学童支援員は遊ばないとダメ・・じゃない
遊びを通して子どもは成長するので、遊ばない支援員を見て「あれってどうなの?」と思ったり、
遊びが苦手で声掛けが分からず、子どもが一人ぼっちでも放っておく形になって迷うのは学童あるあるです。
学童クラブ支援員は、必ず子どもと遊ばなきゃダメなの?という疑問に先に答えておくと、
信頼関係を築ければOKなので、遊びにこだわる必要はありません。
東大出身 理系保育士ジャムです。
身近なところだと、学校の先生は遊ばなくても信頼関係を築けているので、特に問題がありませんよね。
学童クラブでも学校でも、関わる大人の目的は「子どもを健全に育てること」
子どもを育てるためには大人の話を聞いてもらうわけですが、それには信頼してもらうことが必要です。
その信頼関係を築くための手段の一つが「遊び」
そう、たくさんある手段のたった1つに過ぎないのです。
だから遊ぶのがOKで遊ばないのが悪い👈みたいに考えるのは、視点がズレています。
まあ子どもと遊ぶのは楽しいし、学童で働きたい人の入り口の多くは、子どもがカワイイ、一緒に遊びたい!
だから、遊ばない支援員を見て疑問に思うのも分かります。
ですが目的を分からず遊ぶとかえって悪影響を引き起こすので、気をつけてほしいところ。
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.学童クラブ支援員が子どもと遊ぶ目的とは
学童クラブで支援員が子どもと遊ぶ目的は2つ
①支援員自身が遊んで楽しいから
②遊ぶことで子どもと信頼関係を築くため
1つ目の「楽しいから遊ぶ」は、学童クラブで働きたいと思う人の多くの入り口が
子どもが好き、カワイイ、一緒に遊びたい!
だからもっともな理由だと思います。
大人が楽しんでる姿を見せて、学童クラブが楽しい場所だと感じてもらいたい!
自分が遊びたいから後付けに考えがちですが、大切な思いですよね。
2つ目の、子どもとの信頼関係を築くために遊ぶこと。
これは1年くらい学童クラブで働いてれば、自然に理解できると思います。
遊べば仲良くなれるので、相手から話をしてくれるし、こちらの話も聞いてくれる。
叱る必要がある時でも、普段の関わりの延長で指導が入りやすくなります。
遊べば子どもを知れるので、学童クラブ支援員の仕事「支援」がしやすくもなります。
子どもと関わる方法として、一緒に遊ぶのはかなり効果的です。
2.「遊ばない」からダメとか単純な話じゃない
子どもの健全育成ができるよう、信頼関係を築くために遊ぶ。
遊ぶのは確かに効率的ですが、遊びにこだわる必要はありません。
また単に遊んでも、支援員が思うような信頼関係は築けず、関係が悪くなることすらあります。
だから遊ばない支援員を見て、
なんで遊ばないの!?
遊ばなきゃダメじゃん
と思うのは短絡的。
ここでは同じ「遊ばない」でも良い状態と悪い状態があることや、遊ぶことが悪影響を及ぼすケースについてお話していきます。
2-1.遊ばないのが悪いケース〜一人ぼっちが放置されたり
✅大人が暇なのに子どもが放置されてる
✅一人ぼっちな子にも人手がなくて関われない
✅普段から遊んでないのに上からの指導ばかり
これらは悪い状態です。
特に余裕がなくて遊びたくても遊べない、子どもの安全管理を思えば一人と遊ぶと他が見えなくなる。
本ばっか読んでる一人ぼっちの子、誘えば楽しく遊べるのは分かってるけど・・
これは責任ある常勤職員がよく抱える悩みですが、イチ職員にはどうしようも出来ない、学童クラブの運営に問題があるケースです。
人手がない、スペースがなくて・・詰め込みでいいの?学童保育の質を見て「部屋は座るだけ…」ニュース記事
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
また関わり方の姿勢として、普段は全く子どもと遊んだり相手をしてないのに、叱るときや注意するときだけ出てきて話をするのも良くない状態。
子どもから見たら単に
・注意してくる人
・苦痛を与えてくる人
見守ってるつもりで腕組みして立ってた新人職員が、
と言われた笑い話もあります。
子どもに対して経験ある大人が少ないギリギリの現場ではこうならざるを得ない、働くには辛い施設も少なくありません。
2-2.遊ぶことがかえって良くない場合もある
子どもと遊ぶことがかえって良くないケースも、学童クラブ現場では意外と少なくありません。
大きく2つに分かれます。
①支援員の遊び方が良くないケース
②特定の職員が遊ぶことで、負担が他職員にいくケース
①遊び方が良くない
子どもと友達のように遊びたい、と考える方は新入職員に多いですが、
学童クラブ支援員はプロの職業人なので、始めから「友達みたいに」を目標に考えていると行動の線引きが難しくなります。
子ども相手だと注意や指導がどうしても必要になってきますが、そんな時に友達みたいだと耳を貸してもらえないし、話も入らないからです。
友達みたいに付き合いたいと思って良いのは、せいぜい大学生ボランティアやアルバイトまでかな・・と私は考えます。
昔の私も同じことを考えてましたが、途中で立ち行かなくなってきました。
また全力で遊んだばかりに
将棋が強すぎるから
やりたくない
と敬遠される年配指導員を見たことありませんか?
私もオセロやれば大人相手でもほぼ勝つので、子ども相手に本気を出せば、いずれ敬遠されるという結果は明らかです。
逆に必ず勝てる実力があると、わざとオセロ持ち駒0個で負けることもできるので演技して楽しませてみると、
見て見て!
石が0個よ
それを聞いて何人もやってきて、「今度は僕とやって〜」
どっちがいいかって話ですね。
また遊ぶ時は大人として遊ばないと、デメリットばかりが目立つことに・・
遊びの中だからといって、変なあだ名や呼び捨てを許してると、やはり必要な場面での指導が入りづらくなるのは、私の経験上では明らかです。
いくら遊び相手をしてくれていても、キチッとして欲しい保護者からの受けはよくありません。
【学童クラブ指導員の呼び名】呼び捨て/変なあだ名はNG、先生はOK
②職員が遊びに入ることで管理的な負担が他職員にいく
全力で遊ぶのは楽しいし、大人も周りが見えなくなるほど遊べれば良いけど、なかなかそうも行きません。
なぜなら経験が上がるほど、全体的に把握する必要性を分かってくるし、その役割を担うことが増えるから。
遊んでる相手しか見ない👈これが許されるのは、入って一ヶ月の新人やアルバイトまで。
個別対応が必要だから、特定の子へ職員リソースを割くのは必要です。
しかし分かりやすく子ども40人に対して職員が2人の場合、貴重な職員1が数人の子どもとしか関わらない状況は、もう1人の職員への負担が半端ないのは分かると思います。
相手をしてもらってる子どもは良くても、学童クラブの運営としては避けたい状況で、
支援員が遊ぶことで良くない状態が引き起こされている、と言えます。
2人じゃなく数人の職員で、連携しての役割分担で「遊ぶ人」「全体俯瞰する人」「トラブル介入要員」をローテーションでやれたらいいけれど、
阿吽の呼吸で全職員が動けるようなチームワークの良い施設や、ベテラン揃いの学童クラブがあまり無いのが残念な業界です。
3.大切なのは関わる姿勢、遊ぶ・遊ばないは大した意味がない
3-1.遊ばなくてもOK
「遊ぶからいい支援員、遊ばないからダメ」みたいな単純な話じゃないことは、分かっていただけたと思います。
明らかに子どもを放置して支援員同士が談笑し、子どものトラブルにすら気づかないみたいな施設もありますが、レアだと思います。
それよりも
・大人が遊びたくても遊べない状況
・全体が見えずに遊んでしまう支援員
が多いというのは私の感覚です。
熟練の支援員は、本当はクソ忙しいのにそれを見せない技術があって、
さすがに遊び相手までの時間は取れないから、のらりくらりと子どもの誘いをかわし、遊んであげないように見える。
実際は目や耳で雰囲気を察し、守備範囲全体を広く見守り、何かあれば介入や声掛けできる体勢を取ったり、
子どもの話を聞いて、困ったことにはタイミング良く適切な対応をしている。
ただ見た目は話だけして遊ばないので、経験の浅い職員は「なんで遊ばないんだろう?」と不思議に思う。
もっと不思議なのは、ロクに遊ばないのに子どもには信頼されているし、必要な指導が通るという状況。
働きだして6年くらいは
この状態、
分かったのは
結構なベテランになってから。
楽しませる技術も高くて遊んであげれば子どもは喜ぶし、単純に楽しいから私も遊びたいけれど、
経験が上がるほどそれが許されなくなってきました。
そのため
いかに遊ばないでも、子どもとの信頼関係を築いていくか?
に焦点を当てて関わることになってきます。
1章でお話したように、「子どもとの信頼関係を築くために遊ぶ」のであって、信頼関係を築けるなら遊びにこだわる必要は全く無いのです。
遊ぶのが信頼関係を築くためには、一番効率的ですけどね。
子どもは「遊びを通して成長する」ので、それに入り込むのが一番いいから。
また同じ遊びでも、体力がないからドッヂボールやサッカーとか一緒にできなくても問題なし。
大切なのは子どもに関わる姿勢と、子どもが「この人なら大丈夫」といかに思ってもらえるかに集約されます。
私の働いていた頃、学童クラブの環境がどうしても合わずに荒れ、他の子や支援員に暴言・暴力が絶えない子がいました。
普通なら諦められたり、上からの強力な圧力で抑えつけられたりしそうですが、
主に関わっていた支援員は、反発してくる子が落ち着いてるときに歩み寄って関わる姿勢を見せ続けた結果、退会後に何年かして
と言ってきた子もいました。
衝動が抑えられず外見の態度に現れなくても、歩み寄ってくる姿勢は子どもなりに感じているのです。
【子どもとの信頼関係の築き方】 憧れさせるより楽な5つの超具体的方法
3-2.それでも遊ぶのは効率が良いので、遊べたら遊ぶのがオススメ
遊ばなくてもOKとお話してきましたが、やはり子どもの相手を「遊びに付き合う」形でするのは、信頼関係を作るのに効率が良いです。
私も新しい職員が入ってきたら、掃除とかの作業は振らずに
「とりあえず子どもと遊んで下さい」
その都度声掛けはしつつ、何日か放置してました。
周りを見るとか、経験者と同じように動くなんて無理なので、多少でも「子どもに信頼される前に、気軽に話しかけられるようになる」のが大切だから。
新しく来た人にとって子どもと関わるには、何かを教えるとか話を聞くのは高度な一方、
おもちゃを持ってきて「一緒にやろう」と遊びに誘うとか、
子どもが絵を描いてる隣に紙と鉛筆を持ってきて「一緒に描こう」とか、
既に子どもがやってる遊びに入るのは遥かに簡単です。
長時間はキツくても、短時間なら楽しいので、働くモチベーションにもなります。
経験のある学童クラブ支援員が敢えて遊ばないのを真似してか、いくら伝えても遊びに入っていかない未経験者、
●様子を見てるだけで声もかけない
●声をかけてきた子の相手を暇なのにしてあげない
●掃除や作業ばかり優先する
こんな方はすぐに辞めていく傾向、学童クラブで働く意味がないと私も思います。
年配の方や元教師などに多いですが、遊ばないのに頻繁に注意している方も子どもは敬遠してますね。
まあ子どもがいる環境が好きで、仕事は掃除や補助がいい、という方もいて、それはそれでアリだと思いますが、
高齢のパート職員に限った話になります。
【体罰まがいの不適切指導】と適切な指導の違いとは?学童クラブ編
4.学童支援員って遊ばないのはダメ?まとめ
学童クラブ支援員が子どもと遊ぶのは、ひとえに子どもを知り信頼関係を築くため。
プラスアルファとして、支援員自身の楽しみという目的があります。(1章)
適切に遊び相手をしてくれる指導員は子どもも満足し、保護者からの評判もよくなりますが、
遊ぶことで、かえって良くない状態になることも多いので気をつけましょう。
独りよがりで遊ぶことでチームワークにヒビを入れることもよくあります。(2章)
大切なのは
・関わる姿勢
・楽しい時間の共有
・子どもについて色んなことを知ること
そのために遊ぶのは確かに効率的なので、遊ばないよりは遊んだほうがいいのは事実。
ですが遊びにこだわり、囚われる必要はないこともお話しました(3章)
適切に関わり続ければ子どもは心を開いてきますが、遊んであげても関わりが不適切なら嫌われておしまい。
大切なのは大人として遊びの相手をしてあげること、心地よい応答をしてあげること。
また友達のような状態を目指していいのは、ボランティアやアルバイトまで。
支援・指導と言うと上からっぽく聞こえるけど、やはり大人と子どもは色んな面で対等ではありません。
人としては対等なので尊重するとか、敬意を払うとか、ないがしろにしたり、もちろん怒鳴ったり叩いたり虐待っぽい行為もだめですが、
あくまでも仕事として考えた場合、遊びを含めた全ての行動に目的や狙いを持つのが大切だと思います。
ありがとうございました
よければコメントいただけると
嬉しいです👇️
本の紹介👇️
文中で紹介したリンク👇️
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
「次世代起業家育成セミナー」のライン友達追加だけでかなりの特典が貰え、お金は最短2週間たたないと1円も払えないのでお試しのみで退会可能。
登録のみのデメリットはありません。
ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
👇👇何が学べるか、どんな効果があるか👇👇
※以下「保育士の3大お悩み解決所」の記事が開きます。
試しに起業センス測定のススメ
次世代起業家育成セミナー自体の説明記事👇
👇無料教材が怪しいと思う方にはこちら(^^)
私からの無料プレゼント、さらっと「差し上げます」と話しただけですが実は大反響がありますよ。
学童クラブ支援員や保育士など、保育者の方向けプレゼント配布中↓
このサイトでは子育て情報や子ども心理などのほか、学童クラブ~保育園や小学校の子ども向けのおすすめの遊び/オススメ本をそれぞれ100以上紹介しています
見やすい記事一覧です
👉️地域・自治体別の学童クラブなど👈️
学童クラブに関するよくある疑問はこちら👇👇👇