学童保育などでよくある口出しのトラブル対応

学童クラブで働いていると、子どものトラブルは日常的にあります。

その中で多いのは「言った言ってない」などの口出し系、食い違いトラブルです。

暴力に発展するトラブルの前兆でも出てくる、学童とか細かい言い合いなんて毎日。

言い合いまでいかなくても、意見の食い違いはあって当然。

こんなトラブルは、経験を積んでいけば自然と対応できるようになるけど、「このケースにはこう対応する」というある程度は決まった形があります。

というところで、この記事では「大人が介入をする」となった場合にどうしていくのかについて【主に言ったことについてのトラブル】について書いていきます。

口
当サイトについて

はじめましてジャムと言います。

もともと私は東京大学の大学院で
理系の研究
をしていたんですが、
子ども達との出会いにより、
全く畑違いの保育業界へ転身を決意。

以来20年以上
主に学童クラブで小学生と関わり、
様々なことを学んできました。

そこで得たものを使い、
保育士はじめ保護者の方々、
子どもに関わる大人の

  • 疑問
  • 不安
  • 分からない

を解決することでアナタが幸せになり
子どもに良いものが伝わることを願い
このブログを運営しています。

私は今までの経験を元に現在独立し、
中部地方にて
主に執筆活動を行っています。

家ではまだ小さい、2人の娘を育ててます
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どのケースにも言えることですが気を付けることは、大人が介入するのはよく見極めてからということ。

子ども同士で解決しようと頑張っているのに大人が口出しをしてしまうと、貴重な、子どもの時にしかできない成功や失敗・試行錯誤の機会を奪ってしまいます。

大人と相手の子の関係も大切だけど、トラブルが解決しやすい人は、

  • ①「信頼関係がある大人」
  • ②「普段関わりがないけれど経験豊かな大人」
  • ③「普段関わっているけれど信頼関係がまだない大人」

の順番。

対応の形が分かっている②の人が、子どもとお互いに先入観なく対応した方がすんなり解決する場合が多いです。

つまりは急に入ってきた人が華麗にトラブルを解決して、いつも関わっている人が自信をなくすのは、トラブル解決では、普段の関係よりも経験が勝ってしまうということ。

その経験を、この記事を読めば少しは補えることを期待しています。

1.「言ったいってない」トラブルへの対応

言った、言ってないの言い合いには、回りで見ていた子がいたとしても水掛け論になるだけです。
2パターンあります。

大きく分類して食い違いがあるトラブルです。

言った方が「(自分は)言った」、聞く側が「(相手は)言ってない」と主張している場合

この場合は簡単で、言った方の「言った」は認めます。

聞いている側の「言ってない」には、「きっと聞こえなかったんだね」と返しましょう。

そして「言った」方には、「返事あった?」と聞いてみましょう。

そんなに難しくないと思います。

基本はこれを試したあと、うまくいかなきゃ別を試してみる感じ。

聞いている側が「(相手が)言った」、言ったとされる側が「(自分は)言ってない」と主張している場合

子ども
悪口を言われた

などと主張しているパターンに多い。

コツは具体的にどう言った言葉で言っていたのかを明らかにすることです。

そんなことは言ってないけれど、(ほんの少しだけ言い回しが違う)それなら言ったとなる場合もあります。

悪口を言ったのに怒られたくなくて、言ったのを認めないケースもあります。

明らかに言ってたみたいだけど、ごまかしてるってのはその回のトラブルじゃ分からない。限りなくグレーでもね。

悪口多い子なら、大人が現場を押さえる努力がいります。

断定はせずに

本当に言ってたとしたらダメなことだ」仮の話をしておいて、「許されてるわけではない」ってのを知らせておく。

こちらは状況判断で、見ていた第三者に聞くとか、人がいっぱいいたなら違う人が言ったかもしれない、聞き間違いかもしれないなどは想像力を働かせましょう。

言った

2.「悪口」への対応~学童保育で頻発

ケンカの途中から単なる悪口の言い合いになるケースはとても多くあります。屁理屈の言い合いも同じことです。

少し年齢が高ければどちらかが「もういい」と怒りながらも引く場合もあります。

しかしだいたいどちらかが我慢できなくなって手を出すパターンになるため、低学年では介入が必要です。

悪口合戦が始まったら、子どもの興奮の度合いによって二つの方法があります。

ひとつ目の悪口合戦対応

すぐにでも手が出そうな場合には話にならないので、お互いを離して落ち着かせることがいいでしょう。

なぜそうなったのか分からない場合は聞き取りが必要です。

聞き取りは二人同時の方が分かりやすいのですが、悪口合戦中は一人ずつ聞く他はありませんね。

それぞれに聞き取りをしていると、徐々に落ち着いてきます。

落ち着いた頃を見計らって、悪口を言わないように念押しをして引き合わせます。

それでも子どもによって落ち着きやすい子と、いつまでもこだわってしまう子がいるため、落ち着かない場合は時間をかけるしかありません。

聞く

二つ目の悪口対応

もう一つは、

ちょっときつめに叱って悪口をやめさせるという方法。

まあ子どもも興奮してるから、その対応でさらに興奮しちゃうならダメ。

効くか効かないかやってみる価値はあります。

そして、悪口合戦をしていたその場で話をします。

状況や言い分を確認していくなかで、

ジャム
じゃあ相手が
こう言ったとしたらどうだった?

など相手が目の前にいるため即反応が返ってきます。

その上相手が納得している状況もつぶさに見えるため、子どもの興奮も冷めやすくなります。

早く解決できる方法です。

悪口

3.「謝ったのに許してくれない」~一年生までに多いケース

ケンカやトラブルの最後に"謝っておしまい"のパターンが身に付いてしまっている子に多いパターンです。

一年生になりたてとか、発達に課題のある2年生など、またはケンカの経験が少なく、言葉だけで謝れぱ許してもらえると思っているパターンです。

理解の程度によって、すぐには分からないのですが、

「許してくれるかどうかは、相手が決めること」

というのを伝えていきましょう。

子ども
謝ったのに
許してくれない

と怒り出す子。

あるあるですよね。

その場合はあまり悪いと思っていないけれど、口先だけ謝っているだけのことが多いです。

ほぼ同じだけど

子ども
謝ったのに
許してくれない

と泣き出すパターンは、これ以上どうしていいか分からないパターンですね。

謝るのは「許してもらう」ためにするものではないですよね。

どうしても許して欲しいなら謝り続ける、できることはやったからと一旦離れて後で謝ってみるなどの方法を教えてあげましょう。

低学年には「相手が怒っているからこうしよう」というのを教えるのはいいのですが、それを理解できるとは思わない方がよいでしょう。


他者理解は低学年には難しいため、相手の気持ちを考えてみるように誘導することはいいのですが、できると思わないことは大切な視点です。

謝る

4.「入れてと言ったのに入れてくれない」

子ども
いーれーてー

いーいーよ

これが身に付いてしまってると、

子ども
いーれーてー
子ども
今はダメ
子ども
えっ?

これは一年生になりたてとか、発達に課題のある2年生位までの子に多いパターン。

友達や人間関係の幅を増やすため、いろいろな人と関わるために「いれて、いいよ」の方向で低学年くらいまでは進めるのが多いです。

なぜなら、誰がやっているか関係なく遊び自体にそのときの気分によって集まってくる子と遊び、そのなかで興味が似た子を見つけ、友達を作っていきます。

子どもは気分屋だからです。

しかし同じ「いれてあげる」にしても学年が上がってくるにつれ、「相手の気持ちを考える」機会としての「いれてあげる」という方面に意味合いがシフトしてきます。

特に低学年の途中からは、

「遊び自体に集まってくる子と遊ぶ」段階

👇️

「特定の仲良しとなら興味があまりない遊びでもやってみる」

こんな段階へとシフトする発達段階です。

いつもケンカになるような子や、勝手ばかりする子は普通遊びには入れないですね。

そうでなくても、仲のよい友達同士で遊んでいるときに、訳も分からない子を入れることは少ないでしょう。

保育園での「いれて、いいよ」に慣れている子はそれが分からない。

入れてという子にも"相手の気持ちがある、いつも自分の思い通りにはならない"ことを時間をかけて教えてあげましょう。

かわいそう

また「入れない」という子にも、かわいそうだから次はいれてあげようなど、人の気持ちを考える機会を作れるといいですね。

学年が上がっても新しい友達は作っていくので、いつも同じ子とばかり遊んでいるのもいいことではありません。

また「何で入れないか?」の理由を言うことを掘り下げない方がよいこともあります。

"嫌いだから入れない"を気を遣ってそこまでは言わないけれど、「今はダメ」と言葉を濁している時もあるから。

面と向かって

子ども
嫌だから入れたくない!

こんなん言われたらショックね。

"いつもケンカになるから入れたくない"というのは正当な理由ですが、言い方ひとつで相手の印象も大きく変わります。

その辺りも、具体的にどう言ったらいいのか、また言われている方にも心当たりがないか問いかけるなど、人間関係について介入できる機会。

その子によって響きやすい言葉は違うので、これと言った答えはありません。いろいろな言い方を試しつつやっていくほかはありません。

保育園感覚の学童クラブの保育者は以上のような考えなしに、「いれてあげれば」といいます。

子どもの気持ちを考えれば、その時の状況によっても入れたくない場合もあります。

放課後児童支援員の手引きにも載っていることなので、勉強が必要です。

すごい

5.「余計な一言が多い」でトラブル起こす子へ学童クラブの対応

一言居士のように、言わなくてもいい事を最後に言って相手の怒りを買う子がいます。

思ったことを言ってしまうのは子どもの特徴で、内言と外言や自分と他人の境界が曖昧なところから来るものです。

ある程度は仕方がないとしても、言っていいことと悪いこと、また相手の気持ちを考えてみるように誘導することが必要です。

思ったことをすぐ口に出してしまうのは脳の機能にも関係するところなので、自覚したとしてもすぐにどうこうできるものでもない。

できることとしては、相手の気持ちを考えて事後にでも謝ることを教えること位です。

だから、一言居士系の改善には時間がかかります。

また余計な一言を言ってしまうのは「空気が読めない」に直結するので、学年が中学年~高学年になると友達関係でとても苦労するケースです。

それでも許してくれるような友達を作るとか、余計な一言で相手とこじれた経験を積むことで本人が気を付けようと思わないと大人になっても改善には至らないケースもあります。

学童クラブにいるような短いスパンでできることは、上で書いたような

  • 「相手の気持ちを考えてみるように誘導すること」
  • 「具体的にこの言葉は相手を怒らせる言葉だとひとつひとつ教えること」

これくらいです。

口出し

6.「許さない」という場合は

さっきも書きましたが、許す許さないは本人が決めることです。

そのため

子ども
許さない

に対しての声かけは、

保育者
今は許せないんだね

です。

相手が繰り返しているような場合は、「許せなくても仕方ない、わかるよ」でもいいかもも思います。

こう言ってみると、相手が目の前にいれば、繰り返しているような時はおいそれと許してもらえないというのも教えられます。

特に理由はないけれど、相手が謝っても感情が収まらなくて許せないときも多いので、

保育者
今は許せないんだね、
相手か謝ってきたのは
分かったらそれで十分だよと。

余裕がありそうな場合は、「どうしたら許す?」と聞くのもありです。

感情から理性への切り替えを自力でするのも、子どもと言えど必要なスキルです。それを促すために、そういった質問をしてみることです。

コツは、大人が許してあげたら?と解決を急ぐ感じで急かさないこと。

またちょっと離れて落ち着くのを手助けする、周りの環境から余計な刺激が来ないよう、囃し立てる人や、場合によっては心配して声をかけてくる子かこないようにあげる配慮もいります。

許さない

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