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1.被害者意識・被害妄想は自意識過剰とは少し違う~小学生編

自意識、つまり他の人から見られている感は誰にでもあります。

自分の行動を自制するためにも必要で、「空気を読む」にも大切な能力です。

自意識過剰とは、早い話が"未知のものへの不安や期待"です。

未知ってのは人の心、実際に他人がどう思っているのかはわかりませんね。

自意識
自分自身についての意識。周囲と区別された自分についての意識。自己意識。「自意識が強い」

goo辞典より

本当のところがわからないのに、

  • 他人は自分に対してこう思っているに違いない
  • もしかして、私が笑われてる?

と不安になったりします。

不安

プラスに振れている場合は「こっちを見て笑っていた。きっと俺が面白いんだな、変な顔をしてやろう」みたいに困ることは少ないですね。

こんなのが人が自分をどう思ってるんだろう?とても気になる・・っていう自意識です。

ただ、子どもはそもそも人は人、自分は自分という感覚はまだの段階。(自己同一性獲得以前)

"人から見た自分を気にする"ってところまで行ってない。

怒られている人を見ると自分も怒られているような気になったり、泣いている人を見ると悲しくなって自分も泣いたりします。

大人や高学年以降では「どう思われているか」とか「外見を気にしすぎたりする」こともあり、自意識過剰が被害者意識の原因にもなります。

しかし子どもはまだ自分と他人の区別がついていません。

寝てる

自分の心の世界にイメージで作った他人がいて、他人だけど私と同じ考えを持っている。ということです。

私を自分でダメな人間だと思い込みをしていると、イメージの他人も私を悪者にしてきます。

そもそも幼児とか小学生低学年では人の目を気にして行動することはほとんどない。

だから"人の目" 即ち自意識が、"悪く思われている気がする"の原因ではないのです。

どう思われるかはどうでもよくて、顔色をうかがって、相手が危害を加えてきそうか?を気にしてるんです。

そして、危害を加えてきそうか?は自分が持ってる相手のイメージによって判断していますね。

指ネコ
全部自分のイメージにゃ!

こんな感じでやられるかどうか?つまり被害者意識を持つことになります。

被害者意識
必ずしも被害を受ける立場にあるわけではないのに、自分は被害を受けている、受けるに違いないと思い込むこと。

また、自分の誤った行為を正当化するために、責任を他者や生育環境などに転嫁し、自分こそ被害者だと思い込むこと。

goo辞典より
寝てる子
夢と現実の区別がつかないのに似てる

2.自己肯定感が低くて人を信頼できない~被害妄想の原因1

イメージで作った他人は、結局自分が作り出したものです。キーワードとなるのは「投影」という心理的な働きです。

子どもの被害妄想の原因は、

  • 自分で自分を悪者にする場合
  • 自分で他人を悪者にする場合(次の3章)

この二通り

自分のことを自分で悪く思っているケース

自分はダメな人間だ」、みたいな発言を、怒られたり注意されたりする場面でする子どもがたまにいます。

だいたい30人に1人くらいかな。

子どもの施設でいろいろな子を見てきた方なら、経験があるかもしれません。

自分で自分をダメだと思っているから、"他の人も自分をダメだと思っているに違いない"、と無意識に考えます。

その結果、自分の方を見て笑っている人を見ようものなら、「自分をバカにして笑っている」(に違いない)となるわけ。

普段無関係の人にそう言った感情を抱く場合は、この自信のなさが原因の可能性が高くなります

自信がない

なんでこんな風になっちゃうのかというと、"よくない経験の積み重ね"

よくない経験
  • ありのままを受け入れてもらえない
  • 否定から入られる経験の蓄積
  • おとしめる言葉かけの堆積
  • 厳しいしつけ
  • ちゃんとしないとダメって刷り込み
  • できてないことを叱られる
  • 甘えたい、褒めて認めてほしいけど満たされない。
  • 人と比較される

おとしめる言葉かけってのは

  • 嘘でしょ、
  • 意地悪ね、
  • 口ばっかりね、
  • ダメね、
  • だからダメなのよ

👆️こんな感じの人格を否定される言葉です。

男の子
僕はダメじゃない!

こんな風に言える子はいません。

人との比較ってのは、主に兄弟。

直接「お兄ちゃんなんだからちゃんとしなさい」みたいな感じ。ちゃんとするのに人を引き合いに出すこともないのに、つい言っちゃいますね。

兄は誉められていいなあ、自分はダメなんだみたいな自己卑下に繋がってきます。

直接自分に言われなくても人を褒めるときに「弟はダメだけどあなたは良いね」それを弟がたまたま聞いても同じです。

ダメね

要は大事にされてない感じがするってことを、無意識に感じ取っている繊細な子とも言えます。

大事にされないと人も信頼できない。

疑心暗鬼のなかで、いつ不当に扱われないか?を無意識に恐れてる感じ。

ちょっと見てきた → 次はなんか言われるんじゃないか?

思い込みだよ」みたいに言われても、「そうかもなあ」じゃなくて

女の子
いや、違う!

って人を信頼できなくて、何を言われても安心できない。

けっこうかわいそうですよね。

仲間外れ

3.特定の人に悪い感情がある~「笑われてる気がする」の原因2

笑われてる気がする」の原因その2です。

特定の人に対して自分が良い感情を持っていないとき、それを投影して、"私が嫌いだから相手も嫌いだろう"となるものです。

自分の頭の中に想像した相手のイメージが住んでいて、現実世界の相手が何をしてもイメージの相手が優先されます。

男の子
笑ってないよ
男の子
いいや、笑ってた

脳で直接イメージして思い込んでいる。

攻撃を同時に行うこともあります。
なかなか厄介ですね。

ーーー

私が学童クラブで働いていたときに、

相手の子をずーっと気にしてチラチラ見てるけど、相手の子は気にしてない。

だけどある瞬間にちらっと相手が自分を見ると

女の子
見てきた!

相手も見られてると気になってくるから、そこからは負のループ

男の子
そっちが見てるじゃん!

仲が悪いと、こんな下らないケンカになります。

見えないように職員の私が視線を遮るように真ん中に入ってもわざわざ覗き込むようにして見る。(けっこう距離が離れてるんですよ)

後ろを向かせるのが手っ取り早いんだけど、
こんなトラブルが頻繁だとめんどくさくなってくる気がしませんか?

気になる

自他の境界が子どもはあいまいです。

子どもの場合はどうしてよいかわからないから、単に人の真似をします。

自分が悪口を言いたいけれど先制しては言えないので、相手が言っているように思うことで攻撃のきっかけとします。

これら投影ですが、無意識の「認めたくない自分を他者に代理をしてもらって、その他者を悪者にすること」です。

自分がやりたいけれどできないことをその人に求めることや、自分自身の嫌いな部分をその人に移して自分を攻撃する代わりにその人を攻撃するなど。

花

相手の事をよく思ってないから、
あいつが私を悪く思ってるんだ!

先に考えて攻撃することで、自分じゃなくて相手が悪いと思い込む。

そうすると、悪いのは自分じゃなくて相手になりますね。

子どもにおいてはこれが被害者意識の一番の原因だろうと考えられます。

もちろん自己肯定感が低ければその頻度も上がります。

これってけっこう普通のことで、普段は特に問題がない子でも、けんかしていて相手に対して怒っている場合はこの「投影」が出てきます。

いい家族

4.保育園ルールを引きずっている~被害者意識の原因3

被害者意識のうちでも、学童クラブで多いのが

  • 仲間に入れてくれない
  • 貸してくれない
  • 謝ったのに許してくれない

こんなのです。

学童クラブの1年生や、子どもによっては3年生でも言ってくるけど、これは「言えばその通りになる」って価値観や経験が邪魔をしている感じ。

言っても思い通りにならないことなんて、いくらでもありますよね。

てを差し出す

保育園では"みんなと仲良くしてほしい"って願いから
入れてあげてね、みんなと仲良くしましょう
と端的に伝える。

保育園にいる間は、"この場合は入れてくれるけど、この場合はダメ"みたいな場合わけでの理解もできない。

そして発達的にも、その場の雰囲気で誰とでも遊べる段階。

ーーー

だけど小学校とか学童クラブに行った途端、そういうわけには行かない。高学年までいる学童クラブなら6年の差がある。

高学年は決まった友達や仲間と深める段階、保育園とは人間付き合いの質が全然違うわけ。

意地悪をされれば覚えてるし、始めは好意で入れてあげるけどその度に引っ掻き回す子は入れなくなる。当たり前の話です。

みんな
勝手なことばっかりして、ケンカになるから入れないよーだ

その辺りを理解できない子が「入れてくれない」とか、「貸してくれない」系の訴えを大人にしてきます。

謝ったのに許してくれないってのは、全然理解が追い付いてないですね。

被害妄想って言うよりは、実際に入れてもらえなかったりするわけなんだけど、自分の考え方じゃなくて普段の行いに原因がある感じです。

あっち行け

後で遊ぼうね」って言って相手からの返事もないのに"自分では約束したつもり"

相手は覚えてない、というより聞いた覚えもないことも多い。

でも「約束破られた!」

~されたっていう訴えのうち、いくつかはこんな感じの理解力の低さが原因です。

得意

5.自己肯定感の低い+特定の相手への被害者意識への対応

対応は簡単で、言葉かけを変えて時間を待つだけ。

自分が親で我が子のことなら、自己肯定感を高める働きかけをして、自己肯定感を低くしない対応を長期に渡って意識すること。

【子どもの自己肯定感と自己効力感】違いを知って両方とも高めよう

だけど困ってる現場が学童クラブで、叱られてる場面が家でお父さんやお母さんから毎日のように言われてる場合、とたんにやれることが少なくなる。

本人へは受容と共感による傾聴とその場その場での対応だけ。「気のせいでしょ」みたいに余計なことは言いません。

保護者との関係でとれる方法は

  • 普段の様子を伝え続ける
  • 「やられた」って訴えには、"相手はなにもしてない"ことをちゃんと伝える
  • 一般的な話として「小さなことで叱られてるとダメ」みたいな啓発をあらゆる手段を使って行う
  • 見にきた心理士の言葉として伝える
  • 保護者との信頼関係を作って直接伝える
走る

ちゃんと見ていて「相手は悪くない」を伝えないと、「悪いのは相手、我が子は悪くない」って保護者の価値観を強めるだけで、解決はできない。

また、伝え方が悪いと「思い込みだよ」みたいに終わる。

いつ起こるかも分からないトラブル予防のためだけに、人手が1人割かれるので、この一点だけでも難しいかもしれません。

学校だと無理ですね。

もしかしたら「あの親じゃ子どもがかわいそうだ」みたいに学童職員が思ってたけど、

・実は保護者もある程度分かってて、それでも余裕がなくてつい言ってしまう、

・将来のために強く「ちゃんとしなければ」って頑張った結果空回りしてる

みたいな感じかもしれない。

実際にそういう家庭がいくつかありましたよ。

最後の"直接的に伝える"が一番効くんですが、かなり高度です。

それができなくても、親に寄り添う意味でも、状況を知るためにも保護者との対話は必須です。

静かにする

普段のお迎えの時にちょっとだけ話したり、トラブル内容だけを電話で伝えるとかだとほぼ無理なので、別で時間をとっての面談をすることが必要になってきます。

まあやれることを試していって、変わらなくても学童クラブの責任範囲じゃないんですけど、それでもできることはやってあげたいですよね

【保護者との信頼関係】学童/保育で良好な関係を築く方法と考え方

自己肯定感が低いと、被害者意識だけでなく新しいことに挑戦できなかったり、失敗するとネガティブな思考にとらわれてしまうなど様々な事が起こります。

6.一時的に有効な特定の相手への被害妄想

特定の相手に被害者意識を持っているときには、相手と離すってのは一時的には有効です。

ただそもそも自己卑下になってる子どもは相手をどんどん変えていくので堂々巡りになりますけど。

それでも相手の子が逆に疲弊してる場合は、離すってのも必要になりますね。

犬猿の仲になるまで引っ張ることもありません。

ループ

無視」は多くの場合トラブルのもととなりますが、この場合に関してはとても有効。

  • 見られたから何か害はあるのかな?
  • 相手が何か話をしたら何か害はあるのかな?
  • 相手が見てくるなら、自分も相手を見てるってことだよ。

それを見ることで嫌な気分になるのなら見ない。自然に見えてくるというなら背中を向けるなどの方法を、具体的に示していきましょう。

ただ、あくまでも一時的です。

よくない感情を抱いている相手にはそもそも関わらない、見ない、一時的なものなら気分を変える、などを教えていくことが考えられる対応でしょう。

いろんな友達

7.理解力が足りないことでの被害者意識への対応

これは他の二つの理由よりも対応は簡単です。

この前ケンカになったから入れたくないんだってさ

直接理由を言ってくれる相手ばかりじゃないから、ちゃんと聞き出して本人に分かるように伝えてあげるだけ。

今は友達だけでやりたいんだって
経験値をためていける手助けをするだけです。

指ネコ
仲介してあげるだけにゃ

変に仲介して「入れてあげてよ」、みたいにすると本人の経験値がたまらない。

友達でもなくて同列なのに、「あなたには貸すけどあなたはダメ」みたいな理不尽な理由で外されてるなら仲介してあげるんですが。

または毎回入れないんじゃなくて「たまには入れてあげてよ」みたいなある程度は人情に訴えた押し引きで仲介。

勝手にするとまた入れてもらえなくなるよ」みたいに隙あれば教えていく感じ。

発達障害で何かのこだわりを元に、理解はできるけど感情が収まらないとかは違う。

だけど普通の子どもなら、初めは保育園ルールを引きずっていても、だいたい1年生も早いうちに徐々に理解してきます。

英語

8.笑われてる気がするなど被害者意識の強い子への対応まとめ

被害者意識被害妄想的な「笑われてる気がする」は、人の評価を気にするといっても、回りに合わせてしまう。

仲間外れを恐れる高学年以降と、学童クラブあたりの小学校低学年は別物。

そこに自意識みたいな理由はありません。

ジャム
ほとんど自分が原因。
それを作った親が原因

単に怒られないように顔色をうかがってる感じ。
人の機嫌を気にしてる。

自分がどう思われてるかじゃないってわけです。(1章)

否定されたり、粗末に扱われないかビクビクしてる。だから相手に攻撃される前に「見てきた」って訴えてる。(2章3章)

または単に理解力がないか。(4章)

被害者意識の強い子への対応
  • 自己肯定感をあげること(5章)
  • 特定の相手がいるなら離すこと(6章)
  • 理解できるように教えていくこと(7章)

笑われてる気がするってのは、周りからしたら「考えすぎだよ」ってなりがち。

だけど本人にとっては大問題。

度重なるとうんざりしてくるけど、自己卑下や普段の大人の関わりに隠れた大きな問題があることも多いから、ちゃんと対応してあげたいですよね。

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