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ジャム
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ぶつ/叩く/噛みつき/乱暴に見える攻撃性~幼児・学童/小学生の子ども

けんかやトラブルの時、また自分の要求を通そうと主張するときに手がすぐ出てしまう子はたくさんいます。

暴力に訴えるのは言葉が出ない代わりですが、この記事ではより広い意味での人への攻撃性、それへの対応について書いていこうと思います。

「なぜうちの子はすぐに手が出てしまうのか?」
「どこから暴力を学んできたのか?」と悩み、現場では「叩いちゃダメ」と叱責するものの、一向に変わる気配なし……。

allaboutより引用

このような悩みは子どもを持つ親では多く、子ども相手の施設では必ずあります。

この記事を読むと分かること

  • そもそも攻撃性とはなにか?
  • 何でぶってしまうのか?
  • 暴力についての対応方法
怒る

1.他の子を叩く/ぶつなどの暴力・暴言/攻撃性の心理とは?

攻撃性には直接相手に攻撃する事もありますが、そうではなく間接的に相手をおとしめる等も含まれます。

では攻撃性とはそもそもなんなのでしょうか?

それは生存本能によるものなので、それ自体はよいも悪いもありません。

しかし人間は社会的な生き物なので、好き勝手に攻撃性を外に出してしまうと通常の生存が危ぶまれてしまいますね。

攻撃性は生存本能によるもので、根底にある目的は生きていくことです。しかし生きていく目的をどう達成していくのか、そのレベルでの分類ができます。

①攻撃そのものが目的
②自分が攻撃される前に攻撃をする
③欲求不満のはけ口
④具体的な資源を得るため
⑤社会の中での自分に対する印象操作による地位の獲得
⑥制裁・報復の手段
⑦自分に向くと自傷行為になる

順に見ていきましょう↓

赤ちゃん

①攻撃そのものが目的

快楽的なもので、普通はあまりないことです。

②自分が攻撃される前に攻撃をする

自分が相手に良い感情を抱いていないことで、無意識に「相手が、自分に対しても良い感情を抱いていない」とすり替えることがよくあります。

原因は自分が相手を嫌っていたり、過度に気にするためで、相手が実際にどう考えているかは関係ありません。

これは心理学でいう投影ですが、それによって相手が先に自分を嫌ってるのだから自分もやり返していいと正当化します。

③欲求不満のはけ口としての攻撃

自分より弱い相手にむける攻撃性は、それによって得られる優位性・軽蔑感・征服感により満たされない他の欲求のかわりとします。

相手を自分の思い通りにコントロールする目的があって、攻撃によってそれが叶うだろうという期待が高い時に強くなります。

怒り

④具体的な資源を得るために暴力を使う

これは女子に多いとの研究があるそうです。

人を攻撃して、それによって物や価値など具体的な何かを得ようとする行為です。

単純なところだと、欲しいものを力ずくで取ってしまうようなことです。

⑤社会の中で、自分に対する印象操作による地位の獲得

これは男子に多いという研究結果があるようです。

「自分は強いぞ」ということを示すための攻撃性です。威張って回りの人を従わせる、そしてその社会やグループのなかでの地位を獲得するための行動です。

⑥制裁・報復の手段としての暴力

規範を外れた人に対して向けられるものです。

社会的にも、子どもの心理からも「よくないやつをやっつけてるだけ、自分は正しい」などと正当であるとか、良い物と見られがちですが、相手を攻撃していることについては変わりありません。

"ぶたれたからやり返す"というのもこれですね。

⑦自分に向くと自傷行為になる。

抑うつ感、自責感などの解消方法としての手段です。

自己肯定感がとても低い場合に、自分の存在を保つためなどの、さまざまなストレスを解消しようと出てくることもある行為です。

子どもの考えてることがわからない方はこちらから

目的を達成しようとするための手段として他者へ攻撃を向けます。ゆがんだ形で出てくるのは社会的に見たら問題行動ととらえられるため、好ましくありません。

2.子どもが人をぶつのはなぜ?幼児~学童期

上で見てきたように、人を攻撃するのには目的があります。

目的を達成するための手段が「攻撃」です。

子どもからしても、暴力を振るえば怒られるし反撃もされる。いいことはないけれど、目的を達成するための手段が他にないから仕方なくその方法をとっているに過ぎません。

2-1.言葉がでないから叩いてしまう

言葉で交渉する力がない子はこうなります。

子どもは言葉で説明するのが苦手だったり、説明や主張のうまい子に口で勝てないと手が出てしまう子が小学生の低学年にはたくさんいます。

珍しいことではありません。

2-2.親に構ってほしい

怒られてもいいからこっちを見てほしい子も人を叩いてしまいます。時には別の問題行動で気を引こうとします。

2-3.イライラやストレス発散のため

大人でもそうですね。八つ当たりなども含みます。

アンガーマネジメントが有効ですよ👇️

2-4.暴力が悪くない環境/習慣化

親に躾と称して叩かれたり、力や恐怖で押さえ込まれる経験を積み重ねてきた子は、叩いたりぶったりすることを悪いことと思いませんね。

叩くのが癖になってしまうのも似たような話です。

つねる

3.やめさせたい暴力や攻撃性への5つの対応~学童クラブや家庭でも

3-1.発達障害の可能性

攻撃衝動は本能的な物であり、脳内のホルモンも強く影響しています。

脳内の信号が速く伝わる衝動的な経路、遅い理性の経路の二つがあるそうです。反射的にぶってしまってから「あーあ、やっちゃった」となるのはどうにもならないことです。

そのため衝動的な攻撃をどうおさえるかは心理学的な問題よりも、生理学に近いものです。発達障害の可能性があり、理性で抑えられない場合は薬を処方してもらうことも手段の一つです。

何を試してもうまく行かないなどは発達障害の可能性が高いです。

ただ家でその子だけを見ていると分かり辛いものがあります。

学校や保育園・学童クラブなど集団のなかで子どもをたくさん見ている大人に客観的な意見を聞いてみましょう。

先生方もどう伝えていこうか悩んでいることも少なくありませんし、普段からもトラブルの報告が多いと思います。

指導が行き届いていないのかもと先生方も悩みながら日々働いているので、単刀直入に聞かないとなかなか教えてくれないかもしれません。

その辺りを踏まえて話を聞くことが大切です。

連絡

3-2.叱り方・叱られた方・親が叩かないこと

欲求不満の捌け口としての攻撃は、防衛反応としては原始的なものです。

攻撃以外で欲求不満を解消できない、または手段を知らない、そして衝動を制御する力も未熟な子どもには多く見られます。

それは同級生や弱そうな子へのいじめや親への反抗などによりでてきます。ストレスが高い状態を環境面から変えていく必要があります。 

幼児期に攻撃について親から厳しく罰せられると、非行に走る、親のいないところで攻撃的になりやすいなどの傾向があります。

「親の方も子供を叩いているのではないか?」そう思った方もいると思います。つまり、「親が叩いているから、子も叩くようになるのでは」という推測です。

allaboutより引用

この感覚は一般的なものです。もちろん当てはまらないケースもここで書いているようにたくさんありますが、これが原因のことも少なくありません。

親から与えられた罰により、人間関係は暴力を基にした主従関係であると学んでしまうようです。

自分の受けた仕打ちを機会を得て下の子に同じことをするなど、よくない連鎖となります。

そのため、子どもへの叱り方についてはよく考える必要があります。心理学的にも人や動物が攻撃的な場面を見ると自分も攻撃的になるという実験もあり、攻撃性は伝搬し、学習されるためです。

単純にぶつ、叩くなどはどんな理由をつけても体罰にあたり、家庭内でも違法行為です。

2019年度児童福祉法改正 親の体罰禁止

単純な体罰でなくても言葉や脅しに近いものなど雰囲気によるものも子どもは敏感に感じとります。

体罰を"しつけの一環"と称して容認し、伝えても改めない保護者も多くいます。その現状を踏まえての法改正なので、親はもとより子どもを預かっている方々は必ず知っておくべき事項です。

大人もイラッとするのは分かるので、アンガーマネジメントを学びましょう。習ったことのないためコントロールできない怒りの感情は、学べばコントロールできるようになります。

怒る

3-3.暴力で解決した経験をさせない

人間は社会で生きていく中で、攻撃が目的達成のための有効な手段だと繰り返し学んできています。

簡単なところだと、怒れば多少要求が通りやすいなどです。しかし怒ったり人を攻撃したら評価も下がり要求も通らない、立場も悪くなるという経験もしていきます。

これらのことから、攻撃が有効な時とそうでない時を子どもは学んでいる過程です。

すぐに怒り出して要求を通そうとする子は、行動の選択肢が他にないためです。

毎回毎回、暴力によって問題を解決できることを学んでしまうと、そこから抜け出せなくなります。

解決したことではなく、トラブルの時に暴力が出たら必ず「叩いたから解決までこんなに時間がかかった」「叩いたからこんなに叱られるんだよ」など伝え続けたり、暴力でなく解決できたら褒めることが有効です。

時間はかかりますが子どもの成長は行きつ戻りつで時間がかかるものです。

そこで安易に大人が押さえつけたり暴力で何とかしようとするのは2-3で書いたような結果となります。

大人への要求の時に叩いてくるのには、その場を離れましょう。叩き返すのは下策です。

時間

3-4.暴力を振るう以外の解決方法を教える

怒ってもこの場合はダメと伝えると同時に、他の方法を教えてあげましょう。

叩いたら叩き返すのもダメですね。かといって我慢も行けません。どう教えますか?

基本路線は言葉が出るように手助けをして行くこと、相手の心は分からないにしても自分がされたらイヤな事だと知ってもらうこと

場面に応じてその成長の支援を行っていくことになるので、落ち着いたときを見計らって「さっき怒って悪口を言っていたのは逆効果だった」など。

人の心を学ぶには発達を待つことと、発達に合わせた関わりの双方が必要です。この記事をどうぞ👇️

プンプン

3-5.ストレスへ対処する

満たされない要求の発露として、問題行動として暴言や暴力などの攻撃性がでてきているのなら、おおもとの欲求を探っていくことが必要になってきます。

そして、その欲求自体が解消可能な物なのかを考えてみましょう。

難しいものなら攻撃以外の表現方法で制御する方向を模索していく必要です。

欲求が通らないときの反応は防衛機制と言います。攻撃性はそのなかでも一番本能に近く、理性からは遠いところにある反応です。

人間ならば理性でよりよい行動を探し、こういうときは攻撃性に頼るのではなくこうしたほうがいい、を子どもの頃から少しずつ学んでいく、大人からは教えていくことが大切です。

学童クラブ指導員と保護者の部屋のロゴ
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4.暴力を振るわないで済む~他の手段がある子

学童保育所で手をすぐだしてしまう子は必ずいます。

その子の行動を変えたいと思うのは指導員も保護者も同じですが、時間もかかるためどの施設でも苦労しています。

上の章で手を出して要求を通せた、攻撃が有効だという経験を積んだりすると、手を出すことは要求を通すために強力なカードとなってしまい、いざとなると使ってしまうのは当然の心理です。

ある研究では、友達関係を作るのが上手な子でも、いれてと言って入れてくれないなど、失敗する経験はあります。実に50%とのことです。しかしうまい子は手を出しません。

それは攻撃をする以外の選択肢をたくさん持っているためだそうです。

一度入れてといって入れなかったときにどうするか観察していると、いろいろと試していたそうです。

他のグループに行ったり、遊びの切れ目にタイミングをみてもう一度言ってみたり、そのグループの話が通じそうな子に話しかけてみたり、じゃあ後でいれてと言ってみたり、行動のバリエーションが豊富です。

すぐ手を出してしまう子はいれてくれなったら怒って言い合い、手を出すというルーティンしかありません。

手を出さないようにしようとしても、他のパターンがなく、攻撃か強力な魅力のためそれをつい使ってしまいます。

怒る

そういった子には行動のバリエーションを増やしていくために、大人が教えていくことがまず考えられます。

生きていく上での必要なコミュニケーションスキルなどを教え、訓練して使えるようにしていく方法をSST(ソーシャルスキルトレーニング)といいます。

しかし教えてもそれを使いこなせるようになるには、実際に試してみて成功したという体験が併せて必要です。

何かトラブルになりそうだなと思ったらタイミングよく、じゃあ後でとか言ってみたら?など教えたことを試してみられるように介入してみましょう。

そしてもしうまくいったら褒める、うまくいかなくても頑張った、その言い方は良かったなど、どちらにしても手出しをしなかったら褒めていきましょう。

いずれにしても時間はかかりますが、子どもの頃の経験は大切です。その子の今後にいい影響を与えていきたいですね。

子どもの心理についてもっと知りたい方はこちらから


攻撃性については、自分を守るために行うものです。認められていない感を満たし、自分を肯定するために出てくる攻撃性も少なくありません。

この記事を読めば、その点でどういった視点で関わればいいのかヒントが得られると思います↓

また攻撃性が特定の子に向くことがあります。やられやすい子は集団に一人や二人いるものですが、それは放置できませんね。

こういったバカにされやすい、見下される子についてどうしたらよいかはこちらの記事をどうぞ👇️

もっと勉強したい方へおすすめの本があります。応用行動分析から、子どもの心理をとても分かりやすく解説している一冊です。↓

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