1.お昼寝タイムの学童クラブでの役割とは
昼寝は学童保育でもやってるところがあります。
ほとんどは夏休みとか、朝からずっと子どもがいる日だけ。
疲れた小学生1年生~の低学年の子は寝ることもあるから。でもほとんどの子は寝ない。
考えてみてください、夏休みの学童クラブの状況を。
早い子は朝8時から来て、夜19時まで
一人の時間なしで他の人とずっと一緒に生活する。
ある程度自由と言っても、
「さあ、今は~の時間です」みたいに、
完全に自分のペースで過ごせない。

大人で仕事してても8時間に1時間は「昼休み」ってのがあります。
それに比べて学童クラブにいるのが最長な子は、8時-19時・・・実に11時間!
ずっと起きてろってのは、体力のない子にはキツイはず。
特に夏休みの夏の暑い日には、じっとしてるだけでも体力奪われる感覚。
1日起きてるだけならまだしも体動かして遊ぶのが子ども、大人が1日デスクワークしてるとはわけが違う。
日によっても午前中疲れきるまで運動遊びしたり、学校のプールに行ったりする。
👆話聞いただけでも

体力あっても疲れるかも。
って思いませんか?
元気な日もあるし疲れる日もある。
眠いとイライラしてくるのは、小さい子どもほど分かりやすいけど、小学生でも似たようなもの。

こんなわけで、お昼寝タイムはそれぞれの様子によって、休みたい人はちゃんと休める"リラックスタイム"の位置付けです。
ちなみに学校のある日にも、途中で眠くなる子もいますよ。

一時間寝てます。
うちの子体力ないから
こんなことを話してくれる親御さんもいます。
個人差が大きいことと、健康状態に直結しちゃう。
かといって1日の中で"いつでも寝ていい"って訳にも学童クラブだといかない。
お昼寝タイムを作ってる学童クラブの狙いは、この辺の事情にあります。

2.実際のところ、子どもは学童でちゃんと寝るの?
実際に学童の昼寝タイムで寝る子はかなりのマイノリティ
結論から言えば、「ほとんど寝てない」。
だけど寝てる子もたまにいる程度。
本来はリラックスタイムの位置付けだから、寝ても寝なくてもいいわけです。
実際に昼寝を取り入れているクラブでも、一時~三時くらいの間で「寝たい子は寝られる環境を整える」程度。

まあ環境は施設によって大きく異なります。
残念ながら単に狙いなく、惰性で設定してる施設もあったり、

全員横になるように!
ってハズレ学童もあるみたいです。
まあ保育園の年長でも寝ない子は寝ないから、起きてたら怒られるって学童はあまり聞きません。
まあ寝たい子の邪魔したら怒られると思うけど。
小学1の子を学童に通わせています。
ヤフー知恵袋より
驚いたのですが夏休みはお昼寝の時間があります。
暑くて体力を消耗するからということです。
僕達の学童では夏休みにはお昼寝の時間があります。
食後13時30分~15時までの1時間半です。
部屋を暗くして、ゴザを敷いてタオルを掛け寝ています。
寝る子は寝るし、眠くない子ども達は口は閉じて横になるようにと伝えています。学年は1年~4年です。45人前後です。
mixiの学童クラブコミュニティより
うちは幼稚園から小5の子達までで大体30~40人の2人或いは3人体制で見ている民間学童ですがお昼寝時間一切とってません
近くの海に行ったり公園へ行ったりして思い切り遊んでますが基本皆体力がかなりついてるので
mixiの学童クラブコミュニティより

こんな感じで、寝るのか寝ないのか?って疑問の答えは
話を聞いても、寝ない子がほとんど、寝ちゃう子も中にはいるかな、程度。
昼寝タイムで寝ちゃうのは疲れてる証拠
寝ちゃうってのは、それだけ体が知らない間に疲れてたってこと。

夜ちゃんと寝なくて困る
そんな意見もたまにあるようですが、それは家の問題。
というか親の考え方。
さっき書いたように、寝ない子は寝ない、寝ようともしない。
それに対して、寝たい、寝ちゃう子は疲れてたってこと。
疲れてるのに、無理に起きてて機嫌も悪くなって、体にも良くない。
昼寝の影響で夜寝ないってのは、それでも布団には入れて、早起きする方向にシフトしたらいいんです。
「困る」系の意見を出す方からも、さすがに「寝かせないでくれ」って要望は出ない。
言われても無理だし、健康を害しちゃいます。
ちなみに私の勤務していた学童クラブでは、当初はお昼寝タイムを設定してたけど、誰も寝ないのと、横になっても布団で友達としゃべってたり遊んでるだけ。
大々的に「お昼寝タイム」を設定しても、本当に寝たい子の邪魔になるだけだから、
"その子用の環境を設定する"たいう形に変わりましたよ。

3.学童期の子どもにとっての睡眠の効果
- 生まれてからは数時間おきに寝てた
- 一歳くらいで夜はある程度まとまって寝られるようになり
- 三歳くらいになると子どもによっては昼寝をしない日も出てくる
- 4歳以上になると、年齢が上がるにつれ昼寝をしない割合が上がる
脳が発達してくると昼寝をしなくても平気になってきます。
脳もからだの一部、筋肉が長時間連続運転できない。筋肉が動くと老廃物も出てくるし、切れたり壊れたりする。
脳も連続運転できないし、ダメージを受ける。
これを直す時間が睡眠。

3-1.脳内のゴミを睡眠時に洗い流している
睡眠時にしか脳内の老廃物が外に出ていくことはない
という最近の研究があります。
寝てるときに脳内の細胞に隙間ができ、髄液が浸透して内部にたまったゴミを洗い流していることが最近分かってきたそう。
脳と脊髄には無色透明の脳脊髄液とよばれる液体が循環しており、それは脳と脊髄の血管周囲に沿って移動しながら栄養分を分配し、老廃物を取り除く。
われわれの睡眠中には、脳内のグリア細胞の一種であるアストロサイトが縮んで隙間をつくり、その隙間が脳脊髄液の排水溝のような役割を果たすという。
これがリンパ系のように脳内老廃物を効率よく運び出すことから、グリア細胞とリンパ系をかけ合わせ、「グリンパティック・システム」と呼ばれるようになった。
wired.jpより引用
つまりこういうこと👇️ーーー
- 黄色が老廃物
- 青が脳髄液
- ピンクの格子が脳の細胞

起きてるときは細胞に隙間はないけど、

寝てるとき隙間が空いて、脳髄液が中まで浸透して老廃物を洗い流す
グリンパティック・システムって言うみたいです。
3-2.睡眠の効果は成長ホルモンを分泌と全身機能の修復すること
成長ホルモンは細胞の成長を促すなだけでなく、傷ついた部分の修復なども行います。

日本看護学校協議会共済会HPより引用
一日の睡眠時間でみると、
一歳くらい | 13時間程度 |
二歳から四歳 | 12時間程度 |
五歳から | 10時間程度 |
が一般的。
四歳までは半日寝てるわけですね。
一日の睡眠時間が足りていれば、昼寝にこだわる必要はないという定説。

4.保育園のお昼寝事情から学童のお昼寝を考える
三歳までの小さな子どものうちは、特に脳も小さく老廃物がたまりやすい。
この時期は成長著しく新陳代謝でゴミもたくさん出るし、だからこまめに寝て脳内のゴミを出す必要があるし、成長を促すために成長ホルモンなんかも必要になる。
昼寝は必要です。

寝ないと目に見えて機嫌が悪くなる。
世話してる大人も大変だから、親の精神衛生にも寝てもらうことは効果があります(笑)。
そこから幼児も昼寝をしなくなるのは、脳や全身機能がある程度発達して昼寝を必要としなくなったから、だという研究者もいます。
必要なくなったのに、一括して昼寝をさせる保育園では大変です。
最近は昼寝をある程度の年齢になったら取り止める園もあり、それでも特に問題はないというデータもあります。
こちらの江戸川大学睡眠研究所の記事(PDF)

上のグラフは昼寝やめたら夜の寝付きがよくなったというデータ。
当たり前で、研究することもない気がしますが。
家庭によっても、保育園にいる時間が長すぎるから、家族で過ごす時間を大事にしたい!
って思ってても、昼寝しないで朝から耐えていた子どもが、

寝ちゃったわ
だと寂しいですね。
そうここまでで学童クラブでのお昼寝キーワードは
個別対応
個別対応ができるなら一日の活動量を見たり、家庭の要望を聞いたりして、必要なら休める時間を作るのがいい。
実際に「昼寝やめた」保育園でも、全員寝るな!ってわけじゃなくて、寝たい子は寝られるようにしてるようですよ。

個別対応は施設だと難しいから、お昼寝時間を一括で取らざるを得ない、ってのが家とは違うところ。
でも子どもの成長の個人差は、大きくなってくるほど激しくなります。
体の機能、理解力、成長に関わる能力や機能、睡眠に関係する脳機能も例外じゃありません。
保育園の年長で昼寝を取り止めて問題ないってのも、個人差がある点を忘れちゃダメ。
統計的に漏れちゃう子は何をしてもいるわけで、そんな少数の子に対応できるのが家庭。
学童クラブとかいっぱい子どもがいるところだと、どうしても集団として見ないといけない。
だけど睡眠とか健康に直結することくらいは、本来は個別対応をしてあげたいってところです。
ちなみに大人は昼寝を短時間(20分程度)すると、午前中すり減った集中力も回復し、午後の仕事がはかどるそうですね。
昼寝を取り入れる企業も増えてきています。
厚生労働省の健康作りのための睡眠指針
第8条
毎日十分な睡眠をとることが基本ですが、仕事や生活上の都合で、夜間に必要な睡眠時 間を確保できなかった場合、午後の眠気による仕事の問題を改善するのに昼寝が役に立ち ます。午後の早い時刻に 30 分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に 効果的です。
健康づくりのための睡眠指針2014(平成26年3月)[PDF形式:990KB]

5.まとめ~学童クラブのお昼寝事情
この記事では学童クラブのお昼寝事情をお話してきました。
個人差があるから、夏休みとか一日中学童クラブにいる日に、
集団として一括で管理できない個々の健康面を、お昼寝タイムを導入することで何とかしようって感じです。
お昼寝タイムがない施設も多いけれど、設定されてる学童クラブでは、寝たい子はどうぞってスタイルが一般的。

小学生になるとほとんどの子は、もはや昼寝は必要ないけれど、夏休みとか一日中学童クラブにいれば疲れる日もある。
睡眠は健康状態に直結して個人差も大きいから、本来は個別対応してしかるべき。
だけど何でもかんでも個別対応って訳にはいかない中で、「お昼寝タイム」はたくさんの子どもを預かってる学童クラブの苦肉の策とも言えます。
疲れてくると子どもは目に見えて怒りっぽくなったり、元気がなくなったりと分かりやすいもの。
昼寝はそういった疲れをとるのには最適。
昼寝で一旦リセットして、また元気に過ごしてもらいましょう。
子どもは小さな大人ではありません。健康面では子どもの特性に合わせた配慮が必要です👇️👇️

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