学童の採用の面接で聞かれること
「採用」「面接」「聞かれること」はたくさんの人が気にしますが、これについて書かれてるほとんどの記事には・・
残念ながら、採用されることを目的とした服装/マナー/こう答える、みたいな小手先のノウハウだけが書かれています。
それを読んでも参考にはならないどころか、下手に採用されたばかりに苦しむかもしれません。
私も間違えて採用されて苦しんだ過去があるので、やる気に満ちているあなたが同じ目に遭わないよう記事にまとめます。
東大出身 理系保育士ジャムです。
学童クラブとか子どもの職場で働きたいと思うのは、採用されてから子どものために気持ちよく働くこと。
そう、採用されることが目的じゃないのです。
特に学童クラブ業界は人手不足、圧倒的な売り手市場です。
だから職場を選ぶのはあなた。
面接で聞かれることもお話しますが、一番大切なのは「嘘ついてたり、小手先で対応」してまで採用されないこと。
下手に採用されて時間が立つと「こんな施設やめてやる!」「こんな給料じゃやってられないわ!」
簡単にこうなるからです。
1.必要なのは採用してくれじゃなく、ここなら働いてやるぜマインド
あなたが学童クラブで働きたい目的は何でしょうか?
- 子どものために仕事したい
- 楽しく仕事がしたい
- お金がほしい
ほぼ「子どものために」という理由が入ってる筈ですが、その目的が果たせるかどうか?
これは採用された先の学童クラブに大きく左右されます。
☑人手が足りず忙しすぎ、子どもと座ってる話す時間すらないクラブ
☑管理が行き届かず、子どもに似たような怪我ばかりさせてるクラブ
☑子どもの暴言・暴力へ威圧的な対応だけしている職員がいる
☑研修すらなく、ロクに見本にできる先輩もいない
☑失敗すれば「何でできない!」「使えない新人だ!」という雰囲気の職員集団
☑パワハラ気質の施設長や主任
👆こんなところに採用されたら最後、自分から望んで応募し、試験や面接を受けて採用されたときは喜んでたはずなのに、やめる間際には
こんな給料じゃやってられないわ!
こんな人が星の数ほどいますね。
別に学童クラブ業界に限った話じゃないですが・・
あなたの目的は、採用されることではありません。
こと学童クラブで働きたい人に限っては「子どものために気持ちよく働くこと」だと思います。
これを果たすためには、
施設を選ぶのはあなたで、学童クラブ側じゃない
👆こんなマインドが必要です。
私は資格を取って
採用してくれるところがあれば
有り難い
完全に"選ばれる側マインド"で就職した結果、とても辛い目に遭った過去がありますが、よくある話だと思います。
2.採用されたくても、嘘をつかないとダメな時点で対象外
自分が働き先を選ぶマインドと言っても、いざ「ここなら働きたい!」という学童クラブを見つけたら、そこには採用されたいですね。
そのためには必要な知識や態度、マナーがありますが、いちばん大切なのは「嘘をつかないこと」
入りたくても面接時点から既に嘘ついて合わせるような学童クラブだと、入口が良さそうでも結局合わなくなるからです。
学童クラブ業界は人手不足、売り手市場なのは間違いありませんが、採用面接で落ちる人もいます。
クラブとしては、なんとしても人を確保したいんですが、ろくでもない人を入れると苦労した上に損失も計り知れず、
教育にかけた時間が無駄になり、働きに見合わない給料とか、採用したらマイナスになる人ってたくさんいるから。
特に待遇が悪いのを「採用されやすい」「楽そう」とやってくる人は跡を絶たず、採用して手間をかけて説明し、現場に入れた翌日即辞めコンボを決めてくれる。
だから採用にはシビアになるのは当たり前で、売り手市場というのは、あくまでもボーダーを越えた人についての話。
自分を落とした施設が職員募集をかけてるのを見つけると、残念な気持ちになりますが、
正直に面接に臨み施設が確認してきた事項に、あなたが「大丈夫かな?」と思ってるのに嘘をついて、「大丈夫です」
これで入っても結局辞めることになります。
また面接時点から嘘をつく人は対応時間が無駄なので、応募すらしてほしくない。
嘘をつかないと採用されないのは、
あなたにとっても、学童にとってもメリット0なわけです。
入ってから気持ちよく働くのが目的でなく、採用されたい!というのが目的になっていると、こんな状態にすぐなってしまいます。
3.学童クラブ採用の面接でよく聞かれる内容と受け答え
採用面接でよく聞かれるのは大きく分けて4分野
①経歴や就活に関する部分
・履歴書に基づいた経歴と、空白期間に何をやってたか
・前の職場はなぜ辞めたのか
・他の園からも内定もらってるか?
②労働条件など
・施設の理念を読んだか?
・その給料や労働条件でOKか?
・長く働くつもりか?
③業界経験の有無
・子どもとの関わり経験
・一般的な子どもに対する知識を問う内容
・こんな時どうしますか?などのケース対応
④やる気や諸事情
・家の事情や持病などの健康面
・入ったらやりたいこと
・長所や短所
・志望動機
これらは私がいくつも面接してきた時に必ず聞かれましたし、聞いてきました。
アルバイトでも正規でも関係なく、しっかりしている職場ほど
②の条件を「税引されるから手取りはこれくらい」とか、③に絡めた施設事情や理念的な部分を説明してくれてから、
とちゃんと聞いてくれます。
ダメ施設はこの反対、ろくに説明せずに採用し、働きだしたらブラックぶりが見える👈あるある
【学童の仕事辞めたい】を予防する職場選びの見学ポイント
3-1.①経歴や就活に関する部分
経歴詐称は絶対ダメな嘘、アルバイトでも関係ありません。
バレれば処分の対象にもなるし、良いことは1つもないと言って良いでしょう。
参考ニュース↓
自分をよく見せようと、多少不都合なことは言わないのもアリですが、正直に答えで判断してもらうのが良いと思います。
特に前職を何か問題を起こして辞めていた場合、
隠して言わない →重大な詐称かつ、発覚時点で懲戒
正直に言ってみて、それでも採用してくれる施設に入れば問題ありません。
確かに狭まりますが、アルバイト程度なら採ってくれる可能性が高いです。
また起こした問題が再発しないよう、似たような状況になりにくい配慮もしてくれると思います。
3-2.労働条件のうち「施設の運営や理念」に疑問があるのに聞かないのはNG
よく分からないのに、ホームページの表面に載っているだけの理念だけ見て「共感しています」は危険です。
不採用になる危険ではなくて、入ってからつらい目に遭う危険です。
・宗教色の濃い施設
・上下関係がとても厳しい施設
・特定のメソッドを取り入れている
👆この程度は知っておかないと、入ってから「こんなはずじゃなかった」となる可能性が非常に高くなります。
また理念は目標みたいなもので、書いてあっても現場職員がやれているとは限りません。
調べておいて聞かれたら答えられる程度は必要ですが、よほど共感していなければ、あえて触れる必要はないでしょう。
高校受験で「校風のどこにひかれましたか?」に適当に答えるのとは訳が違います。
校風や理念がどう定められていても、生徒がかけ離れている👈よくある話ですね(^^)
3-3.「その給料や労働条件でOKです」は疑問があったら言っちゃ駄目
待遇面で疑問や不安・懸念事項があるのに、「それでOKです」は新卒で言ってしまいがち。
失敗して経験するというのもありますが、一度の失敗で業界に見切りをつける可能性もあり、できれば避けたい。
また初めからよい環境で働ければ良い経験を積めるので、ブラック施設で働いて良いことは一つもありません。
- サービス残業が普通
- 持ち帰り仕事がはびこっている
- 打刻前の出勤を強いられる
こんな慣例がある学童クラブは珍しくないし、働いてる人も半ば洗脳されて疑問に持たない。
ほかでも無理よ
とか馬鹿なことを言ってきます。
給料がギリギリ及第点でも、サービス残業込みでその値段というのは話が大きく違いますよね。
分からない所は分からないと伝えて、疑問を残したまま契約しないのが大切で、社会の海で生き残るためのセオリーです。
確認しなかった人ほど、
安月給じゃやってらんない!
給料や仕事内容は一番はじめに確認しとくべきなのに、おかしな話です。
3-4.経験の有無、やる気は伝わるように伝える
子どもに関する知識はあるに越したことは無いけれど、
子育て経験や学校に行ってただけ、現場経験がない場合、たいしたアドバンテージにはなりません。
またやりたいこと、やる気に関しても伝えたいことが伝わるようにまとめておくのは必要ですが、
それ以上の取り繕ったテンプレートなどは全く使えないので、自分で考えるのがコツ。
伝わりやすくするためには、
結論 → Reason → Why
でまとめておくと良いでしょう。
●結論は、「採用されたらこれがやりたい」。
●Reason(理由)は、その理由。
●Whyはそう思うに至ったエピソードなど。
給料が安いと言われる学童クラブ業界にわざわざ来るのは理由があると思うので、それを伝わりやすく伝えるのです。
また長所や短所、特技は積極的にアピールしましょう。
現場での唯一無二、めったに現れない人材と思ってもらう特技や経歴、探せばあると思いますよ。
【園が採用したい人は特技持ち?】保育施設の面接官はどこを見ているか
やりたいことが施設とズレていたら落とされるわけですが、採用されてもやりたいことができないので、初めから入らない方がいい。
落とされるとか受け身じゃなく、自分から行かないんです。
4.面接につなげる仕事探しは、ジャムも登録してみたこんなサイトを活用
面接での受け答えの記事を読んでいるあなたは、就職や転職に興味があると思うので、
20年以上のキャリアをもつ私が登録してみて、好印象だった転職サイトを紹介します。
と言っても学童クラブ業界での転職エージェントはここしかありませんが。
はじめての学童指導員
はじめての学童指導員また子ども関係で働きたい場合、保育士資格があれば一気に広がるので、
他の国家資格と比べても難易度がかなり低い保育士資格は、取っておくのがオススメです。
【最短独学 保育士資格】0から3ヶ月でとる方法を元東大生が教えます
●検索して自力応募する形態の大手サイト(全国区)、学童クラブも多数ヒットします。
●エージェント型の学童・保育系の転職サイト
オススメなのはサイトの中の人が話を聞いて、合いそうな施設を紹介してくれるエージェント型。
私もいくつか登録して進路相談の形でも印象良かったですが、何かしら資格は必要です。
【ママキュー保育】(首都圏・愛知・大阪)時短勤務・系列保育園利用可★子育てと両立できる保育士のお仕事をご紹介
【キララサポート保育】(東京・埼玉・神奈川・福岡)保育専門のお仕事紹介
【はじめての学童指導員】学童保育への就職・転職支援サービス(全国)
保育エイド(首都圏)人間関係の良い施設を紹介
総合型の転職サイト
・リクナビネクスト(検索メイン)
「職種」「働き方」「勤務地」など絞り込み検索や自己診断ツールが魅力、独自の求人も多い。掲載求人10万件以上
・doda(デューダ)(転職全般、検索、エージェント型)
若手求人が特に豊富で未経験、第二新卒など属性に強い味方。年収や休日、働き方など基本的な多様な絞り込み検索可。非公開含め10万件以上
・パソナキャリア
第三者機関による調査でも満足度の高い転職エージェント、女性の転職も得意分野。
アルバイト、パート勤務 無資格でも多数ヒット
・マッハバイト(旧ジョブセンス)
祝い金を初出勤翌日に振り込まれるというのがウリ
・バイトル
学童や放課後デイのバイト募集多い、正規募集もサラリと載っている
学童の募集多め、3〜10万円の高額お祝い金制度あり
・タウンワーク
最大手のバイトサイト、児童館バイトの募集も見かけます
詳しくはこちら👇
5.学童クラブの採用面接で聞かれること+嘘はダメな話まとめ
いかがでしたか?
学童クラブで働きたいあなたは、やる気に満ち溢れていると思います。
反面、「採用されなかったらどうしようと」など不安もあるでしょう。
ここで大切なのは、働く先を選ぶのは自分だというマインドです。
どこでも雇ってくれたら嬉しい、という人任せの労働者マインドだと、人間関係最悪、子どもに対してもよくないブラック学童クラブで働く羽目になる確率が上がります。(1章)
そのために採用されたい一心での誤魔化しや嘘はダメ、あなたのメガネにかなわない施設では働かないこと。
まあ理想を上げすぎるのも良くないですが、給料や人間関係など、譲れないポイントは良く考えておきましょう。(2章)
そのマインドを持っていれば、採用面接で聞かれる4分野
・経歴に関する部分
・労働条件の確認
・経験の有無
・やる気や志望動機
これらに答えるのはさして難しくありません。
強いて言えば自分の考えをまとめておくことと、「Reason→Why」で分かりやすく伝える技術が役立つ程度。
(3章)
就職は縁なので、入り口でマインドが整えておくのが必要です。
転職サイトを使うと、具体的なアドバイスももらえると思います。(4章)
採用面接では想定外の質問をされることも多く、咄嗟にでも嘘をつくと後ろめたさも残ります。
事前の準備もしつつ、マインドも整えてほしいと思います。
ありがとうございました
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私のウェブサイトでは学童クラブについていろいろお話していますが、やる気や思いを持って働き始めてもイメージと違う場合が少なくありません。
【学童の指導員はひどい?】不満は対応や職員の質か。環境や待遇か?
- サービス残業や持ち帰り仕事増↑
- ろくな人材が集まらず、現場での足の引っ張り合い↓
- 有給も取れない↓
実際に「子どものために働きたい!」と、しっかりした動機を持って入ってきても、下らない職員間の人間関係に傷ついて、時には精神を病んでやめていく危険。
20年以上働いてきた私ですが、初年度に働いていたブラック施設では精神をやられ危なかった。
運が良かっただけで、実際にリタイアしていった人をたくさん知ってます。
そんな危険を回避したいならなるべく多くの施設を見学すること。
見学ポイントはこちらの記事で詳解
【仕事やめたいを予防する施設選び】働く前の見学ポイント
今回紹介する学童専門の求人サイトは
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