学童クラブにふさわしくない慣習などは積極的に変えていこう
「学童にふさわしくないダメ育成」なんて記事を開いたあなたは
・学童クラブのダメ育成に心当たりがある
・問題を自分は認識しているけど周りの反応が薄い
・子どもに不利益?と現場対応に疑問がある
こんな感じでしょうか?
私も経験を積むまで人に言えないくらいダメ育成をしてきたし、職場としてレベルの低い施設で働いたこともあるので、よく分かりますよ。
経験20年の東大出身
理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【学童にふさわしくない と思ったことはイチ職員として変えていく】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
ダメ育成とはなにか?知った上、疑問に思いながら働き続けるのは良くありません。
●個々の勉強不足
●職場の環境
この2点から問題は出てくるため、施設長や主任など上の立場が動いたら変わりやすいですが、イチ職員としても働きかける方法はあります。
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.学童にふさわしくない、不適切な育成とは
学童クラブは毎日同じ子どもと支援員しかいない閉じた環境にあるため、気をつけないと簡単に「ふさわしくない」育成になります。
ここで言う放課後児童クラブとして「ふさわしくない」ダメ育成とは、虐待まがいの行為、マルトリートメント、子どもの権利を損なう育成のこと。
この章では気をつけないと陥りやすい、支援員が気をつけていてもやってしまう可能性のあるダメ行為についてお話ししていきます。
1-1.学童職員に懲戒、お仕置きはできない
学童クラブの支援員に、懲戒権は法的にも認められていません。
- お仕置き
- 罰を与える
- 強制的に無理やり従わせる
👆みたいな行為は一切ダメなのです。
※懲戒権が認められているのは民法で、学校教員と親権者のみ民法822条
危険行為を行う子に対して「あなたは遊べません」と引き離すまでは良いけれど、「一時間ここに座っていてください」はダメ。
この辺の法律でどこまで懲戒なのか?は程度によって判断されるため、「ふさわしくない行為」にはアンテナを張っておく必要あり。
保護者からの訴えがなければ判断される機会はあまりないけれど、いざ保護者からの訴えや調査などで判断が必要になった場合は「これは懲戒でした」とならぬよう気をつけましょう。
ちなみに学校教育法第11条に規定する児童生徒の懲戒・体罰等に関する参考事例:文部科学省
文部科学省の上の資料で、懲戒までいかないやむを得ない行為を「有形力の行使」と呼んでいます。
●叱って席に戻す
●立たせる
●当番や作業をさせる
●部屋に残す
●不要な物を預かる
●暴力を振るわれた時の危険回避の行動
●他の人への暴力行為を止めるための拘束
👆体罰に当たるかどうかは本人や保護者の主張によらず、客観的に判断される
【体罰まがいの不適切指導】と適切な指導の違いとは?学童クラブ編
1-2.虐待やそれに近いマルトリートメントも学童クラブの育成に「ふさわしくない」
ふさわしくない育成には
・叩く
・叩く真似をして脅す
・おやつやご飯をあげない
・短絡的に外に出し、中に入れない
・短絡的に外に出さない
・不当に遊ばせない
・長時間の正座や起立姿勢をとらせる
・見せしめのように罰
・威圧するように怒鳴る
・人格を否定する言葉をかける
・必要のない過度な拘束
同じ行為を大人にしたら罪になる行為といえば分かりやすい
マルトリートメントは家庭で言われるけれど、学童クラブでも気をつけるべきは
- 理由を聞かず叱る
- 子どもが対応を理不尽に思っている
- 条件付きで愛情
- 長時間の放任
- 子どもにより差別的
こんなのは分かりやすいと思います。
1-3.その他子どもの権利を損なう行為も「ふさわしくない」
子どもの健全な発達によくなさそうな行為、人によって価値観は違うけれど一般的に「ふさわしくない」とされたり、他の支援員から「それはどうなの?」と待ったがかかるような行為はたくさんあります。
管理的に必要な場面も多いけれど、それを理由にして不要な制限など子どもの利益を損ねる行為に疑問を持てるよう、閉じた学童クラブにとどまらない社会的な視野が必要になります。
●帰りの会に「時間だから」という理由で叱りつけて参加させる
●帰ってきたら有無を言わさず学習30分
●入会式で自己紹介できない子を10分立たせる
こんなのに疑問を感じたら・・3章で
2.「ふさわしくない」育成に対しての基本的な対応
株式会社キャンサースキャンのまとめた
というものが見付けた中で分かりやすく、これに沿ってお話ししていきますが、対応が「施設として」に偏っているので、ここでは「支援員個人として」できることをお話ししていきます。
職場内での立場が上ならやれることも多く、新人職員だと相対的にやれることが少ないけれど、挙げる中で自分ができそうなことだけでも取り組めば、状況は良くなるはずです。
ふさわしくない保育が出てくる理由は手引きにあるように
●職員の認識の違いや勉強不足など個人的な問題
●常態化、運営システム不備など職場環境の問題
この2つがあります。
2-1.職員の認識の違いや勉強不足など個人的な問題
- 言うこと聞かない子は突き放したり
- 威圧してでも動かす
- 悪いことをしたら叩いて分からせる
みたいな世間に蔓延しているけれど、保育者としては持ってはダメな価値観を持ち込む人もいます。
子どもの最善の利益や人権などは個々に勉強が必要です。
普段の育成に慣れてしまうと、子どもの利益を損ねているのに気づかず「管理的に必要だから仕方ない」と流してしまうことも増えてくるため、職場研修でも定期的にやらなくてはいけない分野です。
個々に学ぶ姿勢や学びに費やせる時間にバラツキがあるため、研修を組んでもらえるよう頼んでみたりは個人でもできると思います。
あなたが自分で勉強するのはやってると思いますが、職場の意識啓発が必要に感じたのなら声を上げ、その先は行動力があれば何かやれるはず。
また公的な学童クラブ職場なら、監査に関する書類・守るべきガイドライン・第三者評価などがファイルでまとまっているはず。
現場の行動がおかしいとき、それらを見て自分の行動を正し、職場内の同僚の働きも見直すことができます。
チェックリストを使ったり、良くない不適切な保育の事例と顛末などを資料として回して見てもらうなども可能で、
その対応はどうなんだろうと
疑問に思いました。
意見を出すときは根拠がないと「イチ職員の意見だから」と流されてしまうけれど、資料を示せると格段に説得力が増します。
例えば保育園👇
「学童 チェックリスト」とグーグル検索すると一番上にいくつか出てきますよ。
2-2.職場環境の問題
✔人手不足で余裕がなく、個人へ責任が偏りすぎている
✔自分の行為を誰も見てない閉鎖的環境
✔立場が上の人に問題がある
✔施設としてノウハウがなく、OJTで成長できない
運営的な問題なのでイチ職員の手には余る問題も多いですが、職場内で育成の振り返りを何度もするだけでも環境改善が図れます。
ノウハウがない現場も多いのですが、毎日のミーティングにて「昨日あったことの報告」だけでなく、育成に関する疑問・悩み・迷いなどを小出しにして話し合いを重ねるのがOJT的にも効果的です。
※私のウェブサイトは施設内で勉強無理な方へのノウハウ系が多いので参考にしてください(^^)
上の立場の人なら、対応失敗は誰にでもあるため隠さず報告してほしい、職場の責任として改善していく姿勢を示すなど風通しを良くするためにやれることは多いと思います。
まあ話し合いには工夫が必要。
個人の行動を責めると反発を生むので、指摘の仕方や話し合いの方式は考える必要があります。
例えば本人のいないところで行動を批判したら、それこそ陰口を叩いているだけになっちゃいますよね。
支援員同士の人間関係にも関わってきますが、子どものためには戦う必要が出てくる場合もあります。
3.その他、職員として疑問に思ったら
マルトリートメントや虐待に当たらないけれど、
でも現状は不十分
また学童クラブに慣習的に存在する暗黙のルールなどに疑問を感じたとき、声を上げましょう。
声を上げるより具体的に形にしたいなら、賛同してくれそうな人との雑談から始めて、機を見て全体ミーティングの議題にする。
A41枚程度の資料を作って事前に配布し、「〜日に話し合いたいのでよろしくおねがいします」
会議の根回し👈悪いことじゃなく、普通にやられていますよ。
子どものために何かを変えたいなら、職場内の手順を踏んで変えていくのがセオリー。
特定の仲良し支援員で疑問を持ちながら、いくら話しても変わらないのでそのうち愚痴になるだけです。
【学童クラブの会議やミーティング】時間をかけずに最適解を出す方法
4.だめ職場には見切りをつけるのもOK
環境改善のためできることをお話しして来ましたが、実際には働くのにふさわしくないダメ職場も世の中にはあります。
言っても上の人が取り合わずにもみ消し、市町村に匿名で報告したら犯人探しをされたなんて聞いたこともあります。
そんなときは職場に見切りをつけるのも、悪い選択肢ではありません。
そこにいる子どもは気がかりなのは普通の感覚ですが、変えようとしても立場的に変えられない職場はいくらでもあり、一番大切なのは
あなたが働き続け、業界内で生き残ること
だと私は考えています。
私もブラック学童でろくな育成ができず精神をやられ、普通は学童で再度働かなくても不思議じゃないところを再就職し、たくさんの経験を積んだ過去があります。
その職場に残っても一年程度頑張ってもどうにもならない根深さがある場合、子どもは気がかりでも将来的にあなたが関われる子どもたちのために勇退する。
一人の力は働き始めて数年の状態では、たかがしれています。
問題意識は持っていても手に余る問題に全て関われないけど、力及ばないのは考え方を変えるという内容の記事
【影響の輪と関心の輪】悩み解決はコントロールできることだけへ集中
転職に関して👇
私のウェブサイトでは学童クラブについていろいろお話していますが、やる気や思いを持って働き始めてもイメージと違う場合が少なくありません。
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
- サービス残業や持ち帰り仕事増↑
- ろくな人材が集まらず、現場での足の引っ張り合い↓
- 有給も取れない↓
実際に「子どものために働きたい!」と、しっかりした動機を持って入ってきても、下らない職員間の人間関係に傷ついて、時には精神を病んでやめていく危険。
20年以上働いてきた私ですが、初年度に働いていたブラック施設では精神をやられ危なかった。
運が良かっただけで、実際にリタイアしていった人をたくさん知ってます。
そんな危険を回避したいならなるべく多くの施設を見学すること。
見学ポイントはこちらの記事で詳解
【仕事やめたいを予防する施設選び】働く前の見学ポイント
今回紹介する学童専門の求人サイトは
「残業を減らす」「休みを増やす」「有給休暇を取りやすい環境にする」
など労働環境の改善に積極的に取り組んでいる企業の求人だけを紹介することにこだわっているサービス。
私も実際に登録してみて、かなり好印象だったので安心してオススメできます。
実際に登録してみた様子はこちら↓
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
こういったサイトに職員募集の登録をかけてる施設は、
● 費用を払ってでも求人したいという意欲
● 積極的に求人に投資ができるような運営基盤のしっかりした施設
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※費用は全て、求人募集している施設持ちだから
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登録してみたら、とっても丁寧で誠実な対応をしてもらった私が、自信を持ってオススメします!
はじめての学童指導員5.「ふさわしくない」育成を学童職員として変える方法まとめ
いかがでしたか?
学童クラブにふさわしくない育成が出てくる理由は2つ
①個人的な勉強や認識不足
②OJTできてないなど職場の環境問題
個人的な勉強は終わりがなく「不適切な育成とは?」基本を知った上で、日々アンテナを張る必要になります。(1章)
職場内の個々の資質を上げ、価値観を合わせていくには研修必須なので、イチ職員として上の立場の人に頼んでみましょう。
チェックリストの活用や、敢えて見ようとしなければ永遠に見ることが無い職場に備えてあるガイドラインなどを見直すのも有効です。
職場環境を変えるには、現状の疑問を仲良し支援員で話してるだけでは不足で、積極的に変えていく根回しをして動くこと。
(2章)(3章)
また最後の手段で、どうにもならないダメ職場からは去るのも選択肢というお話もしました。(4章)
あなたが良い環境で子どもたちを育成でき、子どもたちも満足する学童になるよう願っています。
ありがとうございました
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本の紹介👇️「人の褒め方サクッとノート」
仕事も人間関係もうまくいく!人のほめ方サクッとノート | ||||
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【影響の輪と関心の輪】悩み解決はコントロールできることだけへ集中
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
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登録のみのデメリットはありません。
ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
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※以下「保育士の3大お悩み解決所」の記事が開きます。
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