学童クラブの申込みは前年の11月くらいが一般的、間に合わなかったら待機になる可能性が一気に上がる
小学生1年生にあがると、保育園に通ってた子は学童クラブに申込みをすることになります。
幼稚園や保育園に行ってれば公的な学童クラブの情報は勝手に入ってくるけど、掲示物のみとか、漏れることもあって気が抜けません。
というのも、学童クラブを保育園卒園してすぐ4月1日から使いたい場合は、前年の11月くらいの3〜4週間が申込み期限というのが一般的だからです。
もし学童クラブ申込みの期限に間に合わなかったら・・
東大出身 理系保育士ジャムです。
11月の申込みは、一次募集の期間です。
申込み期限を逃したら二次募集に申込みをすることになりますが、一次募集で定員が埋まる施設も多いので待機児童になる可能性が上がります。
ただ最近は待機児童対策として、放課後子ども教室やランドセル預かりなどが増えてるし、習い事の延長みたいな民間学童クラブもあるのでそんなに心配はいりません。
民間学童は高額ですが、スポットで使う分にはそうでもないからです。
まあ高いには違いなく、1年生が週5で延長まで使うと月10万とか超高額になるので注意が必要ですが・・
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
目次
1-1.学童には公的な学童と民間学童、名前は「学童」でも全く違う
1-2.学童の申込み方法〜保活ならぬ学活はできないし必要ない
2-1.申込み時期は11月くらい〜
2-2.申込みに間に合わなかったら待機の可能性
2-3.公的な学童に入れなかったら
4.まとめ
学童クラブに関してのよくある質問の一覧はこちら
1.学童クラブに入るための申込み方法
1-1.学童には公的な学童と民間学童、名前は「学童」でも全く違う
まず「学童クラブ」といっても大きく分けて2種類あります。
公立をはじめ民間父母会や社会福祉法人、株式会社など運営が違っていても、税金の使われている施設は「公的な学童クラブ」
こちらは役所のホームページや自治体の案内に載っている施設で、利用料は最高でも月額3万円くらいです。
「放課後児童クラブ」「留守家庭児童クラブ」など、似たような呼び方があるけれど、厚生労働省管轄の施設になります。
※独自運営が役所に申し出て許可されたクラブなのに補助金なし、税金の使われてない学童もありますが、全国的には稀だと思います。
次に塾や習い事に子ども預かりサービスを追加した「民間学童クラブ」、税金が使われていない営利団体なので月額10万円など非常に高額な施設も含まれます。
大きく違いますが、名前だけは「学童クラブ」と同じなのでご注意ください。
当然、申込みや必要手続き、時期なんかも全く違います。
この記事、というよりこのウェブサイト「学童クラブ指導員と保護者の部屋」で主に扱うのは公的な学童クラブです。
1-2.学童の申込み方法〜保活ならぬ学活はできないし必要ない
公的な学童クラブに申し込むには、
申込み要件があるのでそれを満たして、学童クラブか役所に出せばおしまいです。
要件は例えば
・学校内学童なら「その学校に通ってる子」
・学区内在住または在勤
・子どもが学童必要な条件
学童必要な条件は、主に「親が放課後の時間帯に働いていること」ですが、自治体によって
週に一度でも、在宅でも働いてればOKなところや、
週3日◯時間以上働いて、なおかつ学童クラブ利用が〜以上の見込みなら申し込めるなど様々。
なので条件はよく確認しておきましょう。
👆厳しい自治体の例として東京都台東区、週3以上働いてないと申し込めず。
緩い自治体としてお隣の墨田区。指数は低いけど就労時間に決まり無し。
ちなみに申込み時期は半年程度前ですが、学童クラブに入る4月時点でその条件を満たしていることが必須。
育休復帰の予定なども、証明が出ないと普通は申し込めないのでご注意。
保育園なら預けていて下の子が育休入っても利用できる猶予期間が1年とか長いけど、待機児童が多い学童だと、そんな措置はほぼありません。
2.学童の申込み時期や決定までの流れ、間に合わなかったら
2-1.申込み時期は11月くらい〜事情がある場合はそれより早めに
翌年4月から学童クラブを使いたい場合、申込み開始時期は公的な施設だと11月〜が一般的。
遅いところだと1月とかあるけれど、一次募集は1ヶ月〜最短2週間程度で打ち切られます。
例として東京都、さいたまなどのリスト
申し込んだ後は、働いている時間の長さなどで指数が付けられて高い人順に承認されます。
だから期限内に申し込めれば全員が同列、先着順などはありません。
やることは
①申込み期間内に
②翌年4月の勤務状況予定を立て
③必要書類を揃えて提出するだけ
保育園に入るためにフルタイムで働いておくとか、シッターに預けた実績、保育園に入所してた実績、産休明けて少しでも働くとか、保活で有効だった手段は全く意味をなしません。
前年度に学童クラブに在籍してても、年度ごとの再申し込みが基本です。
学年が上がると指数が低くなるので入りにくく、在籍してたから翌年入りやすいとかもありません。
だから保活ならぬ学活は情報収集くらいしかできない、ということになります。
また仮に4月に入所してすぐに失業・求職状態・育休になった場合、学童クラブは退会することになるので、小手先に見かけだけ働いておくとかもできません。
まあそんな事してまで学童に子どもを預ける人は滅多にいませんが、知識として。
【学童クラブは退職/失業したらすぐ退会?】父仕事で母だけ求職とか
学活はできないとお話したけれど、発達障害や医ケア児などの場合は極度の集団生活になる学童クラブよりは、個別対応に応じてくれる放課後等デイサービスが圧倒的にオススメです。
その場合は手帳取得や手続きに時間がかかるので、早めに動いたほうが良いでしょう。
まあ詳しくないので分からないので、住んでいる地域で情報収集から始めましょう。
2-2.学童の申込みに間に合わなかったら二次募集か待機〜ゴネても無駄です
学童クラブの申込み期間に間に合わなかったら、基本的には二次募集に申し込みます。
ただ一次募集で定員が埋まる施設も多く、それだと二次募集がない場合には待機児童として空くのを待つことになります。
年度途中では随時、申込みを受け付けてくれるけど、可能か空き状況次第。
自治体のホームページに、各施設の空き情報などがあるケースもあるので探してみてください。
期限を過ぎたら、いくら
とゴネても無駄です。
学童職員としてあるあるは、かなり前から期限が公表されてるのに、忙しいとか理由をつけて最終日に来て書類不備で突き返されて怒り出す保護者。
忙しいのは誰でも一緒、最終日にいきなり来るんじゃなく事前に相談してれば方法があったかも、、と後の祭り状態。
あなたはくれぐれも、そうならないよう。
裏事情をお話すると、ゴネて取り合ってくれるのは虐待が疑われて子どもが心配なケースなどに限られます。
定員オーバーでも福祉的に受け入れるのは、特例中の特例措置。
単に知らなかったとか、職場に言うのが遅くて証明書が間に合わないとか、今流行りの自己責任。
学校に事情を話せば?などヤフー知恵袋にコメントがあったりしますが、全くのデマなので信じないように。
第一、学童クラブと学校運営は関係なし、学校内学童クラブも多いけれど学校にとっては場所貸しに過ぎません。
ちなみに申し込んだら全員入れる「全数受け入れ施設」も最近増えてます。
それだと形式的に申し込み時期が設けられてますが、基本的には間に合わなくても大して不具合はありません。
ただ受け入れるだけ受け入れたけど、職員が足りずに子どもが野放しでトラブルだらけ、というのもあるので「入ったあとに子どもが過ごしやすいか?」という別の注意が必要になります。
2-3.公的な学童に申込みに間に合わないとか、定員オーバーで入れなかった場合
学童に何らかのケースで入れなかった場合、親としては心配になります。
でも最近は選択肢が増えてるので、学童クラブにこだわずとも大丈夫なことが多くなってます。
一般的に学童以外に使えるのは
学校によるけど、放課後子ども教室が整備されてる場合は5時くらいまで居場所確保されるので、学童が必要ないケースもあります。
また待機児童で多いのは児童館のランドセル預かりや、民間学童をスポットで使いながら公立の空き待ちをするケース。
また2年生以上なら地域によっては途中入会は厳しいので、留守番の練習が現実的です。
多くの民間学童は送迎サービスが付いてるので、多少遠くても対応してくれるので、必ずしも徒歩圏内で探す必要はありません。
民間学童は公的施設と比べ高額ですが、料金が週1利用はいくら、週2の〜時間はいくらなど細かく決まってるので、スポットで使えば許容範囲になることが多いです。
公的な学童クラブですら入会金など込で月換算すると月2〜3万の施設も多く、
そうなると費用面でも公的学童に行きながら別の習い事をする場合と、習い事充実の民間学童と大差なくなりますね。
まあ1年生で週5、延長まで使えば最低月6万〜10万かかるので、短期間で済むよう早めの留守番の練習や、1年生の間だけ職場に相談して早く帰れるようにするとか必要になるかも。
また留守番は放課後短時間なら大丈夫でも、夏休みはどうするか?問題は大きいので別で考えとく必要があります。
夏休みだけ学童もあるけど限定的なので、お金はかかるけど夏だけ民間学童を多くする家も多いですよ。
ちなみに学童クラブなんて行っても2年かそこらなので、
✕仕事か?学童か?
なんて思考パターンは割に合わないのでご注意。
すごい昔は鍵っ子が普通で、学童クラブに行ってる子は超レアでした。
民間学童に短期間預けつつ留守番を練習しとくと、案外大丈夫なもの、子離れと言うやつです。
特に高学年になって、「学童落ちた!」というのは学童職員としても親としても無用の心配。
そもそも高学年は学童に入りにくいけれど、学童クラブなんてのは低学年向け、十分に高学年をケアできる職員なんてほとんどいません。
友達のほとんどが自由に遊んでるのに、数名が管理されて下の子しかいない学童に・・
こんな高学年の子たち、私が知ってる限り高確率で荒れてますよ。
そのほとんどが学童行きたくない反動なので、見ていて可哀想になります。
だから高学年になる前の早い段階で、留守番練習して自立に向かうのが良いと思います。
3.申込み以前の学童クラブ情報の探し方や見学
保活ならぬ学活は、情報収集くらいしかやることがありません。
この章ではその情報の集め方についてお話していきます。
3-1.申込み以前の学童情報の探し方
学童クラブは公的な事業なので、役所のホームページには必ず載ってます。
まずはそこを確認すると、市内の学童クラブ一覧〜今年度の申込み方法などが一通り分かります。
それでも分からないことがあれば、学童や子育て支援課などに問い合わせましょう。
また保育園や幼稚園に通ってれば、学童クラブ申込みが始まる前の10月くらいに情報が掲示されたり、配布されたりするので、特に動かずとも自動的に情報は集まってきます。
学校の就学児検診で、その学校に通ってる子の学童事情が分かるし、ママ友の中には必ず情報通がいるので聞いても良いでしょう。
・自治体のHPを確認
・役所の子育て支援課に問い合わせ
・幼稚園や保育園のチラシ掲示物
・新一年生対象の「就学前健診」
・ママ友から情報
このように公的な学童クラブは、そんなに苦労しなくても情報が集まってきます。
ただし習い事の延長みたいな民間学童は、役所無関係ないので探さないと出てきません。
大手のリックキッズみたいな全国どこでも展開してるような、広告費がたくさんある企業じゃない限り、ネットサーフィンやママ友情報が頼りです。
3-2.申込みする前の見学も重要だけど、申し出ないと見学は無し
公的な学童クラブははっきり言ってピンキリ、行ける施設が1か所で選択の余地ないなら必要ないけれど、何ヶ所か選べるなら見学させてもらうのが有効です。
学童クラブに行くのは親じゃなくて子ども、我が子がやっていけるか確認しておくのは大切だから。
例えばコロナ禍だと、ホームページなんかには行儀よくマスクして、楽しそうな写真しかないけど
・・・実際にはノーマスク、言っても即はずす子が至近距離で喋ってて、そこら中でトラブル頻発とか
👆珍しいことじゃありません。
説明じゃ教えてくれないけど一目瞭然なことも多く、クソ混んでて
無理無理
この大切な見学は、公的な学童クラブだと申し出ない限りさせてもらえません。
あるのは入会決定して、入る前の説明会のみ。
申し出ても見学対応がない施設もコロナ禍では多くて、せいぜい敷地外から中の様子を伺う程度か、ホームページを見るか程度でした。
最近は申し出れば見せてもらえる可能性が上がってます。
見学の時間は
・話を聞きたいなら平日午前中
・様子を見たいなら対応なしで平日午後見せてもらう
・土曜日はムリなことが多い、夏休みも難しい
土曜日はだいたいの学童クラブで職員ギリギリ、施設によるけど断られる率は高いでしょう。
4.学童に期待しないことが大切
最後に「学童の申込み方法」と探すあなたは、学童クラブについてほとんどご存知無いと思うので、子どもを預けるときに大切な心構えをお伝えします。
ズバリ・・・
期待しないこと
学童クラブ支援員は給料が低い、キツイと言われている保育園の保育士より輪をかけて待遇が悪いです
給料
そのため長く働き続けられる人が限られていて、素人ばかりの施設もあります。
3年目未満の学童クラブすらあるという・・👇
また待機児童を減らすために、役所が学童クラブに詰め込んで芋洗い状態になってる学童クラブも少なくありません。
子育て支援政策、特に公的な学童クラブの現場職員にとって、10年前から一切変わっていないのに責任ばかりが増え、学童を何でも屋と勘違いしてる親の相手も増えてる印象。
学童クラブ本来の目的はとても崇高、子どもの最善の利益を目指した場所のはずなのに、現実は理想とは遠いのです。
●なんでもやってくれると思わない。
●何をしてくれるのか調べて勝手に期待しない
●トラブルも多く、毎回納得行く対応はなされない
このあたりを「こんなものだろう」と思ってると期待外れにならないし、素晴らしい対応をしてくれると感謝の気持ちが芽生えやすくなります(^^)
学童クラブは運営がどこも厳しいので、期待しない方向で考えているのがちょうどよいということです。
【学童クラブと保育園の違いを比較】学童は手厚すぎる方が問題です
5.学童クラブの申込み、間に合わなかったら?のまとめ
いかがでしたか?
学童クラブ申し込みに関連して、見学や期待しないことなど色々とお話してきました。
学童クラブに入るための申込みは前年の11月くらいなので、まずは遅れないように頑張るのが必須です。
最終日に来て書類不備で突き返されるケースも多いので、余裕を持っておきましょう。
一次募集に間に合わなかった場合は二次募集があればそれに申し込みですが、待機児童になる可能性が一気に上がります。
申し込みに間に合わなかったのは自己責任、事情を後から話しても無駄です。
事情があるなら申し込みが始まってからすぐにでも、前もって相談するのが筋ですね。
待機になった場合は
・放課後子ども教室
・ランドセル預かり
・民間学童クラブ
・留守番の練習
いくつかとれる選択肢があるので、そんなに心配することはありません。
ただ習い事みたいな民間学童を週5フルで使うとかなり高額になるので、留守番の練習を早めに行って、高額出費をする期間を少しでも短くする工夫が必要になります。
学童クラブに子どもが行くのはせいぜい2年かそこらなので、仕事を辞めるか?学童か?なんて究極な選択はしないよう。
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