1.高学年~中学・高校など「いじめ」の結果、自殺もありえます
この章では親が甘くみて対応できないと、高学年以上では学校問題やいじめから、自殺もあり得るという話をしていきます。
厚生労働省がとっている統計、衝撃的ですが若年者の自殺のデータです。


統計を見ると、小学生でも自殺が0じゃありません。
項目も分散しているけれど、家の問題が多いみたいですね。
いじめは自殺の原因としては少ないけど、学校が「いじめ」認定すると対応が大変なのでなかなか認定しないことが関係してるかも。
それより個人的な注目は「学校問題」➞学業が別項目なので、ほぼ人間関係だと思います。

ここから分かることは「年齢が上がったから、自分で何とかしなさい」と親が構えていると、最悪な結果になる可能性。
そもそも大人が頑張っても自殺に至る子も少なくないでしょう。
次に
統計データを紹介すると、

こうした傾向について文科省では、「以前は悪ふざけの範囲内と考えられていたものでも積極的にいじめと認知し、早期に対応している結果」と前向きにとらえ、「学校現場が荒れているわけではない」(児童生徒課)と分析する。
いじめ過去最多54万件 重大事態も急増 文科省調査2019.10.17産経新聞
↑本文の通りだと思います。
20年以上学校にも出入りして先生との情報共有してきた感じだと、多動・他害・衝動性など問題のある子は低学年30人クラスで数人、高学年でも1人や2人はいます。
その子はだいたい児童館や学童クラブで把握してる子と同じです。
問題児ばかりといった学校はあまりなけど、いじめ問題になりそうな種は昔からいっぱい転がっていました。
「いじめは小学校2年生が最多(外部リンク)」👈みたいに、よくセンセーショナルに報じられてますが、
小学校2年生くらいは衝動性をコントロールできない訳分からない子が沢山いて、ふざけすぎて周りの子に悪口・イタズラなんて昔から変わらず。
それが表に出てきてだけで、「いじめの定義」を決める大人の問題、数字には意味がありません。
結論的に世の中の動向よりは親として「目の前の我が子が現に困ってるか?」だけを心配しておけばよい、という訳です。
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2.高学年以降、子どもが「いじめ」られる前に親ができる予防的関わり
いじめ被害以前の、高学年以降の子どもとの日常的な関わり
「いじめられてる子は被害を隠す」👈これは高学年以上の子どもでは事実です。
何もないのか?
隠しているのか?
でも今の状態はどっちか?多感な高学年以降だと、我が子の事でも分かりませんね。
そんな時、親としてできるのが予防的関わりです。
- 親はあなたの味方だよ
- 困ったら必ず助けるよ
- 相談するのは悪いことじゃないよ
- 相談したら好転するよ
日常のコミュニケーションや態度で、これを示していること。

特に男の子は、年が上がると自分から話さない子が多くなる。
そうなってからだと難しいから、できれば小さいうちから。
まあ普段がなんてことない関わりでも、困ったときに助けになる経験を何回か積めば、普通は信頼されてきます。
それを打ち消しちゃうようなマルトリートメントしてたら別だけど。
マルトリートメント
日本では特に「大人の子どもに対する身体的・性的・心理的虐待とネグレクト」を包括的に指す
ウィキペディア

いじめに限らず喧嘩も、人間関係の結果。
だからお互い様、多少なりとも我が子にも原因があるでしょう。
でもその段階を越えて「殴られる」「脅されてる」「無視される」なんていじめ状況になってたら、
原因はどうでも良く、「やってるやつが悪い」
反抗期で「クソババア」とか言って来るのとやりあってても、親が味方という姿勢。
子どもの態度でイライラもするけど、子育てってそういうもの。
最終的には味方、というのが必要な日常的な関わりです。

高学年以降の「いじめ」被害を察知するには、言ってもらう必要がある
高学年以降に親が対応してあげられる絶対条件は、いじめ被害の察知。
だけど低学年みたいに分かりやすく、おねしょが増えるとか、チックが出るとかじゃない。
高学年過ぎたら子どもが「いじめ」被害を隠すと言えど、結局は言ってもらえないと対応は不可能です。
だから「親は味方」な態度は崩さず、さらに積極的な働きかけが必要になります。

そのための啓発活動や働きかけ。
●いじめは許されないを伝え続ける
●「困ったら言いな」と伝え続ける
●定期的に聞いてみる
●学校などのアンケートを活用してもOK
3.いじめ被害を知った後に、親が対応できること
予防的に関わって、高学年以降でわが子のいじめ被害を知れたあと、親として何ができるか?
➞学校に相談するのが基本。
対応に不満なら交渉したり、相手にコンタクトできれば可能性は上がります。
また狭い環境から抜けさせるなど、低学年のいじめ被害への対応と基本は同じ。
高学年以降なら、仲間意識や集団心理があることは受け入れて、本人への教育の比重も高まります。
相手にコンタクトがとれる場合
→4章で実例を出すのでここでは省きます

3-1.学校に相談し、不満ならさらに対応
学校の姿勢によるけれど、すぐに動いてくれたらとりあえずはOKで、どの程度動いてくれるのかは見守りましょう。
また学校現場でも解決できない場合もあるので過度な期待は厳禁。

それ以前に、学校はよくわからない理由で「いじめの存在」を認めない話もニュースで聞きます。
そんな場合は第三者機関や警察などの外部巻き込みを視野に入れておくのがよいでしょう。
学校が内部で解決できないなら民事。
学校に相談してマークされてると分かれば通常、被害は減ります。
無視系いじめに移行するとそれはそれで辛いけど、あからさまな嫌がらせは減ることが多い。
ただ思春期の子どもには仲間や友達が不可欠なので、いじめ被害の現場以外の世界を広げる手助けが要ります。

3-2.環境から抜けること
引っ越しや転校に限らず、習い事を増やしていじめ集団に拘らなくて良くする。
スマホがあると子どもが自発的にSNSに逃げることもあるけど、それはそれで心配。
適切な使い方か?はチェックが必要なのと、できればリアル世界が広がる手助けをしたいものです。
また転校など大きく環境を変える場合、我が子にどの程度原因があるか?を見極めないと、転校先でも繰り返すので注意が要ります。
また高校では中退すると進路的なダメージも大きいので、学校と相談しましょう。
別件で不登校になる子について、単位不足で卒業できないなどはいじめが原因じゃなくてもあり得ます。
だから卒業の支援は文部科学省も考えてるみたいです。
高等学校の全日制課程及び定時制課程における不登校生徒に対する通信の方法を用いた教育による単位認定について→リンクへ

3-3.高学年以降のいじめ対応へ、親が出ていく目的は?
高学年以降〜わが子のいじめ察知して、親が出て行く目的を忘れないよう。
ほとんどの場合は冷静になれば、同じ学校に通い続けられて、いじめもなくなることで、加害者を懲らしめる目的は二の次だと思います。
でも我が子心配や怒りのため、
✔事実を全て明らかにして相手を懲らしめたい
✔いじめ問題を解決できなかった学校にも責任もとってもらう
👆はじめからこんな姿勢は事態を重くするし、解決からも離れていきます。
・責任追及型の対応をされると、学校も責任問題を恐れて認めない方面に動く
・相手も賠償などが絡めばひた隠しに隠すし、認めない
・示談の可能性は消えて、相手も弁護士を立ててくることすら

・・これだけ見ても、解決に時間がかかりそうじゃないですか?
我が子が学校に通える時間は決まっていて、中学なら3年、高校でもだいたい3年。
責任を追求しだすと、いとも簡単に年単位の時間が過ぎます。
受けた被害によってはそこまでするのもアリだけど、一時の感情でやるのはよしておきましょう。

目的は我が子を助けること。
相手を懲らしめるとか、賠償を求める、謝罪を求めるというのは副次的なもの。
だから、本流から外れる問題は置いておきましょう。
我が子の苦痛となっているものが、今後起きなければいいわけです。
謝罪を求めるというのは、もう過ぎてしまったことを蒸し返しているだけ。
そこに時間を使い、こだわるばかりに解決を先延ばしにすることになります。
【目的思考は9割の人ができない】メリットだらけ悩み解決必須マインド

3-4.本人への教育
感情・衝動性優位の低学年までと違って、高学年以降は「いじめ」についての話が通じます。
理詰めで話してもいいし、「グループは抜けても問題無い」を頭で分かってても抜けられない状況なら、親が人生の先輩として出してあげるのも有効です。
まあ反抗期だと反発されて、親も疲れちゃうけど・・
冷静になっていれば、困ってるのは子どもだから糸口は見えてきます。
善悪判断も育ってくるので、いじめ被害を受けている場合、仮に大人が同じことをされたらどうするのか?
こんなのを教えても抜け出すキッカケになります。
高学年以降は「本人の決断」が解決に向けて大きな比重を占めてきます。
教育や説得で、自ら納得して動ける手助けする方向がいじめ解決に限らない保護者の姿勢です。
強制的になにかさせようする姿勢は、多くの場合失敗します。

違う人間です。
4.親が解決できたレアケース~私の実例から
この章では高学年の「いじめ」対応の実例として、私自身が子どもの頃に経験したお話をします。
ーーー
小学校5年生くらいから、ある同級生一人からターゲットにされました。
そこから派生していじめ軍団がいたけど、その他大勢は気まぐれにやってくるだけで、中心は一人。
特に言い返すこともせずに流されていたら、いつの間にか関係が固まってしまったパターンです。
自分も別に孤立してたわけじゃなく友達はいたけど、相手はいわゆる力のあるグループのメンバー。
逆らおうと思えば立ち向かえるけれど
"相手には強い仲間がいるから面倒だ"、
なんて現状維持をとるような理由を、自分でつけて従っている状態でした。

ヤツは気まぐれに呼び出して何か指示したり、命令してみたり、嫌なことをさせて反応を楽しむパターンだったのが、
そのうち店にいって"これ盗れ"とか、"金を持ってこい"が始まりました。
相手は自宅にいて、「あれを盗んでこい」なんてのもありました。
もちろん見つかっても私のせいで、いじめているやつは表に出てこない。
殴られたりはなかったけれど、当時は嫌で仕方がなかった記憶があります。
用もないのに放課後の遊びに付き合わされ、学校の帰りも付き合わされて、その場の気分で嫌なことをさせる。
いじめの定義にある、精神的に苦痛を感じている状態です。

こんなのが子どもなら数ヶ月続くと関係も固定され、半分洗脳状態になります。
嫌だと思っているのは頭の一部分であるけど、体が動いてしまうみたいな感じ。
私は勉強の成績は良く、相手は近所では挨拶もできる「いわゆる良い子」で通ってるだけの、多少体は大きいかな程度。
勉強は中の下、スポーツも中の上。
特に取り柄もないやつを頭のどこかで半ばバカにしながらも、なぜか抜け出せない状態。
分かるでしょうか?
経験がないと分からないと思います。
関係が固まっていると、なかなか抜け出せないんです。

私はこんな感じで1対1でしたが、多数対1だと自力で抜けだすのは不可能でしょう。
親に心配をかけるからとか、いじめられてるなんてプライドで人に言えないとか、いろんなことを考えます。
そしていつもと同じ、嫌な時間だけが過ぎていきます。
友達は薄々「あいつにいじめられてるらしい」ってのは分かってたけど、
私は親も含め、すべての人に隠していたので具体的に何をされてるのかは誰も知りません。
・・・こんな状態からどうやって抜けたか?

親の力を借りました。
ある時「あれ盗んでこい」から、運悪く店の人に捕まりました。
この時、中学二年生。
捕まったのですが、それでもしばらくズルズルといきました。

しかし中学3年生の時、受験も控え、いよいよこんなヤツと関わってる場合じゃないってことで母親に相談しました。
「あの捕まった件で、脅されている」と。
自分が関わってやらされていた悪事で、明るみに出たのはこの件のみ。
こう伝えたので、親は他のいじめの件は一切知りません。
プライドや、親を心配させたくないとか、いろんな理由で、手っ取り早く伝える方法を考えたらこうなったのです。
それでも母親はその日のうちに本人を呼び出し、話をつけてくれました。
ヤツは近所で「挨拶もちゃんとできる、できた子」って見られてましたので、親の話にも素直に従いました。
それ以後、一度だけ「ちょっと後で来い」っていうのが学校であったけど、無視して目も合わさないでいたらそれっきり。
今考えると呼び出して謝るつもりだったのか、もはや分かりません。
状況が変わるのは一瞬ですが、いろんな事を考える訳です。

私は両親を信頼していました。
言えば何とかしてくれるだろう、という思いはずっと持っていたけれど、それでも5年近くかかりました。
言ったというのも、かなり曲げて伝えたわけだけど。
私のは、こんな感じのお話。
実際にあったかどうか、信じるも信じないもあなた次第です。
なんとなくまとめてみると、
✔子どもはいろいろ考えて被害を隠す
✔親の行動次第で、あっさりと終わる希望がある
✔親が信頼されてないと、こんな解決もない

5.子どものいじめに対する親の行動まとめ
いかがでしょうか?
この記事で「高学年以降のいじめ」についた話したことは、
親が介入する目的は、
一日でも早く
いじめられてる状態から本人を救うこと。
賠償とか、責任問題などは追求する必要はありません。
責任問題とか、些末な問題にとらわれて本質を見失わないでほしいと思います。

ありがとうございました
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