STEAM教育って、公的学童クラブでも実はやってる
「STEAM教育」は2020年ころ「STEM教育」から発展して言われてきたもので、
特定の塾かなんかのメソッドではなく政府が言いだした教育に関する概念や考え方です。
経験20年の
東大出身 理系保育士ジャムです。
STEAMは
- Science(科学)
- Technology(技術)
- Engineering(ものづくり)
- Art(芸術)
- Mathematics(数学)
の5つの単語の頭文字からの名前。
学童クラブでも民間学童中心に取り組むところもあるし、意識高いわけでもない普通の保護者も気にしています。
なにせ学童クラブに持ち込んで試行錯誤しているタブレットも、STEAM教育の一環としてのgigaスクールから来ているもので、こんな話は今後も増えてくるはず。
主に小学生に関わる学童クラブ職員としては基礎知識、しかも取り組みは学童クラブでも取り入れられるものが少なくありません。
1.STEAM教育とは
IOT
インターネット オブ シングス = インターネットに関して全ての事柄
ICT
インフォーメーション コミュニケーション アンド テクノロジー = 情報処理や通信に関する技術
👆こんな言葉が普通になり日々進歩している現在、子どもたちが大きくなってからでなく、
成長過程でも情報処理に始まった色んな分野の知識へ関わらざるを得ない環境で、にわかに言われだしたのがSTEAM教育。
✔ Science(科学)
✔ Technology(技術)
✔ Engineering(ものづくり)
✔ Art(芸術)
✔ Mathematics(数学)
に関して一分野のみでなく横断的に学び、自分で未来を切り開いていく力をつけるための教育です。
将来的に人工知能に取られそうな仕事がたくさんあるので、人として生き残っていくための教育と言えるかもしれません。
文系・理系の分類は今でもあるけど
私は文系行くわ
という考え方では、今後立ち行かないところまで来ています。
具体的には文系とされていた分野でもパソコンは使えないとダメ、情報処理は必須になってますよね。
従来の文系が理数寄りになったと捉えられます。
反対に理数系は芸術的な視点を入れたり、物理・化学など特定分野にこだわらないなど範囲が広がります。
2.STEAM教育、具体的には・・・
この章ではSTEAMの頭文字に関して、概要をお話していきますね
Sscience〜科学
サイエンスで育てるのは、課題や法則に気が付く力。
生きていればいくらでも出てくる問題の解決は、仮説を立てて、論理的・演繹的に行われるものです。
がむしゃらにやればどうにかなる!、的な思考ではAIに仕事を取られていきます。
生物とか物理など狭い話ではなく、試行錯誤を含めた科学的思考のことなので、本来は文系理系とか関係ありません。
例えば学童クラブで困ったちゃんがいたとして、
●もしかしたら気が散って指示が通らないのでは?
●じゃあ落ち着いている時に伝えたらどうだろう。
●落ち着いたときに言ってもダメ、衝動性が強いかも
👆なんて当たりをつけて問題解決をしようとする態度、普段からやってると思います。
文部科学省では先進的な理数系教育をしてる高校や高専を「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」として支援されてますね。
Technology〜技術
ここで言う「技術」とは、科学的思考を「情報処理の分野で」実現することを指しています。
だから猫も杓子もプログラミングと言った塾が増え、2020年より小中学校でのプログラミング授業が必修となったのはSTEAM教育の一環です。
しかし「技術」は別にプログラミングに限った話ではなく、教育に取り入れやすいという意味でプログラミングがクローズアップされているに過ぎません。
アナログなピタゴラスイッチも、「こうなったら、こうなる」的な思考を訓練し、「駄目だったからこうしよう」みたいな科学的思考に繋がります。
プログラミング言語は普通に変わっていくので、BASIC、C言語など特定スキル取得よりは、教育に関してはより基本的な「考え方の教育」ということです。
Engineering〜工学
STEAM教育の工学は、「物理的にものを作る分野での」科学的思考の実現を指します。
そうは言っても「技術」と線引が曖昧な面です。
ロボットを作るにもプログラミングが必要だったりするからです。
狭い意味だと昔の中学などでやってた「技術・家庭科」、図面を書いて木をノコギリで切ったり、金属加工したりなどをイメージすると分かりやすいでしょう。
家庭科でも服を作ったり、料理なんて科学的な物質の変性なので実は工学の分野。
・・とお話すると、別に特別なものじゃないどころか、学童クラブでも子どものための活動としてやってると思うので、身近に感じられると思います。
手っ取り早く体験するには、小学校3年生くらいで学校で未だにやられている「ゴム動力車」のキットとかも。
Art〜芸術
科目としての美術の範囲よりも大きく、表現造形に関わる全てが含まれます。
●ダンス・演劇・音楽
●写真・絵画・デザイン
●3Dプリンタやグラフィックアート
「教養」の意味を持つ「リベラルアーツ(Liberal Arts)」も含まれるので、人文科学、社会科学、自然科学、学際・統合科学なども。
教える先生は大変ですが、別に一人でやるものでもなく、また学童クラブの取り組みにも昔から入っていると思います。
Mathematics〜数学
科学の分野では「数学は言葉そのもの」
特に文系思考の方には、何を言ってるか分からないかもしれません。
例えば
このリンゴが重い、こっちのリンゴは軽い
といった時に定量的に「数字で」言わないと原始時代と同じで、数字や数式で示さないと何も作れませんよね。
👆数学が言葉とはこんな話。
考え方としては、数学によって物事を整理して法則を見つけて問題解決をする「論理的思考」です。
おまけのSports〜スポーツ
最近ではSTEAMSという言葉も出てきています。
2021年東京オリンピックに絡めて政府が作った造語感もありますが、こちらはSTEAMにSports(運動)が追加されたもの。
何をするにも体が資本、成長途上の子どもには体力増進活動は必須ですね。
昔から言われていた「文武両道」を横文字として追加しただけの話です。
学習ペースを合わせるためのタブレットはツールとしてSTEAM教育と相性がいいので、ギガスクール構想で使われ始めました。
学童クラブに持ち込んでくる子も多く、2022年現在では半数程度の学童で「学校や学童クラブでは禁止」とされているみたいだけど、
自主的に好きなタイミングで学習できるのがタブレット、ネット情報の本質なので、今後はそんなルール無くなっていくと思います。
文部科学省の初等中等教育分科会で発表された加古川東高校の取組はこちら
教員向けだけど誰でも見られます。
3.民間学童が強いが公的でも活路はあるし、やってきた内容も含まれる
ここまでお話してきたように、STEAM教育は情報技術も活用していろんな分野を学ぼうと言うだけのこと。
パソコンやタブレットは便利でSTEAM教育と相性が良いから使ってるだけで、使わなくてもやれます。
むしろ特定科目にとらわれず、生活力まで視野に入れたプログラムや活動、イベントなどは学校よりも遥かに学童や児童館の得意分野。
規模縮小を余儀なくされている児童館ですが、昔から
カプラを使っていろんなものを作る
レゴやラキューで遊ぶ
ペーパークラフトでの工作
クッキングで食材の形が変わっていく体験
畑で何かを育てて収穫
ダンスや縄跳び
鬼ごっこなど集団でのスポーツ的な遊び
いくらでもやってますよね。
タブレットはもちろん便利ですが、学童クラブくらいの低学年だと手を動かしてハサミやノリで何かを作ったり、運動場や体育館でいろんな子どもと体を動かす方が大切な時期。
なのでSTEAM教育と大層な横文字を書いていても、いろんな教育を、遊びを通して昔からやってきた児童館・学童クラブの内容とさして変わらないのです。
人とのコミュニケーションを大切にして社会スキルを育んでいるので、学校教育で想定されるSTEAM教育よりよほど広範囲の成長を狙っているのが学童保育と言えるでしょう。
STEAM教育とは、決してプログラミングや科学実験などだけを指す訳ではないのです。
そこを見ると塾のような民間学童クラブは
と大々的にPRしているけれど、実際やってることはプログラミング学習のみとかよくある話。
高学年以降ならそれもありですが、学童クラブの主なターゲットたる低学年では、そうじゃない。
公的な学童クラブでもやってる内容はSTEAM教育に大いに通じるのに、単に知らないから「うちは特別なことなんにもしてない・・」と卑屈になったりして(^^)
学童支援員は視野を広く持つ必要があります。
パソコン苦手とか言ってる場合じゃなく、ユーチューブチャンネル開設やブログすら尻込みしてる場合じゃないんです。
ブログをやってる学童クラブはとても少ない(ネット検索しても各自治体数えるほど➔リンク)
日々の仕事は大変と思いますが、アンテナを高くしてやってることは変わらないけど
STEAM教育を意識しています。
と言えれば保護者の安心に繋がると思いますよ。
4.学童クラブにも関係あるSTEAM教育のまとめ
いかがでしたか?
横文字でよく分からず、塾が「うちはSTEAM教育」と言ってるので何かのメソッドと思っていた方も多いと思いますが、
実際のところは文部科学省が推進している分野横断的な教育のこと。
タブレットやプログラミングなどは便利だから使われているだけで、必須ではないことをお話しました。
STEAM教育の内容は理数系+芸術やスポーツです。
なので、昔から児童館や学童クラブでやられていた活動のほうが「子ども同士の遊びを通したコミュニケーション、社会スキルの獲得」などを含むよほど広範囲な内容。
学童支援員としては低学年に関係する教育の流れくらいは把握して取り入れられると、保護者満足も上がり変なクレームなども減ると思います。
ありがとうございました
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子ども心理/一般知識/事例/管理ポイント・・
個別にいくらでも学ぶことがあるので、それらを網羅して私ジャムがたくさん記事を書いています。
でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
➔人に物を売るマーケティングを学ぶことで可能。
と思いましたか?(^^)
分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
✔ 人間を真面目に理解して読み解き、
✔ 発生した問題へどう対処すればいいか、
✔ お金/時間/情報/人材資源をどう使えばよいか?👆こんなのを学ぶ事になるので、結果的にあらゆる仕事に通じるスキルが身につきます。
これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
それを学ぶことで、真面目に取り組めば1年ちょっとで10年以上の時間をショートカットして身につけられるわけです。
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