1.学童クラブの考えるグレーゾーンや障害児の基準と、入れる入れないの判定
1-1.微妙に福祉制度からはみ出るけど支援の必要なグレーゾーンの子とは
少し古いところでノーマライゼーション、今はインクルージングとか、障害を持っている子がいるのが普通の環境だ、という風潮が時代の流れ。
障害児というのはいろんな定義があるけれど、一応の判断基準は、
✔ 障害関連の手帳を持っている
✔ 特別支援学校や支援学級に在籍
学童クラブではこの2つの基準どちらかで判定するのが一般的。
「自閉症スペクトラム」など何らかの診断が降りていれば支援必要とは配慮してくれますが、障害児とはみなされません。
診断が降りていても手帳が出ないとか、医療の基準と福祉・教育の基準(自治体による)はまた違います。
そして学童クラブでは福祉制度を利用できるか否かの違いの、"福祉・教育の基準"に従います。
それが手帳が出てるとか、特別支援学校にいるとか。
当然、そんな障害児より「判定されないけど支援は必要」というグレーゾーンの子は多くなります。
学童クラブなど他の子どもと比較できる集団で見てると、明らかに課題がある。
診断降りてもIQ高すぎるからとか、明らかに問題があるのに福祉の対象に入らないってケースも。
いろいろ検査したり相談して、手帳はついに出なかったけど、なんとか放課後デイサービスが受けられるようになった子。
困った子だなと、ずっと思われてて、ついに高学年になって、年齢によって落ち着いたように見える子。
本当にいろいろだけど、集団のなかで問題があるってのは間違いがない子どもたちがグレーゾーンの子。
1-2.グレーゾーンは軽度発達障害との境界
野添先生によるグレーゾーンの定義
1:診断基準を満たさず、生涯、診断を受けない軽レベル(素因を持つタイプ)
ハフポスト
2:環境によって不適合が生じ、ある程度おとなになってから診断を受けるタイプ
グレーゾーンの中で多い特徴として、ASD・ADHD・LD
ASD (自閉症スペクトラム)
コミュニケーションの欠落、偏り・こだわり、社会的な交流が苦手、空気読めない
ADHD(注意欠如多動障害)
集中できない、落ち着きがない、極端に忘れ物、衝動的な行動、ぼーっとしている。
LD (学習障害)
得意不得意の差が大きい、知的な発達に遅れはない、読み書きなどの学習能力の何かひとつが著しく困難、苦手
知的障害などを判定する基準(DSM-5)が改訂されたから、「グレーゾーン」の子が以前の数倍になりました。
年齢に合った行動や理解力がなかったり、「なんとなく気になるなあ」、と思って受診したら、
"軽度の◯◯の傾向があります"
保護者からしたら、超あいまいな答えが返ってくることも。
正確には違うけど分かりやすく言うと、
- いっぱい項目があって、
- それぞれが1~10の段階評価
- それも機械にかけるとか、その場でテストするだけじゃなく、
- 医者が「おうちではどうですか?」みたいな話を聞いて、
みたいな。
壁のようなに明確な線がある訳じゃないって話。
障害があってもなくても、個性や手がかかるかどうかでは変わりがない。
診断される意味合いは、
・この傾向の子にはこれをしたら効果的
・福祉制度を使うには診断される必要がある
というところ。
あいまいでも「この傾向の子にはこれをしたら効果的」が分かるから、対応の手がかりになる。
親はもとより、学童クラブでも対応の判断材料になったり、トラブルの時に相手の保護者に説明できるとか、全く無意味って訳じゃないです。
まあ誰でも受け入れていこうと言うのが今の社会の流れ。
「診断されたら楽になった」
ってこともよく聞きますね。
1-3.学童クラブでの障害児は別枠、受け入れる入れないは施設次第
面談で入れるかどうか決まる
学童クラブで障害児受け入れを行っているところは多い。
定員にたいして何%などの障害児枠を設け、更に受け入れる場合には職員を予算を追加で余計に配置(加配)するなどの対応をしています。
申し込み受け付けでは、ほぼ全ての施設で
"相談してください"。
保護者としては入れる入れないを早く知りたいと思います。
でも「障害」っていっても
- とっても静かな子もいて遠目で見てればいいくらいの子
- 常に動いてて場合によっては暴力振るう、常に手元で見る子
全然違うけど、分類は「障害児」
相談してもらわないと学童で見れるのかどうか分からないので、入会前の相談は仕方ないところ。
保護者にヘルパーを雇ってもらって受け入れる、みたいなところもあります。
また"一人で留守番できるような自立は難しいだろう"という理由から、通常は小学3年生までのところを、障害児は6年生までの学年延長のシステムがある自治体も多くなっています。
放課後デイサービスが増えたので学童はサブになりつつある
放課後デイサービスが整備されつつあります。
一昔前は「障害児でも学童クラブしか行くところがない」、それで仕方なく学童へ。
今は少しずつ選択肢が増えているので、集団生活前提の学童クラブの役割は徐々に下がってきています。
子ども本人も少人数の環境があってる場合が多いから、学童より少人数制のデイサービスを勧める方針の自治体も多いです。
詳しくはこちら障害児受け入れの記事へ
2.発達障害の子どもを受け入れる環境~学童でストレスなく過ごすは無理かも
2-1.インクルージョンはまだ絵に描いた餅
インクルージョンという考え方が、福祉や教育の世界で言い出されていて、ご存知の方も多いでしょう。
だけど言葉だけの理想的概念、日本では残念ながらまだ不十分なので実際にできるような環境ではありません。
(少なくとも学童クラブでは)
インクルージョン
障害とか健常の枠を越え、人とのつながりや配慮する人へは配慮するなどの区別や差別ではない人を広くとらえて、必要なことをしていこうという考え方
インクルーシブ教育(インクルーシブきょういく、英語: Inclusive Education)とは、
人間の多様性の尊重等を強化し、障害者が精神的および身体的な能力等を可能な最大限度まで発達させ、自由な社会に効果的に参加することを可能にするという目的の下、障害のある者と障害のない者が共に学ぶ仕組み。
インクルージョン教育と呼ばれることもある。
ウィキペディアより引用
誰でも受け入れていこうという社会の流れだけど、全ての施設で受け入れができはしない。
学童クラブは通常の育成さえ不十分な施設もある。
職員の待遇や配置人数はギリギリ。
退職~入職の入れ替わりは激しく、経験値も低い。
施設も狭いのに子どもなので騒がしい。
理想的概念として「インクルージョン」を掲げたり、目指すのは自由だけど、その一方で予算が足りなかったり、無理な仕事量をサービス残業前提で引き受けざるを得ない。
ってのが学童クラブの現状。
2-2.「保育園じゃやっていけてた」は学童では通用しない
保育園と学童じゃ環境が全然違うから、ゼロからやってくつもりで。
それでも"保育園じゃ見てくれてた"って言う方も多いけど、
- 保育園では子どもの力も弱く、
- 動作も比較的ゆっくりで、
- 予測できないことも限られる。
- 行動をある程度は制することができる。
小学生の学童クラブになるとそうはいかない。
素早いから、支援員がぴったりくっついてても人をぶつのを止めるのは無理。
そもそも学童って子ども一人に大人が1人つくのも結構難しい。
高齢者しかいないような学童もあるし、予算もないので給料安く、人も来ない。
幼児は生活のほとんどにお世話が必要だから、障害があるないであまり差がありません。
ただ年長くらい~年齢が上がった学童期になると別で、小3にもなると小柄な大人と同程度の体格の子すらいます。
保育園とは全くの別物ととらえてよいでしょう。
似たようなところで
学童だと何でこんなに
問題が起きるの?
成長して大きくなったから。
トラブル相手の小学生保護者は、「支援児だからしょうがない」とはならない。
いつまでも保育園児じゃないってことです。
2-3.学童クラブ現場で工夫しても、その子に合う環境にするのは限度ありなので、入る前のリサーチ必要
子どもが過ごすことになる学童クラブの環境は、その子に合っているのか
体を動かすことで発散したり、また騒々しい環境が苦手な子がグレーゾーンの子には多い。
しかし学童クラブとしては、どの程度今から入ってくる子が、この学童クラブで快適に過ごせるのか分かりません。
保護者がちゃんと見て、今までの家や保育園の状況から1日の流れを確認して、「行けそうだ」ってなることが大切。
1日の流れを確認するってのは、
"校庭があるからからだ動かせるわね"・・
→いつも校庭使える訳じゃないですよ。
"部屋が広いから大丈夫そうね"・・
100人来ますよ。
リサーチってこんな感じを質問して知っとくこと。
任せてみるか
だと学童も困るし、我が子も困る危険な発想。
場合によっては途中退会になるクラブもあります。
①保護者の見込み違いと、リサーチ不足
②学童が工夫して工夫しても、どうしても無理。
③他の家庭を巻き込む解決不能な問題が起きた
こんなのが重なった時に退会勧告があり得ますが、本当に学童クラブ"だけ"が悪いんでしょうか?って話。
学童保育に通っている息子が追い出されました。息子は普段から腕白で少々落ち着かない、また、お友達が嫌だと言ってもやめないところがあり学校では問題児だと思います。
皆が宿題をやっているときにそれを邪魔してお友達はやめてと言っていて、先生からも注意されたけどやめなかったから追い出されたそうです。(後略
アンサー
(前略)
下手すると、通級や特別学級を勧められる日が来るかもしれません。
みんなと同じ行動ができない時点で、かなり問題です。あなたみたいな親は大抵の人が腕白と表しますが、腕白というのは元気がある事であって、言うことを聞かないのとは意味が違います。
友達が嫌がってるのにやる事ではないです。(後略)
ヤフー知恵袋
2-4.学童でストレスなく過ごすより、放課後デイなど施設を変えるのが最善手な場合も多い
「どうしたら学童クラブでストレスなく過ごせるか?」
と学童クラブの指導員も保護者も悩む。
- 毎日のように飛び出し
- 脱走
- 暴力暴言
- 他の子とトラブル、
いろいろと策を練って工夫して対応に当たっても、そもそも環境が合わない場合は、どんなに頑張っても無理。
音に敏感なのに、1年生がキャッキャッとくそうるさい学童クラブ。
工夫するしないの話じゃなくて、耳栓してまで学童いかせるのか?
そこを考えれば、違う施設を探すとか、根本的なところから考える必要があります。
不登校の子を教室の一角に囲いをつくって、
我慢してそこにいさせるようなもので、
その環境自体がストレスだと、どうにもならず、工夫するとか、面談して大変さを共有するの段階じゃないんです。
合理的配慮という言葉がありますが、それ程度の小手先のことでは対処できないことは、現実問題いくらでもあります。
合理的配慮(ごうりてきはいりょ)とは、障害者から何らかの助けを求める意思の表明があった場合、過度な負担になり過ぎない範囲で、社会的障壁を取り除くために必要な便宜のことである。
ウィキペディア
3.学童クラブ職員の人員配置・発達障害の専門性はあるか
グレーゾーンの子を受け入れても、十分な知識やスキルを持った、過不足なく見られる職員がいるとは限りません。
3-1.学童クラブの人員配置
公的な学童クラブの職員データです。
支援の単位というのは子ども40人です。
これに対して職員5人っての、多い気がするかもしれませんが割り振りは・・
- 全体見る・・2人
- おやつの準備や雑務・・1人
- 残り加配・・ 2人~
障害児は定員の10%以下が一般的なので、40人なら必要な加配は4人くらい。
障害児は建前上はマンツーなので、障害児1人につく人員の予算もつくことが多い。
だけど実際はそんなに手がかからない子も多くて、常に目を離さずにそばにいる必要な子は1人くらい。
そして職員の休みもローテーションで入る。
だから空いた人員を、申請なしのグレーゾーンや、単に手のかかる子、性格的にトラブル多い子の対応に充ててる現状。
早い話、職員5人でもカツカツってことで、制度的な障害児加配の穴を使ってやりくりしてるだけ。
グレーゾーンの子は福祉的制度の枠外なので、加配職員なんてのはつかない。
予算も降りないのに一番手をとられる。
職員の労力全てを100としたうち、50を1人に当てる場合もあります。
別に手がかかる子がいて迷惑だってことじゃなくて、こういう状況ですよって話。
3-2.学童クラブ職員の専門性
はっきり言っておきますが、学童クラブ職員は障害児保育の専門じゃありません。
というより学童クラブの専門じゃない人の方が多い。
資格も持ってて、責任のとれる常勤職員の割合は半数以下。
40人に対して常勤2人ってのが多い形です。
その場合、
- 一人は全体を見る
- もう一人は一番大変なグレーゾーンの子を見るか、いくらでも起こるトラブル対応。
ってのが多いパターン。
一番大変な子は、バイトの大学生には任せられない。
そうでもない多くの子はレクチャーを受けただけのパート・アルバイト職員が見ています。
保護者の勘違いで多いのは、
資格も専門知識もある人が常時マンツーマンで見てくれてる、って勘違い
たまにはつくこともあるけど、グレーゾーンの子に有資格の常勤職員はつかないと思ってほぼ間違いありません。
また学習支援も別の理由から望めません。
4.学童の入会を断られたり、途中退会はあるか?
4-1.グレーゾーンの場合は入会できないってことはない
手帳もなく支援学級にも行ってないグレーゾーンの子は、
以前に他の学童クラブにいて、よほど他害がひどく、集団生活に適さないって分かってたら別だけど、
受け入れ制限は基本的にありません。
(受け入れを断る明確な基準が作れないから)
保育園でなんとか見てくれてたけど、学童じゃ立ち行かないってのも、やっぱり入れてみないと分からない。
そして、なんの証明もない子を受け入れる場所は
福祉サービスも受けれないから、現状学童クラブしかない。
こんな理由から、自閉症スペクトラムなどの診断があってもそれを理由に入会を断られるってことはありません
ただこれは公的な学童クラブの話で、塾や習い事の民間学童クラブだと全く異なり、レッスン中に暴れるとか、言うこと聞かない子は対象外。
民間学童は営利なので、一人だけに手厚く、利益度外視で対応してくれはしません。
4-2.学童クラブの途中退会はトラブル次第ではありうる
入るときは言われなきゃ分からない。
でも1日目で「この子ヤバイわ」ってなり、その日の途中から1人職員がつく、みたいな子もよくいます。
学童クラブとしては必要な人員さえ確保できれば、多少元気過ぎるくらいな子と同じように、本来は構える必要もなく育成の対象。
親御さんもハイリスク児だとかなり大変だから、学童としても支援をしていきたい。
だけど・・
常勤職員すら低賃金でやめていくなかで、加配職員は最低時給で募集をかけざるを得ない。
そもそもグレーゾーンの子には追加予算なんてつかない。
全職員の全労力100のうち、50を1人にかけるのは必要なら悪いことじゃないけど、他の子どもが全く問題ないってことはありえず、
支援が必要だからといって、一人だけに多大な労力は割けません。
また支援を要する子どもは、学童クラブの雰囲気に大きく影響します。
- 危険行為を行い、注意をしてもなかなかやめない。
- それを見ているやんちゃ系の子が真似したり、
- 静かな子は「◯◯くんが怖いから学童行きたくない」って話がでたり
- 他の子どもの遊びも制限される。
- 「◯◯くんとうちの子を関わらせないでくれ」みたいなクレームが膨らむことも。
可能な限り学童は守ってはくれるけど、限界が来て退会を勧められることもあり得る。
もしくは雰囲気でいられなくなるか。
親がトラブルの度にちゃんと相手にお詫びするとか、しっかりしていれば大丈夫ですけどね。
4-3.子どもも親も職員も大変な否認ケース
一番問題なのは、保護者が「うちの子は大丈夫だ」って受診もしないで、事前に相談もなく、学童クラブに預けてくるケース。
しかもよくある。
保護者が協力的でないことも多く、学年制限で学童に入れなくなったら、間違いなく大変になる支援対象の家庭。
だからはじめは頑張って受け入れたり、トラブルがあっても他の家庭との仲介など、いろんな苦労をする。
退会したら、今よりもその子がヤバイ状況になるのは目に見えてるから。
だけど、他の家庭から
「やめさせてくれ」
「この子と関わらせないでくれ」
👆みたいになることもよくあること。
親も非協力的だと、相手の家庭にお詫びもしない。
「学童で起きたんだから、学童で何とかしてくれ」って。
これといった解決策もありません。
"親の大変さにひたすら寄り添って、保護者の信頼を長期で勝ち取れば"支援可能"かもしれない"レベル。
いくら頑張っても"ぬかに釘"みたいになって、燃え付き症候群になる職員も出ます。
個人的には今の「申請主義」とか、家庭の価値観至上主義みたいなの、現在の福祉・教育の課題とも思います。
※申請主義・・基本的には言い出さないとサービスが受けられないってもの。公的なサービスの主流。
家庭の問題で、子どもの発達に問題が出てるケースの子どもと親への支援は、学童クラブで一番難しい問題のひとつですね。
まあ内部的な話ですけど。
この記事を読むくらいの賢明なあなたには、
「世の中にはこんな親子」もいて、学童クラブは対応に追われてる現状を、知ってほしいと思いお話しました。
5.学童クラブでのグレーゾーンの子へ、どんな支援や取り組みがされてるか
その子によって事情が違うのを前提として、取り組まれている方法を書いていきます。
見える化
予定や、これはこうするなどをイラストや写真つきで分かりやすく見せる工夫。
学校でも黒板に
- これをする
- 次はこれをする
- 次はこれをする
みたいな感じで見通しを示す授業がメジャーです。
支援員は障害児保育の専門家じゃないけれど、これくらいは知ってて取り組んでくれます。
聞こえる化
この音が聞こえたらこうするの決まり事を作る。
学校のチャイムなどはこれを利用してますね。
聴覚刺激に敏感なのはグレーゾーンの子に多いので、そこを分かって支援してくれる学童クラブもあります。
専用スペースの確保
落ち着かなくなったときにクールダウンできる場所は、よほど狭い学童クラブでなければ用意しています。
別にグレーゾーンの子のためだけじゃなく、子どもには必要なスペース。
常設が難しくて、子ども用の簡易テントを代用している場合もあります。
余計な刺激て落ち着かない子はとっても多くて、できれば音も遮断してあげるのがいいけど、学童クラブだと難しい。
声かけはシンプルに、を心がけてくれる
指示だしや声かけは出来る限りのシンプルさ。
「困ったらおいで」など、日常的に安心できるような心理的な基地になる努力は、普通の学童クラブならしてくれます。
禁止の伝え方を工夫してくれる
この場合はよくてこの場合はダメとか、場合分けは混乱のもと。
●駄目はダメ
●~しません。
●ーしたら◯◯します、といった断言する指示。
本人に分かりやすい伝え方も、工夫して対応してくれるでしょう。
グッズの活用
耳栓とか、アイマスクとか、その子にとって有効なグッズを認めてくれる学童クラブも多いです。
回りの子への説明
特別な配慮を行うと、場合によっては回りの子からズルいと思われたり、
職員が一人ついてると、その職員と遊びたくて他の子もやってきたりします。
保護者の同意を元に、ちゃんとした説明を相手が子どもでも伝えてくれる。
「これを言われたらパニックになる」
ような子にキラーワードを言った子に対して、
「◯◯君にそれいっちゃダメなの分かってるだろう!」
などの子ども同士のやり取りや、
「◯◯くんはしょうがないんだよ」
みたいな発言も、学童クラブ職員がうまく日常的に説明していれば出てきます。
ほめて、話を聞く
子どもは子どもです。
発達に偏りがあっても基本路線は他の子どもと同じ。
特別対応じゃなく、普通に関わってくれるはず。
切り替え支援
パニックになる子は、だいたいパターン化されます。
落ち着くまでの流れも同じで、パニックになったら、このぬいぐるみで落ち着くとか、水飲むとかパターン化。
学童クラブでできることは
「この程度」
感覚統合を狙った運動遊びを特別にやるとか、
ティーチの手法を系統的に使って援助するとかはできません。
6.学童クラブでのグレーゾーン発達障害の子どもの受け入れまとめ
診断は降りてないけど、集団のなかでその子を見ていると、何か発達の偏りとか、遅れがあるのが明らか!
って子はすごくたくさんいます。
昔働いてた学童クラブで一番大変だったのは、
・定員60人
・障害児4人(支援学級在籍の子)
・グレーゾーン25人!
・職員パート含めて5人(おやつ1人含)
って崩壊クラブがありました。
- 暴力暴言
- 理解力が不足
- 興味の範囲が超限定的
- コミュニケーションとれず
- 衝動が強すぎ
ついでにグレーゾーンには入らないけど、
- 家庭環境悪く、自己肯定感がとても低い
- 虐待が疑われる家庭の子ども
👆こんな子どもが約半数。
とても見切れない状況だったけど、公的な学童クラブだったから受け入れ拒否とか、退会を勧めるとかもできず。
まあ重めのトラブルや事件も起きたけど、ありがたいことに感謝されることも多かったです。
そんな状態の学童クラブへ、親として何を期待するのか?
少なくとも「なんでもやってくれ、学童でなんとかしてくれ」
って家庭には対応できません。
家庭も大変なのは重々承知だから、学童クラブからは「協力してやっていきましょう」って手は差しのべられてくれら。
入れるとか入れないとかのレベルの心配、ごもっともです。
でもそれだけじゃなくて、子どものためには何が一番いいのか?
そもそも環境が合わないかもしれないような、学童クラブにこだわることもない。
ってことを忘れないで欲しいと思います。
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