学童クラブでの一年生などの受け入れ
学童クラブで一年生や移籍児の受け入れ、職員サイドとしては楽しみな反面、緊張感や不安もありますね。
年度途中に新入会の子が単発で入ってきても緊張するのに、4月1日はいっぺんに入ってくる。
その日を行き当たりばったりで迎える学童クラブ
👆ないと思いたいですが、正規やパートなどいろんな立場の職員レベルでは、事前情報なしで子どもを受け入れている施設も少なくありません。
東大出身 理系保育士ジャムです。
この記事では新入生を迎える前に集めるべき情報と集め方、4月1日の学童クラブ支援員としての必要マインドを伝えていきます。
とるべき行動をキャリア20年以上の視点から理由付きでコツも書いているので、方針がハッキリとし、あなたの悩みが解決に向かうと思います。
1.学童クラブ入会では一年生・移籍児関係なく、受け入れ前に情報を集める
学童クラブで一年生に限らず、新しい子を受け入れるには事前準備が必要ですが、
どんな情報が必要なのか、どうやって集めるのか、これからお話していきます。
一年生など新しい子を受け入れ前に、集めるべき情報はズバリ
●性格など本人情報
●アレルギー情報
●保育園時代の様子、トラブル
●遊びや食べ物の嗜好
●保護者情報
入ってからは修正作業になりますが、子どもや保護者との信頼関係が作れるまで問題無くしのげるか?がこれら情報収集にかかっています。
4月に問題が起き、初っ端からこじれるとかなり厄介。
保護者も初めて子どもを預けるのに期待と不安が入り混じっているので、はじめから期待外れ感をもたせるのは「悪い第一印象」として数年効いてきます。
後出しでなく先回り
これが学童クラブに限らない、全ての仕事の鉄則なのです。
アレルギーや発達の特性などの子ども情報は管理的な意味でも、パート職員含めて全ての人が知っておくべきだし、
知ってると知らないでは取れる対策も違うので、育成のしやすさに直結します。
音に過敏な子がいると全職員が知ってれば、入会式で盛大に音楽を!なんてプログラムを立てた段階で"待った"がかかるので、
後日親から「言ってたはずですが」なんて苦言も少なくなります。
中でも保護者情報はとても大切。
先入観持たずに構えないのも大事な一方で、
この保護者は保育園の先生に、ある出来事がきっかけで不信感を持っていた
という情報を知っていれば、親との信頼関係を築く上で気をつけるポイントが分かるというもの。
子どもは成長や変化が著しいので、事前に集めた情報は役に立たないことも多いけれど、親の情報は肝になり得ます。
避けられますよね。
2.一年生の受け入れ前情報の仕入れ方
2-1.面談で知る
入会前の面談、多くの学童クラブでやってて、
- 名前は言えますか?
- なんの遊びが好きですか?
- 好きな食べ物は?
親向けには
- アレルギーは?
- 持病は?
- 性格は?
何人もやるので、テンプレート的になってると思います。
大切なのは大人への質問内容と様子
✔保育園でトラブルあったか
✔喧嘩とかあったか
✔言われてることあるか?
信頼関係がないうちだからこそ、聞けることがあります。
中には保護者の一言に引っかかって深く聞きだしてみると、
みたいなのが分かったりして、「まじか、聞かなかったら言わないつもりだったのか・・」なんて保護者もいます。
「保育園でトラブルあったか?」など、後からはとても聞きにくいので、この際聞いておきましょう。
また家庭状況について、受け答えの様子が最大の情報なので、
●親の言うことに対する子どもの反応
●親の制止は効いてるか
●座ってられるか
●親と支援員が話してるときに、無理やりに入ってくるか
●子どもが答えられないときの親は待ってるか
●怒るか、待たずに教えてしまうか
●その時の子どもの様子は怖がってるか、素直か?
その時の印象によって、次にお話している保育園見学で見るべきポイントが変わってきます。
一年生の受け入れ、その前に学童職員は保育園に様子を聞きに行くけれど、
今行ってる保育園がどこか分からないと行けないので、忘れずに質問項目に入れてくださいね(^^)
2-2.受け入れ前の保育園から知る
学童クラブに入ってくる一年生は9割がた保育園からで、幼稚園からは圧倒的に少ないですよね。
多くの子が毎年のように来る保育園は決まってるので、申請が出揃ったらそこだけでも見学させてもらいましょう。
職員レベルで申し込むのも問題があるので、施設長レベルで話をつけてもらい、日程調整していく感じです。
最長6年その子を見てきた保育園、卒園後行く先は職員の温度差はあるものの基本的には気がかり。
学校への引き継ぎ資料は作るものの、学校担任は話なんて聞きに来ない。
伝えたいと思ってるのに紙面だけ、というのは送り出す保育士の心情的にも心配になります。
そこで学童クラブ職員が見学に行って話を聞きたいと言えば、けっこう教えてくれそうじゃないでですか?
教えてくれますよ。
ただし放課後児童クラブ運営指針にも、保育所保育指針にも「関係機関の連携や、地域で育っていく上での引き継ぎ」は書いてあるけど、乗り気でない施設はあります。
学童クラブ施設長が乗り気でないのは別の話ですが、先方が乗り気でない場合は何度かチャレンジ、施設長が代わったタイミングでチャレンジ。
一度でも取り付ければ
格段に取り付けやすく・・戦略ですね(^^)
別の話として、「勝手に情報を嗅ぎ回っている」と捉える保護者もいるので、保護者への"保育園と連携している"という説明も必要です。
私が働いていた自治体では入会申請のときに「保育園や関係機関、住民台帳などから情報を集めるのに同意する」が申請書類に含まれ、有無を言わさずに同意してもらってました。
同意しなければ申請できないシステムですが、民営学童など独自で募集をかけている場合は、同意事項に含めるのをオススメします。
3.学童クラブ移籍児の受け入れ前情報を仕入れる
移籍児って?と思われるかもしれませんが、
公的な学童クラブでは入会に年度ごとの申請も多く、学童クラブを年度切り替えで移動する子もいます。
学校内の学童クラブは人気なので指数的に高い一年生ばかり、学年が上の子は近隣の児童館内学童クラブへ行く、と言った感じです。
いずれにしても子どもの足で移動できる、地域的に近い範囲の学童クラブで移籍するので、施設間の連携が必要。
近い学童クラブは同じ系列法人が運営してる場合も多く、それだと引き継ぎがしやすいと思います。
ただし、移籍児に関しては職員による温度差も大きいのも事実。
学童クラブ支援員は働くモチベーションも個人差が大きく、
「あの子、4月から別の学童行くの!?大変だったから楽になるわ〜」
でおしまいの職員すらいます。
・・・いませんか?(^^;)
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
「移動する先は知らないわ」という職員や、守秘義務を勘違いして情報を絞ってくる方もいるので、施設によっては厄介かもしれません。
私の過去の経験ですが、
同じ児童館内の別学童なので、当然のように「資料くれ」と言ったら、
移籍前の担当
「毎年渡してましたっけ?」
すでにベテランの域に達していたジャムが、教育を施したこともあった・・
だけど一年間別の学童にいた記録は、必要かつとても有効な情報です。
私ジャムは移籍する子どもについての情報を必ず渡してましたが、何も言わずに教えてくれる人は少なかったですね。
みんな忙しいので入ってくる子の準備はするのに、去っていく子に構ってられないとばかりに。
でもほとんど聞けば答えてくれるし、その年度にやった面談記録も特に同じ系列法人なら内部資料として普通はもらえます。
むしろ同じ系列法人なのに、連携不足と思われるのは明らかなマイナスで、引き継がれてれば安心の両極端。
やってなければ次年度から、いや今年度の途中からでもやるべきだと個人的には思います。
また学校と連携する仕組みは、何年かかっても作るべきだと思います。
こちらも職員レベルではなく施設としてつながるのが基本ですが、校長先生の理解がないとかで当面無理なら、
担任と学童担当との個人的な付き合いで乗り切るのも手です。
担任も色んな人がいるので一筋縄じゃないけれど、学童クラブの意味を理解してくれてる良い先生は積極的に情報をくれますよ。
担任と仲良くなれば、
学童室に子どもを見に来てくれたりしました。
4.4月1日を迎える時、学童クラブ支援員としてのマインド
4月1日は学童クラブと子どもにとって、最大の切り替え日です。
●3月31日まで保育園、年長のお兄さん・お姉さんだったのが一転して、一年生の一番弱い立場になる
●環境も大きく変わって分からないことばかり
●いる大人も知らない人だけ。
支援員も不安ですが、子どもはもっと不安です。
だからこその学童クラブ職員としてのマインドを、ちゃんと整えるのが必須。
具体的には
●子どもが一番不安と知ること
●思ってたほど大丈夫でも甘く見ない
●不安感からトラブルは起きると想定
●良い意味での緊張感は持続させる
また、その緊張感をうまく利用することも大切です。
はじめ普段ヤンチャな子どもでさえ相当緊張しているので、言うことを素直に聞くのは不思議なことではありません。
そこを分かってない施設長に、はるか昔に言われたのが
始めてきた〜さんが言うと初日なのに子どもがよくまとまるわ、あなたも見習いなさい
大きく失望したことを今でも覚えてます。
学童クラブの運営が一年間うまくいくか?は、素直に言うことが通るうちに、その健全な大人ー子ども関係と態度を定着できるかにかかっています。
一見大丈夫そうでも、次第に崩れてくるのが学童クラブの育成というもの、
夏休み過ぎたら怒鳴らないと言うこと聞かないような施設もありますが、
それは遡って「この子達なら大丈夫だろう」と甘く見てしまった4月1日の支援員マインドに原因があるのです。
5.修正は必要になるので立てた計画や対策にとらわれない
障害児やグレーゾーンなど支援の必要な子どもは、外れることが多いけれど事前に対策を考えておくのが大切です。
そうすることで支援員の余裕も生まれ、先手を打てる可能性が出てくるから。
しかし受け入れ準備で情報を集めに集め、問題行動が予想される子どもの、職員の動きなど対策をいくら考えていても、
受け入れてからは臨機応変に動けないとダメです。
子どもは成長と変化が著しいので、12月くらいに行った入会前の面談と4月ではすでに大きく様子が違う場合もあります。
ただし、4月1日の様子を見て
思ったほどじゃないわ
と変に安心しないようには重ねて注意しておきます(^^)
また保護者対応についても同じで、面談時には穏やかな良さそうな印象でも、子どものこととなると豹変する親はたくさんいるからです。
6.学童クラブでの一年生・移動児の受け入れまとめ
いかがでしたか?
学童クラブで一年生や移籍児の受け入れについては、情報をいかに得て準備をするかが大切という話をしました。
ただ準備をしても入会後は、状況に応じて動く必要もあることを伝えました。
参考になれば幸いです。
ありがとうございました
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転職に関しては、私も登録してみた信頼できる転職サイトがあるのでこちらから。
【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
スキルアップに関しては、
子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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