1.障害児受け入れる時に知っておくべき親の思い、障害の受容過程
障害の受容過程
我が子が障害を持っているかも・・この時保護者は、
- なんでうちの子が!?
- うちの子はそんなじゃない
こんな感じの認められない気持ちを持ちます。
驚く➔否認➔怒る➔諦める➔認める
段階を経た反応は障害の受容過程、ほとんどの人がたどる道として知られており、
予備知識が無かったり感受性が強いなどの理由から、怒りや諦めの段階で長期間止まってしまう人も世の中にはたくさんいます。
人は誰でも生きていく過程で不測のストレスに遭遇します。たとえば、家族の病気や死、親しい人との離別、受験や事業の失敗など。
これらの不幸で痛ましい事態に対する人の心理反応と同じように、障害を受容する過程も同じような健康な心理反応であることを認識する必要があります
健康長寿ネットより引用
「障害」と一口に言っても一目でわかる程度から、ちょっと他とは違うかな?程度まで様々。
分かりやすい障害は3歳児検診や、保育園までに判定されるので、「受容する・しない」は学童クラブに来る頃にはクリアしてやってきます。
一方でグレーゾーンの子はマチマチ。
障害の判定基準となるDSM-5が改訂されたから、発達障害判定を受ける子が増えて、今や10人に一人とも言われてます。
障害の判定は"二つ以上の場所で"、"しばしばそういった行動や傾向がみられる"みたいな基準で判定されるので、
✔ 学校や保育園では明らかに他児と差がある
✔ 家では集団でもなく比較もできず、全く分からない
こんな状態になりがちなのも、保護者の否認に関係してきます。
「学童クラブでこんな感じなので、もしかしたら受診してみたらいかがですか?」
「うちの子は大丈夫です。変なこと言わないで下さい」
👆家だと全く分からないと、初めから理解して受け入れるほうが無理な話。
だから「いつまでも状況を分からない、困った親だ」じゃないってことです。
親は我が子に期待するのが普通
障害を抱えている子どもの親で受容が済んでいても、我が子に対して全く期待してない親はおらず、
- 成長してできることが増える
- 今はこれくらいのことができる
- 普通の子と関わらせたい
色んな期待や思いを我が子に抱いているので、そこも学童クラブ支援者は忘れてはいけません。
ただ親の思いと子ども本人の能力に開きがある場合も多いですね。
例えば
・学童クラブから一人で家に帰って来られると思っていても、学校担任や学童職員の目からは「まだ難しい」と判断できる
・言葉でうまく説明できるので、我が子の言うことは正しいはず、と思っているけど学童職員の目からは「この子、全く状況分かってないし、話も理解できてない」
このあたりの差を埋めていき、親がわが子について正確に知る援助をするのも大切な仕事だと思います。
障害の知識と受容過程を知って早めに専門機関へ繋げたい
始めのうちから認められないのは仕方がない、という保護者の心理を子どもの専門家として知っておき、学童クラブとしては寄り添う姿勢が必要です。
その上で繰り返し伝えるべきことは伝え、時には心理士の話を引用するなどの細かいテクニックも使って早めに専門機関へ繋げたいところ。
今は早期療育がいいとされていて、私もそう思います。
また障害児といっても心の発達や感受性はあまり変わらないので、バカにされれば悲しいし、自尊心も下がる。
そんな状況からできるだけ早く逃がしてあげたいから。
障害というとスティグマ(汚点)みたいな風潮が強いので「認めたくない」という保護者も少なくありません。
ネット社会で情報がたくさんあると言っても、自分の都合のいい情報ばかり集めて、不都合な情報は見ないのは普通の人間心理。
本当にいるのか分からないような教授の
- こういったデータから明らかである
- こんな行動の原因は砂糖が原因である
👆みたいな怪しい民間の情報に踊らされている方も多くいます。
親は悩んで子育てをしてるという視点は忘れちゃダメ。
特に受容初期はかなり繊細だということを知っておきましょう。
支援の近道です。
参考までに、例えば自閉症スペクトラム(ASD)の診断基準を載せておきます↓(一部分かりやすく要約)
A. 複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人相互反応における持続的な欠陥がある(以下の例は一例)。
● 相互の対人的-情緒的関係の欠落。
例えば、対人的に異常な近づき方や通常の会話ができない。
● 興味、情動、感情を共有することの少ない。社会的なやりとりができない。非言語的コミュニケーション行動の欠陥
例えば、まとまりのわるい言語的、非言語的コミュニケーションから、視線を合わせること、身振りの異常、または身振りの理解やその使用の欠陥、顔の表情など。対人関係を発展させ、維持し、それを理解することの欠陥。
例えば、想像上の遊びを他者と一緒にしたり友人を作りにくい、仲間に対する興味の欠如など
B.行動、興味、活動の限定された反復行動。現在または病歴によって、以下の少なくとも2つ(以下の例は一例)。
● 常同的・反復的な身体の運動、物の使用、または会話(例:おもちゃを一列に並べたり物を叩いたりするなどの単調な常同運動、おうむ返し、独特な言い回し)習慣への頑ななこだわり
● または言語的、非言語的な儀式的行動強度または対象において異常なほど、きわめて限定され執着する興味感覚刺激に対する過敏さまたは鈍感
● 特定の環境の感覚的側面に対する並外れた興味
C. 症状は発達早期に存在している。
D. その症状は、社会的、職業的、または他の重要な部分で障害になっている
E.これらの障害は、知的障害・発達遅延ではうまく説明されない。知的能力障害と自閉スペクトラム症はしばしば同時に起こる。
● 知能障害を伴う、または伴わない
● 言語の障害を伴う、または伴わない
● 関連する既知の医学的または遺伝学的疾患、または環境要因
● 関連する他の神経発達症、精神疾患、または行動障害
● 緊張病を伴う
👆これらの項目に当てはまっていれば、どの程度重症なのかを特定していきます。(レベル1~3でありますが、煩雑になるため省略します)
(以上、DSM-Vより要約)
2.障害児にとって、学童クラブの受け入れ環境は適切なのか問題
学童クラブは普通の子にとっても厳しい環境、障害児にとっては・・
障害のある子を学童クラブで受け入れるのは普通のことなので、
- 保護者の意向に沿って受け入れる
- 条件付きで受け入れる
など考えることは色々あります。
一方で親としては「受け入れてほしい」の一択です。
そのため保護者の視点では見えにくい、入会前の申込み段階で「ないがしろにされる大問題」があります。
✔学童クラブは本人に合った環境か?
✔受け入れ体制をちゃんととれるか?
学童クラブは基本的に元気な子が多いので、学校のクラスよりもよほど騒がしい上に集団生活。
障害を持った子が受け入れられないタイミングで、他の子と同じ動きを求めざるを得ない場面もあって、
きっと大人が思うよりも相当なストレス、できれぱ個別対応してあげたいけど限度があります。
学童クラブは普通の子にとっても高刺激・高ストレスな環境です。
やりたいことがいちいち時間で制限されたり、集まりたくないのに集めさせられる。
そんな中でイライラしたり、他の子に八つ当たりしたり、人を思い通りに動かそうする子までいる。
こういった環境ではただでさえ制限がかかり、うまく自分の思いを表現できないような障害のある子にとっては耐え難いレベルかもしれません。
耐えられなくなって遂にパニックになると、「ああ、また暴れだしたか、しょうがないな」手を引っ張られて別室へ。
その子が悪いのか??
学童クラブ環境がその子に合ってない
私の職員時代、感覚過敏でどうしようもないのに、一室しかない学童クラブに「家から近いから」という理由で申し込む保護者もよくいました。
明らかに環境が合わない場合は入会前に話したり、選択肢が他にあるなら示してあげる、または断る。
入った後でも無理が分かれば、他の学童へ移動など、合わない環境で無理やり過ごさなくてよい方法を提案していく。
まあどんなに問題があっても体がギリギリ小さな低学年のうちは、マンツーマンで職員がつけるなら概ね解決しますが、体が大きくなってくると状況も変わりますね。
人が確保できないクラブは、
受け入れちゃダメなのは
当たり前な話。
放課後デイ含めて本人に合った環境へ流す
HSC(ハイリー センシティブ チャイルド・・いろいろな面で敏感な子)といわれる子の存在も、そんな言葉ができるほど社会的に認知されているし、
今は放課後デイサービスが拡充されつつあります。
まだまだ初期の段階で質的にも量的にも制度としても問題が多いけど、集団前提の学童クラブよりもよほど過ごしやすいでしょう。
親の思いよりも、本人が過ごしやすいかどうかをまず考えてあげたいですね。
親は我が子かわいさで視点が偏りがちだから、学童クラブ側が冷静に引き戻してあげること。
親の感情面の思いを受け入れるのはとても大事だけど、実際にできるできないの実行面とは分離して考える必要があるわけです。
3.障害児受け入れに必要なインクルージョンの視点
インクルージョンは目指すべきもの
「障害児が普通にいる環境が、子どもにとってはいい」
と良く聞きますが、だいたい定型発達児(いわゆる通常の発達を踏んでいる子)サイドの視点です。
専門家のいない学童クラブだと、それは指導員の力量や整備されたカリキュラム、または統制のとれた管理者による方向性が明確化され守られているかどうか。
一緒にいさせるだけじゃダメで、運営者次第。
高ストレスを抱えた子のはけ口的な立ち位置に容易になるのが、弱い立場の障害児。
子どもの世界は時に残酷でシビアだからです。
そして学童クラブには、障害児育成に慣れたベテラン支援員はほとんどいませんし、
障害児は普通の子の成長のための"ダシ"じゃありません。
とはいっても今の福祉の流れはインクルージョンへ進んでいて、考え自体は理想的かつ目指すべきもの。
それは本来なら障害があるということが問題にされず、目が少し悪くて眼鏡をかけているとか、絵を描くのが苦手とか、
障害が、個性や得手不得手と同じ程度のレベルに人々の感覚がなることで、「必要な支援が普通にある状態」だから。
インクルージョン実現は学童クラブでは厳しい
インクルージョンが完璧に達成される条件は、
いろんな環境が整備されること。
- 人的な環境
- 物理的環境
考え方は浸透してきたけど環境が足りないのが今の現状で、理想や概念やきれいごとだけじゃ物事が進まないのは、現場職員が一番分かっていると思います。
特に学童クラブは昔っから今も変わらず。
部屋は狭いし人手は足りない、職員の待遇は悪くて人は定着せず、働いてる人の専門知識もない、👈みたいな感じじゃありませんか?
社会的にも白杖を持った人を「邪魔だ!」みたいな扱いをする人が混ざっている残念な世の中です。
真のインクルージョンが実現するような社会は、いつかやってくるでしょうか。
インクルージョン
インクルーシブ社会の実現に向け、障害児と健常児が区別なく、共に学ぶ機会を作っていくこと。インクルージョン教育を参照。
ウィキペディア
4.障害児受け入れに必要なのは、保護者への正確な説明と同意を取ること
学童クラブで障害児を受け入れる場合、保護者にどこまで施設側ができるか理解してもらうのが必須です。
なぜなら説明が不十分な場合、
やってくれるだろう
と親は勝手に期待してそれが裏切られると、「こんなはずじゃなかった」と不信感やクレームにつながるからです。
全ては
説明せずに同意を取ってないから
あまり考えたくないけど、場合によっては訴訟にもなりかねず危険ですね。
施設の自衛にもなります
"このような場合はすぐに連絡を入れるので、連絡がとれる状態にしてください"などのお願いも、持病がある子どもでは必要になります。
また誰がどのように受け入れて、どう日常を過ごしていくかも知らせていきます。
常勤職員がマンツーマンでつくことは学童クラブではほぼあり得ないですよね。
だけど親は「専門知識を持った職員が常にマンツーマンで見てくれる」ってよく勘違してしまう。
- 専門家でもないし
- 療育の機能もない
- 他の子とのトラブル可能性
いろいろ知らせていくのが必要になります。
また「1年生の小さいうちは見られても、学年が上がったらわかりませんよ」というのも施設によっては言わないといけない。
できないことを隠したり変に繕ったりする訳じゃなく、現状を誠意をもって伝えきることが必要ということです。
体面を気にしてか、現状をちゃんと説明してない学童クラブって多分いっぱいあると思います。
現場でとっても苦労してるのになぜか保護者に隠す悪い風潮は、「不信感を与えるかも・・」という学童クラブの心配の裏返しですが、
知らせないことで何か起こった場合の不信感を数倍にするので、浅はかな対応と言わざるを得ません。
現実に起こってることを嘘つくわけでもないなら、正確に伝えなきゃダメってことです。
もちろん親の要望に対して、施設として対応できることを増やしていく努力は必要ですよ。
同意必須事項は、身体的拘束や個人情報の扱いについて
パニックや他害のある子を受け入れるとして、手出しや暴れた時の拘束も必要だと考えられる子には、
- 拘束について
- 他児や保護者への説明について
必要ならする可能性があること、を説明しておくこと。
特に拘束は懲戒権のない学童クラブ職員が同意なくやろうものなら、身体的虐待にあたります。
またその気がなくても職員が拘束した際、子どもの体にかすり傷程度でも傷つけてしまうことも十分予想されます。
障害を持った我が子が自分でうまく主張ができないので、"何かされた"ことに過敏に反応する保護者も少なくないし、訴えるぞって保護者も実際にいる。
もちろん賠償目的とかじゃなく、我が子かわいさで。
普段の関係が悪くて事故をおこし、同意もとっておらず被害届をだされたら、ほぼ100%で「怪我をさせた」という一点で過失として刑が下ります。
同意をとっていてもどうなるか分からないけど、保護者への説明と日常的な関係についてはとにかく細心の注意が必要。
また他の子や保護者へ必要に応じて、特性などについて話をすることでトラブルを大目に見てもらえる場合もあります。
そこで情報を仕事のなかで話すので、ちゃんと確認しておかないとダメですね。
勝手にやれば守秘義務違反になるから。
なんでも事前に保護者へうまく説明して相談をすれば、だいたいはいい返事をもらえると思いますよ。
障害児受け入れについて、入所についての審査はあるけどザルで、委託されてる現場は受け入れを断れないような自治体もあります。
だからこそ入所にあたっては正確な情報を保護者に知ってもらい、ちゃんと判断できる材料を示すことが大事です。
知らせるべきを
知らせましょう。
【体罰まがいの不適切指導】と適切な指導の違いとは?学童クラブ編
5.学童クラブで整えるべき、障害児の受け入れ体制
受け入れをすることが決まり、保護者への説明や同意も滞りなく行えば、後は日々の育成を行うだけ。
そこでは現場で子どもを見るノウハウ蓄積が必要です。
特に常勤職員がマンツーマンで見るのはあり得ず、加配のパート職員が見ることになるので、その意味でも体制を整えることが大切になります。
5-1.受け入れに必要なのは、その子だけに当てはまる個別育成マニュアル整備
学童クラブで障害のある子の入所は普通だけど、その割に対応は十分とは言えません。
障害児保育の専門家じゃないのに記録も取らず引き継ぎも口伝だけ、職場としての研鑽を怠って、日々適当に見ている現場がたくさんあります。
私ジャムの経験上、手帳持ちの障害児ですら一人一人についての対応マニュアルや育成計画を作っているところは5割以下。
現場で子どもを見るに当たって、内部的にその子に特化したマニュアルが必要です。
ほとんどの施設で加配のパート職員が保育にあたるから、マニュアルがないのは超絶危険行為とも言えます。
特にパート職員は入れ替わりも激しいことが多く、日頃からの職員間のコミュニケーションは必要だけど漏れも出るし、一度言われてもすぐ忘れるのが人間。
手取り足取りその都度教える暇はないし、パートの方も同じようなことを何度も聞くのは普通気が引ける。
だから自由に見られる状態になっていて、内容も具体的で明確なマニュアルが必要です。
外の人が見て分からない「よく見ておきましょう」みたいな概念的なものは、あってもなくても同じなので具体化すること。
- 受け入れ時点から確認すること
- トイレの時は?
- おやつのときは?
- 自由遊びの時は?
👆できるだけ細かく記載しておくマニュアル。
そして一読で終わらせるのではなく、週に一度など定期的に読み返す機会を作っておきます。
✔ 状況を網羅的に示したもの
✔ 判断の必要なく、その通りにやればすむような具体性
✔ いつでも見られる場所に備えておくこと
5-2.障害児受け入れ時の環境面の見直し
- その子の状態が悪いときに使う場所
- 通常は危険はないけどその子にとっては危険
👆みたいな施設側の環境も見直していくこと。
例えば・・
手の消毒に使うアルコール消毒液は、普通の子は間違っても飲まないけど、その子は何かの拍子に口にいれちゃう可能性があるから普段は隠しておきましょう。
こういったことをせず、何となく受け入れをしてその日その日を何となくやり過ごしている学童クラブはとても多い。
それでアルコール消毒液を飲んじゃった後に「こんなことが起こるなんて・・」みたいになる。
昔はそんな施設ばかりだったけどね。
物理的環境は施設改修とかじゃなく、できる範囲のことをやるって感じです。
個室がなければ簡易テントを使うとか、有効かどうかは別にして現場努力はひねり出せばやりようがあります。
まあそれでも環境が合わないケースが多いので、2章でお話した対応が必要になります。
5-3.昔とは違いますよ
学童クラブは別に障害児専門の施設でもなく療育の機能もないけれど、「子どもが放課後に行くところがない」という理由で福祉的に受け入れをしてきた経緯があります。
善意で受け入れてあげているから、親との信頼関係があればなんとかなるという考えは、そんな流れを汲んでいるから。
保護者の方も本当に困った末に学童にやって来て、「受け入れてくれてありがとう」みたいな。
・・でも時代はすでに変わってます。
情報化が進んだせいか、学童クラブ職員として都合の悪い情報を知っている一筋縄でいかない保護者も増えてきてます。
まあ問題が発生した結果として、マニュアル等を整備する施設も少しずつ増えてきていますが。
受け入れをしたからにはしっかりみてもらわないと困るという保護者は多く、実際その通り。
善意で受け入れてた昔もそうだったけど、それがはっきりしてきただけ。
6.障害児を含めての育成がうまくいく学童クラブの特徴
障害児保育を含めて、インクルージョン的に育成がうまくいっている学童クラブの特徴は、
支援がいる場面では支援をするけど、それ以外は特別扱いしない子ども同士の関係を作っている学童クラブ。
学童クラブでは下の子には優しくしなさいと教え、学校でも「思いやりを持ちなさい」と教えます。
しかしそれは自分がとても落ち込んでいるのに無理にでも人に気を遣えとか、人を見て行動しなさいと教えているわけではありません。
必要な場面では思いやりを持ちつつ、必要ないときは対等な立場で関わる。
障害あるなしに関わらず自分の主張をしてもいいし、一方的な思いやりを強いない、お世話係なんかも作らない育成ができている学童クラブは、
総じて障害児を受け入れていても良い育成がされています。
障害があるからといって、いつも気を遣われて守られているのは、いい環境とはいえませんよね。
残念ながら今の学童クラブを取り巻く社会環境的に、十分な質の高い指導員が確保できている施設はあまり多くないので、
良い育成を体現できているクラブは多くないと思います。
7.障害児の学童クラブでの受け入れについてのまとめ
学童クラブで障害児を受け入れるのに必要なことは
保護者の思いを知る(1章)
正確な情報を保護者に知ってもらって、保護者がちゃんと判断できる材料を示す(2章)
それについての同意を取る(4章)
理想的なインクルージョンを知る(3章)
受け入れ体制とマニュアル整備(5章)
障害児との関わりは本をいくら読んでも話を聞いてもダメな面があり、関わってみないと分からないことがたくさんあります。
しかも個性が激しいから、どんなに関わっていても他の子に同じような対応が適用できません。
関わってみればわかるけど「障害児」と構えるのは、話を聞いたり頭で考えてる状態と言えます。
日常で遊んだりしてると、「障害児」じゃなくて「□□ちゃん」になってくるから。
「◯◯くんは算数が苦手だから教えてあげよう」みたいな感覚で、「□□ちゃんはうるさい場所が苦手だから助けてあげよう」みたいな感覚。
あまり構えることもないけど、必要なことを知って必要なことをやる姿勢が大事ということです。
文中で紹介したリンク
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
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