モンテソーリ方式は学童クラブに関係あり
「モンテソーリを2分で」なんて記事を開いたあなたは、モンテソーリ教育、言葉はよく聞くけれど得体のしれないもの思っているでしょう。
私も言葉だけは聞いてたけど流し続け、業界に入って10年以上敢えて勉強するまで知らなかったのでよく分かりますよ。
経験20年の東大出身
理系保育士ジャムです。
モンテッソーリ教育とは「自分を育てる力」を発揮させるための保育メソッドで、幼児期までの環境を整備していく方式、以下4つの特徴があります。
- 敏感期の環境整備をする
- 意図を持った教具を使う
- 自由な個別活動を大切にする
- 縦割りで行う
実はほとんどの学童クラブでは知らない間に目的や育成環境がモンテソーリ方式になっているので、何も特別なことはありません。
この記事を2分で読めば、なあんだ、モンテソーリってよく聞くけど特別じゃないのね
というのが理解できると思います。
1.モンテソーリの概要
概要
モンテッソーリ教育とは子どもには自らを教育する力がある前提で、その「自己教育力」を伸ばす保育メソッドです。
目的
目的は、「自立、責任感、思いやり、学び続ける姿勢を持った人間を教育によって育てること」
由来
イタリア人の医師・教育家のマリア・モンテッソーリが100年前に考えた教育方法。
知的障害児でうまく行った育成を、障害のない子へも適用して試したらうまく行った、というのがモンテソーリ方式の由来とのこと。
環境面で4つの特徴あり
保育施設ならどこでも目指してそうな子を育てるのですが、それを「自己教育力」〜興味に従って動けてそこから学びを得る力を育てることで達成しようと目論みます。
取り組みには環境整備面から4つあります。
●「乳児期、幼児期(敏感期)の環境整備」
●「教具と呼ばれるオモチャ」
●「自由な個別活動」
●「縦割り保育」
学童クラブとの関係
6歳くらい幼児期が対象なので、学童クラブはギリ1年生がかする程度。
保育園からの流れで「うちはモンテソーリ!」を打ち出している学童クラブもありますが、年齢的にはモンテソーリ教育のメインではありません。
まあモンテソーリの目的は、全ての保育施設が目指すくらい普通です。
また特に考えなくても学童クラブは
✔元々縦割り
✔オモチャなど遊びを通した学びが育成
✔放課後はそもそも自由な個別活動
なので対象年齢が少しズレているけど、内容や理念に変わりはありません。
2.乳児期、幼児期(敏感期)の環境整備
モンテソーリでは
●前期 0〜2歳
●後期 3〜6歳
で分けて環境を考えます。
前期0〜2歳
運動や感覚の基礎を積極的に育むため、
・粗大運動 歩く、ジャンプなど大きな動き
・微細運動 つかむなど指先の動きなど
・日常生活の動き 服を着るなど
・感覚 ザラザラ、ツルツルなどの
・言葉
・音楽
・美術
これらを積極的に伸ばすための環境を、働きかけや後でお話する「教具」と呼ばれるオモチャで行います。
後期3〜6歳
3歳からは多少突っ込んだ、意図を持った活動が行われます。
①日常生活の練習
服をたたむ
水をコップにこぼれないよう入れる
食材を切るまねごと
家でもお手伝いを教えると喜んでやりますね(^^)
②感覚教育
最も小さな物を見つける
かすかな音を聞きつける
微妙な匂いや味を区別
③言葉
絵カードや文字カードから始め、読み書きへ
④算数
数や量の概念をオモチャを使って遊んでるうちに学ぶ
⑤文化、科学
地理、生物、歴史、物理など幅広い分野。
これらを習得するためにも一部「教具」が使われます。
ここまで別に特別なことはやってないけど、「学んでもらうための意図を持った活動」というのは分かると思います。
まあ保育施設じゃなくても、家でも断片的かも知れないけどいつもやってるはず。
考え方として特別なことは
一切ありません。
3.教具と呼ばれるオモチャで、遊びを通して育てる
教具とは能力を伸ばす意図を持って作られたオモチャですが、これもやはり特別なことはありません。
なぜなら赤ちゃんクラスによくあるオモチャの多くは、モンテソーリっぽい要素を含んでいるから。
また学童クラブにも教具そのものがオモチャとして置かれている施設もあるくらい、一般的に認知されてます。
例えばこんなの。※類似品含む
ただ個人的には、これら時代遅れ感も否めないと感じています。
ひらがなが書いてある木の板、誰も触らず放置されてるのをよく見かけませんか?
面白みという点では今の時代、他のおもちゃに負けるし多くは代用可能です。
モンテソーリ教具は100以上あるようですが、1つ1つはそんなに頻繁に遊ぶものじゃなく、正規品?はメチャ高くて家庭で揃えるのは無理です。
「百均で代用おもちゃを作ろう」みたいなウェブサイトはたくさんありますが、モンテソーリ教育をPRしてる園には揃ってるかもしれません。
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★4
家にあるもの、手軽に買いそろえられるもので教具をつくれるので重宝しています。
幅広い年齢に対応していて長く使えそうですが、少し対象年齢に偏りがあるように感じ、上の子には使う機会は多くなさそうなのが残念です。
楽天レビューより引用
👆モンテソーリは対象が幼児までなので、上の子向けではありません。
4.モンテソーリは自由な個別活動が基本
モンテソーリ教育は、言ってみたら「自由保育」
子どもの遊びが広がるような働きかけをしつつ、何をどこで遊ぶかは子どもが決めるので見守りが主体になります。
そこにいる保育者は、環境整備やタイミングよい働きかけなどが仕事ということ。
実はこれ、活動プログラムが決まってない学童クラブでは日常的に行われている風景です。
✔オモチャが置いてあって自由に使える、外遊びは時間が決まってるかもしれないけど「行く・行かない」は自由。
✔誕生日会みたいな全員参加のプログラム以外は、基本自由参加。
✔そして子どもの様子を見て必要なことを教え、トラブルがあれば適切に介入する。
毎日時間帯によってプログラムが決まっている方が保育者は楽で、一方の自由保育は臨機応変さが求められるので高度なスキルが必要。
ですがモンテソーリ的な自由遊びは、日常的な学童クラブの育成と大差ありません。
またモンテソーリで意図されている文化や算術的な学習は、小学校でカリキュラムが組まれているし、学童クラブでも日常動作的な活動は行われています。
学童クラブによって選択してやれることの差はありますが、基本的な部分は同じです。
5.モンテソーリは縦割り保育
モンテソーリメソッドの後期3歳〜は異年齢の縦割り保育が特徴です。
上の子を見習い、下の子へ思いやりを持って教えたり接したりするのを意図して狙っています。
保育園だと年齢別のクラスごと、0歳から受け入れてる園だと3歳や4歳の幼児になると「幼児クラス」とまとめられる園も多いので、知らない間にモンテソーリっぽい環境になっています。
そして学童クラブは言うまでもなく縦割り。
1年生から3年生、高学年受け入れクラブなら6年生まで幅広く育成されています。
この点でも知らない間にモンテソーリ(^^)
高学年育成は学童クラブだと一番高度な分野なので、うまく運営できていればの話ですが、縦割りのメリットが発揮されることでしょう。
6.学童でモンテソーリを打ち出している所は少ない
モンテソーリ保育園はたまに見かけますが、学童クラブは多くないと思います。
理念的に6歳までが対象なので、学童クラブで「うちはモンテソーリ教育を取り入れてます!」
👆みたいに打ち出している場合は、保育園からの持ち上がりで系列施設の子を引き続き受け入れる場合がほとんどのよう。(ジャム調べ)
第一、通常の学童クラブが理念〜育成内容までモンテソーリ要素を意識せずとも含んでいるため、打ち出しても出さなくても内容に大差はありません。
もっと言えば保育園でも、教具を揃えた縦割り自由保育。
・・なのですが、内容は教具以外のオモチャがなければそれで遊ぶしかない、そんな環境下で大人が関わる、それがモンテソーリ教育をアピールしている園の特徴と言えるかも。。
だいぶ穿って見ればそうとも言えるだけ、別に否定してるわけではないのであしからず。
「凄そう」
「うちは何のメソッド無くてダメだなあ」
と勘違いしないための例え話です。
7.まとめ
いかがでしたか?
2分で読めるようだいぶ端折って説明しましたが、モンテソーリ教育は幼児期までを対象として「自分を育てる力」を伸ばすための
- 環境整備
- 意図を持った教具
- 個別活動
- 縦割り
という特徴のある保育を指します。
しかし学童クラブに関してはこれらの要素をほぼ育成に含んでいるため、モンテソーリ方式が特別すごいわけではありません。
こういったことを知識として持っておくと、子どものプロとして色んな意味で良いと思いますよ。
ありがとうございました
よければコメントなどいただけると嬉しいです👇️
本の紹介👇️
家にあるもの、手軽に買いそろえられるもので教具をつくれるので重宝しています。
幅広い年齢に対応していて長く使えそうですが、少し対象年齢に偏りがあるように感じ、上の子には使う機会は多くなさそうなのが残念です。
楽天レビューより引用
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【はじめての学童指導員】登録した感想はかなり好印象、相談のみでもOK
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でも実は個別知識ばかり増やしても、根本的なものが足りないんです。
人間そのものを毎日相手にする学童クラブの仕事には、別次元のスキルや知識が必要、
というのが20年以上の経験と理系的思考による結論です。
・・では何が根本的に足りず、どうすればいいのか?
根本的に足りないもの
➔経営的な視点での基礎的な考え方、真の人間理解などのビジネススキル。
どうすればいいのか?
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分野が全く違うように思えますがマーケティングを学ぶとは、人へ物を売ったり価値提供のために
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これらが保育現場でも必要と言うのは、賢明なあなたには理解していただけるでしょう。
つまりマーケティングを学ぶと、どんな仕事にもつぶしが効く知識やスキルが身につくので、
保育に活用できるのはもちろん、ついでに副収入を得る程度は容易になり、収入面の不安もなくなってきます。
保育業界は価値観が偏りがちで、経験を積めば積むほど一般常識から離れてしまうジレンマがあります。
(経験が浅いと実感がないと思いますが、真面目に保育現場だけで経験を積むと必ずぶち当たる壁です)
特に現場リーダーや管理職になった時、一般的なビジネス知識やスキル有り無しは非常に大きな差となります。
良い主任や施設長は長い経験によって、自覚なしに身に着けているのですが、
あなたはその正体がマーケティングにより得られる知識やスキルということを知ったため、
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