1.学童保育で安全に食べるためのアレルギー対応は、必要なものだけ行う
アレルギー対応は感染症や衛生関連の事項とともに、施設管理の面では必須事項です。
アレルギーそのものについてはこちらの記事👇
施設での対応の基本は状況の確認と、家庭との話し合い。
それに先だって、施設としてできることとできないことを明示します。
調理室完備の保育園と、部屋の一室しかない学童クラブではやれることが全然違う。
しかも一口に「学童クラブ」といっても、施設によってとてつもない違いがあるから、環境によってできるできない、無理すればできるけどどこまでやるかの検討が施設として必要です。
必要じゃないことに手間を掛けられるほど、人手は潤沢じゃないからね。
【目的思考は9割の人ができない】メリットだらけ悩み解決必須マインド
やるを決めて、保護者にちゃんと説明しとかないと、
保育園ではここまでやってくれたのに、学童クラブになったら思ったほどじゃないな。
が必ず出てきます。
後出しで"聞かないと答えない"スタイルだと印象も悪いから、先に説明しておく。
自立には遠い保育園とは違い、学童クラブの次はありません。
だからアレルギー問題についても、近い内に自分の家庭で何とかすることになります。
"やってもらって当然"みたいな保育園で通用したことは、学童クラブでそのまま成り立たせちゃダメなのは、
ニーズにそのまま答え過ぎてはいけない、エンパワメント視点のある福祉分野の基本路線。
管理はしつつ自分でも管理できる方向へもっていくのが、その家庭のためにもなります。
家庭の方針で
牛乳飲ませてません。
学童でも飲ませないで!
👆こんな要求も、一応多様化する家庭のの価値観を考えたらニーズと捉えられなくもない。
だけど、こんなことに答えられる余裕はないし、答えちゃいけないと思います。
親が子どもに話して、
ちゃんと納得させて
本人に任せなよ。。
学童でやってあげても単に手間だし、本人納得してなきゃ、学童卒業して自由になったら勝手に飲むよね。
本当に大変なアレルギーを抱えて心配な家庭や、困っている親への支援の区別システムと取り決めが必要になります。
2.学童クラブでのアレルギーについての状況確認と流れ
さてアレルギーの状況確認の流れは
- 本当にアレルギーかどうか
- 原因や症状の確認を一応する
- 施設としてできる対応を示す
- 書面に残して同意を取る
それぞれについてお話していこうと思います。
2-1.本当にアレルギー対応の必要なアレルギーなのか確認する
エピペンを処方されているような重いアレルギーは明らか。
これを食べると必ず痒くなるとか、じんましんがでるなども聞き取りだけで十分です。
「検査してるかしてないか」はどうでもよくて、現に症状が出るなら優先して対応すべき子です。
反対に花粉症など、症状がでるけど特に対応しようのないものも掘り下げる必要はないでしょう。
それ以外、特に食べ物関連では聞き取りだけでは怪しいものが結構あります。
●家族がその食べ物のアレルギーだから、念のため食べさせていない
●小さい頃アレルギー反応が出たから除去してる
●アレルギー検査をしたら数値が高かった
●家庭の方針で化学調味料を食べさせていない
●発達障害にこの食べ物が悪いと聞いたから食べさせていない
1章でお話したように、"こういった要求にはこうする"を事前に考えておいた方がいいでしょう。
もちろん、ん?と思っても保護者のニーズはあるから、対応するしないは施設の裁量。
だけど基本的には、本当にアレルギーじゃないなら受けない方がいい。
本当に大変なアレルギー対応に、細心の注意を払って人的に対応してなお全国的に毎日のように「誤食・誤配」事故事例が積み重なっているのがアレルギー対応。
アレルギー事故の7割は人のミス、というデータも見たことがあります。
- 他のアレルギーの子どものと混ざっちゃった
- ごちゃごちゃしてて間違えた
- 忙しくて手順を守れなかった
どうでもいい余計な対応を増やす分だけ、アレルギー事故のリスクが上がるのは当たり前。
2-2.原因や症状を一応確認します。
今まで出たことのある反応を聞いておきましょう。
アレルギー反応では全身、呼吸、皮膚に症状が出て、それぞれで重さの違う症状があり、重複してきます。
どうなったら救急車を呼ぶなどの基準は様々なアレルギー対応の目安にのっています。例えばこんなところ。(東京都福祉保健局のパンフレット)
"一応"ってのは、出たことのある症状は参考にはなるけど、次は分からないからです。
食べたらじんましんが出る子は、次は呼吸が苦しくなるかもしれないので、過信はできません。
その子の出やすい症状の傾向を知るためだけに聞き取りをします。
アレルギーには花粉症だと果物アレルギー併発しやすいとか、ピーナッツアレルギーだとクルミなど他の樹木ナッツでも出やすいなどの交差反応があります。
今まで大丈夫だったから次もそうか?
過信はできません。
2-3.完全除去かアレルギー対応なしの2択、施設としてできる対応を示します
除去か対応なしかの2択
アレルギー対応として可能なことは食べ物については除去が一般的。
家庭によっては"少しなら食べてもいい"と言う申し出も頻繁にあります。
しかしどの程度大丈夫などのさじ加減は、たくさんの子どもがいる中、
アレルギーの知識が十分じゃないどころか食品衛生についての知識も怪しい学童クラブ支援員では判断不可能。
「卵はちょっとなら食べられます。」・・いや、ちょっとってどれくらい?捉え方1つでも変わってくる。
そのため基本的には、すべて除去 OR 対応なしのどちらかとなります。
煩雑な細分化されすぎた食物除去の対応は誤食の誘因とな ります。
このため、安全な保 育所生活を送る観点から、できるだけ単純化された対応(完全除去か解除)を行うことを 基本とします。
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン 誤食の防止の箇所より 厚生労働省
非常に重いアレルギーの場合は、エピペンを毎日持参してもらい、忘れたり持っていない日は保育できないのも普通の対応。
アレルギーじゃないなら対応しないが基本
逆にアレルギーではない子の対応は、手間が増えるだけなので引き受けない方がよいでしょう。
だいたいは診断書の提出なく自己申告なので、
アレルギーっぽいんです
👆なんて言われたら対応せざるを得ないのが辛いところ。
ですが、聞き取りの段階でなるべくツッコミを入れて明らかにしたいところ。
アレルギーじゃないと分かったら、施設によって余裕があれば引き受けてもいいけど引き受ける意味はなく、家庭のためにもならないので、
栄養士もいない、キッチンもろくに設備がない学童クラブではやめた方がよいかと思います。
保育園で対応してもらっていたといっても、ここではできないことを理解してもらいましょう。
仮にアレルギーでなく子どもや家庭の嗜好の問題なら、学校の給食はそこまで対応してくれないはず。
だから「対応が増えると煩雑になり、重篤なアレルギー児の事故を防ぎたい」など、ある程度説明をした上で突っぱねても問題はありません。
リスクや余計な手間はかかりますし、うちもうちもとなる可能性があり危険です。
保護者のニーズとして確かにありますが、アレルギーでもないのに食べられるものを食べさせないのは虐待だとする国もあったり、
アレルギーとされて除去されているけれど、実際は除去の必要がないということも多い。
家庭内ならまだしも、施設として言われたからと言ってその通り対応をするのはどうかと思います。
家で本人が言われていることを、子どもが自分で守るなら構わないでしょう。
だけど年齢が上がれば、いずれ自分で判断することになります。
2-4.対応についての同意を書面で取ります
最後は施設としての管理体制の問題で、書面にしておきましょう。
あとから出てくるトラブルで多いのは聞いてない、言ってないです。
「確かに言っていた」、何人かの職員の証言があっても同じこと。
普段良好でもトラブルになるとそれが出てくるし、中にはごね得を期待する方もいます。
しっかりと書面にしてサインをもらいましょう。
同意がとれなければ一連の対応は難しいことも理解してもらう必要があります。
ゴネる人もいないでしょう
3.配食など日常的な対応で気を付けること
おやつやお弁当など、アレルギーの子への配食は毎日のことですね。
ここでは施設環境によって大きな差があるけれど、基本的な考え方についてお話していきます。
施設では職員もローテーションで役割が回っているのが一般的なため、誰が見ても分かるようにしておきます。
「分かる」というのは
- どの子がアレルギーを持った子か
- 何のアレルギーがあるのか
- どこにその子がいるのか
- 今日のおやつは何か
- どのおやつにアレルギー物質があるか
などの点。
情報の透明化をして共有すること
実際の配食では、
- 視覚的に分かるよう名札をつける
- その子の配膳するトレーに目印をつける
- なんのアレルギーかシールを貼っておく
特別他の子と違うことをするので、保護者や本人、そしてクラブ全体にも説明をする必要があります。
決まった手順を踏み、判断の入り込む余地がないくらい自動的に行われるようねシステム化しておくことが大切です。
特に注意がいるのは行事など、日常的とは違うことをする場合というのはアレルギー事故事例を色々見ると分かります。
日常的とは違うと手順が少し変わっただけで、とたんに誤配が起きる確率が上がるから。
行事の時に決まって事故が起きるため、行事とおやつとは完全に切り離して対応しているといった施設もあるようです。
4.学童保育でのアレルギー対応の基本方針まとめ
アレルギーの対応一つでも、一昔前はここまで気にされなかった事項です。
近年はアレルギーについての知識も広まってため、とらないといけない対応が増えてきています。
以前のようにいい加減にしておくとかなり危険なため、しっかりと管理システムを作っておきたいですね。
学童クラブ職員の悩みはだいたい
● 職場の人間関係で悩む
● 子ども対応のノウハウを知りたい
● 収入面や将来性に不満や不安あり👆これらを解決するには転職かスキルアップ。
転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
と言ったところで、私の学んだオンラインビジネススクールを紹介しておきますね。
名前は「次世代起業家育成セミナー」
●友達追加するだけで、20万円分の教材が無料でもらえ、巷に溢れている単発のビジネス動画でなく体系的に学べる。
●また私のウェブサイト(「学童クラブ指導員と保護者の部屋」または、「保育士の3大お悩み解決所」)経由で登録すると、私からも「保護者対応虎の巻」などを差し上げています。
「次世代起業家育成セミナー」のライン友達追加だけでかなりの特典が貰え、お金は最短2週間たたないと1円も払えないのでお試しのみで退会可能。
登録のみのデメリットはありません。
ここまで読むくらい熱心なあなたには、ぜひレベルアップして子どものために生かして欲しい(^^)
👇👇何が学べるか、どんな効果があるか👇👇
※以下「保育士の3大お悩み解決所」の記事が開きます。
試しに起業センス測定のススメ
次世代起業家育成セミナー自体の説明記事👇
👇無料教材が怪しいと思う方にはこちら(^^)
私からの無料プレゼント、さらっと「差し上げます」と話しただけですが実は大反響がありますよ。
学童クラブ支援員や保育士など、保育者の方向けプレゼント配布中↓
このサイトでは子育て情報や子ども心理などのほか、学童クラブ~保育園や小学校の子ども向けのおすすめの遊び/オススメ本をそれぞれ100以上紹介しています
見やすい記事一覧です
👉️地域・自治体別の学童クラブなど👈️
学童クラブに関するよくある疑問はこちら👇👇👇