学童クラブで保護者の注意点、気をつけるポイント
親として学童保育で「気をつけること」という話ですが、クラブと良好な関係を築けば親子ともどもメリットがたくさんあります。
支援員は人間なので感情があり、保護者の態度次第で変わる面が多くあるためです。
東大出身 理系保育士ジャムです。
【親として学童クラブに子どもを預けるとき、良好な関係を築くメリットと気をつけるポイント10】
今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
例えば親からの意見/普通の内容でも言われ方によって「クレームうるさいな」と思い、それが「あの親の子か・・」、子どもへの対応にも影響する
👆当たり前ですね。
本来プロとしては「すべて受け止める」のが仕事ですが、あくまでも理想論。
学童クラブ職員は待遇が悪く経験を積みにくいので、人間のできたベテラン職員はとても少なく、
多くは経験を積みながら頑張っている支援員、見た目の年齢は関係ありません。
そんなやり取りの中で
と思われたらどうでしょう?
✔なんとなく敬遠され、関わらなくなる
✔腹の中では黒い感情がくすぶる
✔子どもに対しても「あの親の子か」・・
逆に子どもが大変でも親がしっかり、敬意を払える感じなら
助けになりたいわ!
こんなのは別に学童支援員に限らず、親のネットワークでも同じこと、ですよね。
また育成に支障をきたす行為は、親として慎まないといけません。
全部子どものため、そして親たる自分のため。
「気をつける10のこと」、1つや2つでもできてないと支援員との関係が崩れる性質のものですが、あなたに関しては構える必要はありません。
なぜならこの記事を探してまで読んでくれる、あなたは10あっても普通にできてると思うから。
なので確認の意味で、サラッと読み進めて下されば大丈夫ですよ。
0.親が気をつけることをクリアして、学童と良好な関係を築けばメリットたくさん
「気をつけること」を意識してもしなくても、家庭と学童クラブがちゃんとした関係を築ければ、メリットはたくさんあります。
- 子どもを丁寧に見てくれる
- 何かあればすぐ連絡をくれる
- 学童クラブでの、子どもの様子がわかりやすい
- 親も相談しやすい
- 関わっていてお互い気持ちがいい
学童クラブ支援員側に問題がある場合のみ、
あの親は大丈夫、と甘く見られる
👆こんな可能性はあるけど、デメリットは限定的です。
逆に良好な関係を築けないと
- 子どもを腫れ物を扱うように接せられる
- 必要な連絡が来にくい
- 内心嫌がられバカにされる
- 言っても響かない親ということで諦められる
- 親も相談しにくい
親の態度一つで学童クラブ支援員は
✔強気な人は反発する(けど顔には出さず)
✔弱気な人は萎縮する
良いことはありません。
小学生ばかり何人も育てる親はおらず、我が子が今は大丈夫そうに見えても将来は分かりませんね。
子ども情報について幼児期は手厚いけれど、小学生になると途端に薄くなりますが、学童クラブにいる間は大きな助けになります。
そして高学年以降に子どもは親から精神的に離れていくけれど、学童クラブから必要な情報をもらってれば予測も立つし対応もしやすい、
また何かあったときに学校しか相談先が無いのと、小さい頃を知ってる学童にも相談できる、というのは大きな違いです。
これら恩恵を享受できるのは、学童クラブと良好な関係を築けている場合のみ。
在籍していても以下にお話する「気をつけること」をないがしろにしていると、在籍していることがかえってデメリットとなる可能性すらあります。
1.人として普通の態度を普通に取るだけでOK
学童クラブで「気をつけること」と言っても特別なことは何もありません。
どう思うかな?
人として普通に考えられる気遣いを、普通にするだけなのです。
挨拶や話し方、気遣い)誠意など、一方的に求めて自分はしないという方もたまにいますが、クレクレマインドもいいところ。
●他責傾向
●自己中心的
いろんな形容で"こんな人は嫌われる"とされますが、
学童クラブに子どもを預ける方は、95%くらい社会人なはずなので難しいことじゃないと思います。
2.気をつけること上位ランクイン「お願いされたことは守る」
学童クラブからは様々なお願いをされます。
・持ち物に名前を書いてください
・帰り時間変更は連絡をしてください
・提出物を期限までに出してください
こんな普通のお願いを、普通に守るだけ。
例えば「帰り時間の変更は、必ず保護者がしてください」というお願いは普通にされますが、
いつも5時に帰る子どもが
4時帰ってきてって言ってた
でも連絡も来てないし、言ってるのは本人だけ。。
基本的には子どもの話だけでは帰せず、学童クラブから親へ連絡が行きます。
すると学童クラブ職員も手間だし、親も仕事中に電話がかかってくる。
連絡つかず確定しなければ、予定があっても4時には出せない。
誰にとっても不利益ですよね。
3.連絡はちゃんととる、必要な情報は隠さない
休みの連絡とか、予定変更などはちゃんと知らせましょう。
また学童クラブから電話があれば折り返すとか。
学童クラブ職員も暇じゃなく、連絡したいことがあるときだけ連絡しています。
留守電に要件が入っていて、折り返す必要ないと判断したらOKですが、基本的には連絡は取り合っていきましょう。
【連絡帳 学童保育】書き方や活用方法/職員向け/保護者へは裏側事情も
また主に入会前の話ですが、発達の課題などが分かると入りにくいかも・・と敢えて言わない方も極稀にいます。
入るのは子どもであって親ではなく、なれない環境で苦労するのも子ども。
その他持病や特性など、支援員が知ってれば対処できることもできなくなるし、隠せば不信につながりますね。
4.知りたいことは聞く
分からないことは自己判断せずに聞くことが必要です・・と、社会人として経験を積まれているあなたなら常識ですよね。
学童クラブパンフレットや案内に書いてああれば確認してからが基本ですが、
働いてる保護者はいろんなことで忙しいので、イチイチ探し出してられない場合も分かります。
だから聞けばわかることななら聞いても大丈夫、
それより分からないの自己判断して後から直される、お互いのためになりません。
事後に、
行事の出欠確認の用紙が出てないけれど、どうしますか?
電話するのも手間だし、出る方も手間。
紙切れ1枚を出す・出さないで大きな違い、倍の手間がかかったりします。
5.育成時間中に長電話や手を取らせる行為はNG👈特に気をつけるポイント
学童クラブに限らず保育園でも学校でも、人手に余裕はありません。
親が預けていたつもりで車中に放置して亡くなり、保育園に来ない子への連絡しなかったことで責任も問われた事件がありますが、
対応に追われて連絡を失念したとあるので、人手に余裕がなかったことも一因だと思います。
保育所、女児欠席を親に連絡せず 大阪、父の車で熱中症死(ヤフーニュース)
学童クラブで働いていた時、子どもを見ている最中の電話はできればしたくないと思ってました。
まあ学童からの連絡はコントロールできますが、
どうしてくれる!?
みたいな長くなる電話を4時半とかにしてくる保護者、コントロールできないので迷惑さ第一位。
心配は分かるけど、もう1時間とか待てなかったのか?
と思ってました。
電話対応に一人取られ、その人は子どもを見られない。
常勤が1人や2人とか、人が多そうだけどほぼパートみたいな現場も多く、子ども全員を電話対応してない職員が一人で見るなんて状況が生まれます。
現場にはいない親の電話一本が、容易に運営に支障をきたすのです。
その他でも迎えに来て長話をする、相談したいと育成中の職員を連れて行き戻ってこない。
うまい職員なら切り上げて別時間の設定しますが、できる職員ばかりではありません。
重大な案件だとあろうことが職員を2人連れて行く、それが4時とかなら外遊びも中止、子どもの遊びもかなり制限される。
相談したい気持ちも分かりますが、アポイントを取るのは社会人としての常識ですよね。
この記事を書いているのが2022年の12月、折しも次年度の入会申請の時期ですが、申請書類はだいたい学童クラブでも受け付けてます。
そこで出てくるのが正しく書いてなくて不備を指摘すると怒り出し、無駄に支援員の時間を取らせる方。
間違いなく、入会する半年も前から「要注意」認定されます。
気をつけること第一位とし心に留めて欲しいと思います。
6.学童クラブは「やってくれる」じゃなく「助けてくれる」施設と思っておく
学童クラブはあれこれやってくれる施設ではなく、
働いている人も「支援員」👈助けてくれるだけであり、肩代わりしてくれる代理人ではありません。
保育園とは違う、と気をつける。
子ども同士のトラブルは解決してくれるけど、子どもがとんでもないことをしたら親の責任になります。
また
✔宿題をやらせてほしい
✔〜を教えてほしい
✔時間多少過ぎても見ててほしい
いろんな要望があると思いますが、基本的には学童クラブに行ってない家庭は親がやっていること。
学童クラブはそのうち辞める施設なので、施設も「敢えてやらないようにする」場合も多いです。
退会後に丸投げしていた親が困り、ストレスを貯めた親が子どもを無駄に怒り、成長が曲がる未来が見えるから。
単に人手がなくて手間を掛けられない、というのもあります。
でも家庭でやれることはやって、なお難しい部分を助けてもらう、というスタンス。
学童クラブに子どもを預けている期間とは、必要な手助けはしてもらいつつ、家庭の養育力を高めるための猶予期間なのです。
私は東大行ってましたが、親が低学年のうちに頑張って勉強を少しでも見てあげると、たった2年くらいの関わりが一生の学業に効いてくる話をこちらでしています。
【音読は学童に任せず親が聞こう】保護者が見たほうが良い理由あり
7.トラブルが起きたときは冷静に
学童クラブに来てない子は家で家族と過ごすか、せいぜい決まった友達と過ごすだけ。
なのでトラブルは起きてもしれてます。
一方学童クラブではいろんな子がいるため、子ども同士の揉め事・ケンカ・場合によってはイジメなどのいざこざは避けられません。
そんなとき我が子心配あまり、
と怒りをあらわにする保護者もいますが、待ってほしいと思います。
そのトラブルを知るのは、ほとんどの場合子どもの話から。
だけど子どもは勘違いもするし、自分のやったことは言わない、言葉が足りないから状況も分からない。
鵜呑みにしてはだめで、信用する・しないとは全く別の話です。
昔働いていた施設である時、
首を絞められた
と言ってる!
どういうことなんだ!?
怒り心頭で、急に父親がやってきました。
なんとか落ち着かせて話を聞くと、他の状況が分からずに「子どもが首を絞められた」という言葉しか分かってない状態。
・・きっと心配のあまり判断できなくなっていたのでしょう。
実際には他の子への危険行為、物を投げるなどの行為を注意しても止めず、体を押さえてやめさせて話をするときに
肩を組む感じで話した状況を、子どもが端的に「首を絞められた」といっただけ。
話を聞いた父親は興奮を冷まし、
湧いてきた怒りを今度は息子にぶつけていました。
👆
どう思いますか?
こんなことを避けるためにも、まずは一呼吸置いてくださいね。
8.他の子どもとのトラブルには仲介を頼む
トラブルが起きると心配のあまり、自分で何とかしようとする方もいます。
いじめ被害など、相手の子に親が直接コンタクトを取って話をしたいとか。
しかし学童クラブとしては子どもと、別の子の親を許可なく会わせることはできません。
でも、
相手の親と話したいのでコンタクトを取りたい
こう言ってもらえれば対応できるので、仲介を頼みましょう。
学童クラブとしては中立を保って対応してくれるはず。
それ以前に学童クラブ内部で対応を頼めば、かなりの確率で解決してくれるので、保護者 VS 保護者の構図にはそうはなりません。
【いじめや意地悪~低学年編】親の6段階対応/やられてる我が子を守れ
9.意見は言ってもいいけど伝え方には「気をつける」
学童クラブの対応に不満がある時、ため込まずに言っても大丈夫。
溜め込んで不信感を持たれ続けたり爆発するより、言ってもらえたほうが有り難い。
支援員は、必ずしも保護者の思いは分からないからです。
でもあくまでも「冷静に」という条件付き。
対面や電話、連絡帳の文面でも、保護者が怒気を込めるといいことはあまり無い。
「この子の親は、何かあると怒る方」というイメージから、子どもを腫れ物を扱うよう、必要以上の関わりをしてもらえなくなる・・かも。
建設的な意見は対応の改善も図れる一方で、
議員に言うぞ
みたいな下手な脅し文句は、効くように見えて内心バカにされるだけ。
支援員もできた人間ばかりじゃないので、変な圧をかけられると誠意を持って対応する気持ちは消えて、むしろ反発したくなります。
昔の職場で、
議員を持ち出してきたわ、
役所も大変だよね
私の学童は市から委託を受けて運営していたので、よくわからない要求は役所に流してました。。
10.疑問を感じたら上に、しがみつく施設じゃないので自立させるのもあり
学童クラブは施設によって、職員のスキルや子どもの様子・運営の安定さなど全てにおいて差がとても大きいもの。
なぜなら学童クラブ職員の待遇はとても悪く、給料が安いと言われている保育士に輪をかけて低い待遇で、責任ある仕事をしています。
父母会運営の学童クラブなどは顕著で、素晴らしい運営をされ利用者も満足なクラブがある一方、
こちらのような「どうしようもない」クラブもあります。2018年の書き込みですよ!👇
学童初日から、息子が心無い言葉を言われ、 その後、どけ、ジャマ、キモいと言われたり・・
(長いので大幅に中略、イジメ被害の相談したら「あなたが悪い」ような対応された内容)
「運営している役員も、指導員もみんな素人で、解決方法がわかりません、どうしたら良いと思って」と言われ、
息子の人格否定とも取れるような言葉を連ねたプリントを読み上げられ、 息子さんと、その他の子供が気持ちよく過ごすにはどうしたら良いでしょうか?と聞かれ唖然としました。
ヤフー知恵袋
やる気があっても収入が低すぎるとか、やり方が分からないなどの理由で辞めていくため、経験豊富なベテラン職員がとても少ない現状です。
だから指導員が頼りなく見える現場も正直あります。
残念ですが・・
学童クラブの対応に疑問を持って意見を言っても改善されず、不安や不信感を持ち続けて大切な子どもを通わせるか?
ここで持つべきは、
学童クラブはあっても無くても良い施設
という視点です。
私は20年以上、4年生はよほどの理由がないと学童に入れない地域で仕事をしてましたが、小学校2年生でも留守番の練習をして自立していく子を何人も見てきました。
高学年でも学童クラブに預けている保護者はいますが、本来は必要ないと思っています。
在籍してもいいけど、利用するかは別の話。
だから不満を持ち続けて学童クラブを利用するくらいなら、さっさと留守番の練習をさせて退会したら良いと思います。
学童やめるか・仕事やめるか、と極端な考えを持つ方は、支援学校に通うくらい助けの必要な子どもの保護者に限れば分かりますが、
それ以外の家庭は、仕事と学童では全く釣り合いが取れません。
思ったより頼りないと感じたら、学童クラブを使わない準備をしたほうが良い、という話です。
11.学童クラブで親が「気をつけること」まとめ
いかがでしたか?
親に気をつけてほしい10のこと
●普通の態度を普通に取るだけ
●お願いされたことは守る
●連絡はちゃんととる
●知りたいことは聞く
●育成時間中に手を取らせない
●やってくれる施設じゃないという感覚
●トラブルが起きたときは冷静に
●他の子どもとのトラブルには仲介を頼む
●意見の伝え方には注意
●疑問を感じたら自立させるのもあり
参考になれば幸いです。
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