学童クラブから帰りたくない、帰れない子への対応
学童クラブで働いていると、帰り時間ですんなり帰れない、お迎えが来てるのに帰りを渋る、帰りたがらない、いろんな状況があるけど、
とにかく学童クラブから家に帰れない子が少しだけいます。
職員としては、お願いされた帰り時間が決まってるので遅れちゃいけないと急かしたり、怒ったりします。
東大出身 理系保育士ジャムです。
帰れない理由にはいくつがあって、
帰り際にトラブルがあったとか、宿題終わってないのを思い出して帰り5分前からやりだす子への対応は、たいしたことありません。
一番大変なのが愛着障害っぽく大人に構ってほしくて帰れない子どもたち。
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.帰り際に渋って帰れない理由とは
学童クラブから一人で帰るか、親などがお迎えに来て帰るかで大きく違いますが、どちらにしても理由に応じた対応が必要です。
そこで学童から帰れない、よくある理由としては
①トラブルを引きずっていて切り替えられない
②まだ遊びたくて切り替えできない
③宿題が終わってないとかで切り替えできない
④大人に構ってほしくて手間取る
⑤家が嫌で帰りたくない
⑥①〜⑤いくつかが気分のブレで組み合わさる
③までの切り替えできない系の子には対応が楽で、パターンややることが決まってます。
帰りの声掛けすると思い出して宿題やろうとして
支援員「もうできないよ!」
👆こんな子はたくさんいますね(^^)
しかし④以降の愛着障害っぽいのを含んでいるケースは、個別に抱えている状況によって大きく異なります。
そして子ども本人の気質や発達、家庭環境に問題がある場合が多く、学童クラブ単体での解決は難しい問題をはらんでいます。
それなのに「帰れない」一点だけ見る支援員がいることや、経験上ですが特定の職員への負担が非常に大きくなるのも問題が大きくなります。
2.学童クラブで帰れない子へ支援するコツ
2-1.理由を聞くか推測する
学童クラブから帰れない子の理由は明白で、普段から見てれば分かります。
宿題終わらなくて帰りを急かされたことがきっかけで、思い通りにならないことからパニックになる子もASD傾向に多い。
特に理由が見えない場合は、一時的な感情のブレか、普段からの甘えたい欲求+感情のブレが多いです。
どちらにしても気分に左右されるのが子ども。
理由が分かれば対応も決まってきます。
愛着障害っぽくて、無意識の構って欲しいが強い場合は3章でお話します。
2-2.切り替えできない場合は、見通しが持てる援助を先にする
切り替えできない場合、もう帰り時間になってから急かしてもパニックになるだけ。
通常の子でも怒りながら半ベソで準備をして、泣きながらプンプンしながら帰ることになるので、対応としては遅いです。
その日にたまたま帰り時間近くに喧嘩やトラブル、解決してなくてコンディション悪くて帰れないなら仕方ないけれど、
帰れなくなるは普段の様子から、いつも同じ子じゃないですか?
いつも同じなら、予測を先に本人が分かるように言っておくのが基本。
宿題終わらなくても帰るのよ〜
今日はぐずっても待たないよ
小学生は1年生でも多少なり自立に向かっていますが、眼の前の出来事に集中し、見通しを持てないのは子どもの特性です。
単に忘れてて帰り際に慌てる子はたくさんるので、声をかけて思い出してもらうだけ。
言ってあげたけど頑として動かず、帰り際に慌てて帰れないなら、それを含めて親に連絡しましょう。
学童クラブは親の育成を助けている施設、丸ごと責任をかぶる必要はありません。
連絡すれば、まあ家でも怒られるでしょうが、そんなのを繰り返して成長するのが子ども。
対応というと即日効果が現れて、一度良くなったら繰り返さないのを期待する大人がいるけど、
毎日繰り返していき、たまに声掛けなくても自分からやるか様子を見たり、
普段はできてるけど、今日は遊びに集中してて忘れてそうだから、声をかけてあげようとか、
どちらにしても長い目で見るのが必要です。
2-3.構いすぎない
帰れない子がグズグズして帰れない、困るのは誰でしょうか?
☑習い事に行きたくなくてグズり、時間で出れなくて遅刻してレッスン受けられない。
☑歯医者に行きたくなくて、出れずに遅れて予約時間に間に合わない。
☑親は怒って学童クラブに文句を言う。
最後の「親が怒ってくる」ですが、実は学童として怒られても大したことありません。
グズグズするのを怒って無理やり出して、行かずに迷子になるとか、焦りすぎて交通に遭うとか、そっちの方が余程オオゴトですよね。
遅れて困るのは学童クラブじゃなく本人、ひいては保護者で、学童クラブは全く困らないのです。
適度な支援は仕事ですが、過度な手助けや「学童がやってあけげる」はかえって毒になる。
時間通りに出せない、
どうしよう!
やってあげたい支援員ほど焦って待てなくなりがち、そして声かけすぎ、手伝いし過ぎなど構いすぎてしまいますが、
構いすぎることが事態を悪化させます。
●「遅れると構ってくれる」と期待する
●落ち着こうとしてるのに余計な刺激になる
構ってちやんには手をかけてあげるんですが、帰り間際に他の子も確認しなきゃいけないので厄介ですよね。
いらないことに気を取られての他の子含めた帰しミス、学童クラブで起きるトラブルの代表格。
手伝ってくれるのを待って、それがクセになると自分からは動かず、手をかけた分だけ自立から遠ざかります。
【連絡ミスからのトラブル事例】他の学童で繰り返さない原因と対策
同様に親が迎えに来たけど、遊びにケリを付けられず帰れないのを、支援員だけが入口で待ってる保護者に出ていって説明するのはNG。
親が来てるのに、学童職員が手伝って1から10までお世話をして用意して引き渡すのは、やりすぎかつ必要ありません。
色んな場面で親がやるべきことを代わりにやってくれる学童クラブの姿勢を見ていると、
保護者の思い通りに動いてくれなかった時の「何でやってくれない!?」を助長します。
最低限
もう少しいい?
と自分で親に聞いてもらう。
だいたいの保護者は早くして欲しいけど、毎回笑って待ってくれて、友だちと少しでも遊べるのがいいと言う保護者もいます。
自分でする、できない部分だけ助ける基本姿勢が大切。
できることはしてもらわないと、自立に向かわないからです。
3.愛着障害っぽければ学童内はもちろん家庭や他機関とも連携必須です
3-1.愛着障害っぽくて帰れないのは連携必須
子どもによっては、日頃から構って欲しいの強い子や、本当の意味で家に帰りたくない子もいます。
●家の居心地が悪い
●親だけじゃなく兄弟関係が悪い
●放っておかれる
こんな子は時間が来てもコンディション次第で、1時間でも帰らずに粘りますよね。
この記事を見てる程のあなたは経験あるかもしれません。
構ってほしいを表現できないけど、帰れないでグズグズすると職員がマンツーマンで付いてくれる。
怒られる=構ってくれる
これが定着すると頻繁になってきます。
家で満たされない甘えを満たしてあげたいけど、職員としては帰り際にやりたくない。
・・けど、時間が経っても変わらないので構わざるを得ない。
家庭と連絡を取り合う必要があります。
それに加えて親にも問題があるケースがほとんどなので、子育て支援センターや児相、学校とも連携が必要になるでしょう。
帰り際の対応だけ見れば、
・気分を変えるよう働きかける
・ここまでのラインを宣言してあとは放っておく
・迎えに来て欲しいとか要望は親に伝えてあげる
・帰り道に少しだけ付いていく
・人を変えて対応する
・明日の遊ぶ約束をしてあげる
支援員なら誰でも思いつくはずで、特別なことはありません。
3-2.帰れない子へ特定職員ばかり対応しない
大きな注意点として関わる職員が偏りがちになること。
信頼関係がある職員が毎回対応した方が良い、というのも分かりますが、人間関係とともに対応や反応がいつも同じになってかます。
この人がきたら話が長いから、寝転がって、それでも話して動かそうとするから引っ掻くとか、パターン化。
私の勤めていた頃、ある職員ばかり毎日のように帰りの対応をして引っ掻かれてアザだらけ、
その人も同じ人間なので似たような対応しかできず子どもの反応も同じよう。
それなのに学童クラブ職員間でも、その子がグズったら決まった人が対応する空気感なので煮詰まってました。
人を変えるとするなり行く場合もあって、その姿を見てもいつもの対応職員は、自分の力不足かと勘違いして凹む。
また対応に失敗すれば、その職員の責任で、状況を知ってるからと保護者への連絡もその職員から。。
やる気がある人が先に潰れる構造です。
子どもが甘えたいのは普通の欲求、悪いことじゃないけど家で満たされない、学校でも満たされない、じゃあどこで?
学童クラブで、というのもわるくないけど、特定職員ばかりとなるのは話が別なんです。
4.帰れない子への対応まとめ
いかがでしたか?
学童クラブから帰れない子への対応は、見たり関わってれば分かる理由ごとに行うこと。
よくある理由は
①トラブルを引きずっていて切り替えられない
②まだ遊びたくて切り替えできない
③宿題が終わってないとかで切り替えできない
④大人に構ってほしくて手間取る
⑤家が嫌で帰りたくない
対応のコツは
●理由を聞くか推測する
●見通しが持てる声掛けなど援助
●構いすぎない
基本的には「出来ない部分だけ助ける」他の支援場面と同じです。
愛着障害っぽくて帰れない場合は、甘えを帰り際以外で満たせるように留意しつつ、
帰れない一点のみに注目せず、普段の関わりから保護者や学校や児相など他機関の連携必須。
また特定職員に負担が偏らない注意が必要です。
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