1.主に小学生の子どもが巻き込まれる犯罪状況
子どもが犯罪に巻き込まれる時間は、午後二時から六時(放課後ですね)が多発、それに加えて朝の登校時も特に夏場は増えているそうです。
年齢によっても、低年齢ほど家やその周辺での被害が多いとのことです。
統計によると全被害者の8分の1が子ども。
駐車場での事故や近所での巻き込まれが多い感じです。
子どもの被害割合には窃盗が多いけれど、「置きっぱなしにした物を取られた」みたいなもの、見に危険が及ぶのに比べたらそんなに重大なことじゃないでしょう。
だから次の章からは、身を守る防犯的な話をしていこうと思います。
2.不審者に鍵っ子と知らせないことで身を守る
鍵は人に見せない
鍵をランドセルの外に付けていたり、延びるひもにつけてブラブラしながら道を歩いている子ども、たまに見ませんか?。
昔は紐で首に家の鍵をぶら下げてる子どもはその辺に一杯いて、「鍵っ子」って言われてたけど、危険以外の何者でもありません。
家に誰もいなくて自分で鍵を開けて家に入るんだな、というのがすぐに分かっちゃいますよね。
それだけでなく、親も教えないくらいガードが甘い家庭なんだなってことも同時に教えているのです。
鍵は大切なものだからキチンとしまっておくことをまず教えましょう。
家に入るときは「ただいま」
また鍵を開けて家に入るとき、誰もいなくてもただいまと言うように教えましょう。
理由は、、分かりますよね。
自宅に入るときに、後ろから押し込まれて自宅の中で被害に遭うケースがあるからです。
「ただいま」を言うことで、
自分で鍵を開ける家
なのだろうか?
と疑念を持てば、押し入ってくる確率がかなり下がります。
自宅に入るときは、回りに誰もいないのを確認させることも必要です。
3.知らない人と知ってる人の区別って?顔見知りタイプの不審者
顔見知りになった不審者に注意
顔見知りタイプの不審者とは、以前から知ってる人が子どもを狙って悪いことをする奴らです(ワイセツ目的が多そうです。男の子も油断できません)
よく顔を見てたまに挨拶をするけれど、よく考えてみるとどこの誰だか分からないなんて人、いっぱいいますよね。
ピアノがうまかったり、子どもに人気のあるカードに詳しかったりすると、わざわざ連れ込んだり誘ったりしなくても子どもの方から寄ってきます。
2,3回接すれば子どもにとっては知り合い、ガードも緩くなる。
社交的で父兄から人気がある場合もあるので、とても厄介なんです。
私が子どもの頃、友達とちょっと遠めの公園に行ったときに知らないおじさんっぽいお兄さんがいました。
「この人、カードくれるんだよ」友達は知ってるみたいだったけど、見た目が怪しい。
ついに「トイレ一緒に入って」みたいに言われた友達は連れ込まれて、性器を見せた上でカードをもらってました。
たしか小4くらいでしたが、判断できない友達を残念に思った記憶があります。
👆嫌な思いでですわ。
そうじゃなくても多少でも計画的にやろうとしている奴らは、何日かかけて仲良くなったふりをして、知り合いになった感じを演出します。
ここまでくると、知ってる人と知らない人の区別をしても意味がないですよね。
でも知っている人と知らない人の区別を教えるのは無駄か?って言うとそうでもなくて、行きずりタイプの不審者から身を守るためには有効です。
ムシャクシャしてて、目についた子どもに危害を加えるとか、思い付きで狙ってくる奴らです。
知っている人はどこの誰かもキチンとわかっていて、親もちゃんと知っている人。
後でお話しますが、知らない人にはついていかない。
当たり前なんだけど誘う方も巧みなので、よほど気を付けさせる必要があります。
親も知ってる人による犯罪もよくありますが、どう防いだらよいか・・
はちみつじまん
知らない人を示した標語が「はちみつじまん」うまいですね。
犯罪からの子どもの安全を科学する 「安全基礎体力」づくりをめざして [ 清永奈穂 ]<怪しい人の5つの特徴 「はちみつじまん」>
(清永奈穂・清永賢二『犯罪からの子どもの安全を科学する』)
・知らないのになにかとはなしかける人、
・理由もないのにちかづいてくる人、
・あなたがくるのを道のはし(車のそば)でじっとみつめてくる人、
・いつでも、どこでも、いつまでもついてくる人、
・あなたがくるのをじっとまっている人、こういう人に会ったら、ん!?と注意
4.子どもの身分を不審者へ明かさせない
子どもは純粋なので、名前を呼ばれると
と勘違いしてしまい、つい気を許してしまいます。
これも私が子どもの頃、なぜか馴れ馴れしい大人が
みたいに来たことがあります。
でも"◯◯くん"って、それ親戚の名前。
知ってるヤツでもないし、何で親戚の名前呼んでくるんだ?
って思って、その時は適当にあしらいまして・・
後から気づいたけど、親戚からもらって身に付けていた持ち物に、デカデカと◯◯って書いてありました。
今の時代、服にクラスと学年を書いた名札をピンで止めさせて身分情報を垂れ流させてる小学校ってありませんよね。(多分)
不審者から身を守る方法として、もし名前を聞かれても答えないように教えておくのがベースです。
世の中には悪い人がいるという事を、面白がってあまり理解できない子も多くいます。
そんななかでよい本を見つけたので紹介しておきますね。
絵本として読み聞かせをするのは低年齢ほどよいと思います。
保育園のうちから、人も危ないことをしらせていきましょう。
5.出先での行動は気が緩みやすいので、行きずりの不審者へ注意
旅行や遠出、ショッピングモールなど出先でも気を付ける必要があります。
特に人の多い場所では、それだけ変な人が混じっているリスクが高くなるからです。
つまり行きずりタイプの不審者が多くなります。
親が目を離した隙に、「お母さんがあっちで呼んでる」などと近寄ってくるかもしれません。
また子どもの行動はある程度は予測できるとはいえ、この前までできなかったことがいつの間にかできるようになってるのが子ども。
大丈夫と思って予測できるとはいえ、本当に今回も大丈夫かどうかは分かりません。
何年か前のニュースで、車で待っているように言った子が行方不明になった事件がありました。
誘拐かなにかを当初疑っていたそうですが、実際は自分で車外に出て事故に遭ったとのこと。
まだ小さく、車のドアをこの前まで開けられなかったのがいつの間にか開けられるようになっていた。
興味あるものを見つけて車から出ていき事故に巻き込まれたとのことです。
6.不審者対策での防犯ブザーの取り扱い方を子どもに教えておく
不審者対策として防犯ブザーが全員支給になったのはいつからか分かりませんが、有効に使われているんでしょうか?
学童クラブだとたまにピンをはずして
「ピヨピヨピヨ」
みたいなやり取りが4月や5月に多くあります。
学童クラブだと、単なるうるさい音源みたいな扱いですよ。
もちろん使い方や重要度を教えても、子どもは気分でおもちゃにしてしまいますね。
といったところで、それでも正しい使い方を教えておきましょう。
防犯ブザーって、知らない人に話しかけれたときにいきなりは鳴らさない。
いきなり鳴らしたらかなり失礼、ってのは小学生でも分かります。
しかも知らない人相手に使うかもしれない程度。
その防犯ブザーの使いどころは
- 連れ去られそうになった
- その人が怖くなったとき
そのタイミングで使えればいいですが、そのタイミングで使えなければ他に使う時はないでしょう。
だから声を出す代わりにも、防犯ブザーを使うことを教えましょう。
防犯ブザーの使い方
学校でも入学後早い段階で指導が入りますが、ベルを鳴らしたら音を止める小さな部品か、ベル本体をを遠くに投げてしまうのが正しい使い方。
そうすると音を止めるのに時間がかかり、人に気づいてもらえる可能性が高くなります。
ランドセルの奥深くに入れる事はないし、すぐに取り出せない防犯ブザーが役に立つ時は来ません。
実は防犯ブザーはすぐ壊れますし、ピンがなくなって使えなくなることもざらにあります。
学校から支給されず、家庭で用意する場合は「丈夫、ピンが取れない」を基準に選ぶのがよいでしょう。
ライト機能は電池を食うだけ、子どもも遊んでしまうため必要ありません。
ボタンを押すと鳴るタイプも、子どもが遊んでしまう事が多いですよ。
例えば女の子向けですがこういったものが良いと思います↓
7.身を守るため、人についていかないは子ども防犯の基礎の基礎
明らかに怪しい、汚い知らないおじさんについていくことはないとないと思います。
反面きちんとしている格好や、女の人にたいしては子どもながらに警戒が緩くなりがちです。
知っている人と知らない人の区別でもお話しましたが、知っている人による犯罪も少なくありません。
だから、どうあっても車の中や人のいない所へはついていかないことを教えること。
✔優しく話してくる
- 「こんにちは、今日は何してたの?」
✔頼みごと
- "道がわからないから教えて"
- 「お母さんが呼んでるよ」
✔物で釣る
- 「おもちゃ買ってあげる」
- 「このレアカードあげるからおいで」
✔おだてる
- 「かわいいね、写真とらせて」
✔助けを求めてくる
- 「怪我したからこっち来て」
✔脅かして固まらせて連れていこうとする
連れていこうとする子どもがついてきたくなる、あらゆる言葉を言ってきます。
ついていってもいい人は、子どもが小学生低学年かそこらでは本当に限られますね。
この人とこの人なら大丈夫、それ以外の人にはついていってはダメと教えるのが分かりやすいかもしれません。
8.不審者への断りかたや逃げ方を具体的に教える
こっち来てよと、知らない人に誘われた時の断りかた
身綺麗な人が、親しげにとっても丁寧に話しかけてきたら断りにくいかもしれません。
だからこそ、断りかたを教えておく必要があります。
全て断り方は"ダメと言われてるから"と言うように、具体的に教えましょう。
- 気を付けましょう、
- 断りましょう、
- 逃げましょう
こんな抽象的な教え方だと、教えているうちには入りません。
不審者からの逃げかたを教える
走って逃げるとか、あまりないと思いますがこんな実験があったそうです👇️
追いかけて子どもを捕まえようとする人は・・
始めの4mまでは「やる気」が続き、8mを過ぎると「無理かな」という気持ちが生じ、さらに10mを超えると「がくっ」とやる気が落ち、
16m前後で「ダメかな?」と思い、20mで「ダメだ」と完全にあきらめる傾向があるのだとか。
つまり、20m走り抜けることができれば、犯罪者から逃げきれる、というわけです。
ウーマンエキサイトより
すべての年齢で、犯罪者と対峙する4m手前から走らなければ逃げきれない
ランドセルやかばんを持っている場合は、6mの距離が必要
ランドセルはあきらめて、身軽になって逃げるのが基本です。
9.家にいる時も訪問者に油断しない
家に一人でいるときは呼び出しに出ない、でよいでしょう。
電話にも出なくて良いと思います。
「狼と七匹のこやぎ」がいい教訓かもしれませんね。
10.身を守るため困ったときに逃げ込むところ
困ったときにどこにいけばいいか?
日頃から話しておきましょう。
学童クラブに在籍しているのなら、クラブを休んだ日でも鍵がなくて家に入れないなど
なにか困ったら学童クラブへ
でもいいと思います。
もしくは学校に戻って先生に言いなさいとか、近くのコンビニとか決まったお店。
鍵がないからといって辺りをふらふらしたり、玄関の前でただ待っていたのでは危ないですね。
11.子どもが自分で不審者から身を守る方法まとめ
子どもの安全を守るには、環境を整えること、教育をすることの二つの方法があります。
そして年齢が上がってくるほど防犯・安全教育の比重が高まってくる。
つまり不審者から自分で身を守る。それに応じて必要なことを教えていきましょう。
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