子ども相手の仕事で男性職員が気を付けること
この記事を読むと分かること
- 男性保育士の世間からのイメージ
- 男性だからこそ気を付けること
- 男性だからこそ期待されていること
- これらを踏まえた立ち回り

目次【本記事の内容】
- 1.男性保育士への世間の目
- 2.具体的に気をつける事は?
- 2-1.女の子との接触
- 2-2.態度や仕草
- 2-3.身だしなみ
- 3.期待されていること/やった方がいいこと
- 4.まとめ
1.男性保育士はいらない?世間の厳しい目
子どもの施設で働いている方や、自分の子どもを預けている方々は、男性保育士についてどう思っていますか?
子どもが特に女の子の場合は、不安に思う方も少なくないと思います。
それはなぜでしょうか。
ジェンダーフリーが世界的な流れになってきている世の中ですが、保育の現場ではネット検索を少ししただけで「男性保育士 いらない」「男性保育士 事件」などの記事が常にアップされているような現状もあります。
性犯罪の9割が男性が起こすものとされており、また保育園で園児相手にワイセツ行為をして逮捕されるような者が度々出てくるので、保護者目線での不安は消えないことと思います。
中にはどうしようもないのも混ざっていますが、男性だからとバイアスがかかることもあると思います。
真相は分かりませんが、こちらのニュースなど↓
女児にわいせつ行為した疑いで男性保育士逮捕 子どもにかかわるのが夢だったのに : J-CAST
学童クラブでは男性の割合は増えるとはいえ、似たような目に大なり小なり晒されていると言って良いでしょう。
最近は教員の不祥事もつぶさに明らかになるため、似たようなものです。
女性職員がやったら別になんにも言われないのに、男性がやったという一点のみでクレームや苦言を呈されるということも珍しくないことです。
男性差別だと擁護する方も多くいます。しかしそれらは理性によるもので、嫌悪する方々はいくらデータを示そうが感情でそう思っているため土俵が違い、いくら議論をしたところで平行線をたどります。
しかし実際に男性保育士は重要な人材ですし、今後もその割合は増えてくるでしょう。
ここで大切なことは実際に嫌悪する方がいるということを認めて、男性は自衛をする必要があるということです。
世間の目も知っておいた方がよいでしょう。それによって自制することができますね。
2.男性保育士が具体的に気を付けること~学童クラブや保育園で
具体例にはなにを気を付けなければいけないのでしょうか。
子どもの年齢にもよりますが、基本路線は
- 女の子との接触の程度
- 怖いイメージを与えない
これを踏まえていくつか挙げると
- 抱っこ、おんぶなどでの接触を避ける
- 腕組みをしない
- 言葉づかいに気をつける
- 怒鳴らない、威圧的な仕草に気をつける
- ひげ、すね毛などの身だしなみ
どれがダメか分からないと逆ギレし、具体的に全て挙げてくれと言う人がいたそうです。
特に若い男性は世間の目があることも分からずそういった発言に繋がるのですが、ヒトの動作を全て挙げるのは不可能です。
基本的なことを知り、保護者の前では特に意識してやらないように気を付けるのがまず最低ラインです。
日々頑張っていれば、多くの方からの理解は得られると思います。

2-1.男性の女児/女の子との物理的な接触について
男性が特に気を付けなければいけないことがこれです。
保育園ではオムツ交換は仕方ないとしても、オムツが外れたくらいからは留意しましょう。
- ほおずり
- 膝の上にのせる
- 抱っこ
- おんぶ
- 他の人の目がないところで一対一になる
多いのはこんなところです。
子どもの方から寄ってくるのは悪い気はしないので、ついそのままにしてしまいがちです。そのため意識して気を付けたいところです。
学童クラブなどでのトラブル対応の際にも、特に個室で一対一の対応は危機管理の面からも避けた方が良いでしょう。
また相手の子どもの年齢が上がるほど、身体的な接触は気を付けるに越したことはありません。親密になったつもりで高学年の女の子の頭をポンポンしたら、家で「気持ち悪かった」とか言われているかもしれません。
その先はどうなるか分かったものではありませんね。
世間一般には、男性に対してはマイナスイメージからのスタートと考えておいた方が良いでしょう。割合的には多いと思います。
子どもが家で「今日はこんなことがあった、こんな遊びをしてもらって面白かった」など悪気なくする話を、保護者がどうとらえるか分かりません。
保護者の前ではやらないように気をつけるのは大前提ですが、普段の行いはいろいろな所から露見します。
保育士が子どもの話から家の様子を知れるように、保護者の方も保育士の様子がある程度でも把握できるものです。

2-2.威圧にとられる仕草/態度はしないこと
だいたいの男性は体も大きく、動作のひとつが知らない間に相手を威圧してしまうこともあります。
上から威圧してやろうと意図してやる人はあまりいないでしょう。多くの場合、知らず知らずのうちにです。
「怖そう」などのイメージが先行し、腕組みをして子どもたちを見張っているような場面をみたら、「やっぱり怖い」と、話したことがなくても嫌われることもあります。
実際に子どもを迎えに来た祖母に当たる方が、イメージ先行で男性保育士によくない感情を持っており、たまたま子どもを叱っていた場面を見て、「あの人はなんなの?」と見た目だけで嫌悪されることも私の昔いた施設でありました。
その方は男性自体が苦手か、偏見に近いものを持っている方のようでしたが、保育園や子どもの施設は女性の職場とのイメージを持つ方が年の多い人の中には特に多いことも要因です。
- 腕組みをしない
- 言葉つかいは丁寧にする
- 怒鳴らない
- 下ばかり見ない
すぐに改善できそうなものは自分で見直したり、同僚の意見があれば素直に受け入れるのがよいでしょう。

2-3.男性保育士が気を付ける身だしなみ
女性にはみすぼらしかったり、見た目が不潔な方はほとんどいません(私は過去には出会いませんでした)。
しかし男性は暗めな色の服装を身に付けていたり、夏場に短パンとサンダルなどの格好をしていればすね毛も見えるし、無精髭があれば、いるだけで汚ならしいとなりかねません。
喫煙者ならなおさら体臭にも気を付けないといけませんね。
身だしなみは人付き合いの基本中の基本なのですが、近くにいて臭いとなれば、それがとても大きなマイナス要因となります。
男性の私でも近くにいたくありません。
こういった理由から男性は身だしなみに特に気を付けなければいけません。

3.男性保育士の期待されていること/やった方がいいこと
力仕事・ダイナミックな遊び
男性だからといって自分が負担に思うほどに過度に気負う必要はありませんが、期待されていることは知っておいた方が良いと思います。
子どもに対しての働きぶりや、見通しをもった仕事の仕方、物事の伝え方や話し方などは性差関係ないものなので、通常業務が滞りなくやれることは一つの前提です。
女性保育士の中にも男性に偏見を持っている方もおり、基本的な仕事がうまく行かないのを見て性別は関係ないところで、"男はこれだからダメ"とステレオタイプな見方をされることもあります。
下らないことですが、こういったことが実際に現実として起こっているので仕方ありません。
通常業務以外の部分、保護者・同僚の保育士からも"男性だから"といって期待されていることは
- 力仕事
- ダイナミックな遊び
この二つのようです。
自分の評価をある程度でも上げるためにも、この二つは率先して行った方が良いでしょう。
たまに「人の評価などどうでもいい」とばかりに気ままに振る舞う方がいますが、早晩立ち行かなくなるでしょう。
人が相手の職場で、嫌われて良いことは一つもありません。
女性でも関係なく、保育士や教師など多少なりとも奉仕の心をもって子どもと接しているとしても、決して聖人ではありません。
対人の仕事はストレスが高く、余裕も持ちにくい現場仕事です。
そのストレスのはけ口を他の人に求めるのも珍しいことではなく、マイノリティである男性保育士は場合によっては格好の標的となってしまいます。
実際にひどいハラスメントやいじめに遭って病んで退職する方もいます。
そういった目に遭わないことも働き続ける上では重要です。
まだ働いたことがない人ほど、大人同士の関係などはくだらないことと思うでしょうが、実際に起こっていることなので仕方ありません。
ハラスメントを受けた時はどうしたらいいかについても書いています。

4.男性保育士の取るべき行動まとめ
ジェンダーフリーといっても、世の中の男性に対する目は厳しいということを、ここまで読んでくださった方は分かってくれたと思います。
男性の役割として、保育園などの女性だけの職場だと女性同士のしがらみが発生しやすいため、それを抑制することを期待されてもいます。
自分が負担になるくらい器用に立ち回る必要はありません。
しかしせっかく好きでやっている子ども相手の仕事を、大人との関係が悪くなりやめざるを得なくなる、なんてのはとても残念です。
最低限押さえるポイントは逃さないことが大切だと私は思います。

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