1.チックの種類~まばたきや咳払いなど
チックとは突発的で、不規則な、体の一部の速い動きや発声を繰返す状態で、単に癖のレベルのものも。
ICD-10(国際疾病分類)のF95あたりには、疾病として記載されています。
意識して止めることは短時間ならできますが、「動かしたい衝動」を抑えられないようです。
✔多くは一年以内に消失する一過性
✔幼児期から出現
✔学童~思春期が一番強く現れる
一年以上音声チックと運動チックが続く場合、トゥーレット症候群と診断されます。
チックには以下の二種類あります。
チック症(チック障害)には運動性チック症、音声チック症があり、本人の意思とは関係なく体の一部の速い動き(まばたき・顔をしかめる・首を急激に振る)や発声(咳払い、鼻を鳴らす、舌を鳴らす、「シュー、ンー」といった音を出す)を繰り返すといった状態が一定期間続きます。
子供の10~20%に何らかのチック症がみられるとされており、一時的に出現して2~3カ月で消えていく場合と、軽くなったり重くなったりして何年か続く場合があります。
メンタルクリニックいたばしホームページより引用
20%に何らかのチックが見られるって、40人学童だと8人もいる計算!?

運動チック
運動チックは体の動きに対応した動き。
- 目のまばたき
- 肩をピクッとさせる
- 空中で何かをつかもうとする動作
- 顎をずらすように瞬間的に口開け
- スキップ
- 細かいジャンプ
- 爪の先を見る
挙げればきりがありません。
音声チック
- 咳払いやしゃっくりのような音を出す
- 鼻を鳴らす
- 舌打ち
- 汚い言葉
- 奇声など
声を出すチックです。
よく駅などでも見かけますが、比較的大きい音を出すので周囲の注目も浴びやすくなります。

トゥレット症候群
トゥレット症候群はとても頻繁で、自分でも止められない感じなので、
大人はもちろん、子どもでも気づかないことはありません。
私が昔ボランティアで行っていた障害児支援施設で、手の運動チックの子がいました。
手首を細かく回転させる動きが、数秒に一回。ご飯を食べようとしてスプーンを持っても止まらない。。
スプーンを持つまでが一苦労。
手を胸の前から下ろし、テーブル上のスプーンを取るかと思ったら手首を顔の近くで回転させるので、なかなかスプーンを取れず。
取ったあとはご飯をすくう前に一苦労。
すくった後は多少セーブできるのか、こぼしはしなかったけど、口に運ぶまでが一苦労。
近くで見てた他の子が、その一連の動作をずっと見てて

〜くんが食べた!!
驚いた声を上げるくらい。
※昔の記憶なので、その子は常同行動だったかもしれませんが。
トゥーレット症候群は知的障害と併発することも多いそうで、学童期だとの0.3~0.8%くらい、男子が女子の2倍との統計があります。
※1000人に3〜8人。100人学童でもいるかどうか?程度、受け入れ可能な子だと割合がさらに下がるでしょう。
トゥレット障害(トゥレットしょうがい、英語: Tourette syndrome)またはトゥレット症候群とは、チックという一群の神経精神疾患のうち、音声や行動の症状を主体とし慢性の経過をたどるものを指す。
小児期に発症し、軽快・増悪を繰り返しながら慢性に経過する。
トゥレット症候群の約半数は18歳までにチックが消失、または予後は良いとされている
ウィキペディアより引用
2.チックの原因~子どもに起きる場合
チックは心の要因からも出るので、何らかの不安や日常ストレスが現れているかもしれません。
普通のときは大丈夫でも、ストレスが高くなった状態や興奮した時はよく出ます。
反面落ち着いてリラックスし、好きなことに集中しているときはあまり出ず、チック自体を気にするとかえって頻発します。
また研究がされているところでは、生理的・遺伝的要因も大きいらしく、
生得的にチックが起こりやすい体質や、妊娠中の喫煙などの環境要因もあるらしい。
✕チックは家庭でのしつけ影響
➞最近では否定されています。
以前はしつけやさまざまなストレスが原因で起こると言われていましたが、研究が進むにつれてそれは不適切であり、
現在な脳内物質のアンバランスによって起こる脳の病気で、増悪因子としてストレスなどが考えられています。
横浜市立大学附属病院
👆ストレス原因として、厳しいしつけなどの影響はあるかもしれないが、本質ではないということ。

3.学童クラブで対応や経過
学童だと、気にならないチックなら放置
多くのチックが一過性のもので、一時期の癖のレベルで終わります。
そのためチックによって引き起こされる心理的な影響
・・例えば
✔友達にバカにされる
✔気にしてるけど止められずに自己卑下
などの影響を最小限にする支援。
特に学童クラブだの、変な動きを面白がって真似して馬鹿にする子どもは高確率で出てきます。
治療と言うより、そういった環境面への配慮が大切です。
チックに免疫のない学童クラブ支援員は

けっこう気にするけど、実際にできることはありません。
むしろ大人が指摘すれば、本人が余計気にして頻度が増えるかも。
保護者に「心配だ」的に伝えても親は困るだけ。
👆ね、環境意外に働きかけても悪影響しか及ぼさない。
気にならないチックなら放置が一番。
親から相談された場合は「心配することはない」と伝え、
周りが変に騒ぎ立てずに自然に消失するのを待つ、というのが最良の対応になります。

悪口頻発など目立つチックには親へ現状を伝えて、暗に受診をすすめる
チックを見つけても、「またやってる」など指摘するのはよくありませんね。
叱っても軽くならないので、自尊心を損なうだけになります。
【学童の子どもの叱り方】ベテラン指導員が教える外せない10要素
しかし跳び跳ねたり、汚い言葉など目立つチックの場合は、積極的な対応が必要です。
とは言っても特に悪口や独り言的な不適切発言は、ADHDの子なら「口の多動」で出たり、普通の子でも面白がってワザと言うとか、
医療的に素人でえる学童クラブ職員では、チックと判別不可能なケースも多いもの。
だから現状を保護者に伝え、チックの可能性も示唆して受診を勧めるのもできる対応。
記事執筆時点2022年のコロナ禍では、普段なら気にされない程度の「咳チック」も敏感に反応されます。
やはり現状を正しく伝え、学童クラブ現場のみで悩むんじゃなく、対応は保護者判断が良いと思います。
言いにくい場合は巡回心理士の力も借りられます。
【巡回心理士サポートの活用】学童/保育では権威利用で保護者支援が楽に

4.まとめ
いかがでしたか?
チックと言っても種類があります。(1章)
そしてチックは現在、身体的要因と心理的要因が合わさって起きると考えられています。(2章)
叱ってもなくならないし、家庭などのストレスだけが原因じゃないわけです。
学童クラブでできる対応は、基本的には放置し、対応に迷うなら素直に保護者へ相談しましょう。
周りのからかいなどへは、本人ではなく環境面への働きかけ。
つまり通常の学童クラブ育成支援の範囲なので、チックだからといって特別な何かはありません。(3章)
より詳しく知りたい方はこちら👇
チックとトゥレット症候群がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版) [ 星加 明徳 ] | ||||
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