学童クラブでのカウンセリング要素の使い方
カウンセリングに関して興味本位でも、この記事を見つけたあなたの知りたいことは
・学童クラブの子どもに響く対応をしたい
・保護者の悩み相談を受けたい
・困ってる同僚の助けになりたい
こんな感じでしょうか?
私も長年学童クラブの現場で働いていた中で、人への伝え方や助け方について悩んできたのでよく分かります。
経験20年の東大出身
理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【カウンセリング要素を学童クラブで取り入れる】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
カウンセリングというと相談に乗ってアドバイスするもの勘違いする方もいますが、説得や教育とは違い相手の話を聞き、相手が自分で問題解決するのを助けるもの。
自分で決めてもらうので上手くやれば、反発されることもなく、こちらから何かを促すわけでもないため「何で分かってくれない!」なんて状態にもなりません。
学童クラブで働いてるなら、子どもや同僚、保護者など使える相手はたくさんいます。
必要なのはカウンセリングマインドと、そこから出てくる基本的な姿勢、次にカウンセリングに関する細かい技法の順番です。
カウンセリングマインドとは受容と共感。
人が思い通りにならないと言って腹を立てるマインドの真逆なので、カウンセリングを学べばそんな態度ともオサラバできるかもしれません(^^)
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
目次
- 1-1.カウセリングの目的
- 1-2.カウンセリングマインドとは
- 2-1.受容と傾聴で安心してもらう
- 2-2.環境設定や身振り、歩調合わせ
- 3-1.要約と繰り返しで明確化
- 3-2.今後の方針の確認
5.まとめ
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1.カウンセリングは説得や論破などと根本的に違う
1-1.カウセリングの目的
カウンセリングの目的は
①相手が自分で問題に気づき
②自分で納得して解決方法を決める
👆を助けること
特に「自分で決めて、自分で進む」ので、あなたが自分の価値観に沿って相手を説得したり論破することはありません。
求められていないアドバイスをすることも、基本的にはありません。
判断を助けるために必要な情報を示すことはありますが、それをどう考えて使うか使わないか?は相手次第です。
カウンセリングを受けてよくある不満は
「答えをくれない!」
カウンセラーは答えを出さない仕事なのである意味正しい不満と言えますが、不満を持たれて終わるのはカウセリングとしては失敗。
・・受容と共感など話だけ聞いておしまいになり、相手が今後の方針を自分で決めるところまで持っていけないとそんな不満が出てきます。
学童クラブで保護者の相談を受ける場合は、学童クラブで小学生ばかりを毎日見てきた専門家として、持っている情報や視点を示すことが仕事。
そのために、保護者が何に困っているか分からないと情報の出しようもないので、話を聞くところから始まります。
放課後児童クラブ支援員への効果的な支援のあり方に関する研究 - 専修大学
1-2.カウンセリング・マインドとは?
カウンセリングの目的から出てくるカウンセリングマインドとは、「自分で決めてもらう」を前提とした
- 受容
- 傾聴
- 共感
👆この3つの姿勢だけ意識すれば、基本的には十分です。
困ってる人が何に困ってるか知り、自分の力やできることを知ってもらう。
薬を出して治すとか、お金をあげて助けるとかじゃなくて結局なんとかするのは相手です。
しかし人が悩み状態にある時、解決までの道筋が見えないから悩んでいます。
解決までの道筋が見えないのは、問題点や何に悩んでるのかすらハッキリせずモヤモヤしてるからといった場合もよくある。
そんな自分で考え抜いても同じ思考がループして前に進まない状態で、人に聞いてもらったり、違う視点で質問されて道が開けた経験ありませんか?
カウンセリングマインド👈言葉だけはよく聞くと思いますが、うまく聞き出すための心構えなのです。
そこではあなたと相手の精神的な分離も大切な要素です。
2.入り口として話し出すきっかけを得る方法
カウンセリングは聞き出すことから始めます。
2章では子どもでも大人でも、深く聞くためにはまず入り口から話し出してもらう、そのための技法をお話していきます。
2-1.カウンセリングの基本、受容と傾聴で安心して話してもらう
学童では子どもは言い分を聞いてあげると、ケンカなどで興奮してても落ち着いてきますよね。
何千回と問いかけてると思いますが、相手が大人でも同じことをします。
そして問いかけたからには、最後まで聞いてあげるのです。
話の途中で遮ったり、こちらが話したくなって持論をぶつけたら話はこじれ、反発されるのがオチ。
遮らずに話を聞く姿勢が傾聴です。
相手の考えや価値観がおかしい、間違ってる!と思っても、個人的に納得してなくても、受け入れたようにみせるのがカウンセリング技法。
私が昔、学童クラブであった話。
学童クラブに子どもを預けている育児放棄気味の母親、子どもは「母に構ってほしい」と普通の欲求で気を引きたくて出してる行動に
この子がこんなだから、私が苦労してるの!
児相の人も分かってくれないのよ!
母によれば「悪いのは子どもを受け入れない母親だ!」と児相から怒られ、「そんなんじゃ保護しますよ!」と言われてるそう。
学童職員から見ても愛着不足、母の突き放す態度が原因なのは明らかだけど、母だけは残念ながら分かってない状態。
通りがかりで見ても「あんたが悪い」と言いたくなる態度もとっています。
しかしそこで受け入れないと、学童クラブにも「この人たちも分かってくれない・・」と心を閉ざして孤立し、子どもへの態度が悪化👈こうなるのが目に見えてました。
なのでクラブとしては母の主張を聞き、アドバイスや説教でなくカウンセリング系で対応していくことにしたところ、その人なりに落ち着いたという話。
✔受容したようにみせる
✔共感したように思わせる
仕事じゃなく友達の相談に乗れば「あんたが悪い」と言いたくなるケースや、内心「何言ってるんだこの人は?」と思っても、
受け入れて話を続けてもらうのが専門家としての技術なのです。
2-2.カウンセリング的には環境設定も大切や身振り、歩調合わせ
話を聞くには環境設定も大切。
悩みや困りごとを話すのに、落ち着かない場所では話せませんよね。
聞き手と話し手の位置関係は座って話すなら、
・対面は避けて距離を多少あける
・テーブルなどを挟む
・真正面でなく斜めの位置取り
・物理的に下から聞く
👆威圧感を与えないための、非常に細かい留意点です。
また子どもと話す場合は、関係ない子が入ってこない別場所を作って話すのが有効になります。
その他のテクニックして
●話す速度のペーシング
●オウム返し
●沈黙は相手からの切り出しを待つ
●身振りの程度を合わせる
話を聞いてくれてる、と思ってもらい全て相手を安心させるための小ワザなので多用すると逆効果になることを知って、多少使うと良いですよ。
3.深く聞き出し問題に気づいてもらう
入り口として話し始めてくれたら、さらに深く聞き出すためのテクニックもあります。
カウンセリングの目的は、相手の問題を明らかにして今後の方針を相手が立てられるように助けること。
そのためには相手の話を聞きながら、整理してあげます。
聞き手のあなたが分かるくらい相手が説明できる。👈それくらい聞ければ、相手は自分の思いをハッキリ認識できます。
3-1.要約と繰り返しでモヤモヤしてる問題をスッキリ明確化
さっき紹介したオウム返しだけやってると相手は冷めるので、
✔質問を織り交ぜていきます。
✔そして要所要所でまとめてみます。
質問することは難しくなくて、聞き手のあなたが疑問に思ったことを聞くだけです。
イエス・ノーの質問ではなく、相手が考える質問が基本ですが、「なぜ」系の質問は相手が責められてるように感じないよう留意しましょう。
なぜ〜しないの?
👆なんか怒られてる気がしますよね(^^)
あなたがスッキリ理解できるくらい聞ければ、同じように相手も自分の思いをハッキリさせられた、ということです。
学童でトラブルがあったとき、状況を聞き出してなんでその行動をしたのか聞いてますよね?
それと同じです。
3-2.今後の方針の確認
カウンセリングの目的は、相手に自分で決めた問題解決への道筋が多少でも見える状態になってもらうこと。
そのためには
✕話を聞いておしまい
⭕少しでも結論的なのを織り交ぜて終える
別に一番最後に結論的にまとめておしまいにする必要はなく、話の途中でも今後の方針が相手の口から出ていればOK。
まあ話をするだけしてスッキリでも、カウンセリング的ではないけれど問題ないんですけどね。
特に学童クラブで保護者や子どもが話す内容に、相手も重いものは期待してない。
保護者とやる個人面談でも同じことで、学童クラブの機能としては、できることを身の程をわきまえて、
「相手の問題を解決できそうな他機関を紹介してみる」でも構わないのです。
4.子どもへのカウンセリングは教育も含む
学童クラブでは、子どもの話を聞くのが圧倒的に多いと思います。
それも何かトラブルがあったときに対処法を教えたり、普段は見えない抱えている思いを聞く感じで。
悩みじゃなくても、トラブルで何があったか、どう思ってたのかなど状況確認での聞き取りは日常茶飯事。
そこでも「話を聞く」「相手の決定を大切にする」👈この2点が必要です。
しかし相手は子どもなので、ときにおかしな結論を出します。
子どもはいろんな経験をして、やってみたらどうなるか繰り返していくものですが、関わったからには教えられることは教えるのも役割。
●こんな時はこうしたらいい
●普通はこうする子が多い
●これだと良くない結果になる
👆これらは伝えてどうするか?は本人が決めること。
それでも「非が明らかなのに意地になって謝らない、相手も怒っている」など、あまりに害がありそうなら、教育的な視点でカウンセリング要素抜きになる場合もたくさんあります。
5.まとめ
学童クラブでも使えるカウンセリング的要素は、
✔相手の意志を尊重する姿勢(1章)
✔カウンセリングマインドとしての傾聴(2章)
✔細かい話を聞き出すテクニック(3章)
これらは保護者相手で話を進めてきましたが同僚でも同じこと。
子どもにも話を聞く姿勢やテクニックとして使えますが、教育的な視点も外せないということもお伝えしました。
そんなに難しいことではない反面、効果は高いので試してみてほしいと思います。
ありがとうございました
よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️
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転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
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