学童クラブ指導員の本音とは・・
学童指導員の本音という記事ですが、学童クラブは施設/地域による差がとても大きく色んな人が働いているので、あくまでも
「そういう本音を持つ方もいる」
という視点で見てください。
ただこんな記事を開いたあなたの本音は、支援員の抱いている闇方面の話を聞きたいと思うので、そちら側を多めにしています。
私が思ったことのある内容もあるし、私は考えたことないけどツイッターやネット上の掲示板、支援員つぶやきや昔一緒に働いてきた元同僚などを思えば、「そう思っても不思議じゃない」程度の内容。
保護者の皆さんも、もしそんな環境で働くことになったら「まあそう思うよね」というのが多いと思います。
東大出身 理系保育士ジャムです。
保護者や子どもの前では口には出さないけど、裏では・・まあ人によりますけど。
キャリア20年以上の視点から「学童クラブ支援員の本音」という攻めた内容をお話していきます。
読み物として深くは突っ込まないでね。
1.子どもは大変?本音は「大変」
学童クラブ支援員の知りたい本音、子どもについてをまず1章でお話していきますね。
親になって分かるのは、子育てはイメージしてたよりよほど大変だということ。
学童クラブも同じく、適当に遊んでるアルバイトでも「毎日体力使うから大変」👈程度の大変さはどのポジションにもあります。
私もすごい昔アルバイトしてたころは、特に子どものケアなど求められず遊んでただけ。
数時間鬼ごっこして帰りに歩けなくなったことあるけど、その程度です。
でも本当の仕事は違って、子どもの世話を焼く、子ども同士の仲介や必要なことを教え、まだ無理なことは助けて育てていくのが仕事(ごく一部)。
その育てる対象の学童児は大変ですよ。
小学生って学校でちゃんと座って授業受けられるから、そんなに大変じゃないイメージがあるかもしれないけど、とんでもない。
- 叫ぶ
- 泣く
- 部屋を走る
- 人を叩く
- 暴れる
- 物を投げる
- 漏らす
- 悪口や意地悪
- しつこい
- 理解できない
- 繰り返す
悪い方面の行動は子どもによる違いはあっても、イメージよりよほど多い。
しかも人数が集まると家じゃやらないことも平気でします。
発達に課題のある子も多く、一人いるだけで全体の雰囲気を変える。
そんな子は休んでくれないかな・・と思うこともしばしば。
学童クラブに来る部屋の外から何か叫んでるのが聞こえてきて、入ってきた一言目が「職員死ね」とか、
やって来るなよ・・
とかよくあります。
親の前や学校だと出せない感情を出せる場所と言えるけど、出しすぎる子は総じて多いのです。
また低学年は物を散らかし、言っても片付けられないとか、高学年になっても来てる(来させられてる)学童児には、経験上大変な子が多い。
他の指導員にも暴言やいじめの様な行為をして子供達は笑っております。(非常に悪質で不快です)
大人に対してする行動なのか?親の教育が悪いのか?友達の影響なのか…等、考えられますが見ていて辞めたくなります。
ヤフー知恵袋
いい子は大半だけど、大変な子もいるという話。
20とか40とか集まれば、必ず課題を抱えた子は入っていて、リソースの多くを割く必要があるので大変です。
私が一番大変だったのが、60人中20人が自閉傾向、多動、他害、親に話が通じない、嘘、暴言、理解力がとても低い、何らかの課題を抱えていた子で、それを常勤3・アルバイト2で見てた時。
行事やプログラムをやるどころじゃなかったですね。。
2.保護者対応どうなの?
ほとんどの学童クラブ支援員は、「保護者対応はこうする」とか習ったことありません。
だから分からないなりに頑張って関わるけど、全くの個人スキルによります。
そこでよく分からない要求をしてくる方がいれば、対応方法なんて分からない。
最近の保護者は保育士・支援員の大変さはある程度分かってくれている、有り難い方が大半になってます。
それでも我が子可愛さや親の余裕のなさなどを、学童クラブ支援員にぶつけてくる方もゼロではない。
学童クラブに落ち度があれば
●「言われても仕方ない」
●「申し訳ない・・」
と諦めもつくけど、そうじゃない話の通じない人も40家庭とかあれば両親含めたら80人になるので必ず混ざってる。
あの家、母親は大丈夫だけど父親はダメだから父に連絡しないようにしよう。
とか普通にありますよ。
育成時間中に長電話してきたり、お迎え時に手間を取らせる親は迷惑そのもの。
一番疲弊するのは個人攻撃してくる保護者ですが、はっきり言って関わりたくない。
子どもが親から聞いたことを素直に
(単なる悪口)
とか本人に言ったりするのは、他人から見たり、過去に過ぎ去ってみれば笑い話だけど、渦中にあると育成に大きく支障が出ます。
子どもについての必要なことも、本来は伝えるのが仕事ですが、
電話するの嫌だな
心情的に伝えにくくなってきます。
大人にどう思われてもいい態度をとる親は、子どもにもだいたい課題や問題があり、
ぜったい親の影響だろ
と思いつつ子どものために頑張れても、親が訳分からないと
不満あるなら他に行ってくれないかな。
ってのが本音。
家庭内のイザコザで、
父親は信用できないから私に連絡してきて!
とか言ってた母親が昔いたけど、"そんなん言うくらいなら申請書類に父の連絡先書くなよ"って思いましたね。
当然子どもの発達も曲がってて問題行動が出てるけど、これ母親が問題だよな。。とかあるある。
我が子可愛さで色々言ってくる親の気持ち、よく分かるけど言い方や態度は自重してほしいというのが本音。
ツイッター上でも支援員に限らず保育士からの保護者への不満の声、たくさんあります。
私や支援員含めて親御さん共々、できた人間って本当に少ないですよね。。
【学童保育で親が気をつけること】良好な関係を築く10ポイント
3.職員ってちゃんとしてるの?本音は同僚の目から見ても辞めて欲しい職員は少なくない
放課後児童支援員資格は学童クラブ職員の専門資格、2015年とかに作られたけど、本当に研修受けたのか?という人も大勢います。
威圧する、怒鳴る、贔屓する、
また力関係でこの職員には言いにくいとか、まあどの職場でも同じだと思いますが。
施設長がちゃんとしてると管理指導が行き届き、ハラスメントも起きないけど、そんな現場ばかりじゃない。
ろくでもない施設が学童業界の代表みたいに言われるのは我慢ならないけど、実際に存在してるのが現状です。
歳の多い、声の大きいだけのパート職員が立場をわきまえずに仕切っていたり、
研修受けた筈なのに、「研修受講済」の肩書だけ持ってるけど何一つできてない方もいます。
そんなヤツとはぶっちゃけ一緒に働きたくない。
経験上ほとんどの不良職員は辞めていくけれど、管理者や場合によっては自治体の担当者が現場をわかってないとか、結構あります。
私の初任学童クラブが父母会運営、昔に立ち上げた保護者の一人が代表をやってた施設でしたが、
ノウハウも何もなく精神論だけ、運営上の不正まで行っていて職員も入れ代わり立ち代わり。
初任でそんな現場に入ったのでやり方も分からず、失意のまま辞めた過去がありますが、当時の子どもたち及び親御さんには自分の力不足のせいで迷惑かけたなと、今でも反省しています。
夢を持って入った保育世界に1度幻滅し、立ち上がった【ジャム物語 第1話】
何より度し難いのは、私の話は20年以上前の筈ですが、SNSなど見ていると今も「おかしな環境」で疑問を持ちつつ頑張ってる方がたくさんいること。
私が理想や理論ではなく、実践ですぐに使える学童ノウハウブログを運営している理由でもあります。
4.給料、休み、有給は?
学童クラブ職員の給料は、安い安いと言われている保育士より輪をかけて安いです。
求人ボックス情報ナビより
またバイトの時給はだいたいその地域の最低賃金が相場。
働く時間は子どものいる14-18時限定なので、一日4時間だと5~8万円が月給です。
ちなみに私の初任は
常勤一日8時間
週5で交通費なしの月145000円
交通費2万かかってたので実質税引き後120000円
➔
ボーナス無しなので手取り年収、驚きの150万円という。
※都内の話
👆副収入でもなけりゃやってられませんよね。
やる気があって好きな仕事でも給料が安くて悩む方も多い。
さらに税金が引かれて予想以上の安さに「大変なのにこれじゃやってられない」となる方も。
基本給は給料は20万あればいい方です。
トップになれても、年収は500万はいかないと思います。なりたい職業ですが、低い給料で悩んでいます。
転職するつもりはなく、一つの職場で長く働きたいので、給料はとても悩みます。
ヤフー知恵袋より引用
ニュース記事も探せばたくさん出てきますね。
37歳「学童指導員」、年収300万円生活の現実
公務員でも「非正規職員」も多く待遇は厳しい
東洋経済
毎年契約更新で10年勤めたのに急に解雇されたとか、安定感に欠ける現場が多く、
公立施設でも年度更新の非常勤しか募集してないとか、よくある話。
指定管理って公立施設が民間に委託する制度があるけど、応募してきた企業にプロポーザルで競わせた上に足元を見る自治体すらある。
学童と似たところで、児童館長さんのつぶやき👇
こんな安い給料しか出さないからロクな人が来ないし、仮にやる気があるいい人が来ても悩みながら辞めていく。
いつまでも素人しかいない学童クラブが多い理由です。
本当にお金の問題は根深い!
ただ地域や運営者によって、大きく相場が違うのが現状です。
私が転職した先は社会福祉法人運営、給料は業界内では高水準の年収500万後半(ボーナス込み、勤続20年近くのころ。施設長ではなく現場リーダークラスなので、もっと高い人もいました)
有給も取りやすい職場で、年度内で全て消化できてました。
本音を言えば、
辞めないで経験を
積めるのにな・・
といつも思ってました。
5.余裕のなさは本音
福祉業界は人材不足ですが、金を出さない(出せない)から人が来ないというのが本当のところ。
人がいなけりゃ余裕がなくなるのは当たり前、配置基準以上の人員を雇う金はないし、あってもケチって最低賃金で募集かけるから来る人はいない。
そして経験積んだ常勤職員に多い悩みは
遊びたい!
です。
毎日子どもなんてワンサカやってくるのに、とういうこと?
と思うかもしれませんが、事実。
余裕がなく忙しくて無理、特に経験を積んだ指導員ほどやることが多すぎ。
話の一つも聞いてキャッチボールでもしながら遊べば、多少のストレスなど発散して安定する子がたくさんいるのは分かってる。
分かってるのにできないのです。
例えば私が子ども定員100人学童で働いてた時、「連絡帳をさばく係」になると、その日は子どもと座って遊ぶ時間は一切無し。
子どもが持ってきた連絡帳を出してもらい、全員分見て返信や帰り時間の把握だけで正味一時間。
単発で途中で帰宅する子の世話をしながら、来ない子の電話連絡までやるので、完璧に終わるのが16:30とか。
ノーミスで帰り時間把握して、時間通りに帰すロボットのような仕事に、せっかくの経験値が消える。
他のポジションもやることは分担されて、似たようなものです。
またトラブル解決、クレーム対応要員、安全管理など管理的な仕事にせっかく貯めてきた子どもを楽しませるスキルを活かせない。
全て「余裕がないため」
慢性的な人手不足。 市は6時間の先生を喉から手が出るほど、欲しがっている。 やっと人材が見つかっても4月だけで5人が辞めてしまった。
学童の実態を知らない(児童館が運営している)館長は「ねぇ、誰か親戚や友達にいい人いない?紹介してほしい」と常に言っている。
ヤフー知恵袋
そして施設単位でろくでもないと、人はどんどん辞めていくので、余裕のなさの連鎖。
まあこれも施設によって大きく違ってきます。
適正規模の20人に対して職員2人だと、目も行き届くし声も届く、子どもの機微も察知できます。
余裕のなさ過ぎる学童クラブは、職員のいさかいも起きやすく、その中でも新人職員がイビリや軽んじられる対象になるとか、とても働けたものじゃないってのが本音。
入ったばかりの人間に250人の子供の管理など出来るわけがない。
にもかかわらず出来ないとすぐに悪口になる。 最初の1週間はどこで何をしていいのか全く分からず、右往左往していたら「○○先生、ふらふら立ってないで!」と言われ、
座って子供の本読みを監督していると別の先生から「○○先生、何で座っているの?立って指導しないと!」と言われた。
業務の流れがわからない中、ほぼ1日中立ちっぱなし。疲れて何も出来ない状態だった。
同記事より引用
6.楽しい?やりがいの本音
ここまで本音のうち、暗黒面を強調しちゃってますが、学童クラブの仕事は楽しくてやりがいは多いんですよ。
子どもと話したり遊んだり、成長するまでは時間かかるけどふとした瞬間に「ずいぶん大きくなったな」と感じるのが嬉しい。
学童クラブで働いてる人は給料面も大切な要素だけど、それよりも「子どもと関わるのが好き」だからやってます。
大変は大変だけど、好きだからやれるんです。
まあ大変が度を越したら「辛い」になるけど、真面目に正しく経験さえ積める職場で働ければ、年々貯まってくる経験値やスキルによって、
子どもとの関わりや支援、声掛けや遊び方、見るべきポイントなど全ての能力が上がるのも実感できます。
初任の頃は嫌で仕方なかった子どもがついてくる悪態も、
考え方や感覚が変わってきたり、人格的な成長もできます。
子どものために働くというのは人間の本能、次の世代を育てることに通じるのでやりがいはとても大きいと思います。
子ども現場として保育園は保育園でよいけれど、学童クラブは関われる時間がとても長いのも魅力の一つ。
保育園はほとんどが施設内で終わり、地域に出るのも卒園した子が学校行ってて見当たらない平日午前中とか。
その点学童クラブは、放課後に近くの公園に遊びに行けば卒室した子に頻繁に会います。
通勤で歩いてると中学生になった子に出会ったり、高校大学になった子がボランティアやアルバイトにすら来る施設。
一生働いてもいい仕事だと個人的には思います。
👆こう思える良い職場に出会えた私は運が良いだけかもしれませんが。。
まあ施設による違いは大きくて、
素人の集まり 研修等が何もなく、何の知識もスキルもない職員がただ子どもを預かっているだけ
よって子どものために何ができているかもわからず、やりがいもなし 一刻も早くやめたい
仕事の本音より引用
ろくでもない施設に間違って入ると👆こんな感想も持ちます。
子どもと遊んじゃダメ!みたいな到底許容できないルールで運営してる学童すらあって、最早なんのためにある施設か分かりません。
7.学童クラブ指導員の本音まとめ
いかがでしたか?
学童クラブ指導員の本音ということで、そんなに珍しくもない業界の実態を紹介してきました。
何度もお話しますが、地域や施設による差がとても大きくて、
素晴らしい育成を職員が連携しながら試行錯誤し、しかも働いてる人が全員人格者みたいな学童クラブもあります。
一方で親族経営で逆らう人が誰もいないトップが好き勝手、育成とも言うのもおこがましい、研修なし・スキルなしの職員の下で子どもは荒れに荒れているクラブもあります。
私は学童クラブの仕事は一生かけるに値すると思いますが、ダメ施設に間違って入ってしまった方にとっては、「すぐ辞めたい」仕事となってしまう。
①ダメな学童がある元凶は、運営者が駄目とかあるけど根本的には人が来ないから。
②人が来ないのは、人を集めるためのお金がないから。
③お金がないから職員が安心して働けず、経験を積めず育てない。
余裕やスキルがあれば八つ当たり気味の保護者にもちゃんと向き合って対応できるのに、経験値を積めないから反感だけ持って子育てに余裕のない親御さんの助けになれない。
私の見立てとしてはお金がないのが全ての元凶。
だから本音は、
子どものために、政府がもっと金を出せ
ということで締めたいと思います。
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