0.東京都の公的な学童クラブ概要
東京都の学童クラブは毎年増えている状況で、小学生1~3年生のうち、実に3分の1くらいが学童クラブに在籍してる状態です。
まあ東京都に限ったことじゃないですが。


子どもは減ってきて公立小学校も減ってきているのに、学童クラブ利用者は増加傾向。
そのため待機児童もまだまだ多く、学童クラブ数は増えている現状です。
そのうち逆転して学童クラブが余ってくると思いますが、それはしばらく先の話。

以上、東京の学童クラブ事業 実施状況(東京都福祉保健局少子社会対策部より転載)

ニーズがあるにゃ
23区の公的学童クラブについて全国的に見た特徴は、育成料の安さが目立つことがまず1つ。(1章)
次に放課後子ども教室の一体型が少しずつ増えてる点も挙げられます。
あとさすが東京都だけあって、公的な施設でなく税金が使われていない営利団体がやってる民間学童クラブも各地で多い。
各区のページでいくつか紹介してます。
あとは一口に「学童クラブ」と言っても自治体によってバラバラなので、一貫した特徴みたいのはないように思えます。
国の学童クラブ基準からは外れないけど、江戸川区みたいに輪から外れた区もあるなど、さして距離が離れていないのに違いが大きい状況です。
※厚生労働省の放課後児童クラブ運営指針は守る義務はないけれど、23区に限ってはほぼ守って運営しているようです。
最近は勉強とか習い事オンリーじゃなく、居場所的な従来の学童クラブ機能も備えた民間学童が増えてます。
保護者もそれを望んでるからニーズに対応した感じ、さすが民間!
一方で単に長く預かってくれる塾やスポーツクラブ、子ども同士の遊びや人間関係は見ないといった施設もあり、実態は様々。
なので利用する前に、見学したり口コミを調べるのが通例ですね。
民間学童ではほとんどの施設で基本的に1~6年生対応。
また料金は週5~週1やスポット利用、オプションなどで細分化されています。
※ 区や市から助成を受けながら、主に父母会などが運営しているところは、厚生労働省管轄のうち「民立民営」などと呼ばれています。
私は「税金が使われている」という意味で"公的な学童クラブ"と呼ぶことにしました。
※公的に認定されてても、公費補助のない学童もあります。

1.東京23区の学童クラブの月額利用料の傾向
東京都の公的な学童クラブ月額利用料は、おやつ代込みで4000~6000円程度が標準的です。
これ東京都23区以外の他の自治体から見ると、実はムチャクチャ安い方。
他のところは民間施設に補助金を出して運営してもらう形式で、保護者負担割合を国の基準にしてる自治体が多いから。
実は国の基準での保護者負担は、学童クラブ運営にかかる全費用の半分。
そしてだいたい子ども1人一ヶ月預かるのに5万円くらいかかる。入会金とか含めて月あたり2万円くらいが普通になります。
(月5万の概算はこっちの記事に)
利用料が高く見える都型学童クラブが、保護者負担の面では全国平均。

安くするための差額は区が独自に、予算を追加で出してくれてるのだと思います。(詳しくは分かりませんが)

そんな元々安い保護者負担の中で東京23区の比較すると
✔ 公的学童で一番高いのは文京区の月10000円
✔ 一方で月額無料が
- 渋谷区
- 中央区(定時まで、延長は有料)
✔ その他の区がおやつ代込みで4000~6000円くらいになってます。


そんな話は聞かないですね

2.東京都23区の学童クラブの育成時間
学童クラブの育成の標準時間は8:30~18:00。
その他は延長扱いで、
- 就労により朝8:00から
- 夕方は19:00ころまで別料金で利用
- 土曜日9:00~17:00
などが一般的。
新宿区の一部学童クラブは日曜祝日もやってますね。

公的な学童クラブだと
かなり珍しいにゃ
土曜日や朝方、夕方の延長育成は職員の数や施設の規模によって、あったりなかったり。
20時までやってる施設もたまにありますが、ほぼ民間団体へ補助金出してる都型学童クラブ。
だから19:00以降に預けるには、塾や習い事の延長で預かってくれる民間学童クラブの利用になりますが、別に東京都に限った話ではありません。

3.学童クラブや放課後子ども教室の職員~民営化の程度
学童クラブの職員は運営者の違いによって
- 自治体が直営
- 役所が作った施設を民間業者に委託
- 民間施設に補助金を出して委託
主にはこの3パターン。
放課後子ども教室を一体的に運営している場合は、調べた限りでは民間委託が多くなってます。
だから職員の熟練度や専門性とかは運営者により様々。
・委託の場合は1〜5年くらいの有期更新なので、ろくでもない運営していると契約解除と隣合わせ、実は専門性は高い事業者が多いです。
・区の直営のほうが質がよいかどうかは分からず、毎年更新の非常勤職員だけでやってる自治体がたくさんあります。
非常勤ってのは雇用が安定しないから、安心して経験を積めないってことだからね。
・民間への補助金形式は一番育成の質が安定しないところで、父母会運営などは本当にピンキリ。
見た目の基準を満たせば補助金はもらえるので、本当に良い育成を独自にやってるところも多いですが、実はどうしようもないゴミ施設も中には混ざっています。。
私が初年度に勤めたのがこの形態(都内の話ですよ)
夢を持って入った保育世界に1度幻滅し、立ち上がった【ジャム物語 第1話】

全て民間に委託
- 板橋区
直営多め
- 文京区
- 足立区
全て直営
- 豊島区
- 世田谷区

4.東京都公立学童クラブの定員、待機児童、待機児童対策
学童クラブで待機児童が出てるのか?申請したら全員入れるのか?をこの章で書いていきます。
区内にある学童クラブの数が多くみえても、実際には混んでる地域とすいてる地域がありまして、
だから単純に施設数を増やせば待機問題を解消できる訳じゃない、ってところがボトルネック。
それと国の求めに応じて高学年まで受け入れを拡大してみたら、4年生の申し込みが多くて待機児童が出てる区もあります。

子どもは
ホントにいきたいのかにゃ?

全国の待機児童の学年割合(そんなに年度で大幅には変わらないので数年前のデータ)厚生労働省2018より

5.高学年申し込み可能な区は?
国のガイドラインによると、学童クラブの利用できる子どもは6年生まで。
だけど待機児童が出てるのに、高学年まで受け入れてたらいつまでも解消しないのと、基本的に自立してる高学年受け皿のためにも作られたのが放課後子ども教室。
まだ自立不可の低学年受け入れをちゃんとするために、学童は3年生まで(一部の障害のある子どもだけ6年生までとか)の自治体ほとんどです。
まあ学年によって点数が低くなる感じか、低学年全て入れたあとに空きがあればかは区の方針によります。
- 足立区
- 荒川区
- 杉並区
- 豊島区
- 千代田区
- 新宿区
- 港区
- 渋谷区(全数受けいれ)
- 板橋区(全数受けいれ)
- 品川区(全数受けいれ)
4年生から心配ってのは分かりますが、23区の話だと放課後子ども教室・児童館・習い事系の民間学童など選択肢はたくさんあります。
だから4年生になって路頭に迷うことはなくて、わざわざ公的な学童クラブに入れる必要はないと個人的には思います。
第一、親が心配してるだけで子どもは自由にしたいし、実際にはじめは心配でも1ヶ月もすればできるようになるのが多いですからね。
3年生に発達の大きな大きな節目があるから準備しとけば大丈夫、って話をこっちの記事で書いてます。
6.放課後子ども教室の実施状況は、区ごとに全然違う
6-1.放課後子ども教室の整備状況~未整備から完璧までマチマチ
放課後子ども教室の整備状況や学童クラブとの一体化の程度をお話ししていきます。
放課後子ども教室とは👇️
学校が終わったあとに、帰宅しないでランドセルのまま校内の決まった教室や校庭なんかで過ごしていいって施設。
制度自体は始まってからしばらく経ちますが、整備状況は区によって大きく違うところ。
完璧に学童クラブと連携してシステムも年々よくなってる区があるかと思えば、今まで何やってたんだ?って区もあるし、開設してても昭和の昔からある校庭開放と変わらない場合も少なくない。
整備が遅れている区(モデル事業を数校で試している程度までの段階)
- 杉並区
- 目黒区
- 墨田区
- 中野区
見守りの大人が地域ボランティアの見守り程度と思われる区
- 足立区
- 墨田区
- 千代田区
- 葛飾区
- 江戸川区
その他の区は公募選定や委託による運営で、完璧に近い整備状況です。
6-2.学童クラブと一体的な運営かどうか?
放課後子ども教室自体が不完全な区もありますが、一体化していれば子どもにとっては
- 学童クラブの子ども
- 遊びで自由に来てる子ども
が放課後に一緒に遊べるまたとない機会になります。
学校内で放課後移動するだけなので、地域の児童館よりもさらに敷居が低い。
だから放課後子ども教室をやるのなら、一体化も同時に進めた方がいい個人的には思うところです。
学童クラブとの一体化運営がほぼ完了
- 荒川区
- 江東区
- 北区
- 豊島区
- 渋谷区
- 大田区
- 品川区
- 世田谷区
- 練馬区
- 板橋区
- 中央区
- 港区
全数受け入れ(学校内の施設と連携)
- 世田谷区
- 渋谷区
- 板橋区
- 品川区
- 江戸川区

7.その他学童クラブや放課後子ども教室に特徴的な取り組みをしている区
この章では、特徴的な運営してる区の取り組みを紹介たいと思います。
ただ公立じゃ珍しいと言っても、民間学童クラブだとそうでもない取り組みも多いんですけどね。。
千代田区
21:00まで延長施設あり、夕食が出るのは民間学童クラブでは珍しくないのですが、公設学童クラブだとそうは聞きません。
オフィス街だから、民間学童クラブ並みに延長受け入れをしているみたいです。
葛飾区では民設学童へも十分な助成金が出ている
葛飾区では民設民営の学童クラブが半数以上で、公設施設よりも多くなっています。
民設の学童クラブに入所する子の選考基準を独自に任せているのに、保護者負担の利用料が公設学童とほぼ同じになるだけの十分な助成金を出している珍しい自治体です。
保護者からしたら公設学童クラブと区別がつかないので、特に珍しいとも思わないだろうけど恩恵は大きいもの。
例えばこの方式の他の自治体では、入会金2万で月額15000円おやつ代別とかザラにありますよ。

新宿区には日曜開所の施設あり
新宿区では一部ですが日曜開所の施設があり、公立の学童クラブだととっても珍しい。
民間学童クラブでさえ日よう祝日は休みってのが多いから。
江戸川区
そもそも厚生労働省の「放課後児童クラブ」の対象施設が都型の二つしかありません。
江戸川区は学校内のすくすくスクールに「学童クラブ登録」と名前が一応あるんだけど、実はこれ国の基準でやってない名前だけの学童です。
歪みが指摘されて区民からの改善要望も多いため、年々ニーズを受けて中身を変えてきている自治体です。

8.東京都の公立学童クラブ、放課後子ども教室の事情と比較まとめ
いかがでしたか?
同じ23区なのにけっこう違いますよね。
学童クラブがもともと地域の父母会主導で作られて、あとから各自治体が補助を出したり整備をしたり、さらにあとから国の基準ができたって流れなので、自治体によって大きな差があります。
また学童クラブだと国の基準は守られてるけど、実は放課後子ども教室には国の基準すらなく、
こんなところが23区なのに統一感がない原因になっています。
学童クラブのために引っ越すとかは現実的じゃないと思いますが、比較して参考にしてもらえたらいいなと思います。

ありがとうございました。
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