1.学校の場合、登下校・旗当番・登校班でも担任には責任なし
学校の先生の責任は、学校内のみで完結している
学校の場合は法律で「登下校時の責任は学校にない」というのが暗に示されています。
学校や教師の果たす役割について「登下校の際の交通安全のルールを教えること、警察や保護者と連携をすること」
通学路指導の責任はあるけどそこまで、それ以上の責任は書いてなくて、
"こんなことがあった"みたいな家庭への連絡は連携の仕事のうちだけど、トラブル解決の責任は学校にはありません。
友達関係でどう振る舞えばいいか?など子どもに対しての指導や教育の一環で指南するけど、怪我した、物を壊したなどは家庭の責任。
別次元の話で、学校の登下校時の事故などには保険がかかっているので、決められた通学路で不慮の事故にあった場合などは給付がされます。
ただ通学路から外れたり、学童クラブに行く時とか保険の範囲がどの程度かはおそらく保険会社によるし、おそらく損害賠償には対応してませんよね。
これは保険が降りるか降りないかの話なので、安全管理の義務は学校にないことに変わりなし。
大人も通勤途中の事故には労災が降りるけど、それ以外のトラブルは会社のせいじゃないし、会社も関与しないのと同じ。
管理的な視点で学校に責任があるのは校門を出るまで、という認識で間違いはありません。
個人的に動く人もいるけど・・
たまにいるすっごい情熱を持った先生が、休みの日まで見回りしたりするのはやり過ぎの越権行為。
やらない人が相対的にサボってるように見られて割を食うから、実は良い面がありません(笑)
施設としてのどこまでやっていいのか悪いのか?は校長のさじ加減の範囲とはいえ、
学校の先生は最近は働き方改革によって、授業以外の先生の負担を減らす動きが活発ですね。
日本では教師がやるべきでない仕事を大量にやっていて、そのブラックぶりが世に知られてます。
中学校だと部活顧問(強制ボランティアに近い)に不満を持ってる教師なんてTwitterのつぶやき探すとすごくいっぱい出てくるし、ブログなんかもたくさん。
やってくれたらありがとうで、やってくれないからと言って責める方が無知。
学童クラブ職員としては、学校から出て学童クラブまでの経路の責任がどこにあるか気になりますが、
結局学校の責任範囲とやってくれることはこれくらい、とあまり期待しない方が良いでしょう。
私が学童クラブの職員だった頃、学童クラブに来るはずの子が来ない確認で学校と連絡を取ってましたが、
わざわざ学校から離れた学童クラブまで、先生がやって来るのが何度もありました。
今思うとあの先生たちは「働きすぎ」だったのかも知れません。
ただ学童クラブに子どもを預けてる家は、保護者が仕事で動けなくてほかに頼る人もいないから困ってるのは学校教師も知っています。
「子どもの危険もあるかもしれないから、動ける大人が手助けしましょう。」
👆こんな福祉マインドから出てくる行動が、学校の先生にもあるように思えます。
登校班や旗当番、学校110番
登校班や旗当番は、PTAや地域でやってる場合が多いようです。
その最中や、目の前で起きたトラブルの責任はどこにあるのか?って言えば答えは同じ。
保護者です。
旗当番も登校班もボランティアの範囲を出ない活動なので、故意や過失で怪我をさせた意外では責任は発生しないと思います。
(そこまで詳しくないので、違ってたらコメント下さい)
2.学童クラブの行き帰りのトラブルの責任範囲
学童の責任範囲も時間内+施設内、登下校の学校責任と同じ
学校では通学路でのトラブルに対する責任はないという話を紹介しました。
じゃあ学童クラブでは?
学童クラブの地域への影響範囲って学校よりもはるかに小さいので、学校にすら責任がないのに学童クラブに外部トラブルへの責任があるわけない理屈です。
トラブルが絶えない子を、「絶対帰るまでにトラブル起こすよな」と思いながら送り出し、案の定なんかやらやらかした。。
👆責任はどこにあるのか?
・・これも学童クラブの責任じゃないですよね。
だって送り出した時点で育成時間終了なんだから。
正しく保護者に伝えるまでは
学童クラブの仕事ですが、
伝えられた保護者が
どうするか?
時間➔ 業務時間内
空間➔ 施設内や、引率途中など職員の物理的管理の及ぶ範囲
外部トラブルを知った場合は、できることだけ余計なことはしない
学校から学童クラブにくる路上でトラブルになり、そのまま引きずって学童クラブに来た場合。
と言いつつ、来た途端に揉めてる。
👆学童あるあるですね。
こんなのは育成時間内の子どもに関わってくるし、結果的に学童クラブでもトラブルになるなら、仲介も仕事のうち。
ただ、話だけで済めば良いけれど外部で怪我した場合はどうしようもないし、"外部トラブルがあったらしい"ってことは家庭に連絡しておしまい。
そもそも関係している子が学童に在籍してなかった場合は、対応不可能です詰みます。
同じ学校の子らしいなら学校に連絡を取って、その後どうするかは学校の判断に委ねておしまい。
トラブルがあったことを子どもの口から知ったのに知らん降りってのは、責任はなくても保護者との信用問題に関わるので、
できることだけしてそれ以上は首を突っ込まないのがセオリーです。
親として我が子からそんな話を聞いたら、けっこうな確率で
こう聞くはず。
聞いたのに学童がアクションなしはあり得ないけれど、できることだけやっていればクレームまでは行きません。
他に外部トラブルでよくあるケースは
✔マナーが悪くて通りかがりの人に怒られた
✔他の家のプランター花壇を倒したとか
✔石を投げて人の家や車に当たったとか
✔人の家の置物にいたずらしたとか
不審者対応に当たらなければ全部その子の責任、保護者の責任。
自分がマナー悪くてガードレールの外歩いてたのを怒られても、怒られた意味分からず
って言ってくるのが子ども。
いくら責任が保護者と言っても、時間が経ってしまうほど親でも対応不可能になるので、
学童クラブでは子どもから話をよく聞いて、行けるなら現場確認と状況確認までして保護者へ連絡。
学童クラブの職員が出ていって謝るのも筋違いですが、連れていって当面の対応として本人に謝ってもらうくらいが対応の限界。
とりあえずそれくらいでその場は納め、改めて保護者に対応してもらうことになります。
3.休みの日のトラブルを引きずってきたら?
登室途中の子どもトラブルには、管理の及ぶ空間的の範囲外だから、学童クラブには責任なしって話をしました。
それが時間的にも違う、休みの日のトラブルなんて知ったことではなく、関係するのが学童クラブの子どもでも、対応する必要もなし。
「学童クラブに関係してる子が全員来るなら対応してよ」ってのは、保護者の勝手な要望。
まあ本来は対応必要ないんだけど、日曜日のことが原因で別のトラブルが学童クラブでも起きるなら対応せざるを得ないのが面倒なところ。
学童内で起きたトラブルの原因が、日曜日のいさかいにあるなら、そこをなんとかしないと根本的に解決できないから。
結果的に対応しなきゃいけないけど、本来の責任は学童クラブにはありません。
そもそも一人でも外部の子がいたら対応できないし、関係者が学校をまたいで何人もいる、みたいなケースも少なくない。
連絡は取ってあげてもいいんだけど、結局は親の判断にかかっています。
- 我慢するのか
- 重大だから相手の子どもの学校に連絡して保護者に繋げてもらうのか
- 警察に行くのか
それこそ学童クラブとしては、「そのトラブルに関しては」知ったことではありません。
言う子もいますよね。
我が子のことなのに、責任を外部に求める保護者が最近増えてる実感があります。
保護者自体が課題を抱えてる場合も多いけど、そんな態度は子どもにも伝搬するので、
あなたの子なので、親の責任ですよ
必要なことはちゃんと伝える必要があるという話です。
4.登下校時など施設外トラブルへのベストな対応は
登室時の責任所在を明確にする
我が子についての責任は、基本的には親にあります。
学童クラブって自立に向かう過渡期だとしても小学生。
その子を預かってる学校や学童が全責任があると見られるのは、よほど対応が悪くなきゃほぼありません。
世間的には親の責任はもとより、本人の責任すら問われる年代なので、
保育園気分で学童クラブ・学校に預けてる所が責任まで取ってくれると勘違いしている親へは、意識改革含めた教育が必用です。
【学童クラブと保育園の違いを比較】学童は手厚すぎる方が問題です
連絡や連携の不備をつかれたら謝るしかないけれど、外部でのトラブルそのものは施設の責任じゃない。
まあやりきれない怒りを、細かい学童クラブの不備をついて"はけ口"みたいに出してくる保護者がいるのも、学校や学童クラブの宿命ですが、別の話です。
学童クラブができるベストな対応は仲介
責任範囲について保護者の意識がずれてる場合に、学童クラブが外部トラブルに対してできることは
● 責任範囲の明示
● 協力できる範囲の提案
そのための前提は、「外部のことにどこまで関わるのか」の施設としての取り決め。(次の章で)
例えばトラブル起こす子と帰り時間が一緒になってて、帰り道トラブルが起きてるなら
- 状況を伝える
- 時間をずらす提案
- 相手の保護者に伝える
- 保護者同士で話したい場合の場所貸し
👆これくらい。
「責任はないけど仲介はできる」ってスタンスをちゃんと分かるように示すこと。
責任範囲外にまで首を突っ込むのは福祉マインドじゃない。
他の子にしないような遠くまで職員が見送りに付いていくなどは、やり過ぎの越権行為とも言えます。
5.首の突っ込み方によっては、巻き込まれて責任も出てくるので要注意
外部のトラブルには責任がないんだけど、首の突っ込み方によっては本当はなかった責任が降って湧いてきます。
私がけっこう昔に勤めていた頃にあった事例👇
学校外の、子どもが放課後に通ってくる学童クラブ。
帰り道に子どもが何人かでふざけ、民家が通りに面したところに飾ってある鉢植えを落として壊してしまった。
それを家の人に見つかって逃げて学童クラブにやって来た、って話が他の子の目撃情報から分かりました。
知ってしまった上、責任はないと言っても子どもの行為は明らかに良くないため指導の対象ですね。
事実確認のために話を聞いたあと、その家に子どもと一緒に行き本人に謝罪をさせ、
物も壊してるし「謝っておしまい」という訳にはいかず、保護者へ連絡し個別に対応してもらいました。
仲のよい家庭同士では一緒に謝りに行ったらしいけど一部家庭はそんなこと知らず、「学童職員と謝りに行ったからいいだろう」と行かなかったみたい。
結果的に鉢植えの家にとって、
一番悪い!
となってこじれた事例がありました。
学童クラブの責任として省かれた家庭からは、連携不足を追求されました。
一度首を突っ込んだら、最後まで面倒見ないといけなかったという話です。
✔ 家庭に連絡取ったんなら、最後どうなったかまで把握が必要だったこと
✔ 中途半端に子どもと謝りに行ったのは失敗だったかもしれないこと
この2つが施設として学べた事例です。
施設外のことにはどこまで介入するのかどうか慎重に判断しないと、思いもしない責任や手間が降って湧いてきます。
下手に対応すると、
って怒り出す保護者がたまにいるから、できるだけ首は突っ込まない方がいいと思います。
「なんでもやってあげる」的な間違った福祉マインドは持つべきじゃないし、責任範囲は明確にしましょうって話です。
6.登下校の責任範囲と学童クラブの関係まとめ
1章では、学校だと登下校など外部で起きたことの責任は、法的にも学校にはないって話をしました。
それでも関わってくれるのは、単なる好意によるものです。
2章でお話したのは学童クラブも同様に責任はないこと。
休みの日のトラブルわ引きずってきて、学童でもそれが原因のいさかいが起きてるなら、結果的に対応しなきゃいけない。
だけど外部のトラブルに関しては、学童クラブの責任じゃない。(3章)
責任のない外部のトラブルを持ち込まれそうになったとき、学童クラブのベストな対応は
- 仲介に徹すること
- 連携をとること
首を突っ込んだら責任が発生するのでそこは慎重に(5章)って話をしました。
間違った福祉マインドで、困ってる人のために自分達でなんでもやってやろう精神は、責任を引き込むだけの自己犠牲習慣は、施設として運営してるなら避けないとダメです。
勘違いしている保護者には、責任範囲についてちゃんと伝えていくことが大事だと思います。
ありがとうございました。
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転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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