1.計画的無視について~困ったちゃん行動の場合分け
計画的無視は、子どもの問題行動に対応する1つのテクニックです。
問題行動とは👇️
「周囲の方が迷惑を被る行為」であったり、「法に触れ警察機関等が統制の対象とする行為」であったりを「問題行動」ととらえるものです。
つまり、他者や法といった、ご本人以外を主体においた問題行動のとらえ方と言い換えることができるでしょう
しかしその一方で、「ご本人が悩み、困惑している行動」とするとらえ方もあります。
つまり、ご本人たちの「困った」が表現されたものを「問題行動だ」とするとらえ方です。
この場合は、ご本人を主体においた問題行動のとらえ方と言い換えられます。
全国地域生活支援機構より引用
上のように問題行動と言う言葉には様々な意味が含まれます。
ややこしいですね。
要はその行動で周りが困るか、本人が困ってるか。
結論から言うと計画的無視は問題行動を減らすだけの小手先の技術です。
有効なケースや効果は限られてきます。
問題行動への本来の対応は子どもの心理状態や原因を探り、丁寧に紐解いていくことだから。
計画的無視だけでは、
根本的な解決にはなりません。
1-1.計画的無視が有効な場面と無効な場合
計画的無視が有効なものは ↓
- かまって行動の度が過ぎているもの
- 欲求が通らないときに出てくる行動
- 注目を集めるためにとっている不適切行動
逆に有効でないものや、逆効果な場合↓
- 体調が悪い表現、小さい子だと眠くてぐするなど
- 発達の途中ででてくる普通の遊び程度のこと
- 行動が危険過ぎて無視できないもの
- 注目して欲しいわけではない行動
見極めが難しいものがありますが、
本人が頑張ればコントロールできそうだけど、その行動をなくすきっかけがなくて、その場面になるとついその行動をとってしまう。行動自体が危険行為でないもの
例えば
✔ あの人の前ではやらないけど、この人の前ではやるといった行動。
子どもが無自覚にコントロールできているので、計画的無視の効果が期待できます。
誰の前でもやり、発達障害に原因があって半ば混乱してとっているような行動には効果がありません。
1-2.行動を抑えたあと~根本的解決には計画的無視では足りない
計画的無視とは、行動自体へ対処する方法
なくしてほしい行動が狙い通りなくなったとしても、
構って欲しいなどの欲求そのものが、なくなったわけではありません。
それらの子が普通に感じたり欲しがっている愛情などは、別で満たしてあげることは忘れないでください。
計画的無視だけ試して、行動だけに対応したらどうなるか?
問題行動へ計画的無視や叱咤などで、表面だけ対処するとどうなるか?
➔ 違う問題行動が次々出てきます。
そのうちたまたま問題の無さそうな行為、
たとえば「静かに泣いてなにも訴えない」が出てきたとすると・・・
それが咎められず定着し、そのままになっていきます。
一見、問題行動がなくなったから「落ち着いたな」って感じるかもしれない。
でも、欲求によるストレス自体は消えていません。
大人が解決したつもりでも、子どもからしたら何も解決してないってことです。
特に高学年になると行動の自制が効くので、叱られない行動に落ち着きやすい。
しかし、
●不満を持ちながら問題行動がないように見える
●だけど人格に影響し、10年後に反動が来る
👆こんな状態になるかも。。
"構って欲しいのに構ってもらえなかった"みたいな感情がくすぶり続けて人生のどこかで爆発するか、性格が歪んでしまうか、
よいものは残りません。
早い話、計画的無視とは小手先の技術といってもよい程度のもの。目の前の困った行動に対しての効果があるだけ。
注目してほしい、認めてほしいというのはどんな子どもでも持ってるごく自然な欲求だから、満たしてあげないといけませんね。
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2.計画的の具体的なやり方
① 行動と原因の見極め、ためし行動かどうか?
② 子どもに話しておくこと
③ 実行
④ 褒めて良い行動を定着させる
①行動と原因の見極め、ためし行動かどうか?
- 計画的無視が使える案件か?
- 変えてほしい行動は何か?
計画的無視が使えるかどうかは1章でお話したのに該当するか?を考えてみます。
本人が頑張ればコントロールできそうだけど、その行動をなくすきっかけがなくて、その場面になるとついその行動をとってしまう。行動自体が危険行為でないもの
次に子どもの行動の中で、変えて欲しい行動を見つけます。
先ほど書いたように、子どもが無意識でもコントロールできそうな行動です。
根本的に愛情不足だったりすると、一場面に対応しても計画的無視はあくまで小手先の技術なので、
原因をできれば特定して、計画的無視が成功しても忘れず対応するのを覚えておきます。
そうでないと、無視して行動が収まっただけで子どもが傷つくだけといった結果が残ります。
ここでは例として、[言い分が通らないと暴れる]をあげておきます。
この「暴れる」が、無視してられないほどの危険行為が伴うなど、計画的無視が使えるかどうかも見極めが必要です。
構ってほしいだけなの・・
② 計画的無視をやるための事前準備は、平時に話をすること
平静な時に、子どもとよく話をしておきましょう。
話の内容は、 ↓
今とっている行動を自覚してもらうこと ~「あなた、思い通りにならないといつも暴れるよね。とっても迷惑に思ってる」 |
その行動をしたら無視すること ~「だから、次は暴れても相手にしないよ。」 |
代わりの行動を伝えて、その行動をとったら対応してあげること ~「暴れるのをやめて、ちゃんと口で言えたら聞いてあげるよ」 |
代わりにしっかりと話してくれたら通ることもある、
"諦めないといけないときもあるけど暴れたら絶対に叶わないこと"など、よく聞かせて理解してもらいます。
そして暴れたらなにも聞かないと宣言しておきます。
場合によっては②の話が成功して、行動が出にくくなるかもしれません。
③計画的無視の実行
その通りに実行する
準備をした上で、行動が出るのを待ちます。
宣言通りの行動を忘れずに実行するのが、少し大変かもしれませんね。
いつその行動が出てくるか分からないから。
話して聞かせたことを忘れて無視せずに叱ると、話して聞かせたことがリセットされるので②からやり直し。
やる大人が忘れてなかったら計画的無視の開始。
子どもの困った行動が表れたら、目の前にいてもいないように振る舞います。
一度か二度、「暴れたら相手にしない、暴れるのをやめて口で言ったら聞いてあげるよ」
事前に伝えていたのを思い出してもらうような声かけだけして、それ以外には関わらないようにします。
心を鬼にしましょう。
やると決めたら、いつもその対応をとるようにします。
大人も一度やってみたら次同じ場面で思い出して、やりやすくなります。
中途半端に無視をしたり、
一昨日は外に出す、昨日は無視、今日は叱る、行動がマチマチだと
と子どもが行動をエスカレートさせてきます。
試してくるわけです。
そこで反応してしまうと、
と無意識レベルで学習し、行動がかえって強くなってしまい、その強くなった行動が定着する可能性が出てきます。
一時的に強い行動が出てくることは、想定しておきましょう。
無視する時間の長さと切り上げ時
徹底してやるといっても、時間的には30分もやるのは長すぎで10分程度が良いと思います。
無視をやめるのは
- 無視するのはなくしたい行動が出たとき
- エスカレートしすぎて危険な場合
1は成功なので次へ。
2は前提崩れなので、計画的無視がこの子のこのケースには使えないと判断します。
行動が収まりつつあるときは様子を見て無視を切り上げ、④での褒める段階に移行しても大丈夫です。
[言い分が通らないと暴れる]では、暴れても無視します。物を壊しだしたり危険が大きいときは迷うところですが、許せる範囲内なら放置しておきましょう。
こんなにしても構ってくれなかったとなれば、子どもとしてはそれ以上やれることがありません。
少し暴れる程度が収まってきたり、少しでも話をしようと頑張っている姿が見えた段階で褒めてあげたらいいでしょう。
10分とお話しましたが、はじめから暴れるのを完全に収めて、通常のテンションで話しかけてくるのを待っていたら日が暮れるからね。
何度もお話しましますが、
危険が許せない程度で介入しなくてはいけないようなら、計画的無視は使えません。
④最後に褒めて良い行動を強化する
暴れるのをやめて、普通に話をしてきたら褒めてあげましょう。
またはこちらが想定していないけれど、子どもが自分で他の行動を考えてやってきたのをそれでもokとするなら、それを褒めてあげましょう。
子育てとは、そもそも忍耐力がいります。
ですが、待って待って、ようやくやってくれたとなれば、たくさん褒めてあげられそうな気がしませんか?
3.計画的無視とは?のまとめ
発達障害で衝動が高くてすぐ人をぶってしまうとか、脳の機能的なところがあるなら医師にかかって薬を出してもらうのが早いこともあります。
また時間が許すなら計画的無視を使わずに、根気よく子どもの持ってる欲求に対応していくのが近道だったりします。
どんな行動もそうですが、子どもは行きつ戻りつ成長していくので、一度では効果は0。
計画的無視をやると決めたら、大人の気分で無視したり・しなかったりも行動が強くなってしまうので注意ましょう。
また本文で書いたように、一時的に行動が強くなることもあるのでそのつもりで。
より強い行動で気を引こうと子どもが試しているので、それに乗ってしまわないように。
記事内でも書きましたが、計画的無視は小手先の技術です。根本的な子どもの問題行動についてはこちらの記事を参考にしてください↓
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