1.チャイルドマインダーなど民間資格は役に立つか?
前提としてこのページで紹介しているチャイルドマインダーなどは「民間資格」ですが、その資格を取りたい理由はなんでしょうか?
①就職に有利になりそう
②独立のため肩書きがいる
③知識を得たい
①就職に有利になりそうの理由で民間資格を取っても、99%役に立たないからご注意。
特に保育業界で役立つのは「保育士」、学童なら「放課後児童支援員」だけ。
その他は名前として資格があっても就活には無意味で、働いてる人がスキルアップ目的やブランディングのために取るならOKです。
知識を得たいために勉強するとき、いろんな本を読みあさっても時間がかかることがあります。
その点、系統的にカリキュラムが設定された資格試験を目指して行うと、だいたいその分野の基本が押さえらて効果的だから。
また資格の売り文句によくある「稼げる」系のお誘いは、やれなくもないけどほぼ目論見は外れるのでご注意。
チャイルドマインダーだけで独立なんて無理な話だから。
2.チャイルドマインダーなどの幼児教育の資格とは?
幼児教育系の資格もたくさんあり、しかもカタカナが多いので判断に迷いますね。
あくまでも民間資格で、「誰でも取れます」系が多いので、保育士や臨床心理士などのベースとなる資格は必須。
国家資格+アルファと考えるのが妥当な線です。
ちなみに幼児系の資格はテキストだけが「メルカリ」で出品されてます。
知識は本が手に入れば自力で勉強できるので、受講料や年会費などをかけてまで役に立たない資格を取る必要もありません。
3.チャイルドマインダー
チャイルドマインダー資格は保育サービスが足りない地域で子どもを預かる時、一定の知識や技術を持っていることを利用者へ知らせ、安心してもらうのが目的の資格。
個人がやる認可外保育所といった感じで、1~3人の家庭的保育を行うのが一般的です。
ただ日本には「保育ママ」制度があり、それに乗った方が信用も得られやすいので、敢えてチャイルドマインダーでの独立を目指す意味はありません。
外国では有効資格らしいけど、日本ではそれ単体で持っていても無意味と言えます。
逆に「保育士資格」を持ってる人が、チャイルドマインダーを追加で取って知識・スキルを得ることや、肩書アピールするには有効です。
イギリス発祥の家庭保育です。
日本では、1994年にNCMA,japanがイギリスNCMAとの契約によりチャイルドマインダー専門研修を始め、1995年には養成学校を設立、検定試験の実施を開始した。
1999年には、特定非営利活動法人日本チャイルドマインダー協会が発足し、現在日本各地の自治体へ家庭的保育の専門職であるチャイルドマインダーの有益性を提言している。
保育施設が不足している地域や、低年齢児への家庭的保育のメリット、安全管理や登録・専門研修・審査に関する専門的な情報提供活動を行っている。
引用ウィキペディア
チャイルドマインダー取り方や費用
取り方
通信または通学で講習を受けて試験を受ける
(通信にはスクーリングあり)
試験の合格率は70%程度とのこと
費用と期間
✔20万円程度
✔2ヶ月(集中)~6ヶ月(週1程度)
カリキュラム
- チャイルドコーチング
- 発達心理
- 自立と関わり
- 子どもの安全
- 子どもの食
- 保育活動
- ビジネスモデル
けっこうたくさんあるような内容ですが、テキスト3冊分と考えるとそんなに多くはありません。
チャイルドマインダーについて一言
独立してチャイルドマインダーを名乗る場合には取得が必要ですが、名前がなくても仕事はできます(ベビーシッター)。
知識や技術を得るのは前提として、あくまでも個人が売り込みで使う名前。
誰でも取れる系の資格には、それ自体に価値はありません。
本当に独立しようとするなら、ベースとなる保育士などの国家資格や、勤務経験や子育て経験が必要です。
日本では保育士資格さえ持っていればチャイルドマインダーができる全てができるので、特に必要はないと思います。
また資格を取る場合は、どこかのスクールで学ばないと取れないのがネック。
そこまでやって「チャイルドマインダー資格」を受講費用以上に役立てられる人は、かなり少ないでしょう。
スクールは開業サポートやアフターサービスや、トラブルの際のノウハウなどもあるのでその辺りを利用できるかもしれません。
チャイルドマインダーの認定元、NPO新保育学会
4.チャイルドケア・インストラクター
チャイルドケアは、「日本アロマコーディネーター協会」が認定する民間資格。
子育てと、アロマやハーブなどの自然療法を取り入れたホームケアについてが内容です。
コーディネーター資格と、インストラクター資格があります。
コーディネーターは基礎的な部分として、自分の生活のなかに取り入れることができるもので、講座受講したというだけ。
インストラクターはコーディネーターを養成できる側の資格です。
チャイルドケア(インストラクター)の取り方や費用
取り方
通信講座などを受ける。
※コーディネーターはスクールごとに多少差がある
費用
✔66000円
✔会員登録11000円
✔年会費13200円
✔その他受験料11000円
期間
●インストラクターはコーディネーターが必要条件
●ウェブ講義10回
カリキュラム
- 東洋医学
- チャイルドケアのフットケア
- ハーブケア
- アロマケア
- タッチケア
- スキンケア
- 言葉と感性
チャイルドケアについて一言
ハーブやアロマが好きな人が、育児への生かし方を学べるようです。
価格もそんなに高くはありませんが、テキストも写真で見る限り薄い本が一冊しかないので、内容的にはどうか?
また年会費は考えもの、自分の育児に取り入れるならまだしも、仕事に生かすことは
- インストラクターとして講座を開く
- 資格をよく知らない人へPRしてすごいと思ってもらうことで自己ブランディング
以外にはできません。
また講師資格を内部で発行して起業を勧めるのは、理念はどうあれ典型的な資格ビジネスの形態です。
「独立を目指そう!」なんて誘い、無理なので乗らないよう。
ただアロマテラピーは母親に人気なのも確か。
アロマに関する何かしら資格があるとアピールでき、外部講師を呼ばずに保育施設内部で講座を開けたりします。
5.チャイルドコーチングマイスター
チャイルドコーチングマイスターは、通信講座の企業が独自に作っている民間資格ですが、名前には意味がありません。
コーチングを育児に活かそうという内容で、早い話がコーチング手法を学ぶオンライン講座です。
世界的に注目を集めているコーチングの技術を使い、子供との信頼関係を築き、将来子供自身が自己を律するスキルまで培っていける、それがチャイルドコーチングマイスターです。
子供の個性を尊重し未来を育めるプロとして、今注目が集まっています!
フォーミースマホで資格
取り方
自宅でのオンライン講座を受ける
費用
●一括36300円
●月額4000円程度で学び放題、いつでも解約可能
期間
1か月
チャイルドコーチングマイスターについて一言
コーチングを子どもと接する時に生かそうという資格が増えてきました。
一ヶ月で取得できるので「誰でも系」「名前だけでは意味なし」資格です。
コーチングの本はたくさん出ていますが、系統立てて学ぶには拠り所があったほうが学びやすいので、この講座に価値が出てきます。
1か月ごとの契約で質問し放題のオンライン講座なので、短期集中すればコストも抑えられます。
資格名はアピールしてますが、講師資格を作って無理な独立を示唆する資格団体よりよほど良心的だと個人的な感想。
似た講座チャイルドコーチングアドバイザー(キャリカレ)
6.幼児心理アドバイザー
幼児期を扱った心理学のテキスト講座、オンラインセミナーも公開されています。
内容は初心者向けで専門家には学びが少ないですが、初学者なら勉強になるでしょう。
資格名前には全く意味がないので「就職に有利かも」系の期待は抱いちゃダメ、純粋に勉強のためにやるものです。
取り方
自宅でテキストで勉強する
費用
6ヶ月目安 35000円
カリキュラム
- 「ひとが育つ、ひとを育てる」
- 「0~2歳までの育ちと育て」
- 「3~5歳までの育ちと育て」
- 「育ち、育てのつまずき」
幼児心理アドバイザーについて一言
テキストはオリジナルの教材で四冊に分割されていますが、分量はそんなにありません。
幼児期の発達心理と保育についてまとめてあるので、そこを全く知らないなら教材として役立つかも。
ホームページには修了証の写真がPR用に載っていますが、他の民間資格同様に意味はなく、
「全くの無資格でとりあえず何かとりたい」ような方は、この資格に価値はないので注意しましょう。
すでに専門資格を持っている場合は受講すれば少しは学べても、価格に見合った学びはないので辞めましょう。
なぜなら対象に「教師」や「保育士」などが載っているのに、「初心者にも分かりやすい」など書いてあり、
初心者向けの内容が専門職に役に立つはずはなく、意味が分からないからです。
資格団体の楽学ネット
7.幼児系の民間資格まとめ
この記事で紹介した幼児系の資格は、知らないで取ると就職にも生かせないし、「意味ないじゃん」となる資格です。
勉強することでそれに関連した系統的な知識は得られるので、その意味では有効です。
しかしテキストだけならメルカリで、1/10くらいの値段で手に入るので活用したらいいと思います。
資格や講座はたくさんありますが、資料請求だけならお金もかからないので、比べてみたらいいでしょう。
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