友達関係や特定の子同士のトラブル対応
どのケースにも言えることですが、気を付けることは、大人が介入するのはよく見極めてからということです。
子ども同士で解決しようと頑張っているのに大人が口出しをしてしまうと貴重な、子どもの時にしかできない成功や失敗・試行錯誤の機会を奪ってしまいます。
大人と相手の子の関係も大切で、一番よいのは①「信頼関係がある大人」、次に②「普段関わりがないけれど経験豊かな大人」、その次に③「普段関わっているけれど信頼関係がまだない大人」の順となります。
対応の形が分かっている②の人が、子どもとお互いに先入観なく対応した方がすんなり解決する場合が多いです。
つまりは急に入ってきた人が華麗にトラブルを解決して、いつも関わっている人が自信をなくすのは、トラブル解決においては普段の関係よりも経験が勝ってしまうということです。
その経験を、この記事を読めば少しは補えることを期待しています。

目次【本記事の内容】
- 1.見てくる、笑われた
- 2.特定の子への当たりが強い
- 3.一緒に遊びたい、一緒に帰りたい
- 4.相手が泣き出した
- 5.ふざけすぎて相手が怒る
一般的な子どものケンカやトラブル対応の記事たち👇️
- 【ケンカの対応】~子ども施設や家庭でも
- 【友達や特定の子】とのトラブル解決
- 余計なことを言うなど【口出し系のトラブル】
- 【ルールや物が絡む】トラブルケース
- 【暴力や暴言が絡む】トラブル対応
- 【学童保育での応急救護】応急手当とは
▶️pick up◀️
1.「見てくる、笑われた」
特定の子に対してか、そうでないかによって対応は異なります。
ケンカが直前にあったり、何かイライラしているときには少しの刺激でも気が触るものです。
子どもは特にコンディションや気分によって行動が左右されやすく、たまたま目があった人がいても「見てきた」「笑われた」、なにか言われたらよく聞こえなかったけれど「悪口を言われた気がする」となります。
その時の気分的なものなので、アンガーマネジメント的に回りの子には、今◯◯君は気が立ってるから離れていな、など回りの環境を整えたりできます。
また本人に対しては相手と仲介して誤解を解くなどが必要になりますが、そう後を引くこともありません。

特定の子に対して頻繁にある場合
これが特定の子に対してとなると話は変わってきます。
直前のケンカ相手などではなく、普通に過ごしているなかでも「◯◯ちゃんから~されてる気がする」と頻繁にある場合は、明らかにその相手に対してよくない感情を日頃から抱いています。
望むのなら関係改善が必要で、相手との一対一の話せる機会を設けるなどの取り組みがいるかもしれません。
また特にみんなと仲良くする必要はないため、相性の悪い人とはどうしたらいいのか、無理に関わる必要もないことを伝えていきましょう。
こちらの記事では被害者意識を持ってしまうことについて、その原因や心理状態から、学童保育などでどう対応するのかについて詳しく書いています👇️
自意識過剰(じいしきかじょう)とは、人が他に対して自己を意識し過ぎた状態。他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態[1]。 人前でスピーチをする時などに、他者の目を意識するあまりの極度の緊張状態は、あがり症と言われている[2]。
ウィキペディアより引用

2.特定の子への当たりが強い
特定の子に当たりが強い場合、相手の子が同等なのか、下なのかによって大きく対応が違ってきます。
下というのは、やっている側が相手を下に見ているということで、学年などは関係ありません。
下に見ている場合
相手が下の場合、特に何人かを巻き込んでその子を攻撃するようなものはいじめなので職員としてやられてる子を守る必要が出てきます。
その子と関わっているときにはいつも以上にやり取りを注視したり、話の内容を把握するなどで、行動範囲が広い場合は加配職員を一人つける必要もあります。
同等な場合
同等な場合は単に相性がよくないことが予測されるため、一緒に遊ばなくてもいいことなどを伝えていきます。
それでも本人たちの意向として仲良くしたいのなら、ある程度の我慢は必要なことも分かってもらわないといけません。
仲が良くても言ってはいけないことは山ほどあるので、言葉遣いについても日常から指導していきましょう。

3.一緒に遊びたい・帰りたかったのに逃げられた
一緒に帰りたかった
学校の帰り道で多いのが、「一緒に帰りたかったけど相手の子が勝手に帰ってしまった」という訴えです。
訴えている方が一方的に思っているだけの事も多いため、今日は帰る約束をしたのか聞いてみましょう。
相手の子は「いつも帰っているけれど、たまたまそうなっているだけ」、と考えが違うことがほとんどです。
仲が良くても違う人なので思い通りにはならないこと、そのためには約束をしておくのも有効だと教えていきましょう。
一緒に帰ろうと言ったのに相手が聞いていなかった、聞いていたけど相手がふざけて逃げたなども気分の変動が大きい低学年ではよくあるため、状況の確認が要りますね。
このあたりのトラブルは2年生くらいの友達関係が面倒になり始める女の子に多いトラブルです。
一緒に遊びたい
一緒に遊びたいも本質的には同じです。
◯◯ちゃんと遊びたいけど△君がいるのがいや、などと友達の取り合いになることもあります。
一緒に遊びたいのなら我慢は必要で、順番の約束をすることや、取り合いされているその子はどう思っているのか仲介してあげたいですね。
いつも自分がやりたい遊びを勝手に進めるから嫌だ、と逆に訴えられることもあります。
度重なっているならお互いに言いたいことを言える場を、これをいい機会として吐き出させるのも手です。
仲良がよくても人は人、自分は自分で、気分によってもやりたいことも違ってくるというのを徐々に伝えていきましょう。

4.片方にとっては大したことではないのに相手が泣き出した
ちょっとした何気ない一言や、からかい、ふざけているなかでちょっとたたいたら相手が泣いてしまった、やった方も面食らってどうしていいか分からない何て場面はたまにあります。
どうしていいか分からず、泣いている子を放置して他の事をやり始めるというのも結構な頻度で起きますね。
この場合は、そのつもりがなかったのなら謝った方がいいと教えてあげましょう。
悪気がないからと謝るのを拒む事もありますが、それだとこのままだよ、一言謝っておけば済むと思うよと。
この時、謝るのを強要しても意味はありません。
気持ちの切り替えに時間がかかるのは、やってしまった方も同じなので、後でもいいからと話しておきましょう。
泣いている子に対しては「話しはしておいたから、後で謝ってくるかもしれない」と、職員も放置しているわけではないことを伝えておきましょう。
職員が話を聞いたり慰めて隣にいてあげるなど、やってしまった子にその姿を見せることも効果があるかもしれません。
何人かが関わっている時
何人かの中の一人が泣き出して他の子が知らん振りという場面です。
この場合、周りの子は"これで解決した"と思っているけれど端から見たら全然解決してないという、よくない解決の場面として介入すべきところです。
泣いている子に聞き出せれば早いのですが、周りの子には心当たりがあるのか聞いてみます。そして泣いているのを放置するのはダメだと、今やっていることを中断してもらいましょう。
次第に泣いている子の訴えも見えてくると思うので、それに対応をしていきます。

5.ふざけすぎて相手が怒り出したけどそれに気づかない
友達のなかにからかわれやすい子がいます。
だいたいの場合は笑いあっていても、何かのタイミングてーその子も怒り出すことも当然あります。
友達だからと言って、なんでも言っていいわけではありませんね。
そこを教えていくことは必要です。
またトラブルになったタイミングなどを見て、いつもいじられている子に、「本当は嫌なんじゃないの?」などと相手の子を前にして、普段言えないことを相手に伝える機会も作ってあげたいところです。
友達の力関係が固定してしまうと、言いたいことも言い出せないようなケースに発展しがちです。
いじるいじられるなどは男の子に多いですが、いじられる子は口があまり達者でなくて、いつもにこにこしているような子が多いです。
その子がたまに言いたいことを言っても「また冗談を言って笑わせようとしている」などと周りが取り合ってくれないこともあるため、その辺りへの介入は機会を見て行っていくのがよいでしょう。

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