養育の意志が見えない、育児放棄っぽい親子への学童クラブとしての支援
・「育児放棄」っぽい保護者、どう接したら?
・あんな親の元にいる子どもが可哀想
・学童クラブができることは無いの?
興味本位でも、この記事を見つけたあなたの知りたいことは、こんな感じでしょうか?
私も児相や支援センター職員には及びませんが、学童クラブ現場でネグレクト系の親御さんに何人か関わり悩んできたのでよく分かります。
東大出身 理系保育士ジャムです。
セラピストでもある私(プロフィール)(@jamgakudoツイッター)の視点から、
【養育の意志が見えない、育児放棄っぽい親子への学童クラブとしての支援】
👆今回はこれについて、あなたにお話していこうと思います。
●「高校出たらあんたと縁切るから」
●「私の人生に関わらないで!」
●「勝手に学校行きな、知らんから」
👆こんなことを言う保護者、信じられないけれど児童館・学童クラブで働いていた頃に何人か出会ったことがあります。
児相や子育て支援センターから、「この家は子どもが心配だから学童で日頃から様子を見てもらえませんか?」と入所オファーが他機関から来る場合もありますね。
児相などは何かあった時に面談とか、家庭訪問をたまにする程度、毎日子どもを見られる学童クラブは、普段からの家庭サポートに最適なのです。
学童クラブは直接相談や問題解決などは無理でも、日常的に話を聞いたりできることは0ではないので、今からお話をしていきます。
1.学童や保育園で輪をかけて異質な育児放棄、養育意志が感じられない親
私は20年以上に渡って児童館・学童クラブで働いてきましたが、本当にいろんな親に出会いました。
いい保護者、育成に理解を示してくれる方が大半なのですが、打っても響かないクレーマー的な方、仕事してる筈なのに常識が欠如した方など、
公的学童で子どもを40人も預かれば年度ベースで0になることはありません。
その中に「育児放棄」系の保護者が含まれます。
接する中には自分勝手に思える親もいて、台風の日に預けてきたり、コロナ禍で自粛を呼びかけてるのに来た子が
こんなのを聞くと保育士が暗黒感情を募らせるのですが、それより子どもへ同情の余地が大きい、親の問題による育児放棄の話です。
親なりに頑張っているけれど、その程度がとても低い、更に輪をかけて明確に養育意志がなく子どもに全く期待をしていない。
●夫婦で母親はまともだけど、父親がどうしようもないクズ
●母親が話にならないけど、たまに出てくる夫が超まとも
●学童クラブにやってくる年齢だとシングルになってる場合も多く、母親の余裕がなさ過ぎる
家庭環境に必ず問題を抱えていて、日々の生活にも大変そうな中、本当に可哀想なのはそんな親元にいる子どもたち。
あなたは出会ったことありますか?
学童クラブや児童館は児童養護施設や児童相談所で働いている方に比べたら、そんな子を見かけるのは圧倒的に少ないと思います。
しかしたまにしか出会わずノウハウが溜まりにくいところに対応の難しさがあります。
子どもに慣れてない保護者は一定数、両親ともに子どもOKはむしろ少ない気もしますが、子どもが苦手な親は保育園児だと小さい子にイライラしたり顕著に分かります。
そして子どもが小学生になると、子どもに自分のことは自分ですることを期待し、稀に子どもにとって身の丈に合わないことまで要求される場合があります。
ネグレクトと言うやつです。
親の期待が裏切られると心理的虐待に移行したり、親自身が自由にしたい欲求が勝って放置してしまいますが、心の片隅に子どもへの思いもあって、
✔気分のいいときは可愛がる
✔酷く感情的に怒るのに、「あなたが大事だから」とかいう
DV男と同じ構造ですが、大人でも逃げ切れない状況は子どもが影響をもろに受けるのです。
2.育児放棄系の親でも否定しないで受け入れる
2-1.学童クラブは最後の砦
学童クラブでそんな様子の親子に出会った場合、子どものために働きたい、現に働いている支援者とは価値観がまるで合いませんが、
親を決して否定してはダメ
親はその養育態度について、我が子を小学生まで育てた中で多少なりとも怒られて来てるはず。
✔保育士が子どものためを思い、ベテランが「私が言ってあげなくては」と厳しい言葉をかけてたかもしれない。
✔祖父母に小言を言われ続けて来たかもしれない。
✔子どもが不安定なことも多いため、学校担任も苦言を呈するかもしれません。
✔中には児童相談所が絡み、保護された過去を持つ家庭すらあるでしょう。
・・そこで出てくる学童クラブ。
非常にグレーな要支援家庭は「児童相談所」「子育て総合支援センター」などから学童クラブ入所要請が来て入会する場合がありますよね。
親が必要性を感じないのに入会した学童クラブ、そこの職員に否定されたら・・
支援センターや児相が絡むと言っても、たまに話を聞く程度。
日常的に子どもと関わっているのが学校だけとなると、学校担任は忙しすぎるので、子どもが危険に晒されているのに気づけない可能性が高くなります。
夏休みに生じる長い空白も非常に危惧されます。
だからこそ学童クラブだけは、日常的に子どもと関われるとても大切な場所。
課題のある子どもで受け入れも大変だと思いますが、親子の微妙な変化に気付ける最後の砦と言って良いかもしれません。
学童クラブに反感を持てば、親は鍵を持たせて家に帰し、子どもが安全か不明に。
親にかまってほしくて荒れてるだけの子を見て、親に対して
と言いたくなるけど、言って来所拒否させるわけには行きません。
2-2.受け入れられない価値観の場合
福祉職には共感的理解が大切と言われ、実際にその通りです。
しかし共感的、と実際に共感するは別物。
例えば育児放棄っぽい親御さんはたまに
ドラマで出てきそうなセリフを実際に我が子に言っちゃう人が・・いるんです。
それも笑いながら。。
何も面白くないけど、日々の繰り返しで価値観がおかしいので必ずしも理解する必要はありません。
「理解して受け止めてくれた」と相手が感じればOKなのです。
〜と思いませんか?
子どものプロとしては肯定できない話題を振られたとき、
✕ 仏頂面で否定的に返事しない
✕ 肯定する感じでうなずく
どちらもNGで、返事はせずに相手が話を続ける質問をするのが正解です。
経験がいるから難しいですけどね。
生まれてこなきゃよかった、
って言ったんですよ〜
怒ったり指導するのは児相に任せておけばよい。
学童にいたころ、児相の職員が話聞いてくれずに怒られる!と関係を断って電話にも出なくなった親を何人も知ってるので、児相も大変だなと思ったもの。
児相には子どもを強制的に保護できる権限があるので、拒否感が強くなるのは当たり前。
無害で味方な学童クラブ、、実際にできることは少ないけれど、保護者にはそう思ってもらう必要があります。
3.子どもへは遊び込み環境、個別対応やむ無し
学童クラブとして大変な家庭の親への支援は「子どもの育成をする」以外のことはできません。
下手にアドバイスするのは聞かれたら答える程度、地雷を踏んで来所拒否になるわけには行かないからです。
ただそんな家庭の子は様々な課題を抱えて表現してくる、いわゆる問題児。
問題児というと子どもが悪いみたいに聞こえるので、「逃げ場のない困っている子」ですが、学童クラブ支援員が困る行動で表現してきます。
・友達とのトラブルは絶えず
・時間になっても帰るのを拒否したり
・他の子へ通る指導が通らない
・暴力・暴言、半狂乱で暴れる
・他の人の目を気にせず振る舞う
はっきり言って、育成は大変だと思います。
でも学童クラブ支援員は、そんな子どもを相手するのが仕事。
おとなしい聞き分けの良い、問題を一切起こさない子を相手をしてればいい施設じゃない。
勘違いして働きだして、使命感に燃えるか、辞めるか、文句言って働くとかいろんな職員がいるけど、子どもは関係なくそこにいます。
【言うことを聞かない学童児への対応】行動と理由を分けて考えよう
学童クラブでできるのは遊び込める環境作り。
他で何があっても、楽しく集中して遊び込むことで子どものストレスは無くなっていきます。
しかしそんな子は寂しいので人と関わりたがる反面、
特定の友達にこだわって相手の子が辛くなったり、思い通りにコントロールしようとしたり、問題がたくさん出てきて一苦労。
自分勝手に振る舞っていると、低学年のうちからでも嫌われてしまいます。
中には「あの子は大変だから」気遣ってくれる子もいるけど少数、遊びを通した子どもの世界で孤立しないよう支援の必要があります。
遊びの中での特別配慮も必要になるので、公平性との兼ね合いでグループで働いてる支援員の価値観もぶつかる。
ですが他の子にはやらない個別対応も必要なこと。
「あの子は問題児、困った子だわ」
「そうねえ〜」
なんて愚痴を・・大変だから言ってもいいけど、そこで止まらず支援に繋げる〜学童クラブにいるときは十分遊んで家に帰せるよう頑張るのが仕事だと思います。
普通の家でも子育ては大変、特に夏休みなんか。
働いていないけど、夏休み中に学童へ
(前略)幼稚園の夏休みは10日間程だったので、どうにかなりましたが、去年の夏休みは親子でストレスを溜めまくってしまい、本人も今年は学童に入りたいと言っています。
ママスタより
4.育児放棄っぽい子どもの支援まとめ
いかがでしたか?
育児放棄っぽい保護者を見ると、支援員としての立場より個人的に子どもが可哀想になって、親へ注意やアドバイスを言ってしまう方がいるのでこの記事を書きました。
児相が絡むほどの要支援家庭には、学童クラブでてきることは
・親の話を聞くこと
・子どもを育成時間内にみること。
それ以上は学童クラブの機能にはありません。
特に児相や支援センター職員と、過去のやり取りにわだかまりを抱えた人も多いので、
私の話聞いてくれないのね
と思われたらいけません。
子どもに日常的に接することのできる大人が学校のみになるのは、その子の安全が脅かされる恐れもあるためです。
否定せずに受け入れていきますが、「子どもがいなくなればいい」みたいな支援員として同意できない話が親から出た場合、相手に質問をして、話してもらう方向で進めてみてください。
変な価値観に同意する・拒否する👈両方不正解。
子どもも問題が多いけれど「困っている子」として受け止め、一人の職員でなくチームとして対応してほしいです。
ありがとうございました
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【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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