1.保育や学童で「なめられない!」は威圧/支配/管理の保育につながるチョーだめな考え方
「なめられない」ように!と思ってしまうのは仕方ない面もある
この記事のテーマの「ナメられてる?」ですが、保育や子どもの現場で、子どもの態度が悪いのを指して
「ナメられてる」というのはダメな保育の見本のような言葉。
自分で悩むならまだしも、「あなた、ナメられてるよ」と言ってくる人がいたなら、その人の方がダメです。
そんな人に対して使う言葉じゃないのに言ってくるのは、
●先輩があなたを能力や性格面で下に思い見くびっているか
●教え方が下手か、語彙が足りない
👆どちらか。
とはいっても他の人はうまくやってるのに、自分だけに悪い態度の子どもや、子ども集団が思い通りに動いてくれない。
こんなときに言われたら、「なめられない ようにしよう」と思ってしまうのは仕方ないと思います。
または厳しめに子どもを管理的に関わった結果、自分は子どもを動かせるようになった。
うまく行かない人を見て「あの人、子どもにナメられてる」って内心思う。
これも仕方ないかもしれません。
なぜなら正しく導いてくれる人がいない学童クラブや保育園は、世の中にたくさんあるから。
「なめられない保育」は、常識が世間からズレやすい保育現場で、ちゃんと保育や子どもについて理解していないと陥りやすい感覚。
学校の教師では特に「管理的環境」になりがちなので、ダメだと言ってそういう考えの方が多くなります。
「なめられない保育」はなぜダメか?
舐められる・なめられない、の感覚を元にした保育なぜダメか?
その考え方の背景に多くの場合、
● "子どもは大人に従うべきだ"
● "力で押さえつけてしまえばいい"
こういった考え方が無意識にでも潜んでいるから。
思い当たる節はないでしょうか?
子どもが悪いことすると・・
- 「お前なにやってんだ」って怒鳴る
- 「ぶざけるなよ、ばか野郎」
- 腕を強く引っ張っての拘束
- 言葉や雰囲気でプレッシャーを与えて従わせる
👆こんな感じの力でねじ伏せ、制圧する保育が「なめられない」感覚と同じもの。
たまにすごく言葉遣い悪く、子どもを叱ってる?怒ってる?親がいますね。
さすがに保育者や教師の中に「ばか野郎」って言う人はいませんが、「なめられない」ように!って考えの根底には似たものがあります。
いずれにしても、子どもの育成支援の考え方とは離れている気がします。
「なめられない」威圧の保育がもたらすもの
学童クラブや保育園などで管理や威圧をベースとしていると、子どもは「そこでは」おとなしくしているでしょう。
だけど家に帰ってそのストレスの反動で親に対して大暴れ、もしくは違った環境で反動が出ることが少なくありません。
厳しくしない人の前でヤンチャする訳です。
おとなしい子ならストレスを内側に溜め込みすぎて、
- 自己肯定感も低下
- 積極性の低下
心の成長に傷を残すこともあります。
保護者支援・育成支援だから
目の前にいるときだけ
落ち着いててもダメ
家で威圧されている子どもが学童クラブに来て大暴れってのが分かりやすいですね。
連続した生活の一場面で抑え込まれると、その他の場所で発散するのが子ども。
ここまでお話しても、
"怖いから従うでもいいじゃない、いけないことするよりいいでしょ"
と考える方は、もう少し読み進めて欲しいと思います👇️
2.厳しいから従ってるのは、「実はうるさがれ、舐められてるだけ」という矛盾
うるさい人の前では従う素直な子〜「なめられない!」が実は別口でバカにされてる
経験豊かで伝えたいこともうまく伝えられるし、集団も無理なく危険のないように動いてもらえる。
こんな理想的な保育者って、とてもたくさんいます。
舐められてる・なめられない、のどちらでもありません。
一方で管理面が強くて厳しく、子どもが怖くて従う方面での、"ナメられていない保育者"は信頼されている訳じゃなく、
子どもが"叱られないように、叱られないように"
大人の様子を伺って振る舞っているにすぎません。
静かにしてよ
"うるさい"って思われてるのは、ある意味"舐められてる"のと同じこと・・って思いませんか?
「なめられない」ように!頑張った結果、かえって舐められる。
変な矛盾というか、ジレンマがあります。
そして子どもは「人の顔色見て行動する」ことを学んだだけ。
アダルトチルドレン
アルコール依存症の親を持つ子どもの様子からできた言葉
すぐに暴力を振るわれるから大人の様子ばかり伺って、人の顔色を見るのが染み付いてしまうなど、発達に色々な弊害を背負った子ども
真に教えるべきは「厳しいから従う」じゃないはず
こんな感じで大人しくしてると見た目だけは「手のかからない、いい子の集団」
だから新人の経験値も低い保育者が見たり、これが正解みたいに教えられたら、"これがあるべき姿という勘違い"も生まれます。
ナメられてるといった思考にとらわれている威圧の現場で子どもの悪い態度は、厳しさの足りない新人保育士の前でしか出てきません。
そして「ナメられてるよ、なめられない厳しい指導をしなさい」と間違った指導をその優しめの保育者が受けることになります。
そうなると負の連鎖で、その施設が子どもにとっては威圧されて自分を表現できない場所に。。
学校教師も同じで、授業が管理的な環境なので子どもは自然に席に座ってますが、
元教師が学童クラブで働き始めると、何にも言うこと聞かないから怒鳴り散らすしかないってのも残念な学童あるある。
おとなしくしてるの。
いくら鬼ごっこを楽しく友達とやっていても、製作がうまくても、怖い人に監視されながら、楽しくてもその人に何か言われたら従う(怒られたくない)。
子どもの善悪の区別は成長が遅い分野ですが、自分で判断したのではなく怖い大人が言っているから「まだやりたい」という普通の要求も言えない。
大人なら上司のいうことを「違うんだよな」「こいつ怒ると怒鳴るんだよな、うるさいから静かにしておこう」と思いながら、しぶしぶ従うこともあるでしょう。
面従腹背って言いますね。
そんなくだらない経験を、生まれてから何年も経っていない子どもにさせたいか?って話です。
教えたいのはそこじゃないはず。
3.学童で子どもの態度が悪いのは、舐められてるからじゃなく信頼されてないから
人によって態度を変えるのは本能で、ごく当然な人間の普遍的な性質。
例として良いか分からないけど、サル山で群れのボスザルに逆らわないけど、自分より下の相手には強く出る。
群れを作る動物は、秩序を保つために当たり前な行動です。
逆に誰にでも同じ態度をとる、ボスにも噛みつくサルの方が社会力がありません
弱いと見られるとやられるから、強く見せるために先に攻撃をする。
または強い人にはやられないように、遠慮したり媚びたりする。
舐められないよう厳しくするのは、この本能的な部分に訴えてるだけの行為で、人としての理性や行動を教える保育現場ですることじゃない。
さて人が他人の言うことを聞くのは、
①単純な強さで逆らうとヤバイから従う
②信頼できるから従う
👆️保育においては明確に、前者はダメとされていて、後者がよいものとされています。
そこでこの章タイトル「子どもの態度が悪いのは舐められてるからじゃなく・・」に続く答えは
「経験値が足りないのと、子どもと信頼関係を築けていないから」という理由。
決してあなたが厳しくないからって理由じゃありません。
ヤバイと思われておらず、一般的に"舐められてる"状態
だけどここは目指すべきじゃない。逆らったらヤバイと思わせたいですか?
・まだ信頼されてない、
・経験、知識不足で適切な行動がとれていない
ここをなんとかするのを目指して欲しいと思います。
5章以降で解決策へ導く記事を紹介しています。
4.学童クラブのアルバイトだと「舐められてるなあ」って感じやすい
学童クラブや保育園での常勤職員やアルバイト職員など立場の違いが、子どもが指示に従いやすさ・動いてくれやすさに関係しています。
管理的な裁量がアルバイトにはなく、子どももそれが分かってて「あんたに言ってもしょうがないや」的に信頼を得られにくいため。
学生アルバイトなんかだと、単に経験値が足りなくて子どもの心に入りにくいのもよくある理由です。
だから悩みがち。
さらに誤った認識の常勤保育士から「舐められてるわよ」的な発言で追い打ちをかけられることもあります・・
(前略) 子どもたちはそのベテラン先生の言うことは聞き、ベテラン先生がリーダーの時は静と動のメリハリがついています。
でも私が先生方と同じことをやっても子どもたちは言うことを聞きません。
来月リーダーをやるのですが、ベテラン先生方は私がリーダーをやることに不安があるようで毎日プレッシャーをかけてきます。
結構きつい事も言われます。保育士一年目で、子どもになめられることは普通のことなんでしょうか?皆が通る道なのでしょうか?
ヤフー知恵袋
低学年の女の子1人との接し方に悩んでおります。
僕に対して「ウザい」「お前」「はぁ?」は当たり前。注意したら舌打ち、無視
ヤフー知恵袋より
我がクラブに私たち指導員に対してババア呼ぶ男の子がいました。
親から愛情を受けていないお子さんで、見て見て行動の強く悪いことをしては私たちを困らせていました
同じくヤフー知恵袋より引用
施設によっては、残念ながらこんなのが日常的になってしまっています。
これって悩んでる人が自力でなんとかするよりは、施設としてのチームワークが状況打開に必要なんですが、
ほぽ個人の悩みとして捉え、チームワークが必要と気づいてないのが一番の問題です。
悩みは分かるが、悩んでもしょうがない
学童クラブのアルバイトだと、子どもと信頼関係を作るってよりは、常勤職員が無理な遊び相手とか、おやつの準備や片付けなどのサブ的な関わりがどうしても多くなってきます。
※市が時給のアルバイトのみ雇って運営してる学童クラブじゃなくて、常勤がいてアルバイトがいる、ような学童の"アルバイト"です
だから困ったときに助けになったり、大切なことをしっかり教えるとか、子どもと信頼関係を築くためのチャンスがあまりない。
学童アルバイトの多くは子どもにとっては単なる遊び相手。
学校教師みたいに教えてくれるわけでもない。
信頼関係を築けるチャンスを自分で作れる人もいるけど、何十人いる子どもの中のほんの数人に慕われる程度。
たくさんの子どもと常勤レベルで信頼されるアルバイト・パート職員は長く働いていたとしても稀です。
求められてる仕事内容が遊び相手や障害児の加配なので、その仕事をきっちり全うしているなら落ち込むこともありません。
アルバイトでも信頼される職員になりたいなら
実は子どもの遊び相手だけしていても、信頼関係ってなかなか作れません。
遊ぶにしても一歩ひいた大人として遊び相手になる、困ったときはちゃんとリードする、問題ないときは見守るとか、理論的に遊ばないと無理。
だからいざ教えたいこと、伝えたいことをスポットで伝えようとしても話を聞いてくれません。
その子を目の前にして、「舐められてるなあ」「なめられないゾ!」って感じちゃうのも、仕方ない部分があります。
たまーに伝えてられても「ちゃんと伝わったのかな・・」
これ、研修を限りなく受けて、経験も積んだ常勤職員でも同じ悩みを持つくらいの代物。
なので、アルバイトの方は悩んで当然のことと言えます。
それでも信頼される関わりを持ちたい、というなら立場を上げるしかありません。
普段適当に遊んで、出してる指示も従っても従わなくてもいい感じにしてるのに、伝えたいことは言って聞いてもらいたいってのはちょっと都合がいい。
ちゃんと関わって必要なことを信念をもって教えたいのなら、ある程度の責任ある立場にならないと、難しいってことです。
そこがアルバイト職員としての限界と私は考えます。
ちなみにアルバイト職員への子どもの態度が非常に悪いとかは常勤職員の力不足なので、現場に変わって私がお詫びしますm(__)m
状況を良くしていきたいと思います
5.「なめられない」じゃなく、信頼されるための子ども理解
3章では子どもが動いてくれなかったり態度が悪いのは、舐められてるんじゃなくて、経験値が足りないのと信頼関係を築けていないからだとお話しました。
じゃあそれを教えてくれよって言われそうなので、記事をいくつか紹介します。
読んだだけだと身に付かないんですが、正しいことを知らずに経験だけ積んでも身に付きません。
いや、何年も経験していって経験的に分かる方法もあるけど、それだととっても時間がかかる。
ここで正しい知識を学んで、自分なりの解釈をしてちゃんと実践してみることで、やみくもに大変な経験だけ積んで疲れるよりも、断然素早く目標像に近づけると思います。
【子どもの態度が悪い~学童保育で大人として】状況を変える方法
子どもの態度が悪いとき、いくつかの原因があります。
信頼関係を築けていないのもそうなんですが、大人側の事情だけじゃなくて子ども側の思惑や事情もあります。
その多くが、子どもなら仕方のない心理的な働きによるものです。
1つ目の主題は子ども心理を理解して態度の悪さの原因を探れるようになること。
2つ目は子ども理解により、見る目が変わること。
3つ目はいくら子どもの事情があったとしても悪い態度は何とかしなくちゃいけないから、その方法を知ること。けっこう面白いと思います。
【子どもとの信頼関係を築く】 憧れさせるより楽な5つの超具体的方法
子どもと信頼関係を築くためには、遊ぶのがかなり有効なんですが、当然それだけじゃありません。
しかも単に遊ぶだけだと友達のように思われて、いざトラブルになったような時に何も伝えられないのが常。
この記事では信頼関係を築くための具体的な方法を紹介しています。
キーワードは関わりのなかでの相手の承認。
【学童の子どもの叱り方】ベテラン指導員が教える外せない10要素
子どもを叱ってるつもりでも、子どもの方は何を言われてるのか分からない。
叱られてるっていうよりは、"怒られてる"、単に恐いだけ。
叱るってのは、それによって"伝えたいことがある"、目的に対しての手段。
叱り方のポイントはいくつかあるんですが、いくつか抜けると、効果的に子どもに教えることはできません。
叱るときに抜けちゃいけない押さえるべきポイントについて書いています。
【子どもの褒め方】調子に乗るのは褒める内容が×~素直さを伸ばすコツ
子どもを認めるのは、子どもが"自分を大切にしてくれる"と分かること。
自分を大事にしてくれないのに、言うことを聞くわけがありません。
それでも言うことを聞くとしたら、「恐いから」「うるさいから」なんて理由のみ。
子どもを認めるのに一番いいのがタイトルである「褒める場面」
この記事では効果的な褒め方についてお話しています。
【道徳心を養う/心の教育】学童期の子ども善悪判断はいつから?
子どもが悪い態度をするのは、そもそもそれが"いけないこと"だと分かってない。
そして言われた方がどんな気持ちなのか?、も分からない。
子どもが善悪判断を段階的に獲得していくってことや、人の心を思いやるために有効なアイゼンバーグの「誘導的しつけ」などについてお話しています。
【子どもの同調圧力と集団心理】みんなでする悪い行動への対応策3つ
学童クラブで一番職員が困るのがこの、
- "何人も一緒になって悪さをする"
- "全体の雰囲気が悪い"
子ども、というよりは集団動物としての人間の本能のなせる業なんです。
本能に基づいているから対応も大変なんですが、手をこまねいて見てるだけってわけじゃありませんよ。
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
「次世代起業家育成セミナー」のライン友達追加だけでかなりの特典が貰え、お金は最短2週間たたないと1円も払えないのでお試しのみで退会可能。
登録のみのデメリットはありません。
ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
👇👇何が学べるか、どんな効果があるか👇👇
※以下「保育士の3大お悩み解決所」の記事が開きます。
試しに起業センス測定のススメ
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