0.学童クラブとは?放課後子ども教室もあり

学童クラブは保護者が仕事・病気・介護などで子どもを放課後や夏休みなどの学校のない日、

子どもを家に置いておけなかったり、
親が見ていられない方のために、
保護者に代わって子どもの居場所を保障する福祉施設です。

このサイト全体で、「学童クラブ」というのは、厚生労働省管轄の公的な「放課後児童健全育成事業」

放課後児童クラブとも呼ばれいて、運営形態は

役所が設置して自治体が運営

役所の施設を民間事業者が運営

民間施設に役所が補助金を出してる

※③については幅広く一概に扱えない

一方で月額5万も6万もする塾や習い事の子ども預かりで、税金が一切使われていない施設は民間学童クラブと呼ぶことにします。

詳しくはこちらの記事の1章で分類を解説

遊び中心の公的な学童クラブと、塾のような民間学童クラブが、全く別物なのに「学童クラブ」という同じ名前で、初めは区別がつかないかもしれません。

私のウェブサイトでは公的な学童クラブを主にお話しています。

指導員の仕事は家で行う代わりのほぼ全て集団で過ごす中で起きる色んな対応や管理

✔ いろいろな家庭の子を見るので、子育て経験は役には立ちません。

✔ 勉強も教えず、子どもは座ってもいないので学校勤務の経験すらあまり役立たず。

✔ 保育士経験が近いけれど、学童クラブはそれより年齢が高いので違う面がたくさんあります。

学童クラブと類似の放課後子ども教室の比較基本情報👇️

学童クラブで働きたい場合、似た施設に放課後子ども教室があります。

学校単位で、放課後の子どもの居場所として運営されているところも多く、職員募集がある場合も。

学童
クラブ
放課後
子ども教室
目的保護者の
就労支援
居場所
確保
時間平日~土曜
長くて
~19時
概ね平日
長くて
~18時
料金月額
保育料
無料か
保険料
対象1~3年生
定員あり

高学年は
施設ごと
在校生
定員なし
職員有資格者
配置
(推奨)
取り決め
なし
参加放課後~
出欠確認
放課後~
自由参加
食事概ね弁当なし
おやつありなし

友達と遊ぶ子ども

1.学童クラブ指導員の魅力とやりがい

子どもが好きなら学童クラブって職場はとても魅力的

子どもの行動に一時は困っても、かわいいと思えて関われるだろうから適性はバッチリ。

成長の一端を担っているって実感や、困ってる保護者に感謝されたりする。

私ジャム個人的な学童の一番の魅力は、子どもの成長を目の当たりにできること。

そこを体当たりで関わりをもって将来へつなげる。

高学年になった子を見ると、"学童であんなに大変だったのに落ち着いて大きくなったな"みたいな感覚が好き。

ジャム
人によって
感じる魅力はいろいろ

小学1~3年っていろんな面で理解力が足りないのに、幼児と比べて行動力はとんでもないから一番大変

👆こんな話をよく聞きます。

だからこそ保育者がちゃんと勉強して、知識を得て接すれば目に見えて成果が現れるところも魅力のひとつ。

勉強すれば育成も楽になるし、子どもの満足度も高くなるから。

まあうまく行かないことも多くて、そのたびに勉強や試行錯誤で経験を積める。

そう、自分自身も成長できるのも大きな魅力

こんな感じで一言じゃ言い表せない、いろんな魅力が学童クラブ指導員の仕事にはあります。

ハートの家族

2.学童は楽じゃなくて大変~よくある勘違いとは

世間の学童クラブへのイメージはどんなものでしょうか。

2020年の新型コロナウイルスで、学童クラブの実態が前よりは知られるようになったけど、

知らない人の学童クラブイメージ

●聞き分けのいい小学生と遊んで楽しそう。

●問題起きても自分達で解決できるね。

●小学生なら分別あるから暴力なんてないでしょ

●保育園児と違って言葉が通じる、話せばわかる!

●自分のことは自分でできるよね

●職員は適当に遊び相手か、見てるだけね。

勉強する子ども

学童クラブの雰囲気や地域によって大きく違うけど、実際に働いてみると

上で書いたイメージはおそらく反転します

学童クラブの実際の姿

小学生
→聞き分けない、何度言っても繰り返す。

問題解決
→弱い子が我慢してるのに「解決した!」ってなる

暴力とか
→余裕で殴り合い、掴み合い、手加減できず

言葉が通じるか?
→何回話しても伝わらない子もいる

自立
→片付けない、漏らす、こぼす、忘れる

職員は楽そう
→目の前で起きてる問題に対して、見てるだけで働かないつもりなら楽かもしれない・・

笑う子ども

小学生によって発達の差は大きいけれど、何十人も子どもを集めると落ち着いてる子ばかりの学童クラブはほぼない。

だけど私が20年以上渡り歩いてきた中だと、定員20~120のクラブで、落ち着いてる子のみのクラブはなかったですね。

定員10人とかなら「みんな揃って問題なし」の可能性はありますが・・

私の経験だと、

60人定員のうち30人が発達的課題(発達障害、グレーゾーン、家庭環境の偏りなど)のある学童で働いたこともあります。

私の経験値も低い頃で手がつけられなかった記憶が。。。

  • 全体への指示は通らない、
  • 目を離せばケンカして簡単に手が出る、
  • 個別に話さないと理解ができない子も多い、
  • 飛び出し、切り替えに超時間がかかる、
  • 1人にかまってると他で問題が出てくる。
  • 全体の職員は3人。

遊ぶ暇なんて一切なかったですよ!

思ってたのと違う

自分は面倒事が起きても他人に任せるとか、問題も放置で見てるだけでいいってスタンスなら仕事としては楽かもしれない。

でもそんな人は現場からして、いるだけ迷惑。

楽そうだからって理由で来ないでほしいって話でした。

まあ、働いてみて大変さと共にやりがいや魅力も知って、何十年も働く人もいるから、やってみるのもアリですけどね。

学童はひどいの記事

3.学童クラブの先生におすすめな人、おすすめしない人

オススメ、オススメじゃないの概要

魅力と楽じゃないことを1章2章で話したから、なんとなく雰囲気は分かったんじゃないかな?

簡単にオススメな人とオススメじゃない人を挙げると

学童での仕事をおすすめする人

  • 子どもが好き
  • 子どもの成長について理解がある

おすすめしない人

  1. 楽そうだからってイメージ崩さず
  2. 子どもが好きじゃない
  3. 子どもはこうあるべきだ!を持ってる

色んな要素があるけど、入り口としての合いそうかどうかは、これが判断ポイント。

詳しくはこっちで。

いい子

子育て経験や元教師・保育士などの経験は関係なし

たまーに年の多い人が、

子育て経験もないのに、あんたに教えてもらうことはないわ

なんて不遜な方もすごくたまにいるけど、大きな勘違い。

学童クラブで働くのに役立つ経験といえば、

  • 自分が小学生の時に学童クラブにいた
  • ボランティアで行ってた

👆くらいしかないので、ほぼすべての人が0スタート。

子育て経験などは一部、役立てられることもあるけど、

子育て経験や教師の経験が役に立つと思っている人は、学童クラブの仕事には邪魔になるくらいです。

逆を言えば、

経験がないと言って、尻込みして縮こまる必要はない

ということ。

学童保育は"福祉の仕事"教育の側面も相手は子どもだからあるけど、教育メインじゃないので、同じ子どもを相手すると言っても畑違い。

元教師の経験は邪魔かも

「教えてあげる」「指導していく」みたいな教師の接し方が染み付いてると、学童クラブの気質とは合いません。

上から物を言う方も経験上たくさんいるけど、学校みたいな授業も机もないから信頼関係築けず。

怒るテンションが上がり続けるか、うるさくて言うことを聞く、言うこと聞かないループに陥るだけってのを何人か見てきました。

学童はどちらかと言うと、下から寄り添っていく感じ。

「指導的な関わり」は時には必要ですが、メインにはならないからです。

また元校長先生がリタイア後にパート職員などでやってきたりしますが、全く動けず現場職員が苦労してる、という話もよく聞きます。

学校

子育て経験は役たたず

家で1人や2人育てたからって、学童には数限りなく子どもがいるから、我が子に当てはめて考えるのには無理があります。

自分の子育てが、多数の中の1でしかないのに、

子育て経験
我が子の時はこうだった

を多数の子に当てはめたくなっちゃうのが人情。

だから子育て経験はむしろ邪魔かも。

分かってて寛容に接することができれば、主婦や元主婦の方は時間が効く重要な戦力になるため大いに歓迎されます。

グループで過ごす

元保育士は大戦力になるけど、経験は役に立たないことが多い

元保育士も学童クラブ職員にけっこうやって来ます。

そして子どもを動かすネタや、楽しませる引き出しはけっこう役に立つので大戦力。

保護者対応なんかにも、アドバンテージがある安心感。

小学生への理解が感覚としてついてくれば、保育士経験は十分役に立ちます。

一年生なんかは、年長と変わりません。

手遊びや遊戯的遊びはそのままだと小学生相手に役立ちませんか、うまく転用できると◯。

保育園や幼稚園での勤務経験者は、そのあたりの融通の効かせ方もうまい方が多い印象です。

保育士

4.学童クラブ指導員の大変な仕事内容

4-1.学童クラブの仕事内容を一日の流れから紹介

学童の1日

●学校のない日はだいたい8:00頃から受け入れ。

●午前中をある程度の流れで過ごして昼食~食休み。

●学校のある日は午後からがメイン仕事ですが、ごぜは事務仕事や活動準備、空き時間を乳幼児対応にしているところもあります。

●基本的に自由遊びや宿題などをやっている子どもたちの中に、適切に入っていき介入など3時おやつ。

●5時に帰る子が多いので、帰りの会や送り出し設定が一般的。

●7時子どもが全員帰っできるた後に、閉め作業やミーティングなど

サポート

朝~午前中の仕事

学校のある日

学校のある日、事務仕事もたくさんあるのでそれをやる時間で、職員の研修やミーティングがあったりします。

児童館併設の学童クラブなどでは、空いた部屋を使って地域の乳幼児親子向けのプログラムをやってるところもあります。

また最近だと、不登校支援に取り組む施設も増えています。

パート職員の場合、午前中勤務がない場合も多いです。

夏休みや土曜など学校のない日

朝からテンションの高い子を、勉強時間設定や遊びの時間など、過ごし方のメリハリをつけて過ごします。

学校のない日は事務時間など取りにくい。

交代でやるけど休憩回しで手一杯なので、基本的には出ずっぱり。

夏休みはこれが毎日になり、学校のある放課後に慣れている学童クラブは大変に感じます。

プログラム

学校のある日は放課後からが、小学生相手のメイン時間

14:00ころ

放課後に子どもが学童クラブに帰ってきたら受け入れて出欠確認し、いつ帰る予定なのか把握し、家庭に代わりに時間内の安全を確保します。

送迎をやっているところもあるけど、ほんの一部。(塾や習い事の民間学童ではよくあります)

登所したら遊び、
宿題などの学習、
おやつの提供など

子どもが過ごすサポートをします。

月極めで工作や英語などのプログラム、遊びのプログラムや日常活動は学童クラブごとに特色が出ます

おやつ~

おやつの準備も仕事のうちで、栄養士など食の専門家はいないので自前で用意します。

アレルギーのある子も多いため、対応が必要。

ちなみに放課後子ども教室ではおやつはありません。

おやつ後は自由遊びで、職員は子どもたちと関わっていきます。

帰り~締め

帰りは子ども保護者の迎えもあるけど、学童クラブだと1人で帰る子が圧倒的に多い。

そのあとに閉め作業や掃除、事務作業や保護者への連絡したり、雑務をやっておしまいとなるのが一般的です。

夜の締めのミーティングをしてる施設もあります。

夜のミーティング

4-2.学童職員に求められること~体力はそんなに要らない

学童クラブ職員にはいろんな仕事があるけれど、子どもとの信頼関係を築くことが、どのポジションでも求められます。

遊ぶのはもちろん、叱る場面があっても"○○さんの言うことなら聞くか"って気分になってくれないと、小学生は育成しづらいから。 

また子どもが信頼している指導員なら、親は安心できます。

信頼関係の築き方は別記事で話していますが、特に体力はいりません。

一緒にサッカーやドッジボールなどの運動系の遊びで信頼関係を作りやすいからというだけで、スポーツを一緒にやらないといけないって訳じゃないからです。

疲れた

自分も二十代の頃は一日中鬼ごっこをしたりで、この仕事はできて四十くらいまでかなと思ってたけど、

その頃からも年の多い指導員はいたし、自分も年齢が上がってきたら分かってきましたよ。

学童の仕事レビューにはよく、

「体力がないとキツイ」みたいなこと書いてあるけど、

大きなうそ、体力は並以下でもでOK

現場を知らないライターか、経験の浅い若いアルバイト職員の感想か、現場に入らない経営者が想像して書いたかなので、嘘っぱち情報です。

外遊びの時間が長いクラブはそれなりに大変だけど、一緒に走ることもありません。

年が多いからと体力の心配をしている方は、その点だけは大丈夫ですよ。

【子どもとの信頼関係を築く】 憧れさせるより楽な5つの超具体的方法

4-3.学童クラブの仕事内容-子どもとの関わりはやりがいに直結

子どもとの関わりですが、ここが一番職員の質の違いとされるところ。

話をきいたり、集団遊びなどを通して子どもどうしの関係を調整します。

ほぼすべての学童クラブは集団生活だから、それに伴った様々なことが起こります。

  • 異年齢
  • 仲のいい子悪い子
  • 発達に課題のある子
  • 問題のある家庭の子
  • 本が好きな子
  • スポーツをしたい子、

いろんな子と関係か出てきます。

みんないる

可能な限りすべての子が、その子なりに過ごせる場所になることを目指していく。

何度かお話していますが、小学生は保育園よりは手がかからずに楽ってのはウソ

現場を知らない人が書いただろう記事もあって、確かにオムツとか食事介助みたいな、乳幼児ならではの世話に関することはなくなるけど、

小学生は学年の差・発達の差がとても大きい。

問題を子ども自身や保護者などの家庭環境で抱えている子も多く、とても一筋縄では行かない。

保育園よりは楽なことを期待していると、手痛いしっぺ返しがあります。(2章)

この辺りは施設によっても入所している子どもに大きく左右されるところで、それぞれの子が成長していけるような支援もしていきます。

また障害児の受け入れをしているところも多いので、その子の対応もあります。  

いろんな子が入れ代わり来るため、持っている知識だけでは足りず、いつまでも勉強が必要になる仕事と言えます。

個別配慮

4-4.学童クラブでの保護者との関わり

学童クラブは家庭の代わりですが家庭ではないので、子どもの育成については保護者と協力していく形です。

学童クラブとは

✔ 子どもの問題もすべて任せてください!ってスタンスじゃなく、

✔ 良いサービスを作って利用者を集め、利益を上げる施設でもなく、

✔ 子どもや家庭の力を引き出してそれなりに頑張ってもらう「福祉施設としてのスタンス

保護者との関わりは日常的な"今日はどんな様子だった"レベルの話から、定期的な保護者面談、

学童期の子ども情報の蓄積から、子育てに悩んでいる保護者にアドバイスしたり。  

子どもの行動や様子で気になることは、家庭や学校問題が学童クラブで出てくる場合も多い。

その辺も支援していくけど、家の考え方では何を言っても変わらないとかもよくある。

発達障害と家庭環境の記事はこちら

なんにしても、子どものために保護者へアプローチしていきます。

子どもの思いを保護者に、子どもに代わって伝えてあげるなども必要になってきます。

だから「子ども相手ばかりで大人とは関わらない」ってわけにはいかず、保護者支援も大切な仕事。
(アルバイトなら子ども相手のみです)

指ネコ
子どもだけ相手にして、
保護者とは関わらない

ってわけにはいかず。

学校や保育園と同じ

5.学童クラブの常勤職は~楽じゃないよ

学童クラブの常勤職員を目指しているなら、全ての仕事をすることになります

しかし。

  • ピアノが得意とか、
  • 工作が得意とか、絵がうまいとか、
  • 子どもの気持ちがわかるとか、

その辺の得意不得意は、仕事の基本ベースができた上の追加オプション的な位置付けなので、できなくても問題なし。

じゃあメインの仕事や、常勤職員に求められてる仕事内容は何かと言えば・・

学童常勤職員の仕事内容

●安全管理全て

●環境整備全て

●学童期の子どもの理解

●子どもの関係調整

●心のケア

●職員間の関係調整

●保護者との関係や信頼関係構築

●保護者や地域への情報の発信

一部を挙げるとこんなところ。

工作が得意とか、さっき書いたピアノとか絵とか、入ってませんよね。

「できたら武器になる」けど、なくても問題なし。

得意不得意

6.学童クラブのパート職員の仕事内容、楽じゃないけど責任は限定的

自治体や運営者によっては常勤や正規職員なし、契約社員といっても時給のパートしかいない学童クラブ現場もあります。

でもだいたいは常勤がいるので、その下のパートって位置付けでお話していきますね。

パートとかアルバイトの場合は、求められてることは実はあまりないんです。

というのも、大学生の元気な兄ちゃんから高齢者まで働いてるから一概に扱えないからです。

それぞれで、できること・できないこともムラがあるので、やれることを仕事として割り当てられる形で責任も限定的

学童クラブのパート職員の主な仕事は、保育園なら保育補助に相当します。

常勤職員は出欠や安全、トラブル対応、保護者対応など大きな責任を伴う管理面の仕事で忙しく、合間に子ども相手をする程度。

人手が足りない現場も多く、そんな感じの学童クラブはたくさんあります。

なのでパート職員には、

  • 子どもの遊び相手
  • 障害児マンツー対応
  • グレーゾーンの子どもから目を離さない
  • おやつの用意や配膳
  • 掃除
  • などなど

常勤しかできない仕事以外を能力で割り振られる感じです。

色んなことができるに越したことはないけど、全てこなせるパート職員、非常勤職員はなかなか低待遇の学童クラブにはやってこない現状。

  • 保護者対応とか
  • 子どものトラブルどうしようとか

そっちは常勤職員がやるから、あんまり気にしなくて大丈夫です。

まあ目の前でケンカしてたら成り行き見て常勤職員に言ったり、暴力あるケンカは止めなきゃダメだけど。

やれる範囲で仲裁したり、気づいてない常勤職員が見きれないのを目で見るなど、

「人手」としての働きが、学童クラブのパート・アルバイト職員に求められている仕事です。

また施設によっては、アルバイト経験からの常勤への道があったりします。

放課後児童支援員」って学童クラブの専門資格は、"アルバイト含めた現場での勤務経験"でとれるから。

※厚生労働省の関係してる施設での勤務に限るので、施設に確認してね。

7.学童保育所の職員の待遇例

この章では勤務時間や待遇について紹介していきます。

施設によって違いが特に大きいところなので、あくまで一般的な場合についての紹介。

指ネコ
条件は求人でよくみてにゃ

7-1.学童クラブでの勤務時間

指導員の仕事時間は、

  • 一般的には平日は放課後から夕方まで。
  • 土曜日や夏休みなどは朝から夕方まで。
  • 正規職員なら平日でも朝から夜まで

一般的な保育園勤めのような感じです。

学童クラブの開いてる時間は多少差がありますが、公的な施設ならどんなに長くても8時から20時の範囲にほぼおさまります。

学童クラブだからといって常勤職員は子どもがいる時間だけ働いていればいいわけではなくて、

出席簿作りなどの事務作業、作り物やイベント準備、掃除や環境整備、研修など様々なことがあります。  

逆にパート・アルバイト職員は子どもがいるときだけの勤務が主体なので、午後2時~夕方から午後7時くらいまでが一般的。

遊び

7-2.学童クラブ職員の給料や手取り

学童保育の仕事の平均年収は約317万円。
日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。

月給で換算すると26万円、初任給は20万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ997円、1,228円となっています。

出典「求人ボックス 給料ナビ2019」から引用

アルバイトはその地区の最低賃金程度での雇用が多いと思います。

正規については初任給は保育園保育士と同程度ですが、その後の伸びは厳しいものがあり、管理職などふくめた全国の最高レベルで年収600万程度。

正規なのに時給での雇用のところもあります。

経験のための収支度外視や小遣い稼ぎではなく、生活がかかっている場合はよく調べてから就職しましょう

給料が足りない

ちなみに私が初任の学童は常勤待遇で

●都内の単立学童クラブ
●週5で1日8時間、平日と土曜込みのシフト
●月給145000円の交通費なし
(毎月2万円交通費かかってました)

👆生活できるかどうかは、マジで調べた方がいいですよ。

ジャム
働き出してから
「こんな給料じゃ
やってられない」
ってのはナシにしましょう。

働く前に、
条件は示されてるはずです。

8.学童クラブ支援員の将来性

学童クラブの職員の将来性について、仕事自体はなくならないと思います。

また人手不足のため「学童クラブで働きたい!」という人は大いに歓迎されます。

10年単位でも、給料面でより好みしなければ働き口がなくなりはしません。

ただキャリアや経験を積んで、将来性があるか?と言うと怪しい感じです。

なぜなら学童クラブでの経験はつぶしが効かず、他の業種に転用できないものだから、学童の経験は、保育園ですら役に立ちません。

また学童クラブ職員の給料は総じて安く、運営者も財源がないので職員の勤務時間を絞ったりしている現状。

2020年の新型コロナウイルスで学童クラブの現状が知られ、世間的にも待遇改善の声が一時上がったけど、短期間で大幅に上がることはないでしょう。

平成29年からは人材確保対策のため、
「放課後児童支援員等処遇改善等事業の見直し」
「放課後児童支援員キャリアアップ処遇改善事業」

が定められたけど、自治体ごとに格差があります。

給料

雇用形態ですら財源の問題から、"全ての職員が一年契約"のみって自治体すらあります。

無期転換を防止する雇い止めともとれる、更新は◯回までみたいな規定も。

自治体によって明暗が分かれますね。

まずは、2013年4月の改正労働契約法の施行により導入されたこの「無期転換ルール」について解説します。

同制度は、同じ企業との間で、有期労働契約が5年を超えて繰り返し更新された場合、有期契約労働者からの申し込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)に転換されるという取り決めのことです。

東洋経済オンラインより引用

学童クラブをなくして、育成機能のない単なる居場所「放課後子ども教室」だけにする自治体も少数ながらあります。

こんな感じでまとめてみると、業界全体の将来性は、

学童クラブは無くならない施設だけど、待遇面や社会的地位が上がる方面の将来性には期待できない。

と個人的には予想します。

9.魅力ある学童クラブ職員のなり方~仕事はどこで探す?

ネット上に出てない学童求人は多い

学童クラブの求人はたくさんありますが、ネットで調べても出てくるのはほんの一部

なぜなら学童クラブは"待遇がよくない"、だから離職率が高くて慢性的な人手不足。

離職率が高い=お金がない!お金がないから求人サイトなんかにかける広告費もない!

ってところでアングラな求人がいくらでもあります。

  • 施設前の掲示板
  • 職員の知り合いつて
  • 口コミオンリー
  • 大学構内のバイト募集掲示板

施設に直接電話してもいいと思います。

学童専門の転職エージェント利用もあり

求人にお金をかけられる法人から探したいなら、転職エージェントの利用もあり。

余裕があるからいい施設かどうか?は行ってみないと分からないけど、探せないよりはいいと思います。

学童クラブ専門の転職エージェントは、今の所1つしかないので紹介しておきますね👇

私のウェブサイトでは学童クラブについていろいろお話していますが、やる気や思いを持って働き始めてもイメージと違う場合が少なくありません。

【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?

人手不足だとどうなるか?
  • サービス残業や持ち帰り仕事増↑
  • ろくな人材が集まらず、現場での足の引っ張り合い↓
  • 有給も取れない↓

実際に「子どものために働きたい!」と、しっかりした動機を持って入ってきても、下らない職員間の人間関係に傷ついて、時には精神を病んでやめていく危険

20年以上働いてきた私ですが、初年度に働いていたブラック施設では精神をやられ危なかった。

運が良かっただけで、実際にリタイアしていった人をたくさん知ってます。

そんな危険を回避したいならなるべく多くの施設を見学すること

見学ポイントはこちらの記事で詳解
【仕事やめたいを予防する施設選び】働く前の見学ポイント

今回紹介する学童専門の求人サイト

残業を減らす」「休みを増やす」「有給休暇を取りやすい環境にする

など労働環境の改善に積極的に取り組んでいる企業の求人だけを紹介することにこだわっているサービス。

私も実際に登録してみて、かなり好印象だったので安心してオススメできます。

実際に登録してみた様子はこちら↓

【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK

こういったサイトに職員募集の登録をかけてる施設は、

● 費用を払ってでも求人したいという意欲

● 積極的に求人に投資ができるような運営基盤のしっかりした施設

● 人材確保に意欲があり、研修も充実

こんなところがほとんど。

就職や転職をすぐには考えていなくても、「進路相談」という形でも有用な話をプロのエージェントに直接相談できるのに無料。

※費用は全て、求人募集している施設持ちだから

自力で施設を探すのは時間も手間もかかるし、かなりリスキーなのでプロに聞くのが一番。

登録してみたら、とっても丁寧で誠実な対応をしてもらった私が、自信を持ってオススメします!

はじめての学童指導員

10.学童クラブの仕事内容は楽じゃなくて大変のまとめ

いかがでしたか?

学童クラブ指導員に興味があるあなた、イメージが少しつかめましたか?

この記事でお話したのが概要で、地域や施設によって様子は様々。

そして英語教室とか、厚生労働省が関係してない塾的なところは名前が「学童」でも全く別物だから間違えないように。

もっと知りたいなら問い合わせての見学や、ボランティアなどからでも現場に入れば一発で分かると思いますよ。

転職エージェントが紹介してくれるところは99%見学OKな施設なので、入り口としてもオススメできます。

はじめての学童指導員

目次へ

学童クラブ職員の悩みはだいたい

● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり

👆これらを解決するには転職かスキルアップ。

転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。

【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK

スキルアップに関しては、

子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・

個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。

でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。

人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要

というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。

・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?

根本的に足りないもの

➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。

どうすればいいのか?

➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。

あなた
えっ?マーケティング??

と思いましたか?(^^)

分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために

✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?

👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。

これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。

つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、

保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。

保育園

保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。

(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)

特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。

良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、

あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、

それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。

と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。

名前は「次世代起業家育成セミナー

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●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。

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