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からだと心の相互作用~子ども仮病は本物かも

この記事では主に問題を抱えている子どもについてのアプローチの仕方を身体心理学を絡め、心とからだの作用の視点に立って書いていきます。

身体心理学(ソマティック心理学)とは、自分が感じるからだと心の作用を扱うものです。

心理学と言うと心だけ扱うイメージですが、心、すなわち脳が単独で存在しているわけではないため心と体の相互作用がえるのは当然のことですね。

この記事を読むと分かること

  • 身体心理療法の考え方
  • こころの不調が体の症状になること
  • 筋肉の鎧について
  • 心と体はどちらが先か?
感情

1.心のからだへの作用-心身症など学童/保育の子に多くあります

なにかを我慢したり耐えようとすると大人でもそうですが、体に現れてきます。

泣かないようにこめかみに力をいれる、体を丸める、肩や背中に力をいれる、歯をくいしばるなどです。

心の緊張を体の反応でなんとか抑え込もうとすると無意識に体にも力が入ります。

特に子どもは体に分かりやすく現れ、自衛のために黙りこみ、「貝になる」と表現されます。

また体や行動の変化にも頭痛、行動の変化、おねしょ、場合によってはチックなど心の緊張が体に素直に出てきます。

体の調子が悪いとそれだけでも気が沈みますね。
心身症・心気症と同じようなものです。

心、すなわち脳の中の働きでホルモンが分泌され、それが体に回って内蔵や筋肉を変化させ、また脳へ信号が戻ってきます。この循環により、心と体が相互に作用するメカニズムがあります。

そのあたりを経験によって感覚だけでもわかっていない人はとても多いですが、調子が悪い人を見て「気のせいだ」と言います。

しかし脳も体の一部なので、体の調子が悪いと感じているのか、心が調子が悪いのか分離できないところです。

気のせいではなく、どちらかは確実に悪いところがあるのです。うつ傾向などは脳内のホルモンバランスが崩れ、体も動かせなくなります。

沈む

2.感情(情動)が先か、体の反応が先か

からだと心は相互に作用していますが、ではどちらが先なのかと言う議論は心理学で昔からされています。

2-1.体が先:ジェームス・ランゲ説

アメリカのジェームズ(William James)とデンマークのランゲ(C. Lange)とによって、1800年代後半の同じ頃唱えられた説。刺激→情動→身体変化ではなく、刺激→身体変化→情動という道すじを考えたもの。

悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しいという表現で象徴されています。

トゲが刺さる→涙が出る・痛みがある→悲しい・嫌な気持ち

次の脳などの中枢神経が先と言う中枢起源説に対して、末梢起源説とも言われるものです。

笑う

2-2.心が先:キャノン・バード説

これは外部の刺激から脳の視床が活性化し、大脳が活性化することで感情・情動が生じる。そして視床下部が活性化し、それによって分泌されるホルモンにより身体反応が生じるとする仮説です。

末梢神経の変化速度が中枢神経に比べて遅いため、身体反応より情動体験が先に起こるとする説です。「楽しいから笑う」説と言えばわかりやすいでしょう。中枢起源説とも言われます。

他にもいくつかの説があり、どれが正しいのかわかっていないようです。しかし心と体は関係して、相互に作用していると言うのは共通認識となっています。

寝る

3.筋肉の鎧について

1900年代にライヒ (Wilhelm Reich)、その後継者ローウェン (ALexander Lowen)らは、心理的問題が身体化し「筋肉の鎧」となることを見つけています。それは心的外傷体験の思い出すことによってが身体が固くなり呼吸は浅くなる現象です。固くなった筋肉は、鎧をまとっているようなことから、「筋肉の鎧」と名付けられました。

ソマティック心理学より

トラウマを思い出すような場面でなくても、緊張したら体が固くなる、歯をくいしばったり、手を握ったり、眉間にシワを寄せこめかみに力をいれる、などの反応が日常の中でもありますね。

筋肉の鎧の特徴は、心に連動した体のこわばりによって、くつろぐときにリラックスできないことです。

またジェームスランゲ説やキャノンバード説でもどちらでもよいのですが、体のこわばりと心の緊張が連動して記憶されることがあります。

心が緊張→筋肉のこわばりとなるのと同じく、何かの拍子に体がこわばる→心が緊張する。どちらが先だったとしても同じ状態に陥ってしまうことが難しいところです。

  • 筋肉が固まるとこり、筋肉の状態により心の方が支配される逆転
  • 筋肉の凝り→心の不調と勘違い(そう感じたのなら既に勘違いではない)
  • 心の不調←→筋肉の凝り

という構図です

いたい
ピンク服若い女性 腰痛

4.体と心の不調はどうしたらいい?

4-1.基本的な考え方

体を緊張させて心の緊張を何とかしようとする作用では、一時的には耐えられるけれど慢性化してしまうのは、「耐えようとする要因が解消されていない」ということになります。

その場面になると体がこわばり、頭では緊張を解こうと思ってもできないとなります。

トラウマやフラッシュバックは、その場で感じる体の感覚からそれを脳が思い出してしまいます。心の方にばかりアプローチしても限界があるため、体の方にもアプローチしていく必要があります。

体の凝りをとる・心の凝りをとる両方必要ですが、どちらかでも効果はあります。

しかしどちらかだけでは完全ではないともいえます。

自分に対してできることは

  • 体の凝りをほぐす
  • 心理療法などで心の方へのアプローチをしていく

の両方となります。

大人についてはどちらもいろいろな方法が取れるのでこの記事では書きません。

身体心理療法ではマッサージなどで体の凝りをほぐす方法が多くとられているようです。

マッサージ

ボディーラーニングセラピーと呼ばれているものですが、興味のある方は本が出ているので参考にするとよいかと思います。

4-2.子どもに対しては

  1. 行動の要因を取り除く
  2. 他の方面から心のケアを行う
  3. 体を使う遊び

が有効です。

行動の要因を取り除く

1の要因を取り除くのが一番よいです。

しかし要因は家庭や保護者などの環境にある場合が多いので、毎回これに対応できるわけではありません。

家庭の親の性格や環境・親の接し方など外部の人が家庭内の問題へ介入できることはとても少ないです。

話をして分かってくれる保護者も多いのですが、どうにもならない保護者もいるのは事実です。

学童クラブなどの施設で働いていると、どうにもならない家庭へできることが少なすぎて無力感を感じることもあります。

しかし要因へのアプローチは、三つ挙げたもののひとつに過ぎません。

ケア

他の方面から心のケアを行う

2の他の方面からのケアについて、子どもは成長するほど家庭の外が大切になってきます。

保育園にいっているような子でも家庭で過ごす時間の方が少ないくらいです。

家庭に問題があったとしても、その他で過ごしているときに安心して過ごせていればよいのです。

大きくなってきた子のなかで、家庭内の要因が多いと、「家が嫌い、親が嫌い」とはっきり言い出す子が出てきます。そういったことを言える環境が他にあることは、とても大切なことです。

心のケア

からだを使う遊び

3の体を使った遊びについて、上の二つは心へのケアでしたが、遊びは体についてのアプローチです。

子どもは物理的に筋肉が固まると言うことは少ないです。しかしからだを十分に動かして遊ぶことは自分の体の使い方を覚え、手っ取り早くいろいろなものを発散できる場です。

遊び方次第で遊びの中でもイライラしてしまう子はいるのでそこは持っていきかたと、種目の選び方です。

勝敗やルールがきっちりしているスポーツは向きません。

勝敗もあまりないからだを使う遊び、勝敗があっても何十人の中で一人がチャンピオンになる程度の遊び、負けたとしても楽しい遊びがよいと思います。

極論、大人が一対一で手を持ってジャンプして遊ぶなどでもよいのです。大人が相手をたくさんしてあげることで2で書いた安心できる場を作ることにも繋がります。

遊び

身体心理学では身体心理療法として、ダンスセラピー・ミュージックセラピー・ドラマセラピー・アートセラピーなどのプログラムがいろいろ開発されていて効果をあげているようです。

クローバーとてんとう虫

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