保育士
ジャムです。

セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、

難しい子どもとの信頼関係と、チームとして対応する方法】

👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。

結論的に、難しい子どもと信頼関係を築くには

その子の特性や課題をちゃんと分かって、状況に合わせて対応できると個人的な信頼関係ができやすい。

難しい子には、他の子からは不平等に見えても必要な配慮としての個別対応を、本人の安定と信頼関係構築のため取ることがあります。

荒れた子を職員マンツーマンで、落ち着くまで普段使わない別室で遊ばせておく、といった感じです。

でもそれ普通のルールを崩すことなのでチーム連携と理解が必須で、間違うと

ルールを崩す程度が甘い職員が信頼され、厳しい職員が嫌われる

👆こんな状況が生まれるので、連携に大きな支障が出ます。

こうならないために、難しい子への対応に関しての共通理解とスキル

●設定されてるルールにはレベルがある
●崩せるルールの裁量を認める
●条件付きOKの伝え方

これらが必要です。

難しい子どもと信頼関係を築く

1.信頼関係が築け、指導も通る状態とは?難しい子どもでも同じ

信頼関係が築けている状態とは・・

「この人のいう事なら、しょうがない聞いてやるか」的な状態

人が言えば聞くけど、自分だと聞かないはコレ。

似たところで、指導がちゃんと伝わる状態って・・

指導が行動に結びつく状態

① 出会った頃からの緊張感が持続
② 信頼関係が築けて理解もできる
③ うるさいから従ってるだけ
④ 通常の指導で十分行動できる子

信頼関係が築けていないけど指示が通る状態もあり、難しい子でもはじめは緊張感を持ってるので少しは素直になるだけ、接する大人のスキルが高いわけでもありません。

急に来た知らない人が指示を出すとだいたいの子は従うので、いつも接している人が「信頼関係築けてないんだな」って落ち込む必要はないのです。

また威圧がまかり通っている学童クラブだと怒鳴られるからから聞いてる状態も多く、信頼されてる訳じゃないし不満がお互いに溜まります。

そもそも信頼されてなくても、普通の指示が普通に聞ける子はたくさんいますよね。

しかし発達障害でも家庭環境が元になった難しい性格を持つ子は明らかに異質、少し慣れてしまうと信頼してる人からしか指導がほぼ通らなくなります。

緊張感を持続できるのは、学校担任など線引しやすい立場の人だけで、家庭的な雰囲気を目指している学童クラブ職員だとほぼ不可能です。

難しい子どもと信頼関係を築く

2.難しい子どもとの信頼関係構築には、個別対応も必要になるが・・

課題のある難しい子には、

☑出逢った頃の緊張感を保ちつつ
☑信頼されている状態

ここをプロとしては目指したいところ。

緊張感は意識しても学童クラブの環境だと崩れてくるので、意識してない職員は10日もたず反発されてきます。

緊張感を持ってるうちに信頼されるを目指すという話です。

信頼関係の5つの要素のうち、難しい子は

  • 話を聞いたり、分かってくれようとしている
  • 困った時に助けてくれる
  • 特別に気にかけてもらってる気がする

これを本人が感じるかどうか?で信頼関係を築けるかどうか決まってきます。

信頼関係の5つの要素

・話を聞くこと
・積極的に関わること
・一緒に遊ぶこと
・困ったときにタイミングよく解決
・誠実に接すること

信頼関係の記事

荒れやすいし気分の移り変わりも激しい、この前効いた対応も今は効かない、みたいな状況がとっても多いのが対応難しい子の特徴。

だから他の子みたいに、

言葉で普通のルールを伝えて、その通りに動けるのを期待した指導」を普通の子と一緒くたにやっても、反発や不安定になるばかりで信頼関係は築けません。

従わない様子に大人の口調が強くなり、「子どもにとって、うるさいだけの指導」になるのがアルアルです。

難しい子の「困ってる時」はとても多いので、個別対応が必要な場面も多くなります。

個別対応は特別扱いとも見られるため、個人的な信頼関係を築きたいために他の職員への相談と承認なしで勝手にやると、今度は職員からアナタが信頼されない状態になりがちです。

そうならない方法を、次章でお話していきます。

階段を登るように難しい子でも信頼関係は築ける

3.個別対応の時に崩せるルールがどれか?分類してみる

難しい子にはどうしても特別対応が多くなります。

その起きた場面で、いちいち支援員が集まって相談してOKを出すなんて手順は取れません。

だからルールに対して、居合わせた職員がどの程度の裁量を持つのか?

この担当間で認識をあわせるのが必要です。

そこで知っておくべきは、ルールにはレベルがあること。

ルールレベル1

例外なく守らないとだめなもの

●他の人の不利益に直結
●衛生的、危機管理の面で外せない
●常識的に許されないこと

レベル2

原則はあるけど条件次第で融通が利く・今回だけ、条件つけてOKの出せるもの

●例外理由が明確に説明できて、「それならしょうがないか」と他の職員が普通に分かる程度のもの

●自立に繋がらないので普通の子には✕だが、配慮必要な子にはOKでもよいもの

レベル3

どうでもいい見直すべきルール

●意味のない取り決め
●慣習的にあるけど無駄なルール

 
ルールにレベル差があるのは、ルール自体が「大人数がいる学童クラブを管理するため」など職員側の都合が多いから。

木から落ちて骨折した子がいる学童クラブの「木登り禁止」みたいな管理的に外せないルールはさておき、「この部屋だったら大声出していいよ」みたいな外し方。

本当はダメだけど難しい子対応では

保育者
この対応すると
絶対に30分以上荒れそう。。

で、その子の状態よりルールを優先したら案の定荒れて、30分つきっきり。

思い当たる場面ってありませんか?

しかも30分間の人手も取られて、その子もパニックになるだけ、場合によっては他の子へ暴力など、何にも得るものがない。

よく、「集団での我慢などのルールを教えるため」とか後づけの理由を言う人がいるけど、その場面で身につける必要はないでしょう。

守ろうとしたルールってそんなに大切?という疑問を持つことが必要になります。

・・じゃあどうするか?👉次章へ

待って、難しい子どもと信頼関係を築く

4.チームとして個別対応場面で、ルールを崩す程度の共有

4-1.ルールから外れて個別対応にする判断

チームでの育成は「誰でも同じ対応」になるも必要ですが、それだけじゃないですよね。

信頼関係を築くことは結局個人、特に子どもは学童クラブの施設を信頼するんじゃなく

「支援員の○○さん」を信頼し、「△さん」には反発します。

同じルールを伝えても、

△が言っても聞かないけど、○○さんが言えば聞くというのは、

  • その時点での本人の状況を汲めた
  • 「この人の言う事なら聞いてやるか状態」の相手

などの要素があります。

本当は融通できるルール(レベル2〜3)を曲げずに譲らなかった場合、反発されるので信頼からは遠くなります。

さらに良くないのは職員の連携不足や意見の相違で「OKにする職員とNGにする職員」がバラバラな場合。

チームとしての大きな課題は原則ルールは知っていて普段は守っている前提で、その条件を外す程度や状況をどう共有していくか?

つまりどんな状況なら、個別対応でOKか?を共有すること。

例えば「折り紙は一日3枚まで」みたいに細かいルールを職員間で一致させて守っても、融通が利きそうな場面で聞いてくれないのは子どもの不満が高まるだけ。

特に要支援児の本人目線で、「やってもらう経験」が少なく「押し付けられる経験」が多いと思いませんか?

「折り紙5枚使っていい?」

➔「ダメ」と即答する

➔「相談してくるね」とワンクッション置く

言うまでもなくワンクッション置くほうがよく、さらに許可できるかは事前の職員取り決めによります。

相談なしの垂れ流しはNGだけど、相談してもらって許可出す分には、「理由を聞いて今回はOK」を伝えた上でOKにしよう。

👆こんな取り決め

一輪の花 難しい子どもと信頼関係を築く

毎回「相談してくるね」じゃなくて良い

アルバイトで自分判断した責任を取れないなら仕方ないけど、正規職員レベルでは自己判断を多くしなくちゃいけません。

単に「ルールだからみんな一緒、状況判断はしない」は、仮にルールレベル2の判断不可なら「言われたことのみ忠実に守る」アルバイト程度の力しかないことになります。

まあ共有すると言っても、個別の状況なんて細かいことは決められないから、

  • 「子ども(本人と他の子含む)のためになるか?」
  • 「大人の都合か」

この判断基準を持つと分かりやすい。

その度に振り返りをして、コミュニケーションを重ねていくことで、

チームワークがよくなり、難しい子どもとの信頼関係も築けると、育成が本当に楽になりますよ。

難しい子どもと信頼関係を築く

4-2.個別対応した場合の子どもへの伝え方

個別対応を場合、子どもは

子ども
いつもは駄目なのに、
○○さんは許してくれた!

という記憶が強烈に残ります。

それがいつの間にか、「自分なら許されるんだ!」に変換されるのが注意点。

条件や状況で許されたのが記憶から消されるので、△さんが禁止すると

子ども
○さんは良いって言ってた!

となりますが、経験ありませんか?

虚偽記憶

実際には起きていない記憶。

「こんなことがあった」と思っていても、実は間違ってること

【人の記憶機能や、注目と印象についての心理効果】保育士の心理知識⑧

条件付きOKを分かりやすく伝える方法は、

●繰り返し
●特別にOK

と分かりやすく伝えること。

また、仮にルールレベルが「見直すべきルール」だった場合、個別対応ではなく全体のルール変更できないか?という視点を持つのも大切です。

特別対応は特別で、他の子が不満や不公平感を持つからです。

大勢の中で難しい子どもと信頼関係を築くには

5.難しい子どもとの信頼構築とチームアプローチまとめ

難しい子とうまく信頼関係を作ると、育成がかなり楽になるけれどその道のりは個人努力とチームワークが必要。

ちゃんと信頼されるには、

  • その子の特性や課題をちゃんと分かって
  • 状況に合わせて対応できる

つまり集団のルールでなく個別対応をいかにタイミングよくできるか?が大きく影響します。(2章)

個別対応は普通のルールを外れてしまうのが多いので、

・ルールにはレベルがあるのを認識(3章)
・崩せるルールなら、責任が取れる人へ裁量を認める
・条件付きOKを分かりやすく伝える(4章)

これらが必要です。

細かいルールは共有してもキリがないので、「子どもの利益になるか?」という判断基準も紹介しました。

この記事でお話したのは、難しい子どもとの信頼関係+チームワークという、安定した運営のキーとなる話。

特定少数の難しい・支援が必要な子どもにクラブの雰囲気が決められてしまう、というのもよくあるので、うまく信頼関係を作れるよう頑張ってみてください。

チームワークも大切なので、信頼関係を優先するあまり、自分勝手にルールを崩しまくっちゃ駄目ですよ。

ジャム
ここまで読んでいただき
ありがとうございました

よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️

目次へ

文中で紹介したリンク👇️

学童クラブ職員の悩みはだいたい

● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり

👆これらを解決するには転職かスキルアップ。

転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。

【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK

スキルアップに関しては、

子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・

個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。

でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。

人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要

というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。

・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?

根本的に足りないもの

➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。

どうすればいいのか?

➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。

あなた
えっ?マーケティング??

と思いましたか?(^^)

分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために

✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?

👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。

これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。

つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、

保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。

保育園

保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。

(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)

特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。

良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、

あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、

それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。

と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。

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