学童クラブのOJT
・学童クラブ職員をOJTで育てたい
・育て方を知りたい
・打っても響かない職員はどうしたらいい?
興味本位でも、この記事を見つけたあなたの知りたいことは、こんな感じでしょうか?
あなたが全くの新人ではなく、一年でも仕事をしてれば新しい人へ教えることがある筈なので、この記事は役に立つと思います。
私は教えられたというより、自ら時間をかけて学んできたので、「効率よく教えてもらえたら、もっと良かったはず」とよく考えてました。
そして経験者側、新人などの人材育成サイドに回ってからはどう育てて教えるかを徹底的に考えて学び、実践した結果をお話していきます。
東大出身 理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【学童クラブでのOJT】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
この場合問題の本質は
OJTとは名ばかりで、ろくに教えてない現場が多すぎること。
👆教えてるつもりでも単なる世間話の域を出ないか、作業説明だけとか。
OJTは日常と別で行われる研修や勉強とは違い、仕事をしながら職員が正しく経験を積んで成長するプロセスです。
そのために必要なのは2点
- 何を教えるか知る
- 教え方を知っておく
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.学童クラブでのOJTとは
OJTってよく言うけど、特に学童クラブや保育園などの現場では言ってる人も何なのか分かってないので、その説明から始めますね。
OJTとは「On-The-Job Training」の略。
「働きながら経験を積む」みたいなざっくりとした理解でもOKで、勤務時間内にやるものです。
基本的には教育担当から教えてもらうものを普通は指しますが、自分で仕事について考えて勤務しながら試してみる、なんてのも含まれます。
外部講師や職場内研修・自分でやる勉強などはOFFJT、仕事内だからOJTというわけではありません。
ちなみに私は計画的な「教えてもらう」系のOJTは受けたことはなく、見たものを自分で考えて覚えてきたクチです。
そのため完璧でないながら自分である程度満足した育成ができるようになるまで、非常に時間がかかりました。
学童クラブでどうにもならない子👈経験を多少積んでもよく出てきましたが、対応を先輩に代わってもらい、収めてもらう。
先輩は何も言わなかったし、その人にとっては何でもないこと「その場を収める」をできない後輩に代わってやっただけ、教育の意図はなかったと思います。
ただ後から聞けばポイントは教えてくれるで、それを積み重ねていったわけです。
学びにはなるけど、この方法だと遭遇した個別対応のケースしか分からない、計画的に網羅されてなかったのが、私の成長に時間がかかった理由だと思っています。
またOJTによくある勘違いとして、仕事を教えたらOJTというわけじゃありません。
紙をこの形に切って、ここはズレやすいから曲げてから〜
👆こんなのはいくら教えても無意味の、時給のアルバイトにやってもらう作業説明です。
教えたところで作業は進むけど、その人は一切成長しません。
学童クラブの仕事というと、何かを作ったり準備するなど作業的な仕事をイメージしてる方もいます。
実際に大学生アルバイトなどの仕事はこれですが、常勤職員すら作業に追われる現場も多いので、そんなことをしてるから人が育たないのだと私は思います。
計画的に人材育成をしなければ、
✔自信ややりがい
✔働く意味
これらを見失ってやめていくので、この記事を問題意識を持ってここまででも読んだあなたは、とっても素晴らしいと思います。
2.OJTでの教え方
OJTでは計画的、網羅的に人を育てていくのが目標です。
その手順は有名で、教えたい項目を設定したら
「Show(やってみせる)」
「Tell(説明する)」
「Do(やらせてみる)」
「Check(評価・追加指導)」
これをサイクルで繰り返していきます。
日露戦争で海軍大将だった山本五十六の
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」
参照元
私は4つのサイクル以上に大切なものが含まれている、この名言が好きです。
「Show(やってみせる)」
やって見せるは基本ですが、現場では難しいかもしれません。
学童クラブだと対応に困ってる新人に代わって、「次は自分でやるのよ」と一言添えて見てもらう。
この一言がコツ。
👆だけで終わる人がたくさんいるためです。
「Tell(説明する)」
学童クラブでは知識と技術の両方教える必要があります。
代わって見せた対応は、どんな考え方に基づいてるか、見せただけでは分からない部分を後から教えていきます。
「Do(やらせてみる)」
「次は自分でやるのよ」をやってもらう。
あなたの性格によっては、敢えて口や手を出さない我慢がいるかも(^^)
「Check(評価・追加指導)」
自分から聞いてくれる人はいいけれど、基本的に新人は何も言ってこないと思って間違いありません。
新人なら聞いてくるべき!なんて思いはOJTの邪魔なので、教える側から行きましょう。
時間的に難しいなら、レポートや日誌を書いてもらうのも取れる手段です。
※あくまでも時間内に。
学童クラブのOJTでは経験的に、「Do(やらせてみる)」👈こればかりで、やって見せる、説明、チェックの3点が抜けがちです。
教えるについても口頭説明ばかりで、聞いてる方は分からないのに質問もしない。
現場が忙しくて職員がバラバラ個別に動いてしまうので、いざ教えるのに絶好のトラブルが起きてもわざわざそこに新人を呼んできて、見せている時間もないですよね。
しかも現場で起きたことしか教えられないと網羅的に教えるのは難しいため、10年経っても一人前じゃないという私の二の舞いになるでしょう。
次章でお話していきます。
3.学童クラブでOJTとして物事を教える流れ
OJTでの個別に設定した項目の教え方は2章でお話しましたが、その前の「計画性に教える」「網羅的に教える」ためには一段階上の準備が必要です。
①教える項目を挙げる
②活用できる武器を作る
③相手の能力・考え方・価値観を知る
④計画を立てる
3-1.教える項目を挙げる
教える項目はたくさんあるけれど、教えたら即戦力になるものから順に教えたらいいと思います。
- 子どもへの注意の仕方
- 見守る喧嘩と介入する喧嘩
- 怪我をしたときの対応方法
- 全体的な子どもの見方
- 障害のある子へ接するマインド
- 学童のルールをどう守ってもらうか
これらについて全て私が記事を書いているので、時間がなければ
で済ませても良いかも(^^)
・・・というのは半分本気ですが、新人教育のOJTに関しては見本が必要なので、あなたが現場で見せるのも大切。
意図を教える意味で、私の記事を読んでもらうのはありだと思います。
【ケガ/事故の対応事例】学童クラブでミス防止のため知っておこう
【ケンカ対応・子どものトラブル】介入/解決/教育/保護者対応まとめ
3-2.活用できる武器を作る
OJTは口の説明だけで行ってはいけません。
こちらは教えて、相手もメモ取ってるから大丈夫と思いきや、ズレた解釈をしてる場合も多いから。
またメモすら取らない人は言ってるそばから忘れていくので、説明時間の無駄です。
教える側の時間節約のためにも、マニュアルを作るのをオススメします。
一度でも作っておけば、それ以降は大幅な時間節約と、教えられる側にとってもメリットが多いもの。
サービス業などでは一般的にやられています。
保育現場でマニュアル化できない仕事もありますが、私の経験的にほとんどをマニュアル化可能です。
子どもが怪我をしたときのフローチャートとか、アレルギー発症したとき、ケンカ場面でどうするか?
マニュアルと言ってもケースを細分化していき、後から見直す感じでもOK。
やろうと思えば保護者対応なんかもマニュアル化できます。
保護者対応虎の巻は、こちらの記事を見てください。👇
3-3.相手の能力・考え方・価値観を知る
OJTの相手にも価値観・やりたいこと・それぞれの考え方があります。
「子どもには一人ひとり丁寧に関わりたい」と思っている相手に「効率よく子どもを見る方法」なんてのを教えようとするのは無理がありそうですよね。
教えても響かないと思っていたけど、実はその人にとっては受け入れ難い、違う価値観を教えようとしてる場合があります。
リーダー的な立場になりたくない人に、そこを目指すような内容を教えるとか。
OJTの効果が上がらなくて当然。
しかし逆に相手の価値観を知れば、他の人よりも意図を丁寧に伝えていく、という対応が取れます。
また能力的な部分の把握も必要で、じっくり考える人にマルチタスクは無理といった話です。
これが教育の前にヒアリングが大切といわれる理由で、人材育成業界では常識です。
普通の学童クラブ職員はそんなこと知らないと思うので、どんな人にも同じことを同じように教えようとするでしょう。
そこにOJT失敗の罠が潜んでいる訳です。
3-4.計画を立てる
網羅的に教えるためには計画が必須。
場合によってはこの学童クラブにはいないけれど、こういった事例が多いので対応はこうする、というのも教えるのも必要です。
例えば手を出す喧嘩をする子がいない学童クラブでも、他に移ったり来年度になるとか、学童クラブで働いてれば遭遇する可能性がほぼ100%のケースは事前に教えとかなくちゃいけない。
当面は作業的な仕事を教えるにしても、段階的に学んでいくべきことは、一年かけて学んでもらうつもりで計画を立てる。
ここでは対応失敗のヒヤリハット事例、自己チェックシートなどがとても役立ちます。
実際に遭遇しないと身につきにくいですが、それでも知識として知ってればいざ起きたときに
どうしたら良いか、
教えてもらったことあるわ
👆こんな状態と、全く知らない想定外では雲泥の差があると思います。
4.OJTに失敗するケースと指導側のマインド
計画を立ててヒアリングして、マニュアルを作ってOJTを行ってなお、打っても響かない相手がいます。
そこで重要なマインドは
期待しない
✔ 言ったらすぐできるを期待
✔ 分かってくれただろうを期待
✔ 分からなければ聞いてくるはずの期待
全ての期待は、あなたの頭の中の話。
一番厄介なのは、その期待が裏切られて期待外れになったときに出てくる諦めや失望などマイナス感情が出てくること。
ここでも「1年、場合によっては3年かけて教えていく」ような計画性が効いてきます。
【人に期待しないアドラー心理学】人間関係で悩まない重要マインド
また教える内容よりも、教えている「意図や意味」を意識して教えることが大切です。
やり方や手順をいくら教えても、本人が意味を感じないなら心に残りにくい。
やり方だけ教えて意味を伝えないのは、さながら子どもに何か教えるとき「ダメだからダメ」と言うようなもの。
逆に意味をちゃんと教えておけば、似たようなケースに転用する力が付くでしょう。
【新人教育 学童クラブ編】貴重な人材を逃さないマインドと方法
5.そうはいっても難しい現場は、ジャムのサイトも参考にしてね
保育園ではバディシステムと言う教育の仕組みを取ってる園もありますが、学童クラブだと新人の教育担当者が明確に決まってないのが普通。
またはペア担当のもう片方の先輩に委ねられているとか、職場組織として機能してない施設も多いと思います。
そんな施設で働いていれば、先輩といえども経験は十分ではないでしょう。
OJTリーダーとか施設長が担えれば良いけれど、施設長不在とか、いてもマトモじゃない施設も珍しくありません。
人に物を教えるのは自分も勉強になるけれど、余裕もない施設も。。
そこで皆さんの助けになることを目指して作っているのが私のウェブサイト、ぜひ参考にしてほしいと思います。
また学童クラブ支援員向けの、いろんな考えに触れる意味ではこちらも良サイトです。
6.まとめ
いかがでしたか?
学童クラブは常に人材不足、きた人は育てないといけません。
放課後児童支援員資格が基礎研修としてありますが、勉強になるとはいえ一般論の域を出ません。
そこで有効なのは現場で学んでもらうOJT。
事前準備として相手を想定して(2章)
①教える項目を挙げる
②活用できる武器を作る
③相手の能力・考え方・価値観を知る
④計画を立てる
具体的に(3章)
「Show(やってみせる)」
「Tell(説明する)」
「Do(やらせてみる)」
「Check(評価・追加指導)」
教えるときには
"期待しない"マインドとともに、意味や意図をしっかり教えるのが大切です。
(4章)
参考にしてくださいね。
ありがとうございました
よければコメントいただけると
嬉しいです👇️
本の紹介👇️
OJTについて体系的に学びたいなら、一冊本を読むと違いますよ(^^)
文中で紹介したリンク👇️
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
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