学童を辞めた後の過ごし方
学童クラブを辞めた後は今まで子どもを保育園からずっと預けてきた分、どうなるか心配ですよね。
まあ心配でも学童クラブはいずれ辞める施設、
いつまでも学童クラブや習い事など箱入りな訳にもいかないので、基本的に留守番してもらい、スケジュールも自分で立てて過ごすことになります。
東大出身 理系保育士ジャムです。
学童辞めるに当たって必要なのは、
- 重大事件を起こさないための最低限の約束
- 子どもと一緒にルールを決めること
- 期待しすぎないこと
- 友だちの親同士のつながり
など。
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
学童クラブに関してのよくある質問の一覧はこちら
学童クラブ退会に関する関連記事記事
1.辞めた後は留守番+自分なりの過ごし方〜辞める前にも練習しておこう
1-1.辞めた後の基本は留守番
公的な学童クラブを辞めた後、再度全ての日程で民間学童クラブに預けることは無いでしょう。
また親が自営・在宅ワーク・祖父母が家にいるのも多くないので、基本的には子どもが留守番することになりますが、別に珍しいことじゃありません。
留守番については、やる前は大きな不安かあったし、実際に多少のトラブルもあったけど、慣れれば大したこと無かった👈というのが普通の誰でも通る道です。
また留守番と言っても家に閉じこめておく訳にはいかず、短時間の放課後は大丈夫でも夏休みは心配ですよね。
そこで大切なのは2点。
●どこで過ごすか?
●どう過ごしてもらうか?
何も準備してないと
✅どこで? →「家で」
✅どう過ごす? →「ゲームやユーチューブ」
元気な男の子でも簡単にこうなるので、親がある程度は約束したり、行ける場所を示すなど必要ですが、
いくら準備しても子どもは失敗するので、想定内と思っておくのが精神的に楽。
私の携帯をわざと水で濡らして壊したり、洗面所にオモチャをわざと詰まらせて多額の修理代がかかったりと、
「誘拐」などの巻き込まれ型の犯罪よりも、自分で何か家の中の物を破壊するのではないかと、そちらの方が心配です。。。
また、玄関に鍵を掛けずに外へ遊びに行っていたこともありました。
ヤフー知恵袋
👆こんなのは普通の心配かつ、実際にこの通りになりますが、こんなのは子育てしてれば普通。
失敗経験を重ねて成長するのが子どもなので、取り返しのつかない事故や事件だけ防げればOKと、完璧を期待しちゃいけません。
まあ準備せず約束もせず、放置してたらユーチューブ・ゲーム三昧になる可能性がかなり高くなるので、そうならない方法は3章でお話していきます。
1-2.大人が在宅でも約束は必要
仮に家に祖父母がいても、学童クラブを辞めるくらいの成長段階では安心できません。
せいぜい困った時に、大人が家にいれば助けになる程度。
大きくなると反抗期になり祖父母も大変、低学年の頃のようにはいかないからです。
孫には良い教育機会を与えたい、という両親からの教育資金一括贈与を利用した手厚いサポートもあり、保育園時代はインターナショナルスクールが運営する英語型保育園に、小学校に入ってからは民間学童で様々な習い事をし、小学1年生からは進学塾にも通わせてきました。
👆・・真っ当に育ててたつもりだけど、万引きをして補導されたって話ですが、
これはいつまでも低学年と同じ、親の言うことをいつまでも素直に聞くと思っている親のありがちなミス。
祖父母が在宅でもゲーム三昧になり、怒られることが増えて子どもが反発、親と祖父母の関係が悪くなるとかアルアルです。
だから大人が家にいようとも、ある程度の約束は必要になります。
2.学童クラブを辞めた後に過ごす場所
学童クラブを辞めた後は家を拠点にしつつも、過ごす場所は意外に少なくありません。
・児童館や図書館
・放課後子ども教室
・習い事や付属の自習室
・友だちの家
・公園
これらは辞めた後じゃなくても行けるので、学童クラブ在籍中でも知って何回か行ってみれば、何が何でも学童とこだわる必要が無くなります。
図書館など公的な施設は役立ちますが、その中でも徐々に整備されている放課後子ども教室はオススメ。
特に学童クラブを辞めた直後は友達と上手く約束ができずに家にこもりがち、これがパターン化してゲーム三昧にもなりかねない。
そこで誰かと約束してなくても、行けば同じ学校の子がたくさんいるので遊び相手がいる、放課後子ども教室というわけです。
学校によって整備状況がマチマチなのがネックですが、学校の一部をそのまま使って運動や本読み、学童クラブに寄せて専用玩具が揃ってる施設もあります。
【学童保育と放課後子ども教室の違い】総合プラン一体型と連携型も解説
また縮小傾向にあり廃止する自治体が増えてきた児童館ですが、「こども庁創設」「こども基本法」が整備された流れで再注目されています。
ここも地域の中で18歳まで過ごせる場所、専門的な大人の目もあって困った子と親の助けになる施設。
学校担任やスクールカウンセラー、児童相談所などにいる大人が全てダメだけど、児童館職員だけが話を聞いてくれる救いになってむす👈という家も、私が過去に働いていた頃に沢山いました。
自由来館がベースなので、フラッと行っても安心して過ごせる場所です。
施設内でケガやトラブルになって、子どもだけでは解決できない事柄にも対応して連絡をもらえるとか、非認知能力的部分で学校以外で子どもが成長できる機会にもなります。
地域によっては子どもの足で行ける範囲に無いとか様々ですが、利用できるなら大きな助けになるでしょう。
友だちの家は相手方次第ですが、毎日行くのも気が引けます。
基本公園でたまに入れてもらう程度、まあ頻繁に入れてもらえる家はほとんど無いと思いますが。
また保護者に連絡取り合えるくらいじゃないとトラブルになった時に面倒なので、多少は親同士の関係を持っておくのも大切です。(4章)
3.ゲーム三昧にならずトラブル回避するための約束
学童クラブを辞めた後、心配なのは
1位 子どもの所在確認や安全確保
2位 ゲーム三昧にならないか?
長年学童クラブで働いてきた感じはこんなもの。
3-1.安全管理
安全確保は学校や地域などが連携し、子ども自身への安全教育、防犯意識などを教えていく項目です。
いつまでも学童みたいな箱入りってわけには行かず、多少は心配でも外に出すのは必要。
心配だからといつまでも出さないのは学童卒会くらいの子どもの発達段階に合わず、同じ年代の子どもと過ごすことで得られるはずの色んなものを取り上げることになるからです。
一度でも起こすと大変な事故を防ぐために
①火は絶対に使わない
②出かけるなら鍵を締める
③チャイムが鳴っても開けない
④分からないなら親に連絡
⑤友達は家に入れない
あまりに多いと忘れてしまうけど、これくらいの約束は必要です。
よくあるのが一回教えたり言っただけで完璧な留守番を期待し、鍵を締めないで出かけてたとか、帰ってきたら家が散乱してたとか、いつまでも帰ってこないとか、
そんなにクリティカルな事件じゃないのに心配を募らせて、過度なルール設定で縛り上げて反発されるパターン。
家でいたずらして怒られるとか子どもなら必ず通る道なので、多少は親が耐性を持つ必要があります。
ですが上で書いた5つは守れないと重大な危険に直結するので、
守れないなら民間学童に行くことになるとか、ペナルティ付きでも守らせたほうが良いと思います。
この中でも⑤の「友達は家に入れない」はけっこう重要です。
我が子がルール守れても他の子は守れず、色んな子がいすぎるから。
ゴミは片付けない、冷蔵庫を勝手に開けて「ろくなものが無い」とか言う子、勝手に引き出しを開ける、ケンカして暴れる、あろうことが物を盗むとか。
公園とか外ならまだしも、物が多くて閉鎖された家の中で、ろくに世の中を知らない学童クラブを卒会したての子どもだけというのはあまりに危険。
ケンカしても何があったか子どもの話は話半分、力関係で都合の悪いことは強い子から口止めされることすらあります。
大人がいないとイジメに発展することもありますが、中学年以降は色んな理由から隠します。
親同士のトラブルにもなりかねないので、「大人が在宅してない時に子どもだけ家に入れない」は必ず守らせましょう。
【いじめ被害は子ども自身が隠す】4つの理由、高学年以上の心理と対応
所在確認についてはキッズケータイをもたせるのが良いと思います。
月500円で家族通話無料が普通なので、生活保護の家庭の子でも普通に持ってましたよ。
【キッズケータイを学童から持たせてみよう】所在確認で親も安心
3-2.ゲーム三昧にならない時間の使い方
留守番の心配としての時間の使い方についてですが、子どもはその場の雰囲気や気分に流されますね。
良い悪いではなくそういう性質なので、先延ばしにして寝る間際に宿題を広げて親に怒られるとかアルアル。
だから自分でやれるような約束や、見える化などの取り組みは必要です。
このあたりは学童クラブに任せきりにして、
宿題を終わらせてくるから
楽だわ〜
となってた保護者ほど、自由になった途端にやらなくなって苦労するパターンなのでご注意を。
それでも学校のある平日なら、5時間授業なら下校2:30〜6時間だと3:30くらい。
宿題を終わらせてからゲームをしたり、習い事の日は早めに動いてスケジュールをこなしても、時間的には知れています。
ただ夏休みは長いので、ダラダラと毎日過ごして出てきたご飯を食べる姿を毎日見てると、働いてる親はイラッとくる。
そこで必要な約束としては
・手伝いに関すること
・ゲーム時間に関すること
・宿題や勉強に関すること
大きく3つに分かれるので、これらは守れなかった場合のペナルティ付きでこなしつつできた日は褒めるを繰り返し、習慣化を図っていきます。
友だちと遊んだ日や習い事のある日など、ケースごとに細分化されるのは面倒なので、子どもが分かりやすく守れる単純なルールを
子どもと一緒に考える
のが良いと思います。
押し付けて言うことを聞く年齢でもないし、言うこと聞いてるように見えても、いい子が万引きして捕まったみたいな話になりかねません。
ゲームはスクリーンタイム設定で2時間で切れるようにするとか、夏休みなどは時間割をだいたい作っておくなど、誰でも思いつく形を提案して、子どもが納得して取組む形が理想的。
まあ完全に自由だと時間をもて余すので、週に2〜3の習い事を入れるのもアリと思います。
こんな感じで、
子どもが
大きくなりました。
4.学童辞めた後は、違う家との関係も大切です
学童クラブを辞めた後は、家に閉じこもらない限り子どもだけの時間が増えます。
家の行き来も増えるし、大人の目が無い場所で過ごすことも増えます。
そこで一切子ども同士で揉め事やトラブルが起きない・・わけがありませんね。
いい子でも我慢が募ってストレスを溜め込んだり。。
軽いトラブルで寝たら忘れる程度ならいいけれど、子どもの手に負えない物損やイジメなどオオゴトが起きることも想定できます。
これらに備えて親同士も、できれば仲良くしておくのをお勧めします。
まあ仲良くするまでいかなくても、当たり障りなく付き合って連絡先交換くらいは必要です。
面倒だけど子どものため、トラブル起きた時に知らない親同士だと揉めることが多いから。
私が学童クラブ職員の立場で、保護者同士の関係を俯瞰してみていた限り、トラブルが起きた時に相手への気遣いや、我が子の非を認めて謝るなど、
親が普通のことを普通にこなしていた家の子は、その子なりに普通に育っていきました。
反対に我が子の非を認めず相手を責めたてたり、親とのつながりを作ろうともせずトラブルがあっても学童クラブ任せ、
我が子が納得して無ければ学童のせい、
お互いに手を出した喧嘩だと伝えているのに我が子のことだけで、「相手の子は大丈夫だったか?」すら想像できない。
👆こんな保護者の子は、様々な問題を抱えて育ち、親にも反発。
他の家庭からも疎まれて地域で孤立し、随分生きづらそうな家庭になってました。
将来が見えるから
当たり障りなく伝えるけど、
それでも分からないのは
親の問題
学童クラブを卒会してしまえば頼れるのは学校くらいですが、学校担任なんて多忙の極みなので、アテにはできません。
だからこそ子どもを育てる親として保護者の自立が必要です。
まともな学童クラブはその辺りも考えて、家庭で担う部分は家庭でやってもらうスタイルを取り、親の養育力を知らない間に高めてくれますが、
そんな学童クラブばかりじゃありません。。
また何かをして貰って当然というマインド(クレクレマインド)を持った保護者ほどクレームめいた意見を出してうるさく、
これに対応できる職員が少ないのは子どもの将来たどる道が見えてしまうので、残念だと思っています。
5.学童クラブを辞めた後の過ごし方まとめ
いかがでしたか?
最後の方は個人的な思いが出てしまいましたが、基本的に自分の家で何とかするのが大幅に増えます。
辞めた後に考えるのは
・どこで過ごすか?
・どう過ごすか?
どこで、については
・児童館や図書館
・放課後子ども教室
・習い事や付属の自習室
・友だちの家
・公園
キッズケータイを持たせるのもオススメです。
どう過ごすか?は学童クラブを辞めるくらいの中学年〜高学年を今までと同じ素直に言うことを聞くと思ってると当てが外れます。
押し付けじゃなく、
・手伝いに関すること
・ゲーム時間に関すること
・宿題や勉強に関すること
これらに関して、ルールを子どもと話し合って決めるのが大切です。
それとは別に留守番中に重大事件が起こさない最低限の約束は必ず守れるよう、学童を辞める前に練習しておきましょう。
①火は絶対に使わない
②出かけるなら鍵を締める
③チャイムが鳴っても開けない
④分からないなら親に連絡
⑤友達は家に入れない
学童クラブを辞めた後に家からでなくなってゲーム三昧、家にいるのに宿題が寝る時間ギリギリになって親がイライラ、
👆こんな家庭がたくさんありました。
辞めた後を心配してこの記事を見たあなたは、在籍中に必要な見通しを持っておくことと、失敗しながら成長するのが子どもなので期待しすぎないように気をつけて下さいね。
【退会・卒会】に関して学童クラブへよくある質問・疑問へのQA⑨
ありがとうございました
よければコメントいただけると
嬉しいです👇️
文中で紹介したリンク👇️
学童クラブに関してのよくある質問の一覧はこちら
学童クラブ支援員や保育士など、保育者の方向けプレゼント配布中↓
このサイトでは子育て情報や子ども心理などのほか、学童クラブ~保育園や小学校の子ども向けのおすすめの遊び/オススメ本をそれぞれ100以上紹介しています
見やすい記事一覧です
👉️地域・自治体別の学童クラブなど👈️
学童クラブに関するよくある疑問はこちら👇👇👇