0.放課後児童支援員資格は、持っているだけなら意味なし

持ってるだけなら意味はない

このサイト全体で、「学童クラブ」というのは、厚生労働省管轄の公的な「放課後児童健全育成事業」

放課後児童クラブとも呼ばれいて、運営形態は

役所が設置して自治体が運営

役所の施設を民間事業者が運営

民間施設に役所が補助金を出してる

※③については幅広く一概に扱えない

一方で月額5万も6万もする塾や習い事の子ども預かりで、税金が一切使われていない施設は民間学童クラブと呼ぶことにします。

詳しくはこちらの記事の1章で分類を解説

放課後児童支援員資格は、学童クラブで「有資格者」として働くため最低条件の資格。

資格があると言って、いい支援ができるわけじゃありません。

なぜなら・・

この資格の取り方は、ざっくり言えば「最短4日間の座学の研修」を受けるだけ。

最後にアンケートのようなものを一筆書けばOK(私の頃はそうでした)なので、受講資格さえあればスルーで取れるから。

その受講資格に、「保育士などの資格」や「現場勤務の経験」があるので、

ある程度の知識や経験が前提にあります。

しかし保育士資格も大した資格じゃないし(怒られるかな・・)

教員免許もそう難しくはない、学校行ってカリキをこなせば取れる代物。

また現場経験は自治体による基準なので、適当に働いてきたか、真面目に自己研鑽に励んできたかも不問。

そんなベースがマチマチな人が4日研修を受けて取るものなので、

持ってるだけ、取得しただけじゃ、

全く意味がない資格です

実際に保育士有資格者が配置されている保育園でも

  • 虐待
  • パワハラ
  • 持ち帰りの仕事
  • サービス残業

こんなのが横行している現場もあり、学童クラブではさら良くない現場も多いもの。

「学童保育の指導員を体験して感じたこと!その異常な現場とは・・・!」 人生後半戦HPより。

(👆年の多い方がパート勤務で実際に感じたことをブログにしてます)

研修の内容は現場を長年経験した方々、教育や福祉・法律の専門家などが講師をすることが多く、とてもいい内容です。

しかし現場に戻って「学んだことがしっかりと生かせるかどうか?」が資格の本質です。

放課後児童クラブ運営指針を読み返し、解説書を熟読し、現場でどう生かしていくのかは個人と施設の努力によるところが大きくなります。

ジャム
どんな資格でも
同じですけどね。

日本では「資格神話」みたいのがあって、有資格者だとすごい!👈みたいに思われがちなので、

違いますよってことを、まずお話しました。

【学童や保育であったらいい資格】仕事で役立つのは特化スキル

放課後児童支援員資格は、持ってるだけじゃ意味なし

1.放課後児童支援員資格の位置付けと、資格を巡る最近の流れ

放課後児童支援員資格の創設

学童クラブは、昔から各自治体の独自運営のため、全てがバラバラでした。

そこで2015年、厚生労働省が学童クラブの設置運営基準を定めた時に、職員の質を担保するために創設された資格が、放課後児童支援員資格

内容的には学童クラブで働くための「心得」や「知識」の最低基準となるものです。

資格創設のため、たくさんの学童保育・放課後児童対策の専門家の先生が尽力しました。

私も当時そのパイオニアの先生にお話を聞きに行きましたが、その熱意たるや、

✔当時から低質と言われた学童現場を知り

✔問題意識をきちんと把握し

✔然るべき機関に働きかけてくれた

現場職員としては相当ありがたいものでした。

放課後児童支援員資格には先生たちの努力がある

資格創設時の当初見込み

資格創設当初は、すでに働いてる人から優先に、早急に受講してもらうことで有資格者を増やし、

数年以内に一定の子ども人数に対して、必ず放課後児童支援員が配置される見通しがありました。

しかし資格創設から3年後の2018年・・

当初の

「学童クラブに子どもがいる間は、放課後児童支援員の有資格者などを2名以上必ず配置(1人は無資格補助員でも可)」

👆という人的な基準を、全ての自治体で達成困難なので何とかならないか?

こんな要望が、地方中心に上がってきたようです。

大都市圏ならまだしも、地方では学童クラブ職員の人材不足から、目論見通り現場に有資格者を配置できない現状が見えてきたから。

そのため「さっきの2名以上配置〜」が従うべき基準(義務)

👇

参酌すべき基準(悪く言えば参考程度)への緩和する提案がされました。

そして2019年6月、地方分権一括法の改正では衆議院を経て参議院で可決され、すでに施行されています。

これによって学童職員の配置基準は自治体により扱いが異なるという、資格がなかった頃に戻った

・・というのが放課後児童支援員資格を巡る現在の状況です。

法的に緩和されて義務じゃなくなったとはいえ、そのまま基準で有資格者を配置してる自治体も多くあります。

ただ全国どの程度の自治体で基準を緩和しているのかは、統計も探せなかったので分かりません。

だから放課後児童支援員資格を必須としている自治体や運営者がある一方、

基準無しと同様な運営を黙認している自治体もあるのが、現在の学童クラブ業界です。

昭和
昭和

2.放課後児童支援員は、中卒でも実務経験で取れる

ここからは普通に資格のとり方や内容を紹介していきます。

結論を言うと放課後児童支援員資格中卒でも取れますが、必要になる実務経験が高卒より伸びます。

また高卒認定試験に合格しても関係なく、中卒としての実務経験が必要です。

実務経験はアルバイトや正規などの形態によらず、

また一部の民間学童や放課後子ども教室でもOKですが、あくまでも自治体判断。

「資格取得の実務経験になると思って2年働いたのに、単なる英語学習塾の子ども預かりと言われて認められなかった」

👆こんなことにも、なりかねません。

だから自治体ホームページに載っている学童クラブで、アルバイトなどするのが無難。

さらに確実性を求めるなら、自治体に問い合わせてみましょう。

放課後児童支援員

3.具体的な支援員研修の受講資格

✔下記のいずれかの受講資格条件を満たし

✔「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」を受講することで

✔「放課後児童支援員」の資格を取得できます。

受講資格

1. 保育士

2. 社会福祉士

3. 高卒等で2年以上の児童福祉事業従事者

4. 教職員の免許状保有者(アからウのいずれかの免許状保有者)

ア 普通免許状(幼稚園・小・中・高等学校教諭、養護教諭、栄養教諭)

イ 特別免許状(小・中・高等学校教諭)

ウ 臨時免許状(幼稚園・小・中・高等学校助教諭、養護助教諭)

5. 大学で関係課程を学び卒業した者

6. 関係課程を学び大学院に入学した者

7. 大学院で関係課程を学び卒業した者

8. 外国の大学で関係課程を学び卒業した者

9. 高卒等で放課後子ども教室等の類似事業で2年以上従事した者

10. 5年以上の放課後児童健全育成事業に従事した者

👆分かりやすいので白井市の受講ガイドのページより引用しました。

2年や5年以上の「類似する事業」とは、一部の民間学童クラブでの実務経験を含みますが、自治体で判定されます。

基本的には1日4時間✕5週〜月100時間くらいを2年とか5年とか。

2年ではこれを概算して、2000時間が判定の目安になるようです。

だから例えば週2で2年仕事しても、実務経験2年とは判定されないのでご注意を。

始めは現場の職員が優先的に受講となり、一般の方には受験資格があっても受けられない場合がほとんどでしたが、

一般でも受講枠が開放される場合が多くなっています。

令和4年度東京都の放課後児童支援員研修

👆細かいですが、高卒認定試験の結果なんてのは含まれてません。

だから中卒の場合は、10番の要件で満たす必要があります。

放課後児童支援員資格の受講資格

4.放課後児童支援員の科目・免除科目

放課後児童支援員の研修では、どういったことを学ぶのか紹介していきます。

✔ 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の理解

放課後児童健全育成事業の目的
及び制度内容
放課後児童健全育成事業の
一般原則と権利擁護
子ども家庭福祉施策と
放課後児童クラブ

✔子どもを理解するための基礎知識

子どもの発達理解
児童期(6歳~12歳)の生活と発達
障害のある子どもの理解
特に配慮を必要とする子どもの理解

✔ 放課後児童クラブにおける子どもの育成支援

放課後児童クラブに通う
子どもの育成支援
子どもの遊びの理解と支援
障害のある子どもの育成支援
放課後児童クラブにおける
保護者・学校・地域との連携・協力
保護者との連携・協力と相談支援
学校・地域との連携

✔ 放課後児童クラブにおける安全・安心への対応

子どもの生活面における対応
安全対策・緊急時対応
放課後児童支援員として求められる
役割・機能
放課後児童支援員の仕事内容
運営管理と運営主体の法令遵守

👆各科目1時間半。

内容としては放課後児童クラブ運営指針に基づいています。

最短で4日、長くて2ヶ月程度、日を分けて受講します。

また保育士などの資格により免除される科目もありますが、話の内容は有意義なので、

できるだけ受講した方がよいと思います。

ジャム
一章で話したように、

資格を取っただけじゃ
全く意味がないから。

引用元:厚生労働省 放課後児童支援員に係る都道府県認定研修ガイドラインの概要

時間割の例

5.放課後児童支援員資格のまとめ

いかがでしょうか。

放課後児童支援員資格は現場資格のため、取ること自体はかなり楽。

しかしどんな資格でも、持っているだけではなんの役にもたたず、取った後にどう活用するのかがとても大切です。

基準緩和の流れで重要度に疑問がついてしまいましたが、

全国でマチマチだった、「学童保育の質を揃えるための研修」内容はとてもよいもの。

  • 保育士
  • 教員免許
  • 社会福祉士
  • 児童指導員任用資格

などの本来は全く別物の資格を、あたかも学童クラブは子ども相手の施設だから何かあればいいだろう

👆という基準が何もない時代より、余程よくなっています。

子どもたちのために資格取得で得た知識を活用して頑張りましょう。

学童クラブ指導員(放課後児童支援員)なら、最低限の知っておくべきことについての解説書。

何度も読んで自分に落とし込む必要のあるものです↓

ジャム
見ていただき
ありがとうございました

コメントいただけると
嬉しいです

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● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり

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【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK

スキルアップに関しては、

子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・

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でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。

人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要

というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。

・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?

根本的に足りないもの

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どうすればいいのか?

➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。

あなた
えっ?マーケティング??

と思いましたか?(^^)

分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために

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保育園

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