学童クラブで働きたいときの志望動機の書き方や準備
あなたは学童クラブで子どものために働きたいと思い応募するわけですが、志望動機はライティングスキルで伝えきります。
・志望動機、テンプレないかな?
・何を書けばいいのか分からない
・文章苦手だけど、なんとかならないかな
こんな誰でも思いつく思考の先を行かないと、下手にブラック学童に採用されて困ることになるからです。
東大出身 理系保育士ジャムです。
志望動機を書く目的は、採用されることではありません。
応募施設とあなたのお互いに求めるものが合っているか、確認する話のきっかけにし、採用されたあとに楽しく働くために書きます。
だからウソや曖昧な内容、テンプレートを真似したのでは書く意味がないし、簡単に見抜かれて良い施設からは落ちてブラック学童にだけ受かることになります。
あなたはたまにしか書かなくても、採用担当者は何百人見てるからです。
志望動機として書く内容は2点のみ、
●なぜこの仕事をしたいか
●なぜこの施設に応募したか
また伝わりやすい書き方は、結論先出しの、reason→whyで書いていくこと。
できるだけ具体的なやり方と理由をキャリア20年以上の理系思考で、論理的にお話しているので、読むことであなたの悩みや疑問が解決すると思います。
1.志望動機は採用されるためでなく、応募保育園に正しく自分を伝えるために書く
1-1.志望動機の本来の目的
あなたが良さそうな学童クラブを見つけて、そこで働きたいと思った場合、
志望動機を書いたりや面接に臨む目的は、
●採用されること
●内定をもらうこと
と思いがちですが、少し間違っています。
そこでアルバイトなどして望み通りの施設と分かっているなら内定をもらうことも目的になりますが、働く前から分からないですよね。
第一良い施設でも、あなたには合わないかもしれません。
私はサービス残業なし、残るときは残業代が必ず支払われ、有給も申請すれば通る、施設長は人の批判などしない聖人みたいな人、同僚も気が利く人ばかりな学童クラブに長く勤めてましたが、
それでも「この仕事はキツイ」「人間関係が厳しい」と辞めていく人は毎年何人もいました。
ここでダメなら他じゃ無理かも、と本気で思うホワイト学童ですら、合う合わないがあるのです。
だから志望動機を書く目的はあなた目線だと、
気持ちよく働ける職場を探して採用担当者とすり合わせ、希望通りの施設じゃなければ雇ってもらわないこと。
他の業種では「楽して稼ぎたい」とかあるかもしれませんが、保育士で子ども相手をしたい方は普通は考えないと思います。
やりたいことをやるための、働きやすい職場を選んで入る。
あくまでも職場を選ぶのはあなた
と言う事です。
まあ学童クラブ業界は売り手市場とはいえ、職場もあなたを見極めに来ます。
そこで取っ掛かりになるのが志望動機。
志望動機を足がかりに話をしていって、あなたのやりたいことが施設じゃ無理なのが入る前から分かった場合、
できた採用担当者は人手不足だとしても、善意で不採用とします。
●あなた自身を正しく応募施設に伝え、
●その受け答えであなたも施設を見極め、
●合いそうだと思った施設があなたを採用する。
これが志望動機を書く目的です。
高校や大学受験みたいに、受かることが目的じゃないのです。
1-2.テンプレートも嘘もダメ
志望動機を含めた話の中でお互いに違和感を感じた場合、あなたか職場サイド、どちらからか縁を切ることになります。
しかし巷にあふれている「志望動機の書き方」のようなテンプレ、お手本を真似をして書いたんじゃ内容が薄い形式でしかないので、話が不十分になって目的を果たせず、
やりたいことをやれないブラック学童に採用されたり、希望通りの学童から落とされたりします。
テンプレや見本的な文章からは必要な情報は得られず、お互いに時間のムダですよね。
AIに志望動機を書かせる👈こんなのも極論可能ですが、学校とは違って職場は嘘ついて入るとロクなことがありません。
仕事辞める人の多くは
必ずと言っていいほど👆こうなりますが、
・リサーチが足りなかったか
・入るときに吟味しなかったか
・志望動機を適当に書いたか
施設がブラックぶりを隠して採用した場合もありますが、それでも自分にも責任があるのです。
以上、志望動機を書く意味を理解していないと表面だけのテンプレートの真似事、目的を果たせない意味のない物になってしまうので、前提としてお話しました。
【学童の採用面接で聞かれること+嘘はダメな話】採用後を考えよう
2.自分を正しく伝えるために、志望動機に書くべき要素
文章では書き方によって思いが正しく伝わるか、伝わらないか決まり、悪くすると誤解を生んで変な伝わり方をしたり、文が下手だと意味不明にもなりかねません。
なのでこの章から、志望動機に書く具体的な要素や抑えるポイントをお話していきます。
私が昔、見学に行った保育園での様子は、
✓ 園長のわけ分からない一方的な話
✓ 「あなた東大出身だからこの先生知ってるでしょ」といった見当違いの世界の狭さ
✓ 働いている保育士への受け答えの横柄さ
↑私の方から採用試験を受けることすら断ったことがあります。
志望動機以前の話でしたが、
選ばれるのではなく、選ぶのは自分というスタンスは崩してはいけません。
2-1.志望動機を書く以前の準備は、自分と向き合うこと
志望動機を書く前の外せない準備は
志望動機を自分でよく考えること
と思っても、「志望動機」「書き方」に追加で「テンプレート」みたいに検索してこの記事を見つけたなら危険かも(^^;)
本当に自分は、何をやりたいのか?
自分と向き合う必要があります。
別に学童クラブの仕事に使命感を感じていたり、保育業界の問題意識を持っていたり、高尚なものじゃなくていいんですよ。
子どもと楽しく遊びたい、という思いでアルバイトを志望しても良いので、自分で考えることが何より大切なのです。
自分のやりたいことがハッキリしていれば、何を志望動機として書いても、自分の考えで採用面接の際にも正しく話すことができます。
逆にはっきりしていないと不採用になればまだいい方、間違って採用されて働き始めてから
こんなことを
やりたいんじゃないわ!
不満を持って辞めることになるのが関の山。
職場を去っていくのを、
何人か見てきました。。
何をやりたいのか、はっきりしないまま働くと、ちょっとした辛いことがあると辞めたくなります。
やりたいことは変わってくるけれど、初めから何もないと続かないんです。
また待遇や給料や休みなどに目が行きがちですが、表面的に分かる条件でさえ、どこを重視したいか考えておく必要があります。
給料に不満があって転職し、給料が上がったけど残業が増えて労働時間に不満とか。←よくある話。
恋愛のように全部いいとこ取りしていたら、結婚はおろか彼氏彼女すらできないのと同じですね。
●何を大切にしたいか
●譲れないポイントは何か?
目で見えやすい待遇面と、見えにくい働きやすさの2点で志望動機を自分でよく考えておくのがポイントです。
2-2.志望動機に必ず入れる要素は2つだけ
よく考えて自分の思っている事がまとまったところで、やっと志望動機を書けます。
・・・じゃあ何を書くか??
→応募先施設があなたについて知りたいことに、ポイントを絞って書いていきます。
①なぜ学童クラブの仕事をしたいのか?
②なぜこの施設に応募したのか?
それを説明するサブ要素として、
・前施設をやめた理由
・考えた自分のやりたいこと
・自分の経験
↑この3つを入れると応募先の採用担当も納得できる理由付きで、分かりやすく伝えられます。
①なぜこの仕事にしたか
子どもと関わる仕事にした理由
+
なんでわざわざ学童クラブにしたのか?
・実際にしたボランティア経験
・実習で2週間やって楽しかったなどの体験
これらがあると、自分でも納得するし、人にも説明しやすいですね。
また資格がなく、仕事をしながら資格を取れるのに魅力があると思ったら、それをそのまま書けば良いでしょう。
理由は一つに絞らなくても良いです。
考えて答えを出しておくとお話しましたが、どうしても出ないなら「まだ考えていて、いずれ答えを出したいと思っています」
下手に取り繕うよりこんな正直さが、誠実に見えるので好感が持てます。
②なぜこの施設にしたか
なぜこの会社(施設)か?
は他の業種ならいざ知らず、学童クラブに限ってはそんなに詳しくなくて良いです。
なぜなら働いている知り合いとか、実習やボランティアで来たことがない限り、
その施設に関して得られる情報はネット検索かホームページに載ってる理念、学童クラブがやってればブログくらいだから。
イメージで話したり志望動機として書いても
溝ができるだけ。
だから理念やその施設に関して、よく知りもしない情報に詳しく触れるよりは、規模や研修、要はあなたが直感でも感じたことを書いていった方がよほど効きます。
例えば
前は小さな園で、同僚からの学びが浅かったので、たくさんの職員のいる大きな施設を探していました
とか意味が通じればよいのです。
2-3.志望動機に自分のマイナス面を書いてよいか?
ウソはいけないとは言っても、自身の発達障害やHSP傾向とかマイナス面のことを書いて良いか?
私は多少でも書くべきだと思います。
なぜなら隠して採用された場合、厳しくなるのは自分だからです。
ただ文章で中途半端に書くと、必要以上にネガティブな印象を与えかねません。
志望動機の最後にサラッと書いておいて、面接で答えれば良いと思います。
以上志望動機ですが、追加でお伝えしなければならないのは私はHSP傾向にあることです。書類選考を通していただけたら、詳しくお伝えしようと思います。
とかね。
何もないと自分から切り出しにくいと思いますが、書いておけば必ず聞かれるため話しやすくなります。
3.志望動機で思いが伝わりやすいライティング
志望動機を文書で書く要素や内容とは別に、伝わりやすい書き方があります。
ライティング技術です。
初歩としての文章構成は
①結論をなんとしても先に書く
②その理由(考えなど)を次に書く
③その根拠(自分がしてきた経験など)
④将来的な話(なくても良い)
この順番で、基本的には
●〜です。なぜなら〜
●reason → why
の構成が無理なく伝わる形。
例えば
私は大きめの法人が運営する学童クラブ、実績が長い施設を探していたところ、○○学童クラブを知り応募しました。
大きめな園を探していたのは、私も成長したい思いが強く自主的に研修を探して受けるなどしていましたが、以前勤めていた学童は常勤2人だけ。
働きながら学ぶには、物足りなさを感じたからです。
↑無理なく理解できそうですか?
志望動機を書くにしても、働き始めてからでも文章力は必要です。
なぜなら他の人に思っていることを伝える手段は、口で言うか文章に書くかしかないからです。
実習生の実習記録なら大目に見てもらえても、仕事となると話は別。
そして立場が上になると多くの人を相手にするので口で伝える比率は下がり、比例して全員に伝わるような文章力が必要になります。
幼稚な文章だと伝えたいことも伝わらないから、理想的には働き始める前などかなり早い段階で、ライティングスキルを上げておくのがオススメ。
ライティングと言うと難しく聞こえますが、
実のところ「読んだ人がどう思うか」をひたすら考えるスキルなので、保育士や学童クラブ支援員に必要な「他者理解スキルと同じ」なんですよ。
文章力を鍛えるのは難しくはないけれど、正攻法で経験を積むと時間ばかりかかるので、こちらで最短最速で文章力を上げる方法をお話しています。
【写経de文章力爆上がり】1日1時間×1ヶ月で保育士必須スキルマスター
さらに私がオススメするのは仕事そのものの勉強を、早い段階でやっておくこと。
私は1つしかスクールを知らないので、それを紹介しておきます。
4.その他、履歴書で抑えるポイント
志望動機は履歴書に書くのか、独自のエントリーシートに書くのか、論文的に書くのか形式は様々。
志望動機だけだとアピールポイント不足、つまり自分を正しく理解してもらえない可能性があるので、履歴書的な内容でも補完しましょう。
☑ 仕事に関係ありそうな特技はあれば書き、
☑ 資格があればあるだけ書いておけば、勉強家・多才性のアピールになります。
職歴を見て相手が気にすることは
・退職施設は、なぜ辞めたのか
・ブランクが空いている時、何してたのか
・学歴が職歴途中に入っていたら気になる
文章力に自信があっても、どう取られられるか分からないため、文章で伝えられないことは面接で言うことになります。
そして面接ではエントリーシート・履歴書は面接官の手元にあります。
ちゃんと考えて書いていれば受け答えに困らないにしても、書いたことを忘れと、面接での受け答えに矛盾が出てくるので、何書いたか忘れないよう、ちゃんとコピーしておきましょう(^^)
自己都合退職と会社都合退職の違い👇
【それ、会社都合退職かもよ】転職多い保育士は自己都合と思いこむと大損
5.学童クラブで働きたいときの志望動機の書き方まとめ
志望動機を書く目的は採用されるためでなく、応募施設に正しく自分を伝えるため。
(1章)
正しく伝えるための志望動機を書く準備や書くべき要素は、
(2章)
準備
→自己理解、向き合うこと
書く内容
・なぜこの仕事か
・なぜこの施設に応募したのか
伝わりやすいライティングスキルとして
①目的を書く
②理由から根拠を書く
の順番で書くのがセオリーです。
また将来的なことを見越して、早い段階で文章力や仕事についてのスキルを上げておくのがオススメとお話しました。
(3章)
なにかしようと思ったとき、目的から考えるのが有効です。
志望動機はなぜ書くのか?をきっかけに自分を理解し、自分について正しく伝えられるようになって欲しいと思います。
ありがとうございました
よければコメントいただけると
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本も読みたい方は、最新版を読みましょう。重ねてお話しますが、「テンプレート」は無意味なので参考程度に。
●検索して自力応募する形態の大手サイト(全国区)、学童クラブも多数ヒットします。
●エージェント型の学童・保育系の転職サイト
オススメなのはサイトの中の人が話を聞いて、合いそうな施設を紹介してくれるエージェント型。
私もいくつか登録して進路相談の形でも印象良かったですが、何かしら資格は必要です。
【ママキュー保育】(首都圏・愛知・大阪)時短勤務・系列保育園利用可★子育てと両立できる保育士のお仕事をご紹介
【キララサポート保育】(東京・埼玉・神奈川・福岡)保育専門のお仕事紹介
【はじめての学童指導員】学童保育への就職・転職支援サービス(全国)
保育エイド(首都圏)人間関係の良い施設を紹介
総合型の転職サイト
・リクナビネクスト(検索メイン)
「職種」「働き方」「勤務地」など絞り込み検索や自己診断ツールが魅力、独自の求人も多い。掲載求人10万件以上
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アルバイト、パート勤務 無資格でも多数ヒット
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祝い金を初出勤翌日に振り込まれるというのがウリ
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学童や放課後デイのバイト募集多い、正規募集もサラリと載っている
学童の募集多め、3〜10万円の高額お祝い金制度あり
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最大手のバイトサイト、児童館バイトの募集も見かけます
詳しくはこちら👇
私のウェブサイトでは学童クラブについていろいろお話していますが、やる気や思いを持って働き始めてもイメージと違う場合が少なくありません。
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
- サービス残業や持ち帰り仕事増↑
- ろくな人材が集まらず、現場での足の引っ張り合い↓
- 有給も取れない↓
実際に「子どものために働きたい!」と、しっかりした動機を持って入ってきても、下らない職員間の人間関係に傷ついて、時には精神を病んでやめていく危険。
20年以上働いてきた私ですが、初年度に働いていたブラック施設では精神をやられ危なかった。
運が良かっただけで、実際にリタイアしていった人をたくさん知ってます。
そんな危険を回避したいならなるべく多くの施設を見学すること。
見学ポイントはこちらの記事で詳解
【仕事やめたいを予防する施設選び】働く前の見学ポイント
今回紹介する学童専門の求人サイトは
「残業を減らす」「休みを増やす」「有給休暇を取りやすい環境にする」
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実際に登録してみた様子はこちら↓
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
こういったサイトに職員募集の登録をかけてる施設は、
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