0.福祉職は燃え尽きやすい仕事
高ストレス現場でのやる気の反動が危険
どんな職業でもストレスはあると思いますが、多くは職場の人間関係によるもの。
同僚や上司や部下との人間関係に加えて、学童や保育、介護でも福祉の仕事の相手は弱い立場の人。
わがままを言うかと思えば助けも求めてくる。
そのため人を相手にする福祉職は、余計にストレスが高いと言えるでしょう。
保育や福祉の仕事をやろうとする人は、
- "人のために役に立ちたい"
- "困っている人を何とかしてあげたい"
こんな気持ちをもって働いている人がたくさんいます。
しかし相手は人間なので、ままならないこともしょっちゅう。
高いストレスのなかで悩み、悩んだからと言って思い通りにいくわけでもない。
そのストレス、プライベートでもうまく発散できないとしたら?
もともとネガティブな思考パターンだったら?
頑張った反動で燃え尽きてしまうことがよくあります。
燃え尽き症候群とか、バーンアウトと名前がついています。
やりきって真っ白な灰になったんじゃなく、やれなくて期待を裏切られてなる状態です。
職場の人間関係もバーンアウトの原因
人間関係によるものってのは、職場の人間関係と、保育などの福祉の仕事だと利用者相手のストレス、両方あるのがつらいところです。
保育園などは女性ばかりの職場なので妬みや嫉妬、マウンティングの取り合い、忙しくてイライラして経験の浅い同僚へ辛く当たるとかも多くなる。
👆みたいな話を幼稚園から学童クラブへ転職してきた、とってもいい人が笑い話にしてましたね。
他にも学童クラブや保育園などの福祉施設は金がないってのが常なので、経費削減のため、残業禁止にも関わらず終わらないくらいの仕事量。
人手がいつも足りない、持ち帰ってやるかサービス残業が普通みたいな現場も少なくない。
結果として休めない。
利用者との間にもいろいろあるでしょう。
学童クラブなんかだと
●態度の悪い小学生、発達障害で本人が悪いって訳じゃないけど対応にとてもエネルギーがいる子。
●「金払ってるんだから仕事しろ」みたいな態度でやってくる保護者。
●気分に浮き沈みのある精神系の保護者や、理不尽な欲求をしてくるのもいる・・
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
私の経験上ですが、がんばり屋でハツラツとしていて、人に気も遣えるような、あまり心を病まなそうな人ほどそういった状態になりやすい傾向にありました。
鬱になった人もいますね。
知り合いのなかで鬱になんて絶対にならんだろうって人が、職場内の人間関係にやられてました。
「俺は大丈夫」みたいに油断ならないって話です。
一緒に働いていて、精神のエネルギーがだんだんなくなっていき、話をきいてあげてもどうしようもなく辞めていく人。
または普段はそのような様子を全く見せなかったのに、ある日突然来なくなる。「精神やられて辞めちゃったよ」みたいな人もいました。
そのような人の中には職業への適正がない人も正直いましたが、そちらはほんの一握りです。
知っている限りでは休職しても半数以上は復帰し、退職した人も違う分野で力を発揮しているなんて話も聞いています。
しかし一時的にせよそのような状態になると辛いし、周りの人も大変。
【学童/保育士/向いてる人の特徴9つ】これ読む人は適性アリの理由
1.燃え尽き症候群の前兆~保育や学童の福祉職の方へ
自分の状態は意外と分からないもの。
✔ 怒りっぽくなる
✔ 楽しかったことがそうでもなくなった
✔ ネガティブ思考にとらえられがちになった
✔ 集中力が落ちた
✔ 自分のやりたいことではなく、人の世話ばかりしている
✔ 一人でいたい
✔ 頭痛や疲労など原因がない症状が長引く
✔ とにかくやる気がでない
これらいくつかが当てはまるのは、燃え尽き症候群の前兆かもしれない。
自覚のないことも多いから、家族や親しい人に指摘されたら自分の状態を見つめてみましょう。
学童や保育など、子どもが大好きでやってる仕事のはずなのに、なんにも楽しくない、保育チームの同僚にイライラするみたいなのも危ない。
・情緒的消耗感~心が疲れた感じ
・脱人格化~思いやりなく余裕がない
・個人的達成感の低下~やる気がでない
本に載ってる「バーンアウトの測定尺度」を紹介しておきますね。
バーンアウトの心理学燃え尽き症候群とは (セレクション社会心理学)より👇️
2.ストレス耐性をつけて燃え尽き症候群の予防
バーンアウトの対策としては
- ならないための予防策
- なってしまった・なりかけた場合の対策
この2つがあります。
一口に耐性をつけると言ってもたくさんの方法があり、少しネット検索しただけでもなん十個も出てきます。
要点をまとめていくと
✔規則正しい生活-栄養、睡眠、運動、休息
✔ものの捉え方を変える
✔必要なら考え方を変える
の三つが大きな枠組です。
たくさんあるように見えるのは、これらを細かく解説しているにすぎません。
①規則正しい生活と休息で燃え尽きない
これついては特に説明も要らないでしょう。
休養をしっかりとることは大切です。
休養には寝る(消極的休息)ことと、好きなことをやって発散する(積極的休息)の2つ。
両方大事なことですが、個人的には好きなことをやるのが一番大事だと思います。
仕事で疲れて帰ってきて寝る。
起きたら仕事。
👆こんな繰り返しのみだと絶対にそのうち限界が来る。
一応寝てるから休めてる気がするけど、マイナスになった体力が0に戻るだけで、プラスにはならない。
発散してエネルギーを得るためには、仕事以外の好きなことをしないとダメです。
一応マイナスから0に戻すためのリラックス法の記事もあるのでどうぞ
【自律訓練法からそのまま寝る!】保育など人間関係の高ストレスを解消
②物の捉え方を変えて燃え尽きない
これについては少しお話していきます。
① 外の世界で起こったことが事実
② 過去の経験によって出来上がった思考回路に当てはめる
③ 事実とは多少曲げて認識する。
簡単なところで言うと今日は雨が降ったという文から、ザーザーの雨を思い浮かべる人もいれば、霧雨を思い浮かべる人もいます。
その辺に立っている人を見ても、怖そうだなとか友達に似てるとか人によっていろいろ考えると思います。
これは見る側の人が、それまでに生きてきた中で培ってきた経験をもとに、予測したり思い出したりして現実を認識しようとした結果。
人が立っているという事実にはよいも悪いもないこと。
ただ石ころがそこにあるのと変わらないのに、認識するときにどうしても感情や思考が働きます。
人の動作や言葉もそうです。
怒鳴ってくる人を見て、怖いなとか嫌だなとか思う人もいれば、面白い顔だなんて思う人もいます。
外の世界にストレスを感じてしまうのなら、このあたりの外界の捉え方を自分でリセットできるようになると楽です。
そして嫌なことは自分の都合のよいよう曲げて捉えられたら、、きっと楽ですよね。
自分が怒られていても、
この人も大変だなとか、
怒ってくれているんだ
とか考えるとストレスとはなりにくい。
➔ 結果として燃え尽きない。
事実を事実として受け入れ、その捉え方を変えていく方法をリフレーミング(視点変え)といいます。
③燃え尽きる前に考え方や行動を変える~仕事は仕事
人は人という感覚
ネガティブな思考にとられられてしまう人は、いろいろなことを全て自分と関連付けて考えてしまいます。
本当はその人の問題なのに、これをどうにかできないのは自分のせいだ、などです。
「自分は自分で、その人ではないこと」を割りきって考えましょう。
ストレスの原因が他の人なら、その人は結局のところ一時的な付き合いです。
そもそも全ての人は一時的な付き合いですが、職場で出会うような人は特にその傾向が強い。
今は付き合いがあっても仕事を辞めたとたんにチラッとも見なくなる。
そんな人ばっかりです。
って思ってることは、
あとから考えると
全然大したことない
こんなのばかり
福祉の仕事では、「この人を何とかしてあげたい」と思うことは大切。
だけどできることとできないことがあり、究極的にはその人の問題で自分の問題じゃない。
知ってしまったんだけど、だからといって自分が全部背負う必要はないってことですよ。
あなたが苦手なことは、逆に得意な人がいるんだから任せるのも有効な手です。
抱え込まない
一人で仕事を抱え込まないとか、持ちかえってまでする仕事は仕事じゃないからやらない、みたいなことです。
プライベートの時間が作れない仕事は、病んでも病まなくてもどっちにしろ続かない。
職場を出たら仕事じゃないって意識的に動くのが大事ですね。
特に保育や学童など福祉の仕事は、言ってみたら家でできる仕事なんてのは結局付属品で、目の前の人あってこその仕事。
責任感が強いとかは、雇われて働いてるうちは給料で拘束されてる時間だけのこと。
どっかの施設の主任であっても同じこと。
それを越えた責任感は、越権行為とも言えるかもしれません。
学童や保育なら子どもに責任があるのはあなたじゃなくて親!ってこと。
あなたが悩んで病んだとしても、なんの影響もない。
だとしたら適当に距離をとって、自分は正常な状態で働いた方が絶対いいに決まってます。
人を雇ってる雇用主は、従業員に対する責任がいつもあるから別だから辛いところですが・・
3.燃え尽き症候群になりかけたときの対策
1章でも書いたバーンアウトの前兆
- 怒りっぽくなる
- 楽しかったことがそうでもなくなった
- ネガティブ思考にとらえられがちになった
- 集中力が落ちた
- 自分のやりたいことではなく、人の世話ばかりしている
- 一人でいたい
- 頭痛や疲労など原因がない症状が長引く
- とにかくやる気がでない
これらのいくつかを自分で気付いたり、人から心配されたりしたら立ち止まってみてください。
その原因はすぐにわかると思います。
その時点で頭のなかで一番長く考えてしまっていることが、あなたが燃え尽きそうな原因です。
仕事が原因でないかもしれませんね。
そしてその原因に対処していくんだけど、
可能な限りその原因を絶ちきる。
仕事の問題で、自分ではどうにもならない、上司などに相談してもどうしようもないのなら、休むか辞めるかして仕事とは距離をおく必要があるかもしれません。
断ち切るってのはこういうことです。
仕事なんて病んでまでやるものじゃないってのが私の持論ですけど。
いや、仕事は人のためになる素晴らしいことですよ。
特に学童や保育などの福祉職は、間接的な社会貢献とかじゃなくて、もろ目の前のひとのために働く。
でも自分が安定しているのがベースにあっての人のためってことです。
自分がつぶれていい理由にはならにゃいよ
精神科の治療法に森田療法というものがあります。
ひたすら寝て休み、自分の状態を受け入れ、何かしたくなるのを待つと言ったもの。
しばらく休んでいると自然と精神力が回復してきて、何かをしたい気分になってきます。
森田療法は4つのステップに分かれています。
個室でひたすら眠り、心身を休めながら自分のとらわれや不安と向き合う「臥褥(がじょく)期」、基本的に1人で軽い作業を行う「軽作業期」、グループで少し負荷の強い作業を行う「作業期」、行動範囲を段階的に広げながら社会復帰の準備をする「社会復帰期」です。
森田療法とは?
次の仕事をすぐに探したいと焦る気持ちも分かる。
だけどエネルギーが減っている状態じゃ、何をやっても身にならない。
だからまず休むこと。
そこまでいったら自力で何とかするのは難しいと思うので、医者にかかりましょう。
昔は汚点とかスティグマとか言って、精神科に行くなんて恥ずかしい、行くのをためらうようなイメージがありましたが、
今の時代いろいろとストレスが高いため、心療内科などに行くのは普通の事ですよ。
4.学童や保育など福祉の燃え尽き症候群を防ぐまとめ
学童クラブや保育などの福祉職はストレスがとても高い仕事。
しかも人が相手だから、自分のコントロールを越えることもしょっちゃう起こる。
だからいくら頑張っても報われなくて、結果としてバーンアウトになる確率も高い。
燃え尽きそうかどうかはまずは自覚が必要で、そのためのチェックはこんなのを使う。
- 規則正しい生活と、特に好きなことをやる休息をとる。
- 物事の捉え方を変える
- 考え方や行動を変える
なりかけたときは(3章)
- 原因を断つ
- 病院へ行く
仕事は病んでまでするもんじゃない。
素晴らしい仕事だからこそ、あなたが安定することがまずは大事ってことです。
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学童クラブ職員の悩みはだいたい
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● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
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