個性とは、長所・短所とは~悩む保護者へ
この記事は学童クラブなどの子ども施設の職員向けのものですが、家庭でも考えるのことができると思います。
子どもを持つ親御さんには読んで欲しいと思います。

目次【本記事の内容】
- 1.個性とは?
- 2.じゃあ長所・短所ってなに?
- 3.親の思いは?
- 4.子どもを伸ばす
- 4-1.体験により子どもを伸ばす
- 4-2.認めることで子どもを伸ばす
- 4-3.我が子のいいところが分からないという保護者へ
1.個性とは?
よく子どもの「個性を尊重して~」という言葉が出てきますが、そもそも個性とはなんでしょうか?
「個性」というと、なにか芸術的なセンスであったり才能であったり、個人が持っている特別なもののニュアンスがあり、「長所」を指しているように思えます。
よく聞く「個性を伸ばす」なんて言葉がありますが、間違いなく「個性=長所や才能」ととらえていますね。
しかし「短所」も個性です。

欠点やできないこと、他の人はできるけれどこの子はできないこと、などもすべて含んだものです。
個性とは個人の性質そのものなので、個性はそのまま受け入れるとは、人格そのものを「そういう考えや感じかたをする人」としてとらえることです。
~ができないから、理解力がないから【ダメというわけではなく】、まずはそういう人だということです。受け入れるとは、よいも悪いもない中立です。
しかし、「~ができないと、こういった場面で困ってしまうから、少しはできるようにしよう」などのアプローチは悪いことではありません。
教育的な面は、年齢的にも大きく発達する子どもの時期には必要なことです。
2.じゃあ長所・短所ってなに?
個性は人があれこれ評価するものでなく、中立なものとしてとらえると書きました。
では長所や短所とはなんでしょうか。↓
それは社会的な捉え方の違いです。
国や文化によって、同じ国でも地方によって年代によっても違います。
あるところでは「暴れん坊」でも、違う場所では「とても勇敢で元気」。「心配性」場所が変われば「慎重」、こういった捉え方の違いはいくらでもあります。

長所とは、その子が生きている場所で生きやすい、短所は逆に生きづらいものというだけです。他人からは短所とされても本人が困っていない、回りが困っていることが多いですね。
また、「なにができる」「何が得意」・「なにができない」「これは不得意」は能力の問題で、個性とは別のものです。
3.親の思いは?親バカにならない
親としては、子どもの長所を伸ばして短所を治すような願いを持つのが普通です。
短所はとらえかたを変えれば長所になるので、保護者が「これだからうちの子はダメだ」、逆に親バカ的に「うちの子はそんなことはない」など片寄って解釈することで子どもが苦しんでいるような場合は、視点を変えてあげるとよいと思います。
子煩悩(こぼんのう)とは、育児や教育において、子供を非常に可愛がっている人。また、その様子を指した言葉。通俗的には親バカ(または孫に対しては孫バカ)のような語でも表される。
weblioより引用
親も子も、回りも別に困っていないならそのままでもよいでしょうが、何か不具合がある場合は考え方や捉え方一つの問題なのでアプローチをかけてみましょう。

4.子どもを伸ばすとは...
体験により子どもを伸ばす |
認めることで子どもを伸ばす |
我が子の良いところが分からない保護者へ |
4-1.体験により子どもを伸ばす
子どもは生まれてからいろいろなことを経験して大きくなります。
しかし環境によって、隠れた才能があるけどやったことがないから埋もれてしまっている場合もあると思います。
そういったことや、子ども自身の将来的な選択肢を増やすために、様々なことを体験する機会を増やすのがよいでしょう。
例えば保育園では水泳はないので才能は見えませんが、小学校でプールが始まったらそこでは生き生きとやっている、なんてこともあると思います。
また小学生になると学校の勉強がおもになり、逆にその他の機会は意図しないと増えません。
動物と接するのがうまいかもしれない、裁縫が得意かもしれない、観察力が人並外れてるかも知れない。
分かりやすい例として能力的なものを書きましたが、怒りっぽい→感情豊か、気を使いすぎる→人の心が分かる、など人との関わりの中で育まれるものもたくさんあります。

4-2.認めることで子どもを伸ばす
子どもは結構単純です。抱っこすれば安心するし、話を聞いてもらえればうれしい、誉められたらやる気になるなどだす。
認められれば伸びる可能性は増えていきます。
そして認められなければゼロになるか、マイナスになるかもしれません。

やる気をもってやり始めた時期が大切です。できるできないではなく、やろうとしているに目を向けられるといいですね。
4-3.我が子のいいところが見えないという保護者へ
学童クラブなど子どもの施設では、人と比べてみると一目瞭然なことがたくさんあります。
しかし学童では何人もいるなかだと分かるけど、家庭では一人で比べる対象もいなくて分からない。
そのことから心配したり、逆に危ない状況でも「うちの子は大丈夫」と楽観視しすぎたり過剰に期待するような場合はいくらでもあります。
長所が隠れている場合は短所が見えやすくなり、認められる機会が減るとますます短所ばかり気になるというループに陥ります。
子ども施設で働く専門家としては、こういったところに保護者の【視点を変える】ような刺激を与えたいものです。
子どもの個性とは別に、教えないといけないことはたくさんありますね👇️

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