0.貸し借りトラブルなどの基本

学童クラブは仲介役

あらゆるトラブルは子どもの成長機会ですが、物が絡んでくると多くの場合子どもだけで解決が難しくなります。

心の問題とは別に実物があるので、

  • 無くなった
  • ダメになった

では簡単に弁償問題に発展するから

学童クラブ内部でのトラブル対応は、子ども同士の仲介です。

保護者が絡まないと解決不可能な案件でも同じで、学童クラブは仲介役に徹するのが基本。

なぜなら学童保育の職員は「支援員」、親が持っている全ての責任を肩代わりするのが仕事じゃないから。

施設内でやれることをやり、

施設内責任を果たした上で必要な情報を保護者に流して判断してもらう。

だから他の子の物を壊したとして、支援員が壊したとかよほどのケースでない限り、

弁償するしないは保護者同士の問題。

そこに首を突っ込むのは、本来ない責任を自ら引き込んでしかもお金を払う行為というわけです。

しかも一度前例を作ったら最後、ケースによってまちまちな対応は施設として保護者の信頼関係を損なうので、

今後全ての物損トラブルで弁償する義務が発生しますよ。

【信頼関係を築く保護者との関わり方】学童保育で大事な3ポイント

物が絡むと厄介なので、未然に防ぐルール設定

学童クラブでは

✔余計なおもちゃなどを持ってこない

✔人にものをあげない

などのルールは明確にした上で、

保護者にもお便りや保護者会でその意味を説明しておく必要があります。

子ども同士の貸し借りもルールを定めておくのが安全です。

また物損で学童クラブが施設として入る保険だと、子どもが「他の子の物をワザと壊した」とかは保険金が出ないのが普通。

(故意は支払われない)

なので来るときや帰り道などの物損含めた子どもの起こすトラブル可能性を示して、保険加入を提案しても良いと思います。

【ケンカ後の保護者対応】学童での子どもの様子を親に伝えるポイント

1.物の貸し借りトラブル、あげた、返してなど

貸し借りトラブル対応の基本は、一般的な社会ルールに沿った指導

保育園や学童クラブはじめ子どもの施設だと、

「子どもだからこれでいい、許される」

という指導がされがちですが、同じことを大人がやったらどうなるか?

社会ルールに照らした指導が、特に小学生に上がった学童クラブだと、教育の意味で必要です。

自分であげたり貸したりしたものを、後から「返して」

👆このパターンは、子どもではとっても多い。

ルールがない無法地帯だと頻繁に起こるし、休みの日にした貸し借りを学童内に持ち込んでくることさえあります。

それでも、はっきりと

子ども
貸した

なら返すように促すだけなので楽。

ですが、「あげた」となると話が違ってきます。

あげる行為は法的に、「物の所有権が人に移ること」で、返してと言うのは筋違いなんです。

それで返してもらえるならラッキーですが、子どもにそこまでの理解を求めるのは無理ですね。

譲渡とは、所有資産を移転させる一切の行為をいいます。

ホームズ
貸し借りトラウマ

また「学童クラブは仲介役」の基本に立ち返って子どもは保護者の管理のもとにあるため、

その持ち物についても、基本的に保護者の責任範囲。

家庭によっては様々な考え方があって、

✔あげていいし貰ってもいい

✔あげていいけど貰ったらダメ

など各家庭の考えにいちいち対応できませんよね。

そのためにも記事冒頭で書いたように「子どもどうしで物の貸し借りやあげる・もらうは禁止」としておくのがよいでしょう。

それにのっとって、貰ったものがまだあるなら返すように指導します。

「貸した」自体に「言った、言ってない」トラブルがある場合は、

物は元の持ち主に戻した上で、必要な指導を入れます。

ジャム
ホントは言ったのに
惜しくなって

「貸したなんて言ってない」
もあるので、ケースバイケース

貸し借りして「壊した」、「無くした」、「汚した」への対応も家庭任せ

無くした、壊したなどは学童クラブではどうにもなりません。

家庭に連絡をして、その家庭どうしでやり取りをしてもらうのが妥当なところです。

併せて

「施設管理の面から子ども同士での物のやり取りは、今回のようになるため禁止しています、家庭でも指導お願いします」

と付け加えておきましょう。

施設内ですらそういったことなので、外部での貸し借りや、譲渡の問題を施設内に持ち込まれたら面倒なだけ。

関係している子が全員在籍している子だったとしても中途半端に首を突っ込まず、

聞き取りだけしたら、保護者どうしでの対応をお願いするのがセオリー。

ある時、筆箱をあけたら気に入っている黒い消しゴムがなかったので「どうしたの?」と聞くと

「えーと、○○君に貸した」

「それで?」

「なんか、返してもらっていない」

「消しゴム返してって言えばいいじゃない」

「言ったけど・・・」と後はあいまいなコトばかり言うし、畳みかけるように問いかける私に、あからさまに嫌そうな表情をして話を避けようとしました。

braba記事より引用

👆こんな感じで家で話にならなくても、その子は学童クラブにいても、その家の子どもなので、分をわきまえましょう。

ジャム
それでも「家庭的に支援が必要だから助ける」という判断も有りえますが、

施設の責任者裁量。

イチ職員の判断で
動いちゃダメ
貸す

2.僕が先に見つけたとか、遊びの中トラブル

物が絡む遊び最中のトラブル基本対応

子ども
僕が先に見つけた!

または

子ども
僕が使おうと思った

👆子どもの施設では、間違いなく起きるトラブル。

譲り合いや話し合いでの解決は基本です。

それでも喧嘩になっている場合や、「この子はいつも譲らない」、発達的に課題アリなどのケースは対応がいります。

レゴなどの部品を箱の中に見つけても、まだ自分の物じゃないので、普通のこととして教えてあげましょう。

共用のおもちゃをその辺に置いておけば、もう自分の物じゃない。👈というのが普通の感覚。

それを知らずに使った子を激しく責める子もいますが、相手の子に非はないですよね。

子ども
使ってたの?ごめん

とならない場合は、管理してない方に非があります。

それは教えてあげた上で、集めた部品を取っておく小さい箱を用意してあげるとか、環境的に整えるのもできる支援。

発達的に「物の所有の概念」は幼児期から徐々に獲得していくので、小学生になっても理解度に差があり、

どう説明しても分からない子はいます。

だからすぐに分かることは期待せず、長い目で見て繰り返し道理を教えていくのが基本対応です。

貸し借りは教えていく

基本対応とは別に、嫌われないような配慮と教育

物が絡むトラブルが頻繁にある子は友達からも嫌がられます。

保育園で通用した「ごめん、いいよ」は、小学生では通用しません。

そのまま高学年になった場合、

高学年
あいつ、空気読めないから

特に理由を教えて貰えず、なんとなく避けられる未来が待っています。

「繰り返していたら嫌われる」のを、普通の事として教えてあげましょう。

発達に課題があって、どうしても繰り返してしまう場合は、

✔職員が一緒に入って、未然に介入する

✔うまくコントロールする

嫌わないような守るアプローチも必要になるでしょう。

またレゴの例えだと、ある程度組み上げていたものなら、「誰かが作ったものだな」と普通は分かりますね。

それを置いてあるからといって使うのは、今度は使う方に非があります。

これも「当たり前のこと」と教え続けていくのが学童クラブでの対応です。

汽車のおもちゃは人気、貸し借りを教えられる

3.宿題にイタズラ描き、破られたなどのトラブル対応

子どもの不穏な動きを察知する

学校ではプリントの宿題などがよく出ます。

隣どうしでやっているときに、ふざけて人の物に書いてしまったり、引っ張って破くのもアルアル。

いたずらには当然指導。

書かれた方が「書いていいよ」と言ってても、ダメですよと指導しましょう。

宿題を破いた、などはやはり家庭へ

書いたものは消せればいいけど、

破いてしまった場合は物損扱いなので、両方の家庭への連絡が必要です。

ノートの1ページくらいなら家庭同士のやり取りをお願いするよりは、

施設が仲介して2往復くらいの電話連絡で、相手の意向を伝えてあげるだけで、ほとんどの場合はおしまいになります。

宿題破くのは物損、貸し借りより厄介です。

宿題を学校に忘れた

宿題絡みでよくあるのは、

子ども
宿題を学校に忘れたから
取り行っていい?

または

子ども
忘れたから
友達のコピーして〜

👆これをどうするか?は職員で話し合って決めましょ。

簡単に「コピーして」「コピーして」に対しては、

支援員
あなたは
繰り返すからダメです。

こんな対応でも、保護者へ説明すればOKだと思います。

4.「忘れ物届けてあげて」にには、貸し借りよりも大きな無用トラブルの芽が潜む

「友達に家が近いから」と忘れ物を届けてもらう対応、学校ではたまに聞きます。

届けてあげる子が好意で申し出る場合も多いので、奉仕の心を育ててあげたい!

・・・ところですが、実はトラブルの芽が潜んでいます。

  • 途中で無くした
  • 届けるのを忘れた
  • 忘れたミスを隠すため捨ててしまう

👆十分有りうること。

せっかくの好意も無駄になって、逆に嫌な思いをすることになりそう。

忘れ物を届けてあげようと言う好意は認めてあげつつも、他の子に委ねるのはやめておきましょう。

もちろん大人から頼むもNG。

聞いた話、

ある施設では、忘れた財布を友達に届けてあげると言ったので持たせたものの、

その子が途中で中身のお金を少し抜き、大きなトラブルが起きたそう。

以上のことから、忘れ物は本人が取りに来てもらうのが基本です。

忘れ物トラブル

5.「水がかかった」などから発展するケンカ

唾がとんだ、水がかかったなどが原因のトラブルがたまにあります。

かかった方が一方的に怒り、かけたとされる方は分からないので謝らずにこじれるケース。

非はかけてしまった方にあるけど、ワザとどうかで対応が違ってきます。

わざとならダメを教えて、ダメを分かってもらうためにも「しっかり謝る」よう指導。

ワザとでないなら

支援員
こういう場合は
気づいてなくても
謝れば済むものですよ

と教える。

頑固に謝らないことで、こじれるケースはたくさんあります。

謝ることで丸く収める切り抜け方は、早いうちに身に付けてあげよう。

これはSST(ソーシャルスキルトレーニング:社会で生きていく上で必要なスキルの取得)にも通じるところです

6.貸し借りなど物が絡む子どもトラブルの、学童クラブ対応まとめ

いかがでしたか?

物が絡むトラブルだと、実物が無くなったり壊れたりするので面倒ですが、

つまるところ、その家庭の持ち物がどうにかなるだけ。

学童クラブは変に首を突っ込まずに、「仲介役に徹する」のが基本です。

また子どもに対する指導も「子どもだから許される」じゃなく、「社会一般ルールを教える」のが小学生の学童クラブだと大切です。

参考になれば幸いです。

ジャム
見ていただき
ありがとうございました。

コメントいただけると
嬉しいです。

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人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要

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・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?

根本的に足りないもの

➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。

どうすればいいのか?

➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。

あなた
えっ?マーケティング??

と思いましたか?(^^)

分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために

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