0.子どもに備わっている主体性
子どもは安心感をもとにした経験により学ぶ
主体的、主体性、よく言われますが、子どもは小さいほど何もせずとも興味あるものに対しては主体的です。
- 自分で考えての表現や判断
- 責任をもっての行動
- 自分で選んでの行動
- やろうと思ってやること
👆️こんな感じかなと思います
判断力は経験してつくので子どもには備わっておらず、始めは「思い通りにならないと泣く、怒る」程度の1個か2個程度の行動パターンしかない。
責任も子どものうちは取り方もわからないし、いけないことをしたら「ごめん」と謝るしか尻拭いの方法もない。
生まれて何年もたってないので、子どものうちはそれで許されるのでOK。

そんな子どもが元々持ってるのは興味に従って行動し、経験として取り入れる力。
知らない場所に行って「こーわーいー」みたいに動けなくても、慎重に様子を見るという主体性を発揮し、自分で判断して安心できるまで様子を見てる訳です。
あらゆる面で子どもは経験がないから、回りの大人がどうするか。

こわいなあ
やってみるから守ってね

安心できる環境で子どもは経験を積みやすくなるため、子どもが主体的になれる要素です。
動かなくても主体性が無いわけではない
未経験に対しても、経験したことに少しでも似た場面を思い出したり関連付けたりして、動けるのが主体的な人。
またはお化け屋敷は嫌いだから自分で決めて誘われようが何しようが「積極的に行かない判断」👈️これも主体的。
主体的とは、行動するしないの決定を自分で判断して行動できることなので、「やらない」「行動しない」だけで主体性がないとは限りません。
やりたくないけど人に流され、なし崩し的に動かされる👈動いてはいるけど主体性はありませんよね。

1.主体性と自主性と育てることの効果
自主性と主体性はよく関連付けて説明されますが、似ているため区別しても親のあなたにとって無意味です。
ここでは「なぜ主体性が必要なのか?」を自主性・主体性のある・無しで大きく異なる人生を歩むことを示してお話していきます。
1 自分が安定して回りに目が向く余裕
2 根拠のない自信を持てることでのチャレンジ精神
3 試行錯誤して、失敗しても次へ繋げてやってみる科学的思考の獲得
とにかくやってみる姿勢、やってみても諦めないでまたやってみるモチベーション。
「ここが悪かった気がするから、次は変えてやってみよう」という試行錯誤〜科学的な考え方。
繰り返していくことで確実に前に進み、どんどん成長していくので、自分の人生を自分で切り開いていきます。
一時的な失敗も失敗じゃなく、次へ繋がる経験になります。

逆に主体性がないとどうなるか・・
- 指示待ち人間になる
- 言われたことしかやらない
- 言われなくなったらやらない
- 誘われ待ち
- 失敗しても人のせい
- 後ろ向きな愚痴が多い
要は受け身ってこと、自分で判断してやらないから、どんな結果が出ても人のせいの、誰かに頼った人生になりがちで、共依存にも陥りやすくなります。
そして愚痴を言うのに言ってるだけで、1ミリも前に進まない。

夫の悪口を言ってるのに、経済的に困るみたいな理屈を並べて愚痴を吐き、同じ日を繰り返す。
延々と愚痴を言って、いつの間にか時間だけが無駄になっていくような人生。
未来が無限に広がっているはずの子どもの上限を決めてしまうのが、主体性の有無です。
低学年までは親の関わり、それ以降は低学年の経験をベースに関わる大人からの態度が、子どもが幼い頃に持っている主体性を維持させるか、成長とともに無くさせるかに分岐させます。
共依存
共依存者は、相手から依存されることに無意識のうちに自己の存在価値を見出し、そして相手をコントロールし自分の望む行動を取らせることで、自身の心の平穏を保とうとする
ウィキペディア
【小学生の子どもの自立】まだ小4の壁なんて言ってる?親のマインド
2.主体性を考えるときに外せないポイント
小学生の主体性を育てたいとき、要素を押さえるのが必要です。
細かい対応がズレたとしても、根本的な理解があれば修正可能だからです。
信頼と安心感
選択肢があって自分で決められること
選択肢は用意されたものじゃないこと
個性に対応すること
好きなものから広げること
関わり方は本人への応援が基本
ざっくり言うと安心した環境で、自分で選んで行動できるような環境にすること。
自主性ってのは放任して、子どもに全て好きにさせて大人が関わらないじゃないです。
また「よい環境」とは、大人が擬似的に作り出した失敗しない環境でもありません。
それじゃあ孫悟空がさんざん飛び回ったけど、結局お釈迦様の手のひらの上にいたっていう話と同じですよね。

安全を保証する必要もあるから、何でも自主に任せるってわけにもいかない。
かといって

逃げないでほしい
👆️みたいに、あえて立ち向かわせるのも年齢によっては弊害になります。
私が学童クラブで働いてた頃のはなし。
小学校一年生ながら、とても活発で許されるならいつも外にいたい、みたいな男の子がいました。
だけどその学童クラブは学校内の狭い一室に何十人もいるようなところで、外遊びも3時間のうちの30分とか。
当然その子のストレス半端ない。
のびのび遊べれば活発で明るくていい子なのに、変な環境にいるばかりにストレスがたまる。
それを他の子へぶつける、すぐにイライラする、狭い部屋の中で他の子へちょっかいを出して、相手が追いかけてきて逃げる。
狭いからすぐ人にぶつかるし、当然職員には叱られる。
こんな状況を知らせても、親の思いは

逃げないでほしい
👆超ズレてると思いませんか?
子どもの主体性なんてないでしょ。

要は大人が用意する環境がどれほど大事かってことです。
ちなみにその子は他の家を巻き込む問題を学童クラブで起こし、本人も自由がいいと泣いて訴え、結局は親が学童をやめさせました。
学童をやめた後はとても生き生きしてましたね。

親はこども本人じゃなく、親の願いとは別に子どもは別の人間です。
親の願いは持っても良いけど、変に子どもに期待した環境もよくないのです。
3.信頼と安心が主体性を失わせない前提環境
ここからしばらく、小学生の主体性が育つ関わり方についてお話していきます。
ひとつ目は「信頼と安心」。
具体的には子どもが親や大人を信頼して、安心できる環境。
いくら自分で行動が選べるって言っても、何か不安が残る、いつ叱られるかもわからないような環境・・
比較的自由だけど、ちょっとのことで長く叱られ、場合によってはぶたれる。
こんなんじゃ安心できず、子どもだって大人の顔色をうかがっちゃいますよね。
その様子を見て、「オドオドするな!」

- 好きなことができる時間の保証
- 急がせないで待つ姿勢
- 理解しようとする姿勢
- 困ったら助ける姿勢
大人が安心の基地になること。
そもそも赤ちゃんの頃はお母さん命、ちょっとハイハイしたら「抱っこ、抱っこ」って戻ってくるので、親は大変だけど最大限受け入れる。

それがいつの間にか大きくなって、子どもに期待することが増えてくるので、安心したくて戻ってきても

突き放してみたり。
突き放すのは小学生も高学年になって、自分が頑張りたいものに頑張れるようになってからでもいいのです。
特に主体的な子どもを育てたいのなら低学年のうちは子どもに安心感を与える上囲みの親の姿勢。
別に甘やかせて増長させるとか、全ての行動を受け入れるわけじゃない安心感が基本なので、考えてみてくださいい。
【子どもとの信頼関係を築く】 憧れさせるより楽な5つの超具体的方法
4.過干渉や先回りする環境は、「重大な」危険回避以外ではNG
安全配慮などの兼ね合いから、どこまで任せるかはさじ加減がいるけど、自分に任せる姿勢が子どもの主体性を育てます。
- やってあげるばかりない
- 用意された環境でない
- レールが引かれてるわけじゃない
いちいち子どもの行動に口を出し、口出ししないかと思えば親の思った通りのことをしてるときだけ。
ムチを持って働かせるのと、マインド的には同じです。

あれこれやってあげるのも中身は同じ。
まあ家で片付けないとかは、親の家でもあるから物が散らかってて邪魔ですが。。
片付けない不利益を分かれば自分でやり出すんじゃないかな?
踏まれておもちゃが壊れたり、踏んで自分が痛い、踏んだ親から怒られる、先回りして大人が片付けちゃうのは子どもが育たない。
急いでる時に毎回待てないので、そのあたりはサジ加減です。
主体性とは、やるべきことも自分で必要だと思ってやる判断力のついた状態、自立の意味も含まれています。

この辺を毎回きっちりしたい性格だと辛いけれど、親の几帳面さを子どもに求めるのは親の課題です。
外で仕事してて、きっちりやらない人を全て管理してるわけじゃないはずなのに、家だと子どもにはやらせるってのは、親の問題ですよね。
支配的な過干渉は、子どもにとって確実な害悪で、主体性を損なわせます。

小さいうちは行動・判断基準が「怒られるからやる」みたいに外に依存してるので、全部を自主性に任せてもうまくはいかない。
自分から出たわけじゃないけど、自分でやると決めてやる。
義務的にやらなくちゃいけないものでも"毎回怒られるから"じゃなくて、好きにさせる方向へ持っていきたいですね。
「一緒にお片付けしよ、おっかたづけ~」みたいにうまく乗せて。
大人の思い通りに誘導するのもあまりよくないけど、自分の判断が育ってないうちは好ましい方向へ誘導するのも必要です。
楽をしたいってのは人間の本能、放っといたら片付けみたいな義務的なタスクなんて何もしないから親のストレスが溜まる(^^)
主体性を育む場合、親と子どもがいい感じで精神的に分かれてないと難しい、変に期待しすぎたりして。
その課題の分離についての勉強が、マンガでさらっとできる本はこちらです。👇️
5.見本を見せたりリードして実体験を積んでもらうことで主体的になれる
子どもは世界が狭いし、当然いろんな事を知りません。
私の子は食べ物を見た目から入るタイプだったから、見て怪しいのは口にしなかった。
見た目がうねうねしてて蛇みたいなパスタ。


口をへの字にして頑として口を開かない。
それを「あっ」って違う方を急に指差して口を開いた瞬間にねじ込む。
おえってなるけど、

とこれがはじめの一歩。
こんな感じで経験不足の子どもには大人のリードも必要。
それでまずけりゃ食べないし。
同じように遊びも面白ければやるし、教えたら自分でやり出す。


みたいに子どもからよく聞かれます。
将来の可能性を広げるため、みたいなのが通り一辺倒の答えだけど、知らないことを知るのは単純に面白い。
人は好みが分かれていくから、なるべくいろんな事を知って、自分が何を好きなのか知れると選択肢が増える。
それが勉強だと思いますね。
DNA検査で
「この素因とこの素因が高いから、バランス感覚が優れてる傾向にある。体操に適性があるかもしれない」
これがわかる時代。
だけど、基本的には出会ったものの中から試していって、出会ったものの中で選ぶしかありません。
レーサーの資質があったとして、もしサーキットやってみたら超楽しくて充実人生、世界一になるかもしれないけど、出会わなかったばかりに工場勤務で生涯を閉じる。
👆いくらでもありそうな話。
興味を引き出す
誘ってみる
見本を見せてみる
適切な関わりは学びを加速
教えてみてやってみせて、本人がやることで実体験になる。
小学校低学年までの原体験を増やし世界を広げていくと、主体性が高まります。

6.むやみに叱られない環境は大切
安心できる環境と似てますが、細かいことで叱られないのは重要ポイントです。
主体性が育つと「科学的な考え方が身に付く」と紹介したけど、科学的な考え方は試行錯誤のこと。
何度も失敗するのは当たり前ですが、非常に細かい注意を何度も受けるとやる気が無くなります。

昔、東大で物理系の研究をしてたとき、隣が物性(ぶっせい)物理の研究室でした。
物性物理とは物の性質を調べたり、新しい物質を作るみたいな分野、けっこう泥臭くて、化合物をひたすら作って試すみたいな研究。
化合物って無数にあるので、10種類の元物質のなかから3つ掛け合わせて組み合わせてみるなら、1200通り。
しかも一種類試すのに丹念に混ぜて、焼いて落ち着いたら性質を調べる試験、10時間とか簡単にかかる。
これ思った通りの物質ができなかったとしても、失敗は別に失敗じゃないですよね。
そんなの気にしてられないって言うか、次へ進むための儀式みたいなものです。

生活のなかのあらゆる事が似たようなもので、失敗は失敗じゃないんですよ。
もちろん車に引かれて死んでしまっては致命的な再起不能だから、避けなきゃいけないけど、大抵のことは経験してOK。
そして失敗を失敗にしないためには、次のやる気を失わないこと。
正しい叱り方だとしても、つまらないことで頻繁に叱っちゃダメです。
どうやったらやる気を出せるのか?みたいな研究はいくらでもされてますよ。
7.子どもの主体性を育てるまとめ
主体性とは何か、0章でお話しました。
- 自分で考えての表現や判断
- 責任をもっての行動
- 自分で選んでの行動
- やろうと思ってやること
主体性がない場合にどうなるか?は1章で
- 指示待ち人間になる
- 言われたことしかやらない
- 言われなくなったらやらなくなる
- 誘われ待ち
- 失敗しても人のせい
- 後ろ向きな愚痴が多い
- 信頼と安心感
- 選択肢があって自分で決められること
- 選択肢は用意されたものじゃないこと
- 個性に対応すること
- 好きなものから広げる
- 関わり方は本人が決める応援
具体的には

主体性の有無は人生に大きく関わってくるのに、自分じゃどうしようもない子どものうちに基礎ができます。
大人として、どんな環境が子どもにいいのか?考えてあげてほしいです。
ここまで読んでくれた、勉強熱心なあなたなら大丈夫だろうと安心してます。
主体性を育むとは、自分と子どもがいい感じで分かれてないと難しい。
変に期待しすぎちゃったりして。
その課題の分離についての勉強が、マンガでさらってできる本はこちらです。👇️

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