0.民間資格はほぼ役に立たないけど、勉強目的ならOK

このページで紹介している資格は「民間資格」、国家資格でも公的資格でもありません。

さて、あなたがその資格を取りたい理由はなんでしょうか?

①就職に有利になりそう
②独立のため肩書きがいる
③知識を得たい

「③知識やスキルアップで勉強するため」はオススメです。

ある分野をべきしたい時、闇雲に本を読みあさっても時間がかかります。

その点、系統的にカリキュラムが設定された資格試験を目指して勉強すれば、だいたいその分野の基礎を押さえられるからです。

しかしよく分からない民間資格を「①就職に有利になりそう」の理由で取るべきではありません。

ほぼ期待外れになるからです。

「②独立のための肩書きや自分のブランドを高める目的」なら、それもよいと思います。

こと保育業界で独立は、施設立ち上げや保育ママを始めるくらいしか思いつきませんが・・

資格を取るには時間もお金も必要なので、やり始める前によく、調べないといけませんね。

特にアドバイザー資格は、残念ながらダメ資格の巣窟。

紹介してるけど知識として学ぶ以外の目的では、受講オススメはしてません。

大きめの団体が作ってる資格も、数年で跡形なく消えてなくなるのが常。

2022年現在だとこのページでも3年前には紹介あった「育児アドバイザー」という資格、20万くらいで講師資格発行してたけどコロナ禍で消滅したようです。

同じアドバイザー資格を取るならよく分からない民間資格より、公的資格の「子育て支援員の資格」のほうが名実ともに遥かに価値があります。

詳しくはこちらの記事もどうぞ👇️

1.子育て支援系資格は、資格ビジネスの温床

子育て資格はアドバイザー的な民間資格ですが、

✔持っていないとできない仕事は無く

✔資格として役立てる職場もありません。

※知識を役立てる場面はあります。

そもそも心理学をしっかり学んだ臨床心理士すら、相談業務のみで働いている人は稀。

保育士が園勤務で相談を受けることは多いけれど、完全な相談業務だけは福祉での一番高度な業務なのです。

言い方はよくないけど、人への口出しだけを仕事にしたいなら、電話での占い師を目指したほうが可能性があると思います。

しかしイメージとして、「困っている人の相談に乗って、感謝される仕事」は魅力的なので、

子育てアドバイザー系の資格はそんな人々の願望に付け込んで、資格ビジネスの温床となっている現実があります。

知らない人へうまく資格名をアピールして講師的な仕事をしたり、現場でPRして信用度を上げてる方もいますが、

成功者はほんの一握りです。

相談業務 アドバイザー資格

2.ベビーサイン講師・ベビーサインアドバイザー〜赤ちゃん限定の民間資格なので学童だと使い所がない

ベビーサイン」とは、日本ベビーサイン協会、および米国Baby Signs Inc. の登録商標。

赤ちゃんと手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションをとる育児法です。

講師資格」「アドバイザー資格」があり、講師資格はアドバイザーを養成できる資格です。

アドバイザー資格は単なる肩書きですが、その名前を持って日本ベビーサイン協会、および米国Baby Signs Inc. の登録商標である [ ベビーサイン ] を使用して教室展開や講師活動が行えるという話。

ねんねの赤ちゃんとママ向けの「プレ・ベビーサイン教室」を開催し、親子コミュニケーションの基礎をつくるサポートをするお仕事です。

ベビーサイン

ベビーサインの講師資格

講師資格の取り方や費用

取り方

6日〜8日間のオンライン受講

※アドバイザー資格がなくても直接申し込める

費用

165000円

ベビーサインアドバイザー

アドバイザーの取り方や費用

取り方

●1日完結の講座33,000円

(受講料27500円 教材費5500円)

引用元

他の費用

  • ・入会金:2,000円(初回限り)
  • ・年会費:3,000円(毎年)
  • ・登録料:3,000円(初回限り)
  • ・サポート費:3,000円
  • (毎年、アドバイザーとして活動する人対象、資格だけは免除)

ベビーサインの資格について一言

乳児に接する保育士が、他の人にないスキル・知識を得るために学ぶのはアリ。

講師資格まで取るには20万円かかりますが、46時間の学びで一時間あたり数千円は高すぎるわけでもないからです。

ベビーサイン自体は高評価で導入園もチラホラ、講座を開けば赤ちゃんのいる家庭に人気です。

ただし資格には年会費が必要かつ、内部で講師資格を発行して会員を増やす手法は典型的な資格ビジネスの形態。

ネット上を探すと、「保育士でも現場で役立つ」「ストレスが減る」など持ちあげた説明ばかり出てきますが、

現場のスキルアップのつもりで取っても、0.1歳児クラス担当じゃなければ使い所もなし。

また名前や講師目的で取得しても、活躍できる人は先発組の一握り。

後発組は「受講費用すら回収できない可能性が高い」と思います。

本当に有効なのか?よく考えてくださいね(^^)

ベビーサインアドバイザーのページ

赤ちゃん アドバイザー

3.子育てアドバイザーは優良な研修講座

子育てアドバイザー」はNPO子育てアドバイザー協会の行っている、子育てする保護者の状況や支援方法などを学べる一連の講座。

基礎知識や面談の技法も学べ、修了すれば資格がもらえます。

核家族化が進むなか、子育てに悩み不安を抱える親が身近に耳を傾け相談に応じてくれる人もいないまま深刻な事態を迎えてしまうケースが増えてきています。

子育て相談の事例に応じて的確にアドバイスがおこなえる人として「子育てアドバイザー」を養成し、多く世に輩出することがその解消に有効と考え以下の活動事業を行います

NPO法人 日本子育てアドバイザー協会HP
子育てアドバイザーの取り方や費用

取り方

決まったカリキュラム2時間✕20日

※最近はオンライン中心です。

コースの例

費用

98000円

子育てアドバイザーのカリキュラム

  • 子育てアドバイザーとは何か
  • 妊娠期から思春期までの基礎知識
  • 子育てをしている親の心理
  • 発達障害、虐待などの社会問題など
  • 母親や父親との面談の仕方
  • カウンセリング技法で実技や演習
  • 最終日な認定テスト

子育てアドバイザー資格について一言

資格というよりは研修、相談に特化した一連の講座です。

内容的には社会福祉士に及びませんが、保育士など通常の福祉関連の職についている方がスキルアップの一環としてとるのはアリと思います。

職場でタダで受ける研修に慣れていると10万円は高いと思うけど、40時間で10万円は、学校に通うと思えばかなり安い部類です。

ただ知識自体は本で勉強できる内容、資格を持っているからと言って何ができるというものでもありません。

就職や転職に役立つことは無いでしょう。

まあ民間資格ながら名前はよく知られているので、肩書きとしてうまくアピールできれば

学童クラブや保育園勤務でも、利用者から安心と信頼を得られやすいと思います。

子育てのサポート アドバイザー資格

4.おもちゃ・子育てアドバイザー〜年間40人有資格者しか参加できない厚労省後援のレア講座

NPO「遊びとしつけ推進協会」の行っている、妊娠期~幼児期の親へ伝える「遊び込み技法」「おもちゃ」や支援方法を学べる2007年創設の研修。

助産師、看護師、保育士資格などを持ってないと受講できないので、内容はそれなりに専門的です。

厚生労働省の後援も受けています。

おもちゃ子育てアドバイザーの後援
申し込み案内より

親達は何に悩んでおり、何を求めているのでしょうか?

・育て方がわかりません。
・子どもにどう接していいのかわかりません。
・子どもとどうやって遊べばいいのかわかりません。
・子どもが好きではありません。
・子どもが言うことを聞きません。
・子どもが言うことを聞かない時にはイライラしてしまいます。
・子育てがつらいです

誰も、どうしたらいいのか、教えてくれません。

これらは子育て中の母親からのS0Sの叫び声です。

あなたは、これらの叫び声が聞こえますか?遊びとしつけの知識がありますか?

あなたは、これらの叫び声をきちんと受け止め有効な問題解決方法を教えていますか? 私たちは「子どもを育てるには母親を育てることだ」と思っています。

おもちゃ・子育てアドバイザー養成講座では遊び込みの具体的な実践方法を研修します。

おもちゃ・子育てアドバイザー養成講座では効果がある育児支援方法を研修します。 崇高な使命感を持っているのが、「おもちゃ・子育てアドバイザー」です。

おもちゃ子育てアドバイザーHPより引用
取り方や費用

取り方

・年1度開催の2日間研修を受ける
(保育士など参加者の要件あり)

・例年4月くらいに申し込み開始で先着順、半年後くらいに実施という形です。

・オンラインはやってない会場研修

・定員は40名くらい。

費用

15000円(テキスト代込み)

口コミなどホームページでたくさん紹介されているので、詳しくはこちら

乳児期に最適なおもちゃも紹介してくれます。

おもちゃ子育てアドバイザーのおもちゃ
講座の団体が売り出してるわけじゃありません

おもちゃ・子育てアドバイザーについて一言

取ったからと言って何もありませんが、二日間でテキスト代込みの15000円で受けられる研修は破格。

保護者に伝えられるだけの知識は、これを起点として自分でも勉強をしていけば得られると思います。

受講資格が有資格者に絞られており、低いレベルの話を1から聞かないといけない、とはなりません。

ただ申込み枠が年間で40名、かなり少ない上に東京都開催でオンライン整備もまだねのがネック。

可能なら受講をオススメします。

おもちゃ子育てアドバイザーのページ

おもちゃと子育てアドバイザー

5.認定子育てハッピーアドバイザー〜本の著者が創設した民間資格

『子育てハッピーアドバイス』
の著者 明橋大二が個人で創設した認定資格で、2013年〜現在では社団法人HATが運営しています。

ベーシックの資格と、さらに講座を開けるマイスター資格があります。

基本的には本を読んで「この人の話をもっと聞きたい!」という方が受ける講座です。

子育てハッピーアドバイス 知っててよかった小児科の巻(増補改訂版)

吉崎達郎/明橋大二 1万年堂出版 2019年07月25日頃
売り上げランキング :
by ヨメレバ

マイスター👇

「子育てハッピーアドバイス」の基本的な考え方、自己肯定感の大切さや甘えの重要性などを深く学び、地域で広めてくださる方を養成する資格認定講座です。

http://www.hat-a.com/2914/
取り方や費用

取り方

ベーシック➞ 2日間の研修

マイスター➞ 追加で2日間の研修

費用

55000円(資格申請費5000円込み)

マイスター講座は、追加で20000円

子育てハッピーアドバイザーについて一言

資格名に意味はありません。

マイスターを取ると団体支援のもと講座を開けますが、説明や資格を取って活動している方のページを見る限りでは、子育てについての啓発的な内容。

費用も内容に対して高め。

また理念はどうあれ講師資格を設定して会員を増やす、資格ビジネスっぽい展開になっており、2022年現在講師は既に全国にたくさんいます。➞全国のマイスター

だから「講師になりたい、就職に有利とか目的を間違えると」役立たない可能性が高まるので、受講目的はよく考えて下さいね。

子育てハッピーアドバイザーのページ

読み聞かせ アドバイザー資格

6.学童保育などで役立つかもしれないアドバイザー系の資格まとめ

いかがでしたか?

ここで紹介した子育てアドバイザー的な資格は、世の中にあふれている意味なし資格よりはオススメできるものです。

しかし知識やスキルを得るためであって、「就職に有利かも」「独立して儲けたい」みたいな期待を抱くと外れなので気をつけましょう。

ピカイチは受けられたらラッキーの「おもちゃ子育てアドバイザー」、次点で「子育てアドバイザー」。

子ども関係の仕事をしようとするなら、一番のおすすめは保育士の資格。

どこにでも通用するのに、本気でやれば学校に行かずに独学でも数ヵ月で取れるのがおすすめの理由です。

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資料請求だけなら無料でお金もかからないので、比べてみたらいいでしょう。

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